アノニマ・スタジオ

貯蔵庫

2008年7月から12月のトップページの記録です。
イベント情報などは過去のものです。
さらに以前のものはこちらから。
2008年 1〜6月
2007年 1〜6月 / 7〜12月
2006年 1〜6月 / 7〜12月
2005年 1〜6月 / 7〜12月
2004年 9〜12月   
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12月27日
今年もありがとうございました!
u
早いものです。年の瀬です。
アノニマ・スタジオの業務は26日で終了、1階のin-kyoの営業も本日までです。
今年もたくさんの方々のお力をいただき、本を作り続けることができました。
指折り数えると、本は17冊、イベントは37回!
蔵前に越してきて2年目は、ほんとうにあっという間の一年でした。
たくさんの地元の皆さんに出会いました。
ものづくりをする方々にもたくさん出会いました。
こちらに越してきて、ほんとうによかったと思います。
「本作り」からはじまった私たちの活動ですが、
いろいろなイベントを通して生身の人びとに出会うことで、
その「本」の世界がぐんぐんと深さを増してゆくのを感じています。
そして、「島のたからもの」という活動を通して、実際に生産者の皆さんがつくったものを
消費者のみなさんに手渡してゆくことのお手伝いもはじまりました。
5年前、屋久島での偶然の出会いが、いつのまにかこんなお仕事につながりました。
ご縁の不思議を感じます。

来年は、ホームページのリニューアルを予定しています。
これまで以上にリアルタイムに、
アノニマ・スタジオの活動をお知らせできるようになります。
キッチン&ガレージでのイベントも、ますます充実させてゆく予定です。
2008年、一年ありがとうございました。
2009年が、わたしたちみんなにとって、みのり多き歳になりますように!
みなさま、よいお年をお迎えください。

12月25日
ミシマ社さんの忘年会
東京国際ブックフェアでブースがご近所だったご縁。
それ以上に、出版社として目が離せないミシマ社さん(近刊『街場の教育論』は必読です!)
の忘年会にお招きいただきました。
自由が丘の一軒家、小さな庭がついた懐かしい建物が社屋。
玄関で靴を脱いでお邪魔します。社長のミシマさんが、赤いセーターとサンタ帽でお迎え。
その姿を見ただけで、「いいなあ」と自然に笑みがこぼれます。
ここは、ほんとうに本が好きな人たちが、すこやかに活動する場所です。
不況の嵐はまだまだ吹き荒れそうですが、お互いがんばりましょうね!

12月20日
『京都に暮らす雑貨暦』in 高松umie
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12月20日、高松umieさんで、
ナカムラユキさんの『京都に暮らす雑貨暦』
の出版記念イベントが行われました。

アノニマ・スタジオの「旅する灯台」も、
高松港のフェリー乗り場のそば、
倉庫を改造した路地裏にあるumieさんを照らしています。

umieとは「海へ」もしくは「海の家」を意味するのだそう。
赤錆びたのトタン板に高い天井、
たくさんのソファや古びた美しいテーブルが並ぶ店内に、
ユキさんのイラストやポラロイド、雑貨が並びます。
u
京都のとっておきのお店や、
暮らしの行事や雑貨のお話を聞いたあとは、このイベントの目玉。
お客さんが持参された、お気に入り雑貨を、
ユキさんがひとつひとつ、イラストに。

ひとりひとりのお気に入りの雑貨にまつわるエピソードを聞きながら、
世界にひとつだけ!その人のためのイラストを描いていく……。
ナカムラユキさんのやさしい口調に、皆さんからも自然に笑みがこぼれ
ます。
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もうひとつのお楽しみは、なんといってもお茶の時間…
今回のお菓子は小さなフェブの入ったガレット・デロアだったそう。
(写真など、詳しくはumieさんのHP「店長の日記」をご覧下さい。)

「ナカムラユキさんとパリと京都のブックフェア」は
12月28日まで。
「旅する灯台」にとっても、
umieさんが今年最後の旅先となります。


12月19日
Book Lounge 2008 の日
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「Book Lounge2008」と題しまして、本に関わる方々を中心とする交流会を開催しました。
本に関わるお仕事をされている方同士の人の輪が広がることで、
本を取りまく環境が少しでも元気になれば…との思いで企画いたしました。
当日は出版社の方、書店員さんはもちろん、雑貨屋さん、カフェの方など、
沢山の方々が集まって下さいました。
フードは、アノニマの数あるレシピよりスタッフお気に入りのメニューの他、
蔵前周辺のお惣菜や甘いものも並びました。
いらしてくださった皆さんのおかげで、とても充実した時間を過ごさせていただきました。
本当にありがとうございました。

12月12〜13日
京都 trico+ 『京都に暮らす雑貨暦』出版記念イベント
trico
12月に発売になったばかりの『京都に暮らす雑貨暦』出版記念イベントのため、
著者であるナカムラユキさんが運営している、
京都・北白川のショップ&ギャラリー
trico+ (トリコプリュス)にお邪魔してきました。

目の前の通りには疎水が流れ、疎水沿いには桜並木が連なっています。
二階に上ると、窓から見えるのは比叡山!
ユキさんは、この場所で四季の移ろいを日々感じているのでしょう。

ギャラリーには、本に掲載されているコラージュやイラストの原画、ポラロイド写真、
そして雑貨たちが展示されています。
思わず写真に収めたくなるようなこの空間から、ナカムラユキさんのセンスを感じます。
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イベントでは、ユキさんの京都のお話。
写真のスライドを見ながら、京都の神社やお寺で開催される季節の行事や、知る人ぞ知る京都のおいしいお店についてなどなど。
お話のあとは、イラストの時間。
子どもの頃から使っている貯金箱や、はじめての海外旅行で買ったグラスなど、
参加者のみなさんご持参の思い入れのある雑貨にまつわるエピソードを聞いて、
イラストを描いていくユキさん。
添えられた文章は、みなさんと雑貨との間にある物語。
ユキさんからみなさんへの気持ちのこもった贈り物は、少し早いクリスマスプレゼントのようです。
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イベントの締めくくりには、
本のカバーの写真となった果子工房エヴァンさんのロールケーキと
マルコポーロの紅茶を召し上がっていただきました。
お皿の下に敷かれているのは、
本にも掲載のコラージュを使用したユキさんお手製のオリジナル・ランチョマット。
本にも登場の味に、みなさんよろこんでくださいました。trico
今後も『京都に暮らす雑貨暦』出版記念の展示イベントは、
高松umieさん(12/20 sat.〜28 sun.)、
東京 アノニマ・スタジオ(1/17 sat.〜24 sat.)と続きます。
アノニマ・スタジオでは、会期中に京都のパンやお菓子、ジャムの販売も予定しています。
京都と同じように、お気に入りの雑貨をユキさんがその場でイラストにするイベントも、まだまだ間に合います。くわしくはこちらからどうぞ!
みなさまお誘い合わせのうえ、ぜひお越しください。

