アノニマ・スタジオ

貯蔵庫

2010年1月から6月のトップページの記録です。
イベント情報などは過去のものです。
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2004年 9〜12月  
………………………………………………………………………………………………………


6月25日
「きび酢Night2010」開店!

kibizunight
まだ梅雨の明けない6月の夕べ、隅田川の川風が心地よく抜ける中、
「きび酢Night2010」カクテルバーがオープンしました。

ご予約いただいた方、仕事帰りに偶然通りかかった方、
いつもなかなか立寄る機会のなかったご近所の方……。
金曜の夜ということもあり、会場はあっという間に満席になりました。
kibizunightkibizunight
ラムにジンにテキーラ……。
みなさん初めて味わうきび酢のカクテルに興味深々です。
いったいどんな味なの?第一声は……、
「おいしい!!」
そうなんです。な すんじゃさんのきび酢のカクテルは、
私たちも初めて飲んだときから驚きでした。
こんなおいしい飲み方があるのなら、ぜひみなさんにご紹介したい!
ということで企画したきび酢Night。
おつまみのおいしさも(こちらもすんじゃさん特製のきび酢の野菜漬けに、
黒糖入りクリームチーズです)あって、お酒もすすんで会話も弾みます。
kibizunightkibizunight
メニューの中で一番人気は「きび酢モヒート」。
サトウキビが原料のラム酒ときび酢は相性も良く、
そこにミントのさわやかな風味が加わって、
お酢独特のツンとした後味はどこにもありません。

「アルコールはちょっと苦手で……」という方もご安心。
ノンアルコールの「きび酢グレープフルーツ」「きび酢トマト」も
ご用意しました。こちらはスタッフの自信作。
グレープフルーツジュースはそのまま飲むよりも、
きび酢が入っている方がおいしくて飲みやすいくらいです。
すんじゃさんいわく、やはり南の果物はきび酢と相性が良いのだそう。

「きび酢にこんな楽しみ方があったのね」と、
ほんのり頬を赤くしたみなさんの愉しそうな笑い声とともに、
夜は静かに更けていきました。
kibizunight
お楽しみいただいたみなさん、翌日のお目覚めはいかがでしたか?
頭も体もすっきりしていませんでしたか?

1Fの「ガレージ」では、引き続ききび酢と含蜜黒糖をご案内しています。
カクテルやドリンクに、決まりごとはありません。
きび酢のおいしさにはまった方、まだきび酢未体験の方、ぜひ自分だけの
オリジナルカクテルやドリンクを作ってみませんか?
そして、あっと驚くブレンドができたら、ぜひぜひ教えてください!

「島のたからものシリーズ」第2回は、只今仕込中です。
どんな美味しい組み合わせができるか、
スタッフ自身楽しみながら仕込中です。
どうぞお楽しみに!


6月15日
神社とお寺はナンダロウ?
アノニマ・スタジオのある蔵前も、梅雨。
けれど雨が降ったり、カラッと晴れたり、派手な変化がたのしい毎日が続いています。
夏も近いですね。

さて、派手、といえば…

jinja
こちらは7月新刊『神社とお寺はたのしい』の、まぶしい黄色。
ついに印刷所からカバーの色校正が上がってきました。
この写真ではわかりづらいですが……右側の文字は金色の箔! (光ります)
皆で、「いいですねえ」「かわいいですねえ」と、しみじみ。

と、いうことで、本の紹介をすこしほど。
内容は、 「神社とお寺あるきがたのしくなる読みもの」で、
絵の部分ばかりを写真にとって、ほんのすこしだけ紹介すると、こんな風。

jinjajinjajinja
うーん……。

絵だけではまったくよくわかりませんが、
かなりたっぷりイラストが入っています。
文章もかなりたのしいですが、実は、イラストもかなりたのしめます。

そして、このイラストの雰囲気で、何かピンと来る方もいらっしゃるでしょうか。

jinjajinja
ム……。

jinja
ナンダロウ…………。

それではまた、お伝えします。
『神社とお寺はたのしい』は7月上旬の刊行です。
ぜひ、どうぞ、ご期待ください。


6月15日
『はじめてのおうちカット』


7月のもう一つの新刊は、

ouchi

『はじめてのおうちカット』(砂原由弥 著)。

子どものヘアカットが、かんたんな3〜6ステップで
おうちで上手にできるようになるテクニックを、
プロの美容師さんが教えてくれます。

子どものヘアカットといえば、
「ちょっとまえがみを切りたいだけなんだけど……」
「美容院に連れて行ったら、泣いたり騒いだりして、まわりにご迷惑をかけるかも」
「おうちでやるにしても、上手にできなかったら、どうしよう……」
などなど、悩みも多いもの。

本書は愛情たっぷり、技術はちょっぴりからはじめられる、おうちカットの本。

かんたんなスタイルならたった3ステップで
「はい、できあがり!」

わかりやすいイラストでご紹介します。
ouchi
  ◎ 『はじめてのおうちカット』本文より

著者の砂原さんは、
千葉・南房総でアトリエサロンを営む傍ら、
東京でも有名芸能人のヘアメイクを数多く担当、
カンヌ/ヴェネチア国際映画祭など、
数々の国際映画祭にも専属ヘアメイクとして参加されるなど、
日本が世界に誇る、トップヘアアーティストのお一人です。
また、一児の母でもあります。

本書は砂原さんの、はじめての著作。

おうちでのヘアカットが、
もっと親子のコミュニケーションとして
広がっていってほしい、という気持ちでつくられた本です。

砂原さんの抜群のセンスと、
気さくなお人柄の感じられる本になりそうですよ。

お楽しみに!


6月13日
続・緑入荷です

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お知らせでもお知らせしていますが
7月に展示会を行う「田中美穂植物店コーヒショップ」さんの
植物6月分が入荷しました。こんな風に届きます。
到着がいつも楽しみで、開けるときはうれしくて胸いっぱいに。

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その、なんともおかしみのある姿に気がついた人は必ず足を止める、
ノキシノブ玉とトキワシノブ玉。

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和菓子色の花をつけたルリ柳(左)と
日が暮れたころ、葉をとじる白花ネムノキ(右)。
鉢もすてきです。

7月の「田中美穂植物店コーヒショップ 東京支店」では
こんな植物たちが1階「ガレージ」にやってきます。
そして……、
「そろそろ植え替えどきかしら」
「この植物に合う感じのいい鉢はどこかにないものか」
と思っていらっしゃる方、鉢のみの販売もあります。

midori
こちら。
アノニマガレージ 中2階にて出番を待つ鉢たち。
7月の展示乞うご期待!


6月12日
お茶を飲むこと つくること
otyatuku
梅雨入り直前、『風景のあとに』著者・椿野恵里子さんの展示会
「茶の葉のゆくえ ー飲むまえもそのあともー」が
1階「ガレージ」ではじまりました。
構図と光がとても美しい写真とはっとする文章が毎月1枚にとじ込められ、
1年を12枚に綴じたカレンダーを制作されている椿野さん。
ことしの6月の写真はご実家でつくられているお茶の葉。
otyatuku
そのお茶の葉がお茶になるまでの写真と
ふだんお茶の時間をいっしょに過ごしている道具たちの展示です。
otyatuku
こちらは、「椿野家のお茶」が入ったオリジナルの茶缶。
うすいからし色が落ち着いたお茶の時間にさそってくれるようです。

otyatuku
otyatuku
こうして展示風景を写真におさめると
自分は写真が上手なのでは?と、つい思ってしまうほど
どこをどう切り取っても絵画のように美しい構図になります。
「描きたいものがあって(それは形や色がすでに椿野さんの中でほぼ確定している)
でもそれは絵ではなかなか表現できなくて、でも写真だとそれができるので」
といつかおっしゃっていました。

展示2日目のきょうは、今回で3回目となったお茶づくりのワークショップ。
お茶の葉を選別するところから、今回のお茶づくりははじまります。
固い枝や大きく成長した葉や茶色くなった葉を除いていきます。
otyatukuotyatuku
そして、専用の鍋で炒って……、このとき立ちのぼるこの香り!
「ことしもお茶の時期がきたなぁ」と思ってしまいました。
炒ってしんなりしたお茶の葉を揉んでいく作業。
おっかなびっくりでそっとなでるように揉み込むみなさん。
だんだんなれてきて、お互いにコツを教え合ったり。
重ならないように広げて、完全に水分がなくなるまで乾燥させて
できあがりになります。

otyatuku
ひと仕事終えた後はやっぱりお茶の時間です。
大阪から島根にお引っ越しをされた椿野さんが
島根の「おいしいもの」と、お茶漬けをご用意してくださいました。
椿野家のお茶を、入れ方を変えて2杯。
そして、高知の早川ユミさんから教えていただいた、
「お風呂の残り湯」蒸しでつくってみた紅茶といっしょにいただきます。

otyatuku
お茶を囲んでお茶の話。
「みなさんはふだんどんなお茶を飲んでいるのか聞いてみたくて」
ということで、ご参加いただいた方のお茶事情調査会。
「いつもは紅茶で」「お茶はほとんど飲まなくてコーヒー派です」という方から
「実は実家がお茶屋で」という方まで。
人の数だけその人のお茶の時間がある。
家でお茶を飲む時間はとてもプライベートで日常的なことなので
椿野さんに聞かれて、はたとしました。
「お茶はどんな存在ですか?」

椿野さんのお話をきいていると、目と思考回路のピントが
グィーンと動くような感覚になります。
身近な手元のお茶の葉1枚によったり、
遠く、まだ誰も手を入れていないお茶の木を思ったり。