12月13日
な すんじゃさんの「季節のキムチ・ナムル教室」第3回
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なすんじゃさんのキムチ教室・冬。
今日は、いよいよ待ちに待った大本命キムチ、
「白菜キムチ(キムヂャンキムチ)」を教えていただきました。

昨日からアノニマのキッチンには、 これでもかとたくさんの白菜がごろごろ。
韓国ではちょうど今頃、11月末〜12月初旬に、
ご近所さんや親戚が集まって、
何十個〜百個以上の白菜で、
この白菜キムチを作るのだそうです。

白菜や調味料以外に、
こんなにたくさんの具材を一緒に漬け込みます。
メモを取りながら、皆さんおいしいキムチに向けて真剣。
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白菜を手で裂いて(ここ、ポイントです)、塩をして、
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次は薬味(ヤンニョム)のための具材を千切りとみじんぎりにします。
韓国では、キムヂャンの最中は、床にぺったりと座って、みんなでおしゃべりしながら、
わいわい作業するそうなのですが……。

「……、手もとに集中しちゃって、しゃべる余裕なんかないです!」
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そして、全部混ぜる。
できた薬味(ヤンニョム)を丁寧に塗るようにして、挟んで漬け込みます。
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1週間〜10日ほど置いたら食べごろだそうですが、
「今すぐ食べたい!」という声も多数。
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最後に、白菜キムチ作りのおまけ。
白菜の切れ端に、薬味(ヤンニョム)と
牡蠣、イカなどを合わせた
「キムチソックサム」とご飯をいただきながら、
すんじゃさんのお話しをうかがいました。

 「白菜キムチを漬けるのは、韓国の一大イベント。
 大勢で集まって、ごちそうを食べたり、おしゃべりしたり。
 ちょうど今ごろの季節になると、
 『あなたのうちではいつキムチを漬けるの?』なんていう会話が
 挨拶がわりに交わされます。」

また、こんなに贅沢に、
たくさんの材料を使う料理なので、
白菜キムチを漬けられるということは、
日々の暮らしがつつがなく、
満ち足りているということをも表すのだそう。

 「ですから、
 『今年もキムヂャンキムチが漬けられる』
 ということは、ああ、幸せなことだなぁ、と思うんですよ」

おいしいキムチに皆さん、本当に幸せそうでした。

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12月12日
蔵前幼稚園 おはなし会の日
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今日はアノニマ・スタジオの2件隣の蔵前幼稚園で
『シマウマしましまなぜあるの?』のおはなし会を行いました。
おはなしは『シマウマしましまなぜあるの?』の訳者である松田素子さんと、
ロフトでの『シマウマツアー』での先生、林道子さんのコンビです!
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今回は総勢228人の園児が年少、年中、年長と約70人づつ
3回にわかれて行いました。
前半はウォーミングアップとして林道子先生の変身動物クイズです。
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クイズで楽しんだ後、いよいよ松田素子さんの
『シマウマしましまなぜあるの?』のおはなしの始まりです!
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元気まんまんで答えているあれば、
初めて知る動物の秘密に真剣に聞き入る場面も。

特に、「なぜ?どうして?がおがおぶーっ!」の大合唱は、先生たちもびっくり!
元気な蔵前っ子に圧倒されながらも、楽しい楽しいおはなし会でした。

蔵前幼稚園のみなさま、そして松田素子さん、林道子さん、
本当にありがとうございました。

12月9日
「旅する灯台」大阪へ
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クリスマスの足音も聞こえてくる12月、
〈旅する灯台〉は大阪・URBAN RESEARCH DOORS南船場店さんに旅しています。

その名も〈クリスマスをすてきにねーアノニマスタジオの旅する灯台がやってきたー展〉。
クリスマスに本をプレゼントするのはもちろん、ギフトラッピングを楽しんだり、
お料理を作っておいしい時間を楽しんだり……。
暮らしのちょっとした幸せのお手伝いする本として、
アノニマ・スタジオの本を並べて下さっています。

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「DOORS GALLERY」という
ギャラリースペースの中にあるライブラリーは、
カリモクのソファーに座ってゆったりくつろぎながら、
たくさんの本を読めるようになっています。
こちらは本の写真を引きのばしたパネルの展示。
こうやってみると、本で見るのとはひと味ちがった迫力がありますね。
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〈クリスマスをすてきにねーアノニマスタジオの旅する灯台がやってきたー展〉は
12/17まで開催中です。
皆様に、すてきなクリスマスが訪れますように、との願いを込めて。

12月6日
京都・大山崎の小さな料理教室
Relish森かおるさんの出張料理教室

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前日は雨だったけれど、すっかりいい天気。
気持ちよく晴れた土曜日、京都からRelishの森さんをお招きして、
出張料理教室を開催いたしました。
メニューは先日刊行した『うれしい食卓』に登場したレシピから5品、
ハンバーグを中心にしたワンプレートランチです。
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「お肉をこねるので、集まってくださーい!」
森さんのほがらかな人柄が笑顔を誘い、楽しい雰囲気がひろがります。
ぽんぽんとテーブルをまわってそれぞれの作り方を手伝いつつ、
なるほど!というポイントや応用方法を惜しみなく教えてくださいます。
「玉ねぎの切り方やるよー!」
森さんが声をかけると、わいわいとみんなが集まってきます。
こんな料理教室、近くにあったら絶対通いたい! です。
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参加してくださった方には、前に関西にお住まいでRelishの教室に通っていた方や、
なんと京都の生徒さんの飛び入りまで。
初めて同士の方々も、いただきますの頃には、すっかり話がはずんでいました。
お越しくださった皆さん、そして森さん、本当にありがとうございました。
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また、少量ですが今回の料理教室に合わせて、Relishでいつも販売している
おいしい昆布やごま油、混合だし、ふきんなどをお送りいただきました。
アノニマ・スタジオの1階にて、わずかながら販売をさせていただきます。
お近くにお越しの際は、ぜひ、お立ち寄りください。

12月4日
「旅する灯台」の旅は続きます

11月、福岡では 《BOOKUOKA(ブックオカ)》というイベントが催されました。
「福岡を本の街に」とのコンセプトで、この一ヶ月は街のいたるところで、
すてきな本に出会える企画やイベントがつぎつぎと開催されるのです。

アノニマ・スタジオの灯台もこのイベントにお呼ばれしました。
場所は、福岡市の中心地から少しはなれたところ、
山あいにあるギャラリー「クラフトの店梅屋」さん。
広々とした空間に、アノニマ・スタジオの本を、
なんと、全タイトル並べていただきました。
たくさんのお客さんに訪れていただき、どうもありがとうございました。
こちらはクラフトの店梅屋さんから届いた、手づくりのブックレット。 あいらしいです。yumi
次なる灯台の行き先は、
大阪のURBAN RESEARCH DOORS南船場店さんです。
「クリスマスをすてきにね」展が開催されます。もうすぐクリスマス、ですね!っ。

11月29日
『早川ユミさんのまえかけづくり』の日

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あたたかい太陽が気持ちのよい11月の終わり、
先日発売になった『種まきノート ちくちく、畑、ごはんの暮らし』著者である
布作家・早川ユミさんの、ちくちくワークショップを行いました。

パッカマーというカラフルな布を敷いたござの上で輪になって、
「ちくちく」「ぬいぬい」と“まえかけ”を作るワークショップです。
yumi
ユミさんの教えるまえかけづくりには、細かい決まりごとや面倒な工程は一切ありません。
多少ミシンも使いますが、ただひたすら布の周囲を手縫いでステッチしていくのです。
「ちくちく」「ぬいぬい」と自分の好みの色の糸で縫い上げていきます。

ステッチの糸の目の長さは人それぞれ。
同じ長さで均一な一直線に縫い上げていく几帳面な人がいれば、
糸の目の長さの多少の違いや線のズレは気にしないというおおらかな人も。
縫いものには個性が出るのですね。「糸の目」さえ、まえかけの「味」になります。
yumiyumi
おしゃべりしながら、わからない工程を質問しながら、教えてあげたり教わったり……。
時にはミシンと格闘して、自分や誰かのための“まえかけ”を完成させていきます。
みなさんも、ユミさんも、笑顔でたのしそうな様子です。
yumi

まえかけづくりの後には、ユミさんの暮らす高知・谷相(たにあい)で
ご高齢のお爺さんがつくっているお茶を飲みながら、ユミさんのお話を聞きました。
「種をまいて育てていくということは、
 私たちの命が土とつながっているということを深く知るということ」
「うれしいことやたのしいことは、人から人へと伝わっていくもの。
 種まきも人から人へと伝わっていけばいい」とおっしゃっていました。

yumi
旅で見つけたアジアの布を使って作品をつくることを生業とし、
毎日家族のためのごはんをつくる。
家族の血となり骨となるごはんの材料を、種をまき自分の手で育てる。
暮らしの細部にあたる部分を、手を抜かずに大切にしているユミさんの毎日を、
布に針で糸を通すことをくり返す作業の中から感じる一日となりました。

11月29日
早川ユミさんのちくちくワークショップ

yumi
早川ユミさんのちくちくワークショップの最中です。
もくもくと、一心に。
なれてくると、ちょっと口も動いてきます。
次第におしゃべりに花が咲きはじめます。
いつか見たような、どことなく懐かしい風景。
yumi外は陽がくれてゆきます。
日が短くなりましたね。

11月28日
早川ユミさん 「
ちくちくのまえかけとバッグ展」はじまりました!
yumi
布作家・早川ユミさんのはじめてのエッセイ集
『種まきノート ちくちく、畑、ごはんの暮らし』の発売を記念しての 「ちくちくまえかけとバッグ展」が、本日よりアノニマ・スタジオ「ガレージ」にてはじまりました。
yumiyumi昨晩、高知からとどいた荷物をとく前から胸がたかなります。
パンパンにふくらんだ箱を開けると、
バッグ、バッグ、バッグ! まえかけ、まえかけ、まえかけ!
yumiユミさんと布との、ゆるやかででも限りなく強い関係が見えてくるような作品たちです。
会期は12月6日まで。ぜひご覧ください。

11月21日
布作家・早川ユミさん初めてのエッセイ集
『種まきノート ちくちく、畑、ごはんの暮らし』発売になりました

yumi
高知の美しい棚田が広がる山深い土地の集落・谷相(たにあい)に、
夫である陶芸家の小野哲平さんとお二人の息子さんと暮らす、 布作家・早川ユミさんの
はじめてのエッセイ集『種まきノート ちくちく、畑、ごはんの暮らし』が
発売になりました。
この本にはユミさんの暮らしに欠かすことの出来ない、針仕事「ちくちく」や
畑仕事の毎日、家族のためのごはんづくりなどについて綴られています。
ユミさんは暮らしのなかでお喋りしたり、
うたをうたうのと同じように「ちくちく」「ぬいぬい」と、
アジアの布で作品をつくり続けています。
そして旅先のアジアの土地や谷相に住む先人たちから教わった智恵や技術を実践しながら、
家族の命をつなぐごはんづくりや畑仕事の時間を、日々たのしんでいます。
それは毎日の仕事であると同時に、この地面と深くつながることでもあり、
この世界を作ってきた時間の流れとつながることでもあります。
お金を持つ「豊かさ」とは異なる、生きていくうえでの気持ちの「豊かさ」が息づいた、
ユミさんの暮らし。
心から自由に、豊かに生きているユミさんの毎日は、
私たちの生活に新たな視点をきっと与えてくれます。
アノニマ・スタジオでは『種まきノート』発売を記念して、
ユミさんの針仕事「ちくちく」を体験していただくワークショップ
「早川ユミさんのまえかけづくり」を開催いたします。
ぜひ「ちくちく」のリズムやアジアの布が持つ風土を、心と体で感じてください。
応募方法など会の詳細については、こちらをご覧ください。

11月18〜19日
続・おかずとご飯の本
撮影終了です

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4月17日からスタートした高山なおみさんの最新レシピ集『続・おかずとご飯の本』の撮影、
終了しました。ちょうど7ヵ月。今回も長丁場でしたが、季節ごとの食材を使い、
季節ごとの光の中で撮影されたお料理は、どれもおいしそうです。
あたらしい旅で出会ったニュアンスなども加わり、高山さんのお料理はますます高山さんでなくては思いつかない、でも誰が作ってもおいしいレシピになっています。
発売は2009年の3月の予定。ご期待ください。
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左は18日の、右は19日の夕方です。空がすっかり高くなりました。

11月17日
in-kyo企画柴代直樹さん個展
「土の色、火の色展」開催中です。

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アノニマ・スタジオ1階ガレージにて
柴代直樹さんの個展「土の色、火の色展」がはじまりました。
柴代さんのどっしりとした焼締の大皿や酒器を手にとってみると
食べたいものがどんどん浮かんできます(お酒ものみたくなります……)。
おでんに角煮におにぎりに、豚汁、天ぷら、麻婆豆腐……
銀彩の器は使ってみるとその使い心地のよさを実感できます。
カップはあたたかいものをあたたかいままにしてくれ、
平皿にお菓子をのせれば落ち着いた雰囲気をだしてくれます。
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和洋問わずの頼もしい器たちをご覧にぜひいらしてください。
22日(土)まで開催しています。

11月8日
「第4回 冬じたく展」の日

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一日一日と寒さが増し、冬の気配を感じる本日、
『第4回 冬じたく展』が開催されました。
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やってくる寒い季節を楽しむための、可愛らしい手づくりの作品たち。
冷たいからだを温めてくれる、おいしい食事やお菓子や飲み物。お持ち帰りのフードはあったという間の売り切れで、写真も撮れませんでした。おいしそうでした。
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今年の出品者は38人。
みなさんの思い思いの「冬じたく」に、ほっこりと和むあたたかい時間です。
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遠くから駆けつけてくださったみなさま、雨のなかお越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。
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また来年もお会いできるのを、出展者、スタッフ一同たのしみにしています!