ご参加いただきましたみなさま、お茶の葉はただいま乾燥中です。
梅雨に入りましたので、もうしばらくかかります。
お茶のことなど思いながらお待ちいただければうれしいです。
otyatuku
椿野さん、ありがとうございました。
いまアノニマ・スタジオの「キッチン」は
ことしもまたあの幸福なお茶の香りに包まれています。


6月1日
がんばれ大イチョウ

7月刊行予定『神社とお寺はたのしい』の制作も佳境です。
こちら、神社とお寺の超入門読みもので、全国の寺社で使えますが、
舞台はカマクラ。
鎌倉幕府の、源頼朝の、「鎌倉」です。

3月10日の鶴岡八幡宮の大銀杏のニュースが流れたとき、心を痛めた方も多いと思います。
樹齢1000年のご神木で、三代将軍・源実朝を狙った甥の公暁が、
その後ろに隠れていて実朝を切ったとされる、伝説の大銀杏。
頼朝が鶴岡八幡宮寺を建てたときから生えていたといわれる
高さ30メートルのその大銀杏が、強風の影響で、倒壊。
ちょうど本がある程度固まってきた頃で、著者の中尾さんもかなり落胆していました。

けれど現在は、原木の移植やひこばえの生育など、大銀杏再生への試みが行われています。
佳境の本の制作の合間をぬって、中尾さんが現在の大銀杏の写真を送ってくださいました。

tsurugaoka
狛犬の奥、注連縄に囲まれた明るい緑のかたまりが、
もとあった根から出てきた「ひこばえ」新芽だそうです。

tsurugaoka
大絵馬のあるこちらは、移植した幹だそうです。緑が見えます。
「鶴の子会」は、いつも鶴岡八幡宮で活動している、子どもたちの会だそうです。
中尾さんによると『お祭りのお囃子なども、担当します』とのこと。


再生がうまくいくかどうかの結果がわかるのは、来春だそうですが、
でも、この写真を見て、明るい空気にすこしほっとしました。

大銀杏、新しい芽をぐんぐんのばしてほしい、と思います。


5月31日
大崎の『猫とくらす』

『猫とくらす』を書店員さんが気にいってくださって、
大きく展開してくださっている東京・大崎の文星堂シンクパーク店さんから、
朝、ご連絡がありました。
「『猫とくらす』が、週間1位になりました!」というお電話でした。
neko
かなり気合いをこめて場所を作ってくださったので、感慨深いです。
(2位が『1Q84』という信じられない事態が……と、よくよく考えると発売が4月なのでした)

お電話は追加の注文だったのですが、
同じく大崎の文星堂ゲートシティ店さんでも、4位に。
2店とも、作っていただいたコーナーのおかげで
猫好きの方に読んでいただける機会が多くなっているのではないかと、 本当に有難いです。

そして、印刷をしてくださった廣済堂さんの関連モバイルサイト、
「ネコ好き天国」の中でも、本をご紹介してくださっています。
(こちらはケータイで「ネコ好き天国」と検索をしてみてください)

猫好きの方の中でも、猫本コーナーへよく行く方は全員ではないと思うので、
本のことを知ってもらえる機会は、とても嬉しいです。


書店員の皆さん、本を気に入ってくださった皆さん、本当にありがとうございます。


5月29日
なすんじゃさんの韓国ごはん韓国おかず 第2回
soonja
すっきりしない天気も、ようやく終わりかけた5月末、
なすんじゃさんの料理教室「韓国ごはん韓国おかず」第2回を開催しました。
本日のメニューは韓国料理のお店などでよく見かけたりもして、
日本でも割と広く知られている「チャプチェ」。
教室のアンケートでも、つくってみたい韓国料理として、チャプチェの名前は
わりとよく出てきています。
これからの季節においしいトマトのナムルと一緒に、教わりました。

soonja
チャプチェといえば、やっぱり春雨!
こちらは「KOREAN VERMICELLI」と書いてある韓国のもの。日本のものより太めです。
他には、人参、ほうれん草、玉ねぎ、上にのせる錦糸卵もつくらなくてはいけません。
トマトのナムルはみつ葉と合わせます。後は他に牛肉も、新鮮なものを。
「牛肉は入れなくてもいいけれど、玉ねぎは必ず入れてください」と、すんじゃさん。

soonja
すんじゃさんのデモを見たあと、トマトのナムルから作り始めます。
こちらはポイントの、トマトの乱切り。これが食べたとき、おいしいのです。

チャプチェは切るものが多くて大変、
それも、きちんと切りそろえることがおいしさのこつだから、手間がかかります。
「お客様に出すときは、こんなふうに玉ねぎを切ります」
と、すんじゃさんが精密にキッチリと切りそろえるやり方のデモをすると
想像もしていなかった方法に、「うわー」と声があがります。

宮廷料理でもあり、家族や親戚が集まる時の定番料理でもあるチャプチェ。
韓国のお嫁さんは毎回作るたび、どんどん手際がよくなっていくのかな……などと考えつつ、
「玉ねぎは白い色のまま、色がつかないように!」
「ホウレンソウも炒めなくては」
と、やることは沢山。でもそれもたのしいです。

soonjaできた! というところで今度は春雨へ。
すんじゃさんの手が動いて、どんどんチャプチェができあがってゆきます。
soonja
こうやってひとつひとつの材料が、チャプチェになってゆくのですね。

そして…

soonja
それぞれの班にもどって、完成!
錦糸卵は「コション」(飾り付け)でもあって、
まだ誰も手をつけていない、あなたのための料理ですよ、という意味もあるそうです。
作っておいたトマトのナムルも、ちょうどよくタレがからんでいるタイミング。
ごはんとともに、いただきます。

この日教えてもらったすんじゃさんのチャプチェは、
春雨も、ひとつひとつの材料も味がすっと立っていて、
「今まで食べたチャプチェの中で、一番おいしい」という声も出るほど、
ほんとにおいしい、元気の出るチャプチェでした。
トマトも、トマトからの水分が、おいしい。
すこし手間はかかっても、また絶対家でも作ろう、と思える二品でした。

すんじゃさん、来てくださったみなさま、ありがとうございました。

ちなみにチャプチェは保存がきかないそうで、その日に食べ切るのが良いそうでした。
特にこれからの暑い時期、作られるときにはご注意ください。


次回のすんじゃさんの料理教室は、6月26日!
今度もまた、作り方を知りたい、という声の多くある「チヂミ」です。
こちらも韓国では親戚が集まったときの定番料理でもあります。
本場韓国のチヂミを作れるようになりたいみなさま、ぜひご参加ください。


5月25日
鎌倉長谷、力餅家の力餅をたべる
アノニマ・スタジオ7月の新刊書籍は、
鎌倉を舞台にした、神社とお寺めぐりの本。

神社やお寺をあるくときに役立つ知識が
読んでいるうちにいつの間にか身につく……、
と、言ってしまっていいんでしょうか、
なんだか、食欲とか、脱線が多い気がしますが……

著者の中尾京子さんから、写真が届きました。

とりあえず、力餅、たべましょうか。
chikaramochi
「生物故、本日中にお召し上がり願います」力餅家、と書いてあります。
パッケージから、おいしそうです。包装紙もせっかくなので、とっておきましょうか。

そろそろそろ……

おおっ、中に由緒もありました。
chikaramochi
「鎌倉名物 権五郎力餅 由緒」
なるほど、これは本に出てくるゴンゴローさまに縁のあるお餅なのですね。
「力持ち」と「力餅」をかけてあるところがニクいです。
袂石と、手玉石のイラストがあるところも気分を盛り上げます。

そしていよいよ……!!!
chikaramochi

ジャーーーン。これぞ鎌倉名物のひとつ、権五郎力餅です。
あんこたっぷりで、濃いめのお茶などと一緒にいただけたら、至福です。
ついつい一つでは止められず、パクパクと両方食べてしまいそうです。

でも、えーと、中尾さん、
今日は長谷寺と大仏に行くのではなかったのでしょうか。
どうして写真が力餅ばかりなのでしょうか……。

謎は残るばかりです。

と、ありましたありました!
中尾さんからコメントです。
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力餅の、春季限定、草餅バージョンがありました。(5月まで)
じーんと美味しいです。
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た、たのしそうです。

も、もしやこれは、タイトルの
『神社やお寺はたのしい』への伏線でしょうか。
自分の感覚でたのしむことが一番大事、という寺社めぐりのコツを
体現してくださったのでしょうか……さすがです (さすがすぎます)。
そうです、そんなタイトルの新刊は、
あまりにたのしそうで、次のお休みにお寺や神社に出かけたくなる本!です。
そして、力餅は本の中にそこまで大きく登場していませんが (えぇー!?)、
どうもこちらをたべるなら、5月いっぱいだそうです。

では、またリポートします。
『神社やお寺はたのしい』、ご期待ください。

5月21日
いらっしゃいませ、ようこそ谷相へ
yamamomo
1階「ガレージ」にて、早川ユミさんの「やまもも市場」はじまりました。
早川さんがお住まいの高知県谷相の、
パンやコーヒーにはちみつ、
手作りのお茶やお豆などのおいしいものと、
器や木のさじ、素材から丹念につくられた和紙などの
暮らしの道具がたくさん並んでいます。

yamamomoyamamomo

もちろん早川ユミさんの「ちくちく」の服やバッグも。
yamamomo

こちらは「トラネコボンボン」さんとおるがん社さんのおまけ動物入りクッキー。
好きな動物が選べます。悩みます。
yamamomo

「キッチン」ではきょうから3日間、
旅するレストラントラネコボンボンさんの「谷相食堂」が開店します。
こちらはもう予約がいっぱいなので、写真だけでごめんなさい。
yamamomo
どれもこれもひとつひとつが「ぴったり」のおいしさで
そのうえ、ぜんぶでバランスがとれています。
そしてこのボリュームなのに、すごく食べ終わったあとスッキリ。
もうひと皿食べられるかも……。

明日からの2日間、食堂の後は「おはなしワークショップ」です。
どの回もあと少しですが、お席がご用意できます。
ご希望の方はこちらから。展示は、26日(水)まで(月曜日はお休みです)。
東京なのに谷相へ、ぜひお越しください。


5月21日
食堂とおはなしワークショップ
yamamomo
21日(金)からはじまる早川ユミさんの「やまもも市場」。
昨年末に行われた同展示をぎゅーっと濃厚にして、
さらに今回は食堂とワークショップを同時開催いたします。
食堂は、旅するレストラン「トラネコボンボンさん」。
早川ユミさんのおうちの台所で生まれた「谷相食堂」を
アノニマ・スタジオのキッチンで開店していただきます。
予約はほぼ満員御礼ですが、21日(金)はあと少しお席がご用意できます。

22日23日には、ワークショップを行います。
前回の「ちくちくワークショップ」では、
「ちくちく」と手を動かしてまえかけやふろしきなどを作りながら、
自己紹介からはじまって、暮らしや旅、ごはんや仕事のことなど
参加者のみなさんともたくさんおはなしができました。
「だれかのおはなしをきくこと、自分も話すこと」が
こんなに楽しくて心地いいことだとは、という感想をいただく、
とてもなごやかな時間でした。
yamamomo
今回は、そんなおはなしを中心にしたワークショップです。
早川ユミさんがおはなしをきいてみたいと思っていらっしゃる、
ゲストを4組おむかえします。
暮らしをより気持ちよくするヒントを見つけにぜひお越しください。
くわしくはこちらから。


5月20日
緑入荷です
syokubutu
田中美穂植物店コーヒショップさんの植物が届きました。
町中が新緑にあふれているこの時期。
室内にも緑があるとやっぱりうれしいので
7月の展示の前で、ちょっとフライングですが
お願いして送っていただきました。

yamamomo
写真だとわかりづらいですが、
手のひらに乗るくらいの大きさのノキシノブ玉。
ぶら下げると涼しげです。
お部屋におひとつ、ぜひどうぞ。


5月11日
猫フェア始まる。

neko
新刊『猫とくらす』のフェアが大崎にある
文星堂ゲートシティ店さん、シンクパーク店さんで始まりました。
シンクパーク店さんでは入り口の柱を一本使用して展開しています。
こちらはこれでも!かという位の猫のパネルで埋め尽くされています。
neko
ゲートシティ店さんでは新刊台の手作りのかわいい猫パネルが目印です。
まだまだ始まったばかりですが、これからしばらく『猫とくらす』が
大崎をジャックしています。お近くにお住まいの方はぜひ、お立ち寄りください。

4月28日
かけあし京阪

keihan
桜のころと連休の合間をみはからって大阪、京都へ行ってきました。
前日は雨だったという大阪。朝から顔を出してくれたおてんとさまに感謝。
大阪へはここを目指してきました。
keihan
お店の前は公園。sajiさんです。
看板にもあるとおりきょうは「window market」の日。
店内に、お菓子やパン、野菜などのお店が日替わりでていて
ごはんやお茶ができるスペースも。料理を担当されているのは、
アノニマでもお世話になっている、冷水希三子さん。
さっそく玄米プレートをいただきました。
keihan
れんこんのハンバーグも春キャベツのおひたしも
野菜の奥から、瑞々しい味がじわ〜と出てきます。
席が公園を眺められる窓に面していて、光と風が気持ちいい。
心地いいのに凛としている。この空間ごと、東京に持って帰りたい。

翌日は京阪電車にゆられて京都へ。
京都も思っていたよりずっとあたたかい。コートを脱ぎます。
白川沿いを歩いて目的地まで。
keihan
つきました。田中美穂植物店コーヒショップさんです。
お店まわりぐるり、植物に囲まれています(お隣の電気やさん側除く)。
keihan
店内ももちろん。
こちらへは7月に予定している展示会の打ち合わせでうかがいました。
田中美穂植物店コーヒショップさんがアノニマ・スタジオへやってきます。
この、たくさんの植物とともに。
展示のこと、田中さんとお店のことはお伝えしたいことがたくさんありますが
今回はまずはこのへんで。

南に下って、京都駅の反対側、八条へ。
な すんじゃさんの京都の新しい拠点「ねんね」です。
keihan
扉から内装までぜんぶスタッフさんの手作り。
店内の大きなテーブルは餅つき用のもの。
すんじゃさんが韓国で購入された、「ものすごい」年代物だそうです。
keihankeihan
うかがったときはちょうど、筍をゆでているところで、
お部屋中いい香り(このあと、この筍とは東京で再会しました)。
「ねんね」は、すんじゃさんのごはんがいただける食堂としてははもちろん、
料理教室や語学教室、ギャラリーとしても活動される予定。
「これから楽しいことがはじまりますよ〜」という雰囲気が空間から伝わってきます。
keihan
帰り際「ではまた東京で!」と手を振り合いました。

そして、うかがわなくては、とずっと思っていた場所。
うね乃」さんです。
keihan
『うれしい食卓』『たのしいエプロン』の森かおるさんからご紹介いただいたのがご縁で
アノニマ・スタジオの1階では、うね乃さんのおだしなどを販売しています。
「おだしがこんなにおいしいなんて」と使うたび思う、うね乃さんのおだし。
急な訪問にもかかわらず、商品をていねいに説明してくださったうえ、
工場のなかまで「どうぞ」と見せてくださいました。
keihan
かつおぶしを削る機械は、戦前のものもあり、それも現役で使われているそうです。
数枚ある刃ははずれるようになっていて、それを1枚1枚手で研ぎ、
刃の出具合(それによって削りぶしの厚さを決める)を調整するのも手作業だそう。
手を使うとき、きっと心も遣っていらっしゃる、と
スタッフの方々の商品を扱う仕草、機械を動かす手つき、
やわらかい笑顔をみて、そう思いました。

かけあしの大阪と京都。
お世話になったみなさま、ありがとうございました。


4月21日
『猫とくらす』おまたせしました!

tamago
この「notes」でもじわじわとお伝えをさせていただいてきた、
分厚い猫の本『猫とくらす』。
いよいよ本日、発売です!

実はこちら、「Cat-and-Me.com」というWebサイト
(猫への想いを写真とエピソードで共有できるサイト) に集まった
数千以上もの投稿が、一冊の本にまとまったもの。
中を開くと、こんなベストショットをよく……という写真が大量に!
文章も、本気の想いの力強さを思い知らされます。
(校正をしていたスタッフが、読みながら涙ぐんでしまっていました)

できれば書店さんや雑貨店さんで、手にとって実物を見ていただきたい本で、
猫づくし、ということ以外の説明が難しいのですが、
かなりずっと読んでいたいような本、
そして猫と一緒にいるときの時間を追体験できる一冊です。
猫好きが集まっている場所でつい、本を開いてしまうと、
10分くらい猫トークに……。

ぜひ、道ばたで猫をみつけるときのように、
出会ってもらえたら、嬉しいです。

『猫とくらす』は、全国の書店さんで手に入れることができますが、
猫の本は、それぞれの書店さんによってペットコーナーにある場合と、
写真集のコーナーにある場合とがあるので、
ない場合には両方のコーナーに足を運んでみてください。
(「Cat-and-Me.com」では立ち読みもできます!)

猫好きのみなさま、ぜひ、ご覧ください。

4月21日
猫、とどく
tamago
完成した猫の本『猫とくらす』の見本が事務所にとどきました。
最初の感想は……分厚い!
写真は5冊分ですが、箱のような形になっています。
目をこらすと背に「866photos +489episodes」とありますが、
実は、866枚の猫の写真と、489本のエピソードが入っている本なのです。

頁をめくってみた感じは、なんとなく猫っぽい。
中身も猫ですが、本自体もどこか猫のような愛着が。
そうそう、この、気ままそうな雰囲気は……

本が届いてすぐ、
ページをめくりながら「これ!この写真、見て!」「この仔、すごい!」と、
猫好きスタッフがこぞって盛り上がリ、
数時間くらい猫の話題がたえませんでした。

と、いうところで、詳しくはまた。
ああ、ほんとに、早く、猫好きの色んな方々に見ていただきたいです。


4月17日
one plate of SPRING

harusara
ここ最近、葉桜の緑をまぶしく見上げてはそわそわと落ち着かず。
「アスパラ、そら豆、グリーンピース、たけのこにふき、あ!春キャベツ……」
この季節だけの春の味。ぜんぶ食べたいと欲ばりな思いにかられます。
きょうは、そんな気持ちもあってまちにまった日でした。
1月の「冬の皿」に続く、冷水希三子さんのごはん会「春の皿」。
前回同様、この会は日暮れごろからはじまります。
仕込み中のキッチンには緑色のボウルが並んでいます。
harusaraharusara

最初の皿は、まんなかにゆで卵がひとつ。
ぷつりとナイフを入れると、黄色がゆっくりと流れ出てきます。
「これから楽しいことがはじまりますよ」と耳元でささやかれた気分です。
この卵は前菜でもあり、これから出される料理と合わせるソースにもなります。
冷水さんの、演出とも言えるこういった料理の構成は
最後のひと口まで続きます。
harusara
今回のメニューは、半熟卵とパルミジャーノソース、にんじんと甘夏のサラダ、
アスパラとルッコラのサラダ、じゃがいもとディルのサラダがひと皿目に。
春野菜の大合唱です。
harusaraharusara
それから、空豆のセージ風味のニョッキとキャベツとエンドウ豆の蒸し煮。
ここにチキンスープを加えると、ひとつひとつだった料理がまとまって
また別のひとつの料理に。
「メインのスペアリブはまずはそのまま、それからスープに入れて食べると
スープがまたがらっと変わるから楽しいですよ」と冷水さん。
harusara
スペアリブは、食欲をそそるスパイスがまぶしてあり、
そのスパイスと豚肉のおいしい脂がスープに混ざって……。
ワインがすすみます。パンもください!