11月5日
旅する灯台、境港『一月と六月』さんへ

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11月1日〜9日の行き先は、鳥取県境港に新しくオープンした
Old&New Selected Books「一月と六月」さんです。
アノニマ・スタジオの本以外にも、リトルモア、FOILなど、店主の阿部夫妻がていねいにセレクトした本が並びます。
店内のリノベーションもご自分たちでされたというこだわりの空間にアノニマ・スタジオの本がずらり。
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店名の「一月と六月」は、店主ご夫婦のそれぞれのお誕生月だそう。
お互いを「一月さん」「六月さん」と呼び合う、
すてきなご夫婦が営む書店です。

奥様の「一月さん」いわく
 「「一月と六月」もようやく錨を上げて船出です。
  期待と不安を胸いっぱいに詰め込んで、
  私たちの行ってみたい店 をめざして
  少しずつですが歩いていきたいと考えています。
  今後ともよろしくお付き合いをお願いします。」
とのこと。
灯台さんは9日までの滞在ですが、 アノニマ・スタジオフェアは、ご好評につき、20日まで延長になりました。(うれしいです! ありがとうございます)

ゲゲゲの鬼太郎の町に、新しい名所誕生? ぜひ灯台と本たちに会いにいらしてください。

11月3日
椿野恵里子さんカレンダー展

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東京に木枯らし一番がふきました。アノニマ・スタジオ「ガレージ」では
『風景のあとに』著者・椿野恵里子さんのカレンダー展が開催されました。
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来年09年版の「花と果実」「器と骨董」の2種類のカレンダーと写真パネル、
写真におさめられた器や植物、果実などが展示されています。
3月の神馬、8月の百合、9月の白磁の豆皿、11月の落ち葉……
実物を前にして感じることは、椿野さんの視線。
見ているのは自分なのに、椿野さんの目を通して触れているような感覚になります。
古いものの持つ時間や植物の美しさを感じとり、それを伝えるようとする思い。
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カレンダーは壁にかけられ、生活にとけ込みます。
数字だけを追いながら、ひと月を終え、ひと月を迎える日々。
そんなとき、美しい写真にふと目がとまり、
過ぎゆく風景を、これから出会う季節を感じるきっかけになる。
椿野さんのカレンダーからそんなことを思いました。
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お越しいただいたみなさま、冷たい風のなか、ありがとうございました。
カレンダーの販売は、椿野さんのホームページ
アノニマ・スタジオ1階のin-kyoさんでも引き続き行っています。
新しい年の準備のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

10月30日
佐藤初女さん講演会の日

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佐藤初女さんのCD+PHOTO BOOK『母のこころを すべてに』の
発売を記念した講演会は、本日無事に終了いたしました。
たくさんの皆さんにお越しいただき、初女さんのお話しとお人柄にふれていただきました。
アノニマ・スタジオとしては初めての、ホールを借りてのイベントでした。
佐藤初女さん、お越しくださったみなさま、森のイスキアの関係者の方々、
制作スタッフの皆さん、ほんとうにありがとうございました。

10月25日
佐藤初女さんのこと

cはじめて弘前に佐藤初女さんを訪ねたのは、もう8年ほども前のこと。
作家の田口ランディさんの取材に同行させていただきました。
今さら説明も必要ないかもしれませんが、初女さんは龍村仁監督の『地球交響曲 第二番』に出演なさって、人々にその活動を広く知られるようになった方です。
こころに「重い何か」を抱えた人が、初女さんを訪ねます。
からだとの付き合いに疲れた人が、初女さんを訪ねます。
初女さんは、じっとその人たちの話に耳をかたむけます。ただただ、聞き続けます。
うんうん、とうなずきながら、その人の話がからだから出つくすまで。
そして「よろしかったら、お食事をいっしょにどうですか?」と、すすめます。
たくさんの人が、初女さんと話し、食事を共にすることで、
「重い何か」をおろし、体との付き合い方を思い出しました。
もう一度「生きること」をはじめました。
そして同じような悩みを持つ人たちが、初女さんのもとを訪れるようになりました。
次第にその数がふえてゆきました。
訪ねてくれる人たちと時間をすごすために宿泊できる場所を、と
「森のイスキア」とその前身の 「弘前イスキア」は、ごく自然発生的に、たくさんの人たちの有形無形の協力があって生まれました。
初女さんの活動に、たくさんの人たちが影響を受けました。
その姿を見ているだけで、涙があふれてきます。その声を聴いているだけで、自分でも気がつかなかった心のこわばりが溶けてゆくのを感じます。
どうしてなのでしょう?
初女さんがお食事をつくる時、その手はまるで赤ちゃんを産湯につけるように、食材をやさしくやさしく扱います。そして作られたお料理は、たしかに「このからだ」を作ってくれると実感できる力を宿しています。
食べることは、生きること。
言葉にするとあまりに単純なそのことを、初女さんはいつでも私たちに伝えています。

11月発売のCD+PHOTOブック『母のこころを すべてに』は、その初女さんの「今のことば」を皆さんと共有したく制作しました。今年の2月、5月、8月に弘前を訪ね、初女さんにたくさんのお話しをいただきました。幼い頃のことを話す時には、ころころと少女のように笑いながら、病気療養中のことを話すときには、明日をも知れぬ不安とその中にきっとある希望を見失わないようにと、細い糸をたどるように、初女さんはお話しになりました。

10月30日に、表参道の『東京ウィメンズプラザ』にて、
佐藤初女さんの講演会を企画しました。
遠く弘前から、87歳の初女さんは小さなリュックをひとつ背負って、
たったひとりでいらっしゃいます。
この機会に、ぜひ初女さんのお話にふれてください。
スタッフ一同、お待ちしております。
(写真は『母のこころを すべてに』より 初女さんの料理のノートです)


10月24日
秋のお届けもの
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『森の暮らし たいまぐら便り』著者の安部智穂さんから、
嬉しい秋の便りが届きました。

良い香りのする箱を開けると、落ち葉などが敷き詰められた中に
沢山のリンゴと、アノニマかぼちゃが!
香りが逃げないようにパックされた桂の葉もいっしょです。
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良い具合に外の雨の匂いとあいまって、
アノニマ・スタジオにたいまぐらの森の香りが広がりました。
安部さん、ありがとうございました。