harusara
バナナのシフォンケーキでおしまいの合図です。

お皿の上で、組み合わせを考えたり、味が変わったり。
「お腹がもうひとつあれば、最初のひと皿からもういちど食べたい」
と思ってしまいました。またきっと新しい味に出会えそうです……。

冷水さんのごはん会、次回は「夏の皿」、と言いたいところですが
夏まで待てないです、とお願いして6月にも開いていただく予定です。
皿シリーズとはまたちがったごはんをお楽しみいただけそうです。
決まり次第おしらせいたしますので、いましばらくお待ちください。

お越しいただきましたみなさま、ありがとうございました。



4月17日
おいしいたまごでつくる/たべる/おやつ

tamago
4月17日、渋谷のCOOKCOOPさんで、
瀬戸口しおりさんと卵農家佐藤ファームの佐藤ジョージさんのイベントが行われました。
早朝の季節はずれの雪にもかかわらず、たくさんのお客様に来ていただきました。

tamago
始めに行われたトークセッションは、生産者さんと料理家さんという
近いようで遠い存在のお二人によるとても貴重なお話を聞くことができ、
普段から口にしている卵の奥深さに驚かされました。

tamago
そしていよいよ瀬戸口さんによるおやつ作りがスタート。
メニューはココットオムレツ、手作りマヨネーズ、バニラアイスという
新鮮な卵の味が生きる3品です。もちろん卵は佐藤ファームさんの平飼い卵。
皆さん調理の手順やコツをメモしながら、調理の様子を見入っていました。

tamago
そしてお待ちかねの時間です。瀬戸口さんのお料理はどれも絶品で、
お客様からも、「おいしい!」という声があがっていました。

今回のイベントは、今までありそうでなかった
生産者さんと料理家さんとのコラボレーションイベントでした。
来ていただいたお客様もとても熱心で皆さん、いろいろな質問をして、
普段は聞くことのできないお話を聞ける貴重なイベントになりました。
また、今後もこのようなイベントをしていきたいと思います。
皆さままたぜひ、お越しください。

佐藤ファームさんの卵は本当においしいです。早速アノニマでもお取り寄せしました。
卵のお問い合わせは、こちらまで。



4月16日
猫の立ち会い

neko
廣済堂さんの工場に、
4月末発売『猫とくらす』の印刷立ち会いに出かけてきました。
予想がつくかもしれませんが、この小さい写真の一点一点すべてが猫!
これはちょうど、全てが終わってほっとしているときの写真です。

猫の本なので、猫好きスタッフばかりで作ってきましたが、
なんと、機械を動かして色味を調えてくださった印刷所のベテランの方も、
猫好き。
何ともいえない良い表情や、毛の感じを一番良いところに持って行くように、
長年の技を駆使してくださいました。
「この仔の表情をもう少し」「この子の毛並を……」
と言い合っている印刷立ち会いは初めてで、面白かったのですが、
それにしても、ほんとに、写真ひとつひとつに命を入れてもらいました。
ありがとうございました!

『猫とくらす』情報は引き続きアップしていきます。
どうぞお楽しみに!


4月15日
「ふだんの、キッチン」

kittin
展示やイベントにお越しいただいたことのあるみなさんは
(そして、ホームページを読んでいただいているみなさんも)
すでにご存知かと思いますが、アノニマ・スタジオの1階には
展示スペース「ガレージ」とイベントスペース「キッチン」、
エッセイスト中川ちえさんの器と生活道具のお店「in-kyo」があります。
「ガレージ」ではアノニマ・スタジオの本と、雑貨や食品を販売しています。
「キッチン」は、ふだんは打ち合わせの場所として使っていますが
週末を中心に出版記念のイベントや料理教室、ワークショップなどを行っています。
4月からこの「キッチン」で、平日の小さな教室がはじまります。
韓国料理研究家な すんじゃさんの「韓国料理ラボ」、
フードコーディネーターの冷水希三子さんの料理教室「na Branca」、
5月からはチーズ研究家かのうかおりさんの「カオリーヌ食堂」。
そして金継ぎの教室も現在準備が進行中です。
いつもの週末イベントとは少し違った時間が流れている、
ふだんの「キッチン」にもぜひ遊びにいらしてください。
ご予約受付中です。各教室のくわしくは、こちらから。



4月14日
一箱古本市 week in 不忍ブックストリートへ
出張します!


不忍ブックストリート」をご存知ですか?
shinobazu
場所は、東京の東側、谷中・根津・千駄木 (通称 : 谷根千)。
書店、古本屋さんをはじめ、職人さんの工房やギャラリー、雑貨屋さんやカフェなど、
何気なく、ぶらぶら歩くだけで、うれしい出会いがいくつもある町です。
「たくさんの本好き、散歩好きの人がこの街に訪れてほしい、
そして、この街の魅力を感じてほしい」という有志の方々が、
谷根千の真ん中を走る「不忍通り」を中心に
ここ一帯を「不忍ブックストリート」と命名されたそうです。

shinobazu
一箱古本市week」は、この不忍ブックストリートで毎年行われている、本のイベント。
4月29日、11時から16時の5時間だけ、アノニマ・スタジオが、
この一箱古本市week in 不忍ブックストリートにまるごと出張することになりました。

会場は、谷中の暮らしを受け継ぐ由緒ある古民家「市田邸」。
畳と、縁側から見える庭が、風情のある、美しい佇まいの建物です。

当日アノニマ・スタジオは、
・アノニマ・スタジオの本棚から、一箱古本を出品
・本作りの現場の再現コーナー
・絵本よみユニット「おはなしpot」の、読書ワークショップ
・写真パネルの展示
を行います(地図や詳細等はこちらをどうぞ)。
もちろん、アノニマ・スタジオの本もお求めいただけます。

「まるごと出張」というからには、
アノニマ・スタジオのワークショップも!
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(大きな画像はこちら)
2月のBook Marketで大好評だった、絵本よみユニット「おはなしpot」さんに、
「読む感性をひらく」読書ワークショップとして、絵本の朗読会を催していただきます。

よみきかせでしか体験できない、絵本の世界に、ゆったりと身をまかせる読み心地を、
ぜひ味わってみてください。おとなもこどもも、参加OKです。

詳細がこちら。
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おとなもこどもも
「きく・みる・えほん」
日時:4月29日 (木・祝)
1回目/13 : 00 - 13 : 40 (全40分)
2回目/14 : 30 - 15 : 10 (全40分)
場所:市田邸  台東区上野桜木1-6-2
料金:500円 (ちいさなおみやげ付き)
定員:各回15名様
お申し込み:yoyaku@yanesen.org (メール申込) 不忍ブックストリートまで。
 ※件名を「きく みる えほん 申込」とし、
 お名前、人数、年齢、性別、電話番号をご明記ください。
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不忍ブックストリートで、お待ちしています。
ぜひご来場ください。

4月12日
新潟、北書店さんのオープン


以前noteでも紹介した、1月31日に惜しまれながら閉店した新潟の老舗書店、北光社さん。
その北光社さんの元店長・佐藤雄一さんの新しい書店
「北書店」が4月12日にオープンしました。
店名の北書店は、北光社の北を一字いただき、北書店となったそうです。
先日のBook Marketの筑摩書房のセレクトでもお世話になった、
佐藤さんのセレクトした書籍は一見の価値ありです。
お伺いするのが今からとても楽しみです。
アノニマの灯台1号もお邪魔して、フェアを行っています。
お近くにお住まいの方はぜひ、お立ち寄りください。

北書店
新潟市中央区医学町通二番町10-1ダイヤパレス医学町101
Tel:025-201-7466

4月10日
ねこ、の本
neko
蔵前にはけっこう猫がいます。
打ち合わせをしていたら、窓の外を通り過ぎたり……。
アノニマ・スタジオも猫好きのスタッフが多いので、
見かけるとけっこう盛り上がります。
猫好きの猫を見るポイントは、似てます。

ことしの冬、じつは猫三昧の日々でした。
と、いうのも、猫の本を作っていたからです。
笑っちゃうくらい沢山の猫が登場する本を作っています。

が、その本が、ようやく一段落つき、
4月末に刊行できることになりました。

タイトルは……『猫とくらす』。

分厚くて、束厚(といいます)が3センチくらいあります。
本を閉じた状態で……立ちます。

これから中身もすこしずつ、この「notes」でもお伝えしていきます。
猫好きのみなさま、ご期待ください。すごいですよ〜。


4月7日
佐藤ファームさんのたまご

瀬戸口しおりさんによる、渋谷のおいしい本屋さんCOOKCOOPさんでの
『家で/つくる/たべる/おやつ』関連イベント、
おいしいたまごでつくる/たべる/おやつ」。

瀬戸口さんが卵を「焼く/ソースにする/冷やす」という3 種類の方法で
おやつ3品を作ってくださる、という贅沢なイベントですが、
「おいしいたまご」というところもポイントです。
南アルプス・甲斐駒ヶ岳の東のふもとにある小さな農場「佐藤ファーム」さんのもの。
無添加・無投薬・非遺伝子組み換え飼料・土間飼い等々、
安全をキーワードに鶏卵の生産を行っている農場だそうです。

卵をいただいたので、食べてみました。

おいしい醤油で卵かけごはんにするのがおすすめ、と言われたので、
その通りに食べてみたのですが……、

卵はひとつひとつ大きさもバラバラ、割ってみると黄身が黄色くてびっくりしました。
食べてみると、味がしっかり濃い。おいしい。
白身もしっかり弾力があって、まさに、自然の力をいただいている感じで、
同じ卵でも、こんなに違うものなんだ……と初めて知りました。

佐藤ファームさん、ごちそうさまでした!
ちなみに瀬戸口さんも普段、平飼いの卵を使われているそうです。

イベントでは、瀬戸口さんのおやつ3品に加えて、お土産に卵もいただけるそうです。
卵好きのみなさま、ぜひご参加ください。おすすめです。 (こちらから)


4月3日
なすんじゃさんの韓国ごはん韓国おかず 第1回
MEXICO

お花見にもぴったりのあたたかい4月の晴れた一日、「韓国ごはん韓国おかず」教室第1回の
なすんじゃさんのキンパプ教室を行いました。

「キン」が海苔、「パプ」=ごはん、という韓国海苔巻きです。
ごはんには汁物が必要、という食習慣のある韓国では
汁のない日本風のお弁当は人気がないそうなのですが、
ごま油を使うことで、スープが無くてもスイスイ食べられることから
キンパプはお弁当として、ダントツに支持されているそうです。
今日は2種類、一人2本ずつのキンパプを作って、すべて食べてもいいし、
1本分持って帰って、帰りにお花見に訪れて食べても、という嬉しい教室です。

MEXICO
いちばんの主役はもちろん海苔(海苔の袋にも、キンパプの写真です)。
「韓国海苔」というと、なんとなくごま油と塩のかかったものを想像してしまいますが、
実はそれは韓国海苔の一部。キンパプには何もついていないものを使います。
海苔には表と裏もあるので、それも気にして使います。日本のものより若干薄いです。
そしてキンパプのもう一つの主役は、タンムヂという大根の酢漬け。
右側の写真のキムチの下に隠れている黄色いものがそう。
これが入ってこそキンパプ、というくらい大事な存在で、味のポイント。

MEXICO
タンムヂ、にんじん、ほうれんそう、きゅうり、卵焼き、牛肉……。
それぞれにちょっとした (だけど大事な) コツがあります。
卵の切り方も、見てみてなるほど、という感じ。フライパンでうまく折り畳みます。
具材をすべて準備できたら、いよいよ本日のメインイベント。
巻きます!
すんじゃさんによる巻き方のデモンストレーションを見て、巻き始めます。

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……まるで、のりまき屋さんのようです。
「具が多かった!」「うまくできた!」と声が上がって、どのテーブルも楽しそうです。
巻きすを使わないやり方を、すんじゃさんが教えてくださいました。
ゆっくり巻くのがポイントだそうです。
ごま油を使って包丁のすべりを良くして、きれいに切るやり方も教えていただきました。

MEXICO
完成!
左がキムチと肉入り、右が野菜巻きですが、どちらも中心に黄色があるのがポイント。
5色の入ったものを食べると良い、という韓国の食べ物の考え方にも即した食べものです。
日本の太巻きよりも細くて、ひとくちで食べられるので、ぱくぱく食べられます。
「派手さはないけど、どんどん食べられるのね」とすんじゃさん。
作りやすいので、これからの行楽シーズンにも活躍しそうです。

楽しい一日でした。
韓国にはキンパプ専門店が至る所にあるそうなので、
韓国を訪れた際には、買って外で食べるのも楽しそうです。
すんじゃさん、お越し下さった皆さん、ありがとうございました!

ちなみに次回のすんじゃさんの毎月食堂は、祝日の29日(木)です。
(水曜ではなく、木曜ですので、ご注意ください)
ゴールデンウィークということで次回は、
お休みの日だったら行けるのに……との声に応えてのスペシャル食堂です。
すんじゃさんの韓国料理ファンのみなさま、ぜひお越し下さい。
スタッフは本日試作を味見させていただきましたが、ものすごくおいしかったです……。


3月28日
な すんじゃさんの食堂と教室
MEXICO

今週は、な すんじゃさんの食堂と教室を行う、
名づけて「な すんじゃさんウィーク」です。
水曜日(31日)は、毎月いちど開店の「毎月食堂」の日。
米粉で作ったお餅を甘辛く炒めた「トッポキ」を
メインにした定食をご用意していただきます。
土曜日(4月3日)は、新しい料理教室「韓国ごはん韓国おかず」の日。
教えていただくのは韓国風のりまき「キンパプ」。
MEXICO
写真は巻き終えて、切る前のキンパプです。
「のりまき」ではありますが、
中に入れる具の数は「ふとまき」くらいたくさんで豪華!
お花見や行楽のお弁当におすすめです。
食堂、教室とも予約受付中です。
「毎月食堂」はこちらから。
「韓国ごはん韓国おかず」はこちらから。
ぜひご参加ください。
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3月20日
今夜は手作りソーセージ
nikuniku

あるとき、オカズデザインさんの手作りハムをいただく機会がありました。
とてもとても美味しかったうえに、
「ハムって個人で作れるんですね!」と感動してそうお伝えしたら
「ソーセージも作れるんですよ(ニコリ)」。
それでは、ぜひということで「肉肉ワークショップ」開催していただきました。
nikuniku
まずは豚かたまり肉をトントンとたたくところからはじまります。
女の人(今回参加者はみなさん女性でした)が集まって
みんなで肉を黙々とたたく姿。傍目にはおもしろく映ります。

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たたいた肉は冷やしてから腸詰めに。これが豚腸です。
絞り出す作業はなかなかの力仕事。ふたりひと組みになって、
「せーの!」「ストップストップ!」と声をかけ合いながら。
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これを成形して、表面を乾燥させるためにしばらく吊しておきます。

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ソーセージ狩り?試食用に1本切り取って……。
フライパンでじっくり焼いたら、
オカズさん特製シュークルートとじゃがいも(とビール!)でいただきます!。
「大きいから(食べるのは)1本で充分だよね」と言っていた方が
「やっぱりもう1本……」とおかわり。その気持ちよーくわかります。
nikunikunikuniku
ソーセージを自分で作る、という楽しさとうれしさは
なかなか他に例えようがありません。
作っていただいたソーセージは、お持ち帰りいただきました。
かばんの中にソーセージが入っている人たちが、
いっせいに蔵前から電車にのる姿を想像してほくそえんでしまいました。
オカズデザインの吉岡さん、森影さん、ありがとうございました。
nikuniku
ご参加くださったみなさん、今夜はソーセージですね。
ありがとうございました。


3月13日
東欧へ
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行ってきました。
というのは、冗談ですがまさに東欧の空気でいっぱいの1階です。
きのうからはじまった、「チャルカとみんなの東欧手づくり市」。
『アジ紙』の著者チャルカさんと、チャルカさんが企画されている、
東欧ツアーの旅の仲間たちによる、手作りあり、おみやげあり、
リメイクものあり、のマーケットです。
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手縫いの刺繍がほどこされたクロスやコースター、
一枚一枚表情のちがう美しいレース、
手作りが楽しくなる刺繍糸やボタンなどに加えて、
旅先で撮った写真のポストカードや現地で買った布を使って作った鞄や洋服。
旅行の思い出をまとめた冊子も……。
出展者のみなさんが旅で味った高揚感や楽しさが伝わってきます。

となりのスペース「キッチン」では「東欧の手仕事ワークショップ」が開催中。
tououtouou
左はハンガリーの刺繍、右はフェルトマスコット作りのブース。
東欧の刺繍糸はとてもカラフルですが、どれとどれを合わせても
けんかしないような統一感があります。
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こちらは、引き裂き織りのポーチを作っています。
一段ずつ、できあがりの模様をイメージしながら……。
糸から布へ、布からポーチへ仕立てていきます。

そして厨房からはものすごくいい香りがしてきました。
チャルカの久保さんと旅仲間の池田さんがルーマニアのドーナツ、
「フォガーチャ・ファーンク」を揚げています。
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日本のドーナツよりかりっとしていて、中はもっちり。
こんにゃくの手綱のようにぐるりと輪の中を通して成形しています。

旅の最中はもちろん、旅の準備も楽しいもの。
だけれど、今回は旅のあとの楽しみ方をたくさん教えていただきました。
そしてまた旅にでたくなるんですね。
touou
チャルカさん、出店者のみなさん、ありがとうございました。


3月6日
「お花とお茶で春のおもてなし」
hanacha

今回の一保堂さんのお茶教室は、フラワーアレンジメントとの合同開催です。
お花を教えてくださるのは、一保堂さんのご近所「フローリストPOUSSE(プーゼ)」さん。
部屋にさりげなく飾ったり、ちょっとした贈りものになる「プリザーブドフラワー」に
京都の和紙を使って少し和風にアレンジしたもの。
「和紙を使うと、洋室にも和室にも合いますから。
では、さっそく作ってみましょう。
置き方はみなさんの感性ですよよー」と講師の浦沢さん。
hanacha
みなさんスイスイと手を止めることなくどんどん組み立てていきます。
同じ材料でも、そこはやはり個性がでてきます。
ボリュームを出したり、上に伸ばしたり。
お花ができあがったところで、お茶の時間。
hanacha
「抹茶は、急なお客さまのときにとても便利なんですよ。
すぐにお出しできるのに、手間がものすごくかかってるように見えますから」
と、おもてなしにおすすめなのが「抹茶」だそう。
抹茶をたてる時間は……、実は15秒ほど。あっという間です。
これならお客さまをお待たせしません。
そこで渡されたのが、カフェオレボウル。
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ある程度の大きさがあれば抹茶茶碗でなくてもだいじょうぶなんですね。
そしてそのままお出しすれば、ケーキやクッキーなどの洋菓子にも合います。
「では次は、濃いめにたてた抹茶にミルクを加えて抹茶オーレにしてみましょう」
抹茶がぐっと身近になって、おもてなしの幅が広がりました。
hanacha
次の一保堂さんの教室は6月。新茶の季節です。
どんなお茶が楽しめるでしょうか。どうぞお楽しみに。


3月2日
メキシコより
MEXICO

2月上旬。連載をお願いしている上路ナオ子さんより
一枚のハガキが届きました。切手のところに 「Destino:JP JAPON」とあって、
「MEXICO」とあります。これは……メキシコ!
上路さんは、メキシコに旅行されていたのでした。

と、いうわけで、今回の『毎月、旅、ひとつ。』は、
メキシコ!!!です。読み応えがあって、読んでいるとウキウキしてきて……
いけません、メキシコに行きたくなってしまいます。



2月27日
瀬戸口しおりさん『家で/つくる/たべる/おやつ』出版記念
「アノニマで/つくる/たべる/おやつ」
oyatsu

寒さもすこし和らいできた2月末の土曜。
『家で/つくる/たべる/おやつ』の刊行を記念して、
瀬戸口しおりさんに料理教室を開いていただきました。

ちょうどごはんどきでもあるから、しっかりめに食べられるものを、と
今回のメインは本の中から「トルコのピザ」です。
そして同じ生地を使って、甘いピザの作り方も。
さらにピザに合うようにと、雑穀のスープを教えていただきます。
たっぷりです。 嬉しい!