10月18日
岡山ロフト『シマウマしましま なぜあるの?』おはなし会の日
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秋とは思えないくらいのぽかぽか陽気の日、
路面電車に揺られ岡山ロフトに向かいます。
岡山といえば、桃太郎! なので、岡山っ子は桃っ子とも言うらしいですが、
会場には元気な桃っ子がたくさん来てくれました!
東京では恥ずかしがる子も多かったのですが、
さすが桃っ子たちは、みんな声も大きくはきはきでした!
動物の答えを全部知っている子がいたり、手遊びを逆に教えてくれる子がいたり、
最後には英語で自己紹介を始める子も!
みんなプレゼントのシールをもらって、ニコニコ顔で帰って行きました。
いらして下さった岡山の皆様、ありがとうございました!
10月25日にはロフト大宮でおはなし会を行います。是非お立ち寄り下さい。

10月18日
「旅して集めた東欧雑貨蚤の市」開催中です
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東欧を旅する雑貨店チャルカの久保さんと、チェココーディネーターの池田さんの
「東欧雑貨蚤の市」が1階「ガレージ」ではじまりました。
おふたりが、チェコ、ハンガリー、スロバキアなどをまわって集めたなんともいえない味のある雑貨たちがわいわいとにぎやかに並んでいます。
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日本ではみられないような色合いや形の食器、不思議な形のお菓子の焼き型。
現地のおばあちゃんたちが身につけていただろうワンピースや、
子ども用の愛らしいエプロンなどの布ものも箱からはみ出さんばかりです(蚤の市さながらにバナナの段ボールに入れられています)。
こういうところから掘り出す喜びに火がつきます。
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これだけの数(しかもご自宅にはまだまだあるそうです)のそれぞれに
「はっきり思い出せますね。これはどこの市でどこのお店でとか
 あのおばちゃんから買ったとか。状況まで覚えているものですね」と池田さん。
最終日は24日(土)です。追加でまだ商品が届くかも…とのこと。
まだいらしてない方も、おこしくださった方もぜひお待ちしております。

10月14日
旅する灯台 北光社さんに行く!
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にいがた空艸舎」さんのイベントに引き続き、「旅する灯台」は新潟に来ています。
「北光社」さんは、文政三年創業、188年もの歴史を持つ老舗の書店さんです。文政年間といえば、江戸ではいわゆる戯作文学がさかんだった頃、十返舎一九、式亭三馬、柳亭種彦らが活躍していた時代です。その昔から続く北光社の佐藤店長がアノニマの本を気に入ってくださり、今回のフェアと相成りました。けっして広いお店ではありませんが、書架には「この本を読んでもらいたい」というお店のみなさん思いがこもった本が並んでいます。本を選ぶ楽しさ、読むよろこび、そして一冊の本から拡がる世界の豊かさを知って愛している書店さんだと思います。
灯台は今月28日まで滞在しています。お買い上げのお客さまにはオリジナル・エコバッグをプレゼントいたします。新潟近郊のみなさま、この機会にぜひお越しください。

10月12、13日
「にいがた空艸舎」の2日間
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自分たちが暮らす土地。そこに根づいている「日常」に目をむけ、
そのささやかなものごとを大切に育てていく活動、
にいがた空艸舎」の誕生に立ち会わせていただきました。
これから年1回開かれるこのイベントの記念すべき第1回目は、
『エフスタイルの仕事』のエフスタイルの紹介です。
会場は会津八一ゆかりの「新潟北方博物館・分館」。
この2階をおかりしてアノニマ・スタジオミニ・ブックフェアを行いました。
畳にすわって本を読んでいただくという茶の間スタイル。
窓の外は日本庭園。いい眺めです。
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おとなりの部屋は、新潟にまつわる本の紹介をされている「AZAZ-NIIGATA」さんと、百年前の新潟と現在の生活をつなぐ往復書簡形式の小冊子「伝書鳩の手紙」の展示があり(これ、かなりの面白さです。いつかもう少し詳しくご紹介したいと思います)、ちょこちょことお互いに行き来しました。
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1階ではエフスタイルの商品の販売をはじめ、新潟でお店を開いているカフェやお菓子屋さん、地元のお米や野菜の出店もありました。そのお米をつかったおにぎりを縁側でほおばり、空をあおぐとまぶしい秋の日ざしです。
東京から中川ちえさんもかけつけて、新潟の豆を使って出張コーヒーをいれてくださいました(おとなりは、新潟に「旅行」に来たのに、なぜか二日間とも出張コーヒーをお手伝いいただくことになったフリーアナウンサーの今泉清保さん)。
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エフスタイルの商品のつくり手さんたちとのトークショーでは、それぞれの出会いから制作中の葛藤までたくさんのことをお聞きできました。
なかでも、山形の穂積繊維工業の3代目の息子さんが後をつがれるきっかけとなったのが
たまたま町で見かけた「自分んとこのマットと同じ作り方だな」と思って手にとったものが
エフスタイルの商品だったというお話に、「それはすごくうれしかった」と、エフスタイル星野さんが応えた場面が印象的でした。
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会場のどの場所でもお客さんと笑顔でお話するスタッフのみなさんの姿がありました。
今ここは、これまでつながっていたものとこれからつながっていくものの間にある地点。
イベントだけの一時的なものではない、静かに流れていくような熱意を感じます。
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ここにも旅してきた灯台は、同じく新潟市内の北光社さんにうかがっています。
新潟のみなさん、新潟に行かれるみなさん、こちらもどうぞよろしくお願いします。

10月4日
吉祥寺ロフト『シマウマしましま なぜあるの?』おはなし会の日
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10月は3ヶ所のロフトで『シマウマしましま なぜあるの?』のおはなし会を行います。
今日はその一回目、吉祥寺ロフトさんにお邪魔しました。
吉祥寺では毎年「アニメワンダーランド」が開催されており、
街中のいろいろな場所でイベントがおこなわれて行なわれていました。
ロフトキッズには『なぜ? どうして? がおがおぶーっ!』の絵本や雑貨がずらりと並び、
特大のライオンの顔抜きパネルも置いてあり、ちょっとしたお祭り?気分です。
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お子様たちがたくさん集まったところで、おはなし会スタート!
お話しは、はやしみちこさんです。
ちょっぴり恥ずかしがり屋の吉祥寺っ子も、
はやしさんの手遊びや体をつかったなぞなぞにぐっと表情もほぐれてきます。

おはなし会の終わりの方にはみんな声を揃えて、
「なぜ?どうして?がおがおぶーっ!」と大合唱!
お越し下さったみなさま、ありがとうございました!

10月4日
『フウチ9 下町にあるもの』
発売記念イベントの日
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気持ちのよい秋の日の午後、アノニマ・スタジオにて『フウチ9』発売記念イベントを開催いたしました。
まずは特集に登場いただいた、アノニマのすぐご近所で「近藤製作所」を営まれるブリキ職人・近藤さんご夫妻による、ブリキ製品の実演販売がはじまりました。
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松野屋社長・松野弘さんが「近藤さんにしか出来ない仕事」とおっしゃるとおり、近藤さんが長年の仕事のなかで身につけられた手しごとの技に感動です。実際に作っている工程を見させていただくと、より一層「もの」に対して愛情を感じるようになりますね。

16時からは、フウチ編集長・小澤典代さんと松野屋社長・松野弘さんによるトークショーです。ゲストは特集にも登場いただいた「SyuRo」の宇南山さん、「SyuRo」さんのページ(17ページ)に出てくるブリキのバケツを作られている職人・石井さんの二名。石井さんは、物価の高騰するなか変わらないお値段で、ブリキ製品を私たち買い手へと提供しつづけている方。「材料が高くなったからって、バケツにはバケツにふさわしい値段ってものがあるんだよ」と、値上げという手段を選ばない石井さんのこだわり。
f 宇南山さんと松野社長は、鳥越神社のお祭り仲間でもあります。下町に根付くお祭り文化について、この界隈で暮らす威勢のよいおじさん達のこと、礼儀についてのお話を、おもしろおかしくお話してくださいました。面白おかしく盛り上がる中でも、 「現代に合う“民芸”とは、“民衆手工芸”ではなく“民衆手工業”の“民芸”。“民衆手工業”を伝えていきたい」という松野社長のお言葉が、とても印象的でした。

トークショーも無事終了し、お待ちかねのレセプション・パーティー。
会場には、ご関係者の方々をはじめ、読者の方にも参加いただきました。シベリアケーキ、お煎餅、助六寿司、コロッケ、串揚げなど下町でおなじみのメニューから、松野社長の奥さまお手製おでん(絶品!)まで。松野屋さんのカゴやざる、ブリキのタライなどに盛られた食べものは、また格別です。たくさんの笑顔に囲まれ、スタッフも終始笑顔の一夜となりました。
ff今回の特集テーマでもある、「下町にあるもの 繋がることの大切さ」を改めて実感。「下町」には「人と繋がる」という大切な文化が途絶えることなく根付いているのだな……と、しみじみと感じました。いろいろな「人」や「もの」との繋がりを大切にすることの出来るアノニマ・スタジオであり続けたいと思いながら、秋の夜長は更けてゆくのでした。

10月3日
『フウチ9 下町にあるもの』発売記念
「松野屋の荒物雑貨展」はじまりました!

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本日より、1階ガレージにて、『フウチ9』発売記念の「松野屋の荒物雑貨展」がはじまりました。松野屋さんは、日本橋馬喰町に店を構える荒物雑貨の問屋さん。今回のフウチの特集「下町にあるもの つながることの大切さ」では、松野家のご家族みなさんにお世話になりました。ありがとうございました。
ffアノニマの1階は、東京のトタン製品、岩手の木杓子、栃木の和箒、長靴などなど、たくさんの荒物雑貨で溢れかえっています。松野屋さんはふだんは問屋さんであるため、一般のお客さまへの小売りはしていません。今回は特別に、たくさんの商品をお持ちいただき、展示即売をお願いいたしました。
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朝かたくさんの方がいらっしゃっていますが、特にうれしかったお客さまは、自転車で通りがかったご近所のおばあちゃん(トタンの米びつ〈大〉を迷わずご購入)と、印刷所の配達のおじさん(バケツや長靴をかなり熱心にご覧くださいました)。来週9日までやってます。展示期間中は松野屋の若い衆(「わかいし」と読みます)はもちろん、社長みずから商品の説明をしてくださいます。またどうぞ。(明後日5日はお休みです)
ff明日4日は、イベントを開催します。
 *15時〜 職人さんの実演販売
 *16時〜 「フウチ」編集長小澤典代さんと松野弘さんのトークショー
 *17時〜 レセプションパーティー(下町の食べ物がたくさん並ぶ予定です)
申し込みなどは不要です。せひお越しください。

10月1日
ありがとうございます。アノニマ・スタジオ5周年です。

2003年10月1日、南青山のマンションの一室でアノニマ・スタジオはスタートしました。
がらんと何もない部屋で(ほんとうに机も椅子もなかったのです)、
窓から入る光をながめて、ゼロからはじまる何かにワクワクしていたのが、
もう5年も前のこと。早いですね。
読者のみなさん、著者のみなさんはじめ本作りを共に歩んでくださったみなさまのお力添えをいただき、これまで70冊あまりの本が生まれました。
蔵前に越すまではオフィスをぜんぶ片づけて(「夜逃げの練習」と呼んでいました)おこなっていた週末イベントも、数え切れないほど開催できました。
もちろん、楽しいことばかりではありません。たくさんの失敗もしてきました。
ご迷惑をお掛けしたことも多々ありました。
かっこわるくても、きつくても、とにかく続けること。
たくさんのみなさんのおかげで、どうにかこれまで続けてこられました。
ほんとうにほんとうに、ありがとうございます。
これからもどうぞ、アノニマ・スタジオをご支援ください。

9月27日
エフスタイル・トークショー
「地域の作り手と生活者をつなぐデザイン」の日

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青山ブックセンター本店にて、新潟からエフスタイルの五十嵐恵美さん、星野若菜さんを迎えてのトークショー「地域の作り手と生活者をつなぐデザイン」が行われました。
和やかな雰囲気の中始まったお二人のお話は、普段の仕事の内容から、この仕事を選んだ理由、そして本を作ることになったきっかけまで、多岐にわたりました。

お二人の、作り手さんとの関係や、新潟で活動することの大切さなど、仕事に対する強い思いをとても感じられたお話でした。
新潟という地元にしっかり根ざすことで、作り手さんの心が開き、どこにも逃げられない距離にいることで、お互いぎりぎりのいいモノができる。今の東京では少なくなった信頼関係を感じられました。

また、この「エフスタイルの仕事」の本を作るのに3年も費やしたということに驚かれるお客様もいらっしゃいました。

10月12、13日には、「にいがた空艸舎 その1 エフスタイルの仕事」が開催されます。
そちらにもぜひお越しくださいませ。

9月27日
な すんじゃさんの「季節のキムチ・ナムル教室」第2回

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季節の変わり目、秋のにおいを感じる気持ちのよい日です。
な すんじゃさんの「季節のキムチ・ナムル教室」の第2回目を開催しました。
今回はカクトゥギ(大根のキムチ)と大豆もやしのナムル、
かんぴょうのナムル、梨とルッコラの生菜(センチェ)の4品。
おまけで、大豆もやしのゆで汁を使ったスープがつきました。
「韓国料理では、だしというものがありません。
野菜のうまみがでたものをそのままだしとして汁ものなどに使います」
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細切りにして透きとおった梨はまるで大根のようです。
なので、できあがりは大根と大根菜のサラダのようなのですが…
食べてみてわっと歓声のあがる、はじめての味でした。
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生徒さんがいらっしゃる前の、準備中のことです。
スタッフが食材や調味料をどの程度まで用意をして、どこから生徒さん
にしていただくか、すんじゃさんにうかがいました。
「下処理や調味料を計ったりするのはとても大切なことです。
それによって、できあがりの味が変わってきますから。
そこは生徒さんにしていただきたいですね」
トトトトト…と野菜をすばやく切ったり、炎をあげてフライパンをゆすったり、
おいしそうに盛りつけたりすることも料理です。
すりきり一杯の計量、香味野菜のみじん切り、もやしのひげ根取りも料理です。
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お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。
次回は11月下旬を予定しています。お楽しみに。