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せっかくの教室だから、ぜひ見たいのは、こねかた。
瀬戸口さんも、こねはじめると、すっと腰が入ってかっこいい。
上から落として……ドン!!
予想外の音に、「す、すみません」と笑顔で瀬戸口さん。
皆の緊張がほぐれ、場の雰囲気がぐっと和みます。

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二人ひと組になって、協力しながら生地をこねていきます。
ドン、ドーン。あちこちで音が響きます。あまり遠慮しなくていいのですね。
どのテーブルでも話がはずんで、たのしそうです。
右は発酵させたあとに、生地を、のばしているところ。
実はこの生地、飛び上がるくらいおいしいんです。度肝をぬかれます。

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こちらは、甘いピザ用のキャラメルナッツ(左)とスープ用の雑穀(右)。
こういうのも作れるんです。ミルクバターをかけていただくのですが、
「おいしいんだけど、カロリーがとんでもないことに……」
作り方を見てもらいながら瀬戸口さんが言うと、皆が笑います。
うーん、悩ましい。でも、後で調節すればいいかな。おやつは大事だもの。

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焼く前。ここからチーズが溶けたら、できあがり。

oyatsu
いただきます! 2回目はすっかり夜になって、量もあって晩餐といった雰囲気……。

教室のあとで、スタッフも皆でトルコのピザやスープをいただいたのですが、
食べてみるともう、まさに食べたかった、という味。とまりません。
どうしてこんなにおいしいんでしょうか……。

お越し下さったみなさま、ありがとうございました。
本と合わせて、ぜひ家でもまた、つくってみてください。
これが味わえるなら、たくさん作ってみよう、という気になりますね。
瀬戸口さん、本当に、ありがとうございました!
(今回いらっしゃれなかった方も、本のおやつ、ぜひ作ってみてください。
 びっくりしますよ!)


2月24日
「Book Market2010 <<後編>>」開催イベントレポート

沢山の方のご協力をいただき、2月12〜14日におこなった「BookMarket 2010」では、
本の世界は読むだけじゃもったいない、「本の楽しみ」の幅をもっと広げたい!と、
毎日、本にまつわるイベントを開催しました。
後半ではイベントのレポートをお送りします。

BM
12日(金)は、mille booksさんのイベント。
ハープとギターのデュオ、ticomoon の音楽と、
mille booksのアートブックのスライド上映のライブイベントです。

BM
素敵な本と、美しい映像、すばらしい音楽。
音のなかにつつみこまれて、まるで異空間にいるかのよう。
ここちよい夜の時間は、 ゆったりと流れます。

13日(土) は、アノニマ・スタジオ企画の、
えほんのよみきかせユニット「おはなしpot」による、
大人のための「picture book night ! 」
BM
はじめは、所在なさげに、
もぞもぞしていた聞き手の大人たち、ですが、
えほんの絵を眺めながら、誰かに本を読んでもらうと……

BM
ハラハラするシーン。

BM
ほっと、安心して心がほぐれるシーン。

大人になっても、こんなにえほんの世界に没頭できるんですね。
読み聞かせって、すばらしい!

合間には、えほんの紹介も。
BM
「この作者はどういう人?」 「ほかにはどんな本を出している?」
一冊のえほんから、世界が広がります。

1時間半で、たっぷり10冊近く本を読んでいただきました。
参加してくださった方の目が、きらきらと輝いていて、
子どものころにえほんを読んでもらった、
あのわくわく感を味わっていただけたようでした。

14日(日)はミシマ社の、 寺子屋ミシマ社スペシャル編 。
題して、「ミシマ社の本作りを体感しよう!」
BM
「編集の時間」 +「仕掛け屋の時間」の二部構成です。
「編集の時間」で、一冊の本ができ上がるまでの物語を、
ミシマ社の三島さんが熱く語っている最中に、
「三島君!」と乱入してきたのが、
超訳 古事記』の著者、鎌田東二さん!
BM
……に、扮したミシマ社営業・窪田さんです。

BM
『超訳 古事記』ができるまでのエピソードを、
実演を交えながら、とっても楽しく披露します。

つづいて、「仕掛け屋の時間」。
ミシマ社の「仕掛け屋」とは、本が着実に求めているお客様の手元に届くように、
いろいろな仕掛けを考えて、手作りしてしまう、すごいチーム。
出版社は数あれど、こういう名前の部署は、他にありません。
その仕掛け屋を、体験できるワークショップも開催。

BM
みなさん、真剣に取り組まれています。

BM
できあがりは、こちら。うーん、たいへんな力作ぞろいです!
このPOPは、実際に書店さんの店頭で展示されるのだそう!

本を作り、世に届けるまでを体験できる、濃密な1時間半でした。

Book Market2010、今年はたくさんの方にご来場いただきました。
一冊一冊、熱い思いを語りながら、 なんと、
3日間で1,000冊を越える本を手渡しで販売することができました。

「本が好き」という気持ちで、つながって、集まってくださった皆さま。
本当にどうもありがとうございました。

Book Marketができるまで〜イベントレポートは、
ミシマ社のwebマガジン「ミシマガジン」内、
本屋さんと私』で、全4回のレポートにしていただいています。
こちらもぜひ、ご覧下さい。


2月20日
な すんじゃさんのキムチ・ナムル教室 第10回
soonja
な すんじゃさんのキムチ・ナムル教室もいよいよ10回目。
ほぼ2ヶ月に1回ペースで行ってきて、最初の回から、もう2年近くです。
10回目の今回も、快晴! いつも天気に恵まれています。
青々とした空。気持ちのよい天気です。

今回の教室は、白菜の白キムチ、蕪のキムチ、
そして壬生菜 (みぶな) のナムルです。
壬生菜は京都のもともとは「壬生」という地域で栽培されていた京野菜。
白菜は、いつものように教室前日、すんじゃさんが塩をしてくださいました。
そして今回持ち帰っていただくのは、赤くない、白い白菜のキムチです。

soonja
冬だけあって、蕪もおいしそうです。
蕪は葉も一緒にキムチとして漬け込んで、食べてしまいます。
大事なのは、葉と根の下処理の、ちょっとした手間。仕上がりが違います。

soonja
白キムチには栗も入ります。今回は時期的に乾燥のものを戻していますが、
韓国では、栗は生で食べるそうです。だからキムチにも、生で入れます。
松の実も苦いところをとる、というちょっとした手間が大事。
右の写真はすっかりキムチの定番の材料である、梨。
白キムチは、本来は大量に作るので、梨は皮をむかずに丸のまま瓶に入れるそうですが、
今回は少量ずつ持ち帰るので、それ用に梨半個分を6等分。1テーブル6人の班だからです。

soonja
混ぜたり、合わせたり……。左は蕪のキムチ、右は壬生菜のナムルです。
手袋をつけて混ぜるこんな様子も、すっかりおなじみです。
テーブルが赤唐辛子で汚れないようにと、ビニール袋で覆うスタッフの準備も
すっかりうまくなりました。
ビニールでの準備があると、ああ、今日は唐辛子をけっこう使うんだな、と。

soonja
ち帰る準備もできたら、ごはんと一緒に、少しいただきます。
毎回のことですが、キムチとナムルは本当に! ごはんがすすみます。
今回は男性の方の参加も普段より多く、お子さんと一緒に来られた方もいたり、
すこしずつ、キムチ・ナムル教室に興味を持ってくださっている方が
増えているような印象もありました。

すんじゃさん、お越し下さったみなさま、ありがとうございました。
一週間後の白菜のキムチ、たのしみですね!


10回を迎え、すんじゃさんと、次の回からはどうしましょう?と相談をしています。
アイデアはいろいろ。知っていただきたい料理もたくさん。
何故かどなたもが「身体がいつのまにかすっきりしています!」とおっしゃられる
すんじゃさんのお料理、ぜひ多くの人に知っていただけたら嬉しいです。
次回もまた、どうぞお楽しみに。

食べてみたくなったけれど教室はちょっと……という方は、毎月最終水曜の、
すんじゃさんによる毎月食堂もどうぞ。こちらも、おいしいです!