9月26日
ほいあん堂さんを訪ねる

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佐賀県に、ほいあん堂さんを訪ねました。
ほいあん堂のたまおきともこさんは唐津の七山という山間の村で、地元でとれた材料を使ってお茶菓子を作っています。黒ごまぽりぽり。ねじねじ、ひょうたん板などなど、名前だけでも楽しくなるお菓子ですが、なんともじんわりおいしい味は、いちど食べると忘れられません。いったいどんな人が作ってるのだろう? すっと気になっていました。はじめていただいたのは確か2004年の12月福岡で。そして思えば2005年の12月、大阪シャムアさんで開いていただいた中川ちえさん、内田真美さんの出版記念イベントの時にお菓子をお願いしたのも、ほいあん堂さんでした。
そして今回、念願かなって七山へ。
海辺の浜玉から細い山道を登ってゆきます。曲がりくねる川沿いを道が走ります。
どこかで見たことがあるような、懐かしい風景。
そしてたどり着いたほいあん堂。古い家で、気持ちよく暮らしていらっしゃいます。
風通しのいい家に、気持ちのよい空気が溢れています。
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心づくしのお昼ごはんは、ほんとうにおいしかったです。
何か新しいことがはじまる予感がしています。

9月25日
アノニマで、おはなし会の日 その2

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アノニマ・スタジオ1F〈キッチン〉での、『シマウマしましまなぜあるの?』おはなし会、本日はその2回目でした。
今回は、主に横浜でおはなし会の活動されている、こがようこさんがリラさん役です。

始まる時間が近づくにつれ、どんどんちびっ子たちが集まってきます。
その数なんと、40人以上! 9月11日の1回目の倍です。
お母様とお子さん一緒に行うおサルの手遊びでスタートしました。
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蔵前っ子のパワーと熱気におはなし会に慣れているこがさんもタジタジになる場面も…。
lilaみなさんの反応とパワーに、
「また企画しなくちゃね!」と勇気と元気をもらったアノニマ・スタッフでした。
来て下さった皆さま、ありがとうございました。
また、おはなし会を開催するときはぜひいらして下さいね。


9月23日
出土品

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ある日、アノニマ・スタジオのすぐ近くの工事現場で、発掘調査が始まりました。
蔵前は江戸のむかし幕府の米蔵が並んでいた場所ですから、掘れば何かは出てくるでしょう。古い地図を見ると、アノニマのあたりは隅田川から「くし形」に掘られた八本の堀のうち一番北側「一番堀」のどん詰まり。まさに蔵が並んでいてもおかしくない場所です。
今日その発掘現場を通りかかると、すでに調査は終わりユンボが掘り下げた地面を土でならしています。そばにある調査事務所をのぞいてみると、洗われた出土品を乾かしているところでした。縄文、弥生、土師器、須恵器……懐かしい名称が思い浮かびますが、もちろんこれらはもっと新しい時代のものですね。
こういう時間を経た「生活のあと」を見ることが、子どもの頃からとても好きでした。こういうものにふれる時、「えもいわれぬ」としか言いようのない気持ちに襲われます。自分が、いま、ここにいること。その、自分が生きている一番の実感の足元が、ぐにゃぐにゃと揺らぐのを感じます。そして次の瞬間、たしかに「つながっている」ことを知ります。ぐにゃぐにゃと、揺れ動きながら、あやうく途切れそうになりながら、つながってきたこの世界。そういうものが足元に埋まっている。そのうえで、私たちは暮らしている。すごいですね。

9月20日
曽田耕さん展示会「KO 2008」はじまりました

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台風一過の気持ちのよいお天気です。
本日20日と明日21日、アノニマ・スタジオのキッチンでは革作家・曽田耕さんの展示会を開催しています。
KOKO
会場には色とりどりのハギレでパッチワークされた靴(写真は子どもサイズ。この愛らしさ、まいりました。ぜひ実物を見ていただきたいです!)、はくうちに足に一体化しそうなサボ、一枚の革から魔法のような手法で作り出すラスバッグなどが並んでいます。
KOKO
どこからこんな発想がうまれるの? と思わず笑みがこぼれてしまうような、曽田さんの作るものたちがこれだけたくさん並ぶ機会はめったにありません。ぜひごらんください。

9月12日
「エフスタイルの仕事」展開催中です

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『エフスタイルの仕事』の出版記念展がはじまりました。
今回は本のタイトルどおり、エフスタイルの「仕事」をご紹介する展示となっています。
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エフスタイルの代表作「HOUSE doggy mat」のアイデアスケッチや
亀田縞の試行錯誤を重ねた生地サンプル、「シナの布のバッグ」の素材
であるシナ糸など、
「もの」が生まれるまでの過程をご紹介しています。
そのほか、商品タグやカタログは初期のころのものなども。
これらはそれぞれの商品の魅力が伝わるよう工夫され、
ひとつひとつ、おふたりの手で作られています。
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ふだんお店でご覧いただける「商品」がどのように生まれているか。
この機会にぜひお越しください。(14日15日はお休みです。)
また、この展示は17日(水)までとなりますが
19日(金)より板橋のfu do kiさんで展示会がはじまります。
こちらもぜひ。

9月11日
アノニマで、お話会の日
アノニマ・スタジオ 1Fキッチンで
『シマウマしましまなぜあるの?』のお話会を開催しました。
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当日はお昼から雨……。
たくさん来てくれるかなぁと、心配でしたが、始まる前には雨も上がり、ぞくぞくと子どもたちがやってきてくれました。
お話会を待ちきれず、「がおがおぶーっ」のテーマソングを熱唱している元気な子もちらほら。そして、「知りたがり屋のみんな、用意はいいかなー?!」「はーい!」のやり取りで、お話会が始まりました。
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「次はライオンライオン!」「カンガルー!」などみんな自分の好きな動物を一生懸命叫んで大喜び。 また「どうして、くじらは塩をふくのか?」など知らなかった動物の生態に感心し、 お母さま方がうなずいている場面も。
お話会に参加していただいた皆様ありがとうございました。
次回は9月25日(15時15分から)です! 是非いらしてくださいね。

9月7日
しあわせをわけていただく
アノニマのスタッフ、Hさんの結婚式です。
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乃木神社の空はどこまでも高く。
新しい門出、という言葉がこんなにふさわしい日の結婚式は、参列する私たちも心が洗われるようでした。清らかで、なごやかで、ご家族のお気持ちのこもった、とても気持ちのよいお式でした。 結婚は、いいなあ。いつまでもおしあわせに。
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9月6日
tico moon Liveの日
アイリッシュハープとギターのデュオ[tico moon]の 5thアルバム「Raspberry」の
リリースを記念したライブがアノニマ・スタジオのキッチンにて行われました。
pand
ゆっくりとメロディが紡がれるハープの響き。ほろほろとこぼれるギターの音色。
目をつぶると今いる場所がどこかわからなくなります。
草のにおいがするような、チラチラ光るこもれびをまぶたに感じるような。
このまま眠ってしまいたくなる……
目をあけると、同じように目をつぶっているお客さんの顔が見えました。
ライヴはやっぱり格別です。
お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

9月1日
岐阜のpandさんから
椿野恵里子さんの『風景のあとに』パネル展を開催中の、
岐阜pandさんから写真が届きました。
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以前in-kyoさんで展示もされた井藤昌志さんのシェーカーボックスや、
「fu-chi7」の特集でも取材させていただいた福岡県吉井町の店
「四月の魚」の関昌生さんのワイヤーアートなども扱うお店です。

全国を巡回してきた椿野さんの出版記念展ですが、pandさんでいったんお休みになります。
(次回の展示はカレンダーの発売時期である10月以降になります。)

近々にパネル展がご覧いただける最後のチャンスです。
お近くにお寄りの際は、ぜひお運びください。

8月24日
sumicaさん、お世話になりました。


高知sumicaさんでのフェアが終了しました。
「アノニマ・スタジオ あの本、この本」フェアが終了しました。
アノニマ・スタジオの本の展示販売の他に、写真パネルの展示、
エコバッグのプレゼントに trico!の良原リエさんのライブなど、盛りだくさんの内容。
sumica
なかでも『おかずとご飯の本』『野菜だより』のレシピを、
期間限定のランチ・メニューにしていただく企画は大好評でした。

写真は、sumicaさん作・タイ風汁なしラーメン。
おいしそう!
「ママ、これ作って!」とお子様に言われて
『おかずとご飯の本』をお買い上げいただいたお客様もいらっしゃったそうです。
sumica
sumicaの店長・大久保さんも
 「たくさんの方に本を買っていただき、
  お食事もしていただいて、大盛況だったなと思います。
  また、前川さんの作品に皆さん喜ばれ、
  お店の雰囲気にも合っているねと嬉しい言葉もいただきました。
  オープンして間もないsumicaですが、このイベントにて
  お店のことを知っていただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです」
とのことで、アノニマ・スタジオとしてもうれしい限りでした。

8月22日
Furniture as tool
NAUT exhibition 道具としての家具展」はじまりました
naut
ふだんの展示やイベントのときによく、
「この家具はどちらのものですか?」とおたずねいただきます。
そのアノニマ・スタジオの家具製作をしてくださったNAUTさんの
関東初の展示会がはじまりました。

新作の「フレーム(frame)」シリーズの
テーブル、デスク、本棚などが展示されています。
今回は展示のみとなり、販売、受注販売はありませんが (後日、オーダーは可能です)、
NAUTさんおふたりがていねいに相談にのってくださいます。
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アノニマ・スタジオ1階の内装デザインもおふたりにしていただので、
当たり前といえば、当たり前なのですが
この家具のある風景があまりにも違和感がありません。
このままおいていってください! の言葉が、さっきから何度ものどまで……。
nautnautnautnaut
展示はあさって24日(日)まで開催中です。
無垢材のあたたかみ、飽きのこないデザインに
この機会にぜひ触れてみてください。

8月10日
『森の暮らし』を味わう夕べ
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アノニマ夏休み連続イベントの最終日、8月10日は、
『森の暮らし』の著者、安部智穂さんにお越しいただきました。
暑い日が続く蔵前に、たいまぐらの風を届けてくださるイベントです。
たいまぐらの野菜を使ってみんなで一緒に料理を作り、
ごはんを食べながら安部さんのお話を聞く、というのんびりと楽しい会になりました。
写真はスギナ入りの特製ふりかけを混ぜているところ
(このふりかけがほんとうにおいしいです)。
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桶職人の夫・正宏さんが作った桶で仕込んだ味噌を使い、
たいまぐら野菜たっぷりのお味噌汁。
ホオの葉で包んだご飯、しそ巻き、山椒で食べるお豆腐、
たいまぐら野菜のサラダ、春菊と菊花のおひたし、
白玉だんご山くるみソースがけ……などなど、
食欲をそそるメニューが次々とできあがります。
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できあがったあと、ごはんをいただきながら安部さんにお話をしていただきましたが、
みなさんの興味はやっぱりごはん。
「ホオの葉で包むとこんなに良い香りになるんですね」
「これはどうやって作るんですか?」などなど、
食べものについての感想を沢山いただきました。
安部さんのキャラクターもあって、楽しくて、優しく、
そして豊かな時間を過ごすことができました。
安部さん、ありがとうございました。
そしてかけつけてくださった企画・編集の石田さん、
デザイナーの木村さん(盛岡から!)、
参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

『食べる感性をひらく』という大きなシリーズ名をかかげての、
いろいろな方の「食」にふれる企画です。
かるべさんも、安部さんも、みなさんとても自由に、真摯に食べている。
ときには熊やサルと競争しながら、畑の、森の恵みに舌鼓をうつ。
誰もがそんな生活ができるわけではありません。
しかし「食べる」世界は、スーパーの食材と、いつも同じ味のする料理補助食品と、困った時の外食だけでできている訳はありません。
もっと自由に、もっと大胆に、もっともっとどん欲に、
「食べる感性」ひらいてゆきたいと思います。

アノニマ・スタジオは、8月13日から17日まで夏期特別休暇とさせていただきます。
みなさま、よい夏休みを。

8月9日
そして旅の日々
kkそして屋久島へ、新潟へ、京都へ。
また旅の日々です。
飛行機の窓からはるか地上を見ていて、不思議な気持ちになりました。
病弱だった子どもの頃、点滴を受けながら病院の天井の模様をじーっと見つめていた夜々。
そのころの自分に「君は大人になったら飛行機や新幹線でいろんなところへ行けるようになるんだよ」と教えてあげたら、なんて言うのだろう。
一回一回の呼吸に精一杯な小さな自分には、とても想像できないことでしょう。
実際に空を飛んでいる今だって、どうして自分が今ここにいるのかわからない。
いままでいろいろな可能性があって、それを選んだ自分と選ばなかった自分がいて、
その一番の先端にいるのが、今の自分。
大人になるということは、ほんとうにほんとうに果てしのないことですね。

8月2日
『シマウマしましまなぜあるの?』お話し会の日
simoprap本日は丸善日本橋店さんにて
『シマウマしましまなぜあるの?』のお話し会を開催しました。
夏休み真っ盛り。
連日の猛暑もなんのその、元気な子どもたちがたくさんやって来てくれました!
私たちにとっても初めてのお話し会で、実はちょっと緊張していたのですが、
始まってしまうと、緊張するまもなく、あっという間に「なぜなぜワールド」へ突入です。

simoprap
絵本のページをめくり、
「さて、これな