2月17日
花市場へ
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冬の早朝。外は小雪がちらつき、市場の中もしんしんと冷えていますが、
ここだけは春があふれています。
仲卸 (なかおろし) には色とりどりの花が少量ずつ並べられ、
みずみずしい香りを放っています。
雪や水や土の匂いも、かすかに混じっています。
花の、生まれ故郷の香りです。

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春の訪れを告げるラナンキュラス。
菊は花びらをいためないよう、ひとつずつ小さな帽子がかぶせられています。

flower
ちりんちりんと鈴の音がして、えびすやコーヒーさんがやってきました。
あたたかいコーヒーと手作りのサンドイッチでほっとひと息。

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つぼみを堅く閉じたヒヤシンスは棚の上に。水からあげて花を眠らせているのです。
花屋さんが自分の店に持ち帰り、茎先を切って水に放つと、
花は再び目覚め、ゆっくりとつぼみを開いていきます。
そして一番美しい咲き頃を、花を買い求めたお客さんのもとで迎えるのです。

flower
東の空が明るくなってきた頃、
春の花をたっぷり仕入れた並木さんは、吉祥寺のジェンテへ。
これから花の水あげをして、開店準備です。


ちなみに、 3月7日に熊本で行われる写真ワークショップのイベントでも
並木さんの選んだ花がちらりとお目見えするようです。
flower

まだまだコートを手放せませんが、
草花を飾ると、春が、小さなあかりのように部屋にともる気がします。
花っていいですね。


2月14日
「Book Market2010 <<前編>> 」 ご来場ありがとうございました!
BM
第二回目となる、Book Market2010、
今年は「本当におもしろい本だけを集めたブックフェア」をテーマに、
2月12〜14日の3日間、開催しました。

入ってまず、目をひくのが、
BM
古本riccaさんのブース。
BM
「暮らし」をテーマに、あらかじめ丁寧に選ばれた古本たち。
そのたたずまいは、古本ならでは、です。

今年はじめての出展となるのは……BM
ミシマ社さん。『本棚にミシマ社を!』
「野生」、「青春」、「元気」、「学び」の 4つのカテゴリーにわかれた
ミシマ社本のセット販売は、Book Market2010で初お目見え。
(写真右に見えている、謎のTシャツ、「ヘナT」。開発秘話も、笑えます!)

BM
理論社 よりみちパン!セ』シリーズと、
医学書院 シリーズ ケアをひらく』の合同ブース。
もりもりです!

ひときわ目立つパネルは、、、
BM
《春の新シェー!活応援フェア!!》

そして、
BM
INAX出版さんのブースも!
INAX BOOKLETをはじめ、在庫僅少本など、
レアな本も並びました。この機会に買い、です。

今年の目玉のひとつは、なんといっても、惜しまれつつ閉店されたばかりの
新潟・北光社の佐藤元店長セレクトによる、ちくま文庫の本棚(下の写真左)。BM
北光社のルビはっぴを携えて、やってきたのは……
まさかの佐藤元店長!!(写真右中央) 新潟からの参戦です。
奥に見えているのは、クレヨンハウス風土社の本。
アノニマ・スタジオも、限られたスペースに置ける限りの書籍を積んでいます。

昨年から引き続きご出展のmille booksさんと、8plusさんも。
8plusさんはなんとこの日のために、新刊を刊行するという力の入れよう!
BM

雪もちらちら舞い、とても寒い初日でしたが、
会場はたくさんのお客様と、
ご出展のスタッフの熱気で、窓が曇るほど……。
みなさん、ひとつひとつの本を手に取り、
じっくりと吟味されているご様子。

「この本、いいよ!」とすすめたくなる本ばかりを集めた、
「Book Market2010」の、初日の様子のレポートでした。

イベントなど後編は、
また追ってレポートいたします。



2月11日
ある本屋さんの閉店
hokoushya
大変お世話になっている新潟の書店、北光社さんが、
1月31日をもって閉店しました。
創業は江戸時代、文政3 年(1820 年)。
190年以上人々に本を手渡してきた、まさに老舗と呼ぶにふさわしい店でした。
その閉店の日、矢も楯もたまらず、新潟に駆けつけました。
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店には人があふれていました。
壁にはお客さまからのメッセージが貼られています。
その様子を見るだけで、いかに街の人々に愛された本屋さんであったかがわかります。
「待ち合わせによく使っていました」というコメントが多くありました。
「はじめてのデートは、北光社さんでした」というものもありました。
「会社帰りに北光社さんの店の灯りを見るとほっとしたものです」と。
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本屋さんは本を買うだけではなくて(情報の売り買いなどではなく!)、
もっと人の暮らしに近い場所だったのですね。
店はお客さまに育てられ、人は店に育てられる。
きっとこのお店では、そういう幸せなやり取りが長い間続けられてきたのでしょう。
そういう人の営みにしか作り出せない穏やかで安心できる空気が、
この店には閉店を迎えた今日にも満ち満ちています。
hokoushya
閉店の21時前、どんどん人が集まってきます。
レジの前には長蛇の列ができています。
そして閉店の時刻。
社長さんの閉店のご挨拶が店内放送で流れます。
そして誰からともなく、拍手が起こりました。
お客さんたちは、去りがたくいつまでもその場にたたずんでいました。
一軒の本屋さんがその長い長い歴史に幕を閉じた瞬間でした。
hokoushya
(とても残念なことですが)お付き合いのある書店さんが閉店することは、
これまでも何度もありました。
しかし、閉店のその瞬間に立ち会ったのは、はじめての経験でした。
佐藤店長はじめスタッフの皆さん、これまでほんとうにおつかれさまでした。
たくさんの本を、たくさんの人たちに届け続けてくださって、ありがとうございました。
私たち出版社の作る本は、誰かが目をかけて、心を砕いて、手をかけてくださって、
はじめて読者の方の手元に届くものなのです。
人と本が出会うためには、そういう「場」が必要なのです。
北光社さんは、
一冊一冊の本の個性を見極めて、
どう演出すればその本が一番輝くのか、
どう並べればその本の世界を伝えられるのか、
そのことをずっと考えている書店さんでした。
時には作り手である私たちが思いもしないほどの深さにまで本の世界に潜り込み、
きらきら光る小さな宝石を探し出してくれることさえありました。
本たちにとって、そのような本屋さんで売ってもらえることが
どれほど幸せなことであったことか。
北光社さん、これまで本当にありがとうぎざいました。
            *
明日12 日から14 日まで、アノニマ・スタジオでは昨年に引き続き
小さなブックフェア「Book Market2010」が開催されます。
出展者のひとつ「筑摩書房」さんの本のセレクトは、
この北光社さんの佐藤元店長にお願いしました。
どんな本が登場するのか、私たちも楽しみです。
みなさま、どうぞ遊びにいらしてください。

(佐藤店長は、現在同じく新潟古町にて新たに書店を立ち上げるべく計画中です。
乞うご期待!)


2月4日
「Book Market2010」の限定エコバッグができました!
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昨年大人気だったBook Marketのエコバッグ。
2010年版が、届きました!
今年もすてきなイラストを描いてくださったのは
イラストレーター・松尾ミユキさん。
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なかなか入ります。
A4がぴったり収まるサイズは、「ちょっとそこまで」に、重宝。
シックな配色で、普段使いもしやすそうです。

12日からはじまる「Book Market2010」で、
3冊以上お買い上げのお客様に、この限定エコバッグをプレゼントします!
数に限りがありますので、なくなり次第終了です。
「ほしい!」と思った方、お早めに!

1月29日
その名も「天下一」
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京都の老舗日本茶専門店「一保堂茶補」さんのお茶教室も4回目となりました。
今回は満を持しての「玉露教室」です。
お話はまず、お茶の生まれ故郷、茶畑からはじまります。
お茶の葉をどんなふうに育てる畑か、の違いでその種類が決まるそうです。
玉露は、そのなかでも非常に手のかかる「棚がけ」という作業を行う「覆下園」
という畑でつくられるお茶のひとつ。もうひとつは抹茶です。
oyta
そして、玉露の入れ方のお話へ。
「茶葉はたっぷり。おだしといっしょでたっぷり入れてこそ本当の味がでます」
「お湯の温度は調味料と思ってみてください。高ければ渋み、低ければ甘み、です」
まるで、一杯のお味噌汁を作っているような。
そんなことをふまえて、いざ。
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最後の一滴までしっかり絞り出すように。

お茶といっしょにいただけるお茶うけのお菓子は、
京都・甘泉堂さんの「京の名どころ」。oyta
まるいひとつの大きな落雁が放射線状に12個に切られていて
ひとつひとつに動物の絵と漢字が描いてあります。
「これは、牛?ですかね」「こっちはうさぎ」
「あ、いのししです」そうです、動物は十二支。
漢字はなんでしょう?
京都には十二支の名前の方位があり、その方角にあるお寺の名前だそう。
粋なお菓子に感嘆がもれます。

そして最後に、玉露「天下一」をいただきました。
もうお茶を飲んでいる気がしません。
とろみがあって濃厚。渋み一切なし。
数滴で酔ってしまうブランデーのような味わいです。
さすが「天下一」。
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一保堂さんの教室はいつも、知らなかったお茶の世界の扉を開けてくれます。
次の開催は3月。どうやらお花とお茶の合同教室のようです。
また新しいドアが開きそうです。ぜひご参加ください。


1月22日
鉄鍋で朝食を
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in-kyo企画、成田理俊さんの個展「台所から食卓へ」がはじまりました。
成田さんが今回の展示用に作られた什器に
鉄の黒、ステンレスの落ち着いた銀色が並び、
「ガレージ」がなんだか研究室か実験室のよう。
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フライパンに中華鍋、やっとこ、豆皿にさじ、メジャースプーンなど。
美しいフォルムを持ちながらも、実用に耐えうるようにと
実直に考えられた調理器具たちであることも
そう思わせる雰囲気をつくっているようです。
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「これは餃子ですね」
「目玉焼きかオムレツもいいかも」
「このままテーブルに出したい形ですね」
「そうしましょう!」

というような会話があってか(それはわからないのですが)、
23日は、オカズデザインさんが成田さんの鉄鍋や鉄皿を使って
朝食を作るという、なんとも目の覚めるようなイベントがありました。
その名も「Hotel de NARITA」。
時間帯はふたつで、「モーニング」と「ブランチ」。いい響きです。
ロールパンに、サラダ、目玉焼き(焼き加減が選べる!)と、
オカズデザイン特製のソーセージかハム。naritasan
ソーセージが見るからにおいしそうです……。
(そして本当においしい!)

ホテルなので、もちろん食後にコーヒーもつけてくれます。
コーヒー豆は京都のオオヤコーヒ焙煎所の、とうかがっていたのですが
なんとオオヤさんご本人がきてコーヒーサービスをしてくれました。
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豆はケニア。

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小さくクラシックが流れるホテルの食堂に
まだのぼりきらない太陽の光が差し込んで
食事をとる人たちのテーブルを照らします。

in-kyoの中川さん、オカズデザインさん、
オオヤコーヒさん、そして成田さん。
さすが、な人たちの作り上げる空間は
やっぱりさすが、な時間が流れていました。
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朝いちばんに、お越しくださったみなさま、
ありがとうございました。



1月29日
「おはなしpot」のえほんの読みきかせ
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小さい頃に読んでもらったえほん。

「最後にだれかにえほんを読んでもらったのはいつですか?」と聞かれると、
はて?「ええと、いつ頃でしょう……?」

「えほんは総合芸術だと思う。目で見て、耳で聴いて、その情景を想像したら、
えほんはどこへだって連れて行ってくれるんです。」
と語るのは、青山ブックセンターの元・児童書担当の関口友子さん。
えほんの読みきかせユニット「おはなしpot」のメンバーです。
「おはなしpot」さんたちはふだん、書店さんの絵本コーナーなどで
えほんの読みきかせ会を行っています。

「おはなしpot」の読みきかせで、ひさびさに触れたえほんたち。
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「そうそう、このえほん、好きだったな」

ehon
「へえ、こんなすてきなえほんがあるんだ」

この、ゆったりした読み心地!
自分で本が読める「大人」になってからは、ついぞ、忘れていた感覚です。

「大人だって、絵本を読んでもらいたいはず!」と関口さん。たしかに。
だって、「つぎは、これ!」と本が取り出されるたびに、
こんなにわくわくするのですから。
「ごくり」と固唾をのんで、ページがめくられるのを待ったり、
最後まで聞きたいのに、気づいたら眠ってしまったり。
ぼんやりと、でも、あたたかな記憶として、たしかに残っている、
えほんの読みきかせの時間。

Book Market 2010では、13日(土)に
おはなしpotの、大人のための絵本の読み聞かせデリバリー
「pictuire book night!」を開催します。
小さなお菓子と飲みものもご用意してお待ちしております。
久々に、「本を読んでもらう」心地よさを味わってみませんか?
くわしくはこちらからどうぞ。


1月22日
瀬戸口しおりさんのおやつ本、ついに!
oyatsu
1月29日に発売の、瀬戸口しおりさんの『家で/つくる/たべる/おやつ』。
見本がいよいよアノニマ・スタジオに届きました。
昨年春に撮影をしていたので、一年ごしです。
感慨深くてつい、同じ写真を2枚並べてしまいました……。

軽いごはんにもなる、おやつレシピもいろいろです。

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ホットケーキも……、

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でっかいプリンも……、

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サンドイッチも……、

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そして表紙になっている肉まんも!

どれも、すばらしくおいしいです。ぜひ、いろいろ作ってみてください。
感激しますよ〜。


1月20日
今年もやります! Book Market 2010
oyatsu
(C) Miyuki Matsuo

昨年はじめて開催し、たくさんのお客さまに楽しんでいただけた
小さなブックフェア、「Book Market」。

BOOKMARKET
(Book Market 2009の様子)

たくさんの出版社さんにご協力いただき、
今年もまた、開催させていただけることになりました。

第二回目である今年のテーマは、
「本当におもしろい本」だけを集めたブックフェア。

暮らし、アート、音楽、文芸、デザインなど、
昨年のラインナップに加えて、
普段ビジネス書を読まない女性にこそ、読んでほしいビジネス書や、
だれもが避けては通れない、病気や死をテーマにした本など、
「えっ? アノニマ・スタジオでこういう本が!? 」と
驚かれてしまうかもしれない本もたくさん並びます。

でも、そのどれもが、アノニマ・スタジオからも
「ぜひ、みなさんに読んでみてほしい!」と100%おすすめしたい本ばかり、
一冊一冊を、本気で作っている出版社・10社あまりが
ジャンルを超えて、一堂に会します。

本屋さんで、いつもはあまり覗かないコーナーの本があるかもしれません。
けれど、そんなコーナーであっても、「この本欲しかった!」が見つかるような、
そんなラインナップになっています。
「この本に出会えてよかった」と思っていただける一冊が、きっとあるはずです。

その他にも、古本市や、大人のための絵本の朗読会や、
30分の出版社体験ワークショップ、ライブイベントなど、イベントも盛りだくさん!
本好きの方には、絶対に、楽しんでいただけるBook Market。
ぜひ、ご来場ください!

くわしくはこちらから。


1月16日
ONE PLATE OF WINTER
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2010年はじめてのイベントは、冷水希三子さんのごはん会「冬の皿」でした。
昨年10月の「オオヤコーヒ+popo」のとき、
ライブ中のおつまみを作ってくださったのが冷水さんでした。
そのときのお料理がとてもおいしくて、「次はぜひ食堂を」とお願いしました。
お客さまには1テーブル6人でお掛けいただき、
料理は大皿に盛られたものを各自のお皿に取り分ける、家のごはんのような食堂です。fuyusara
モッツァレラチーズの乳白、葉っぱのサラダの濃淡のある緑。
赤キャベツ、紫花豆、黒米のマリネの赤紫、
紅芯大根のマリネの桃色、ロマネスコのくすんだ緑にかぶの蒸し焼きの薄茶色。
ひとつひとつを自分のお皿に取り分けていると、
1枚の絵を描いているような気持ちになります。
しかもとびきりおいしい1枚です。
(そういえば、絵も皿も1枚、2枚と数えますね……。

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「かぶをくずしてクスクスと混ぜるとおいしいですよ」
「蒸しりんごを少しとっておいて、あとでお出しする豚肉と
いっしょに食べるのもいいですよ…」と冷水さんのおすすめの食べ方もお聞きしながら。
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はじめのお皿に白の余白が増えるころ、厨房はこんな風景に。
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ハーブとほんのり柑橘の香りのする豚肉と
とろとろの長ねぎは、目をつぶってう〜んとうなってしまうほど。
豚肉のうまみと長ねぎの甘みがぎゅーっとつまった煮汁を使ったリゾットが
このあとに控えています。それからデザートのいちごソースのパンナコッタも……。

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同じものをみなで囲んでいながら、ひとりずつのお皿は、
隣り合った料理の組み合わせやちょっとした混ぜ方で
その風景も味も少しずつ違っている。
「そういうのって楽しいですよね。となりの人のお皿もちょっと気になったりして……」
とおっしゃる冷水さんは、料理を作っている途中で
「手をとめてしまう」ことがあるそうです。
「あっ、きれいって思うんですよね」
水をはったボウルの中の野菜、ふたを開けた瞬間の鍋の中、
野菜の切り口、まわしかけたオイルの跡。
自然の美しい風景に向き合うように、素材を見つめる。
「おいしい」とは「美しい味」と書くのだったと
冷水さんのごはんをいただいて思い浮かびました。
fuyusara
お越しいただきましたみなさま、寒いなかありがとうございました。
冷水さん、芽吹きの季節には「春の皿」も、ぜひ。


1月8日
あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
アノニマ・スタジオがある蔵前も、からっと晴れていて空が高い、
けれど空気は冷たい、まさに1月、という天気が続いています。
気分がシャンとして、頭が冴えます。
仕事初めの日には、今年も一年よろしくおねがいしますと、
スタッフ皆で初詣に行ってきました。
また無事に、新年を迎えられたことに、ありがたい気持ちになりました。

読者のみなさま、いつもお世話になっているさまざまに関わらせていただいたみなさま方、
旧年中も、また、たいへんお世話になりました。
2010年も書籍に、イベントに、よりいっそうの気持ちをこめて
スタッフ皆で良いものをつくりつづけられるよう、精進をしていきますので、
どうぞ、本年も、よろしくお願い申し上げます。

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さて、2010年一冊目の書籍は、瀬戸口しおりさんによるレシピ本。
タイトルは 『家で/つくる/たべる/おやつ』。
その名の通り「おやつ」の本で、写真はもちろんこの本の製作途中の写真
……ですが、なぜか写真には「釜玉うどん」が。

実は、おやつの本、といっても「軽食にもなる家おやつ」の本!です。
ケーキやクッキー、プリンなどの甘いおやつもしっかり載っていますが、
小腹がすいたときの一人ごはんにも使える、甘くないおやつもたくさん収録しています。
焼きおにぎり、さつまいも天ぷら、お好み焼きに、漬け物まであったり、
(おなかがすいてつまみ食いしたことはありませんか?)
表紙はなんと、肉まん、です。
oyatsu
正直言って、とびきりおいしいです。そして、使えますよー。
梅ジャムや、栗の渋皮煮なんかの作り方も載っていたり……。
この場所でも少しずつ情報をアップしていきますので、ぜひ、ご期待ください。
1月末の発売予定です。考えていると、おなかがすいてきます。
(ちなみに、瀬戸口しおりさんの母ちゃん日記も、おすすめです。
 また、伝わってくる空気がいいんですね……)



 

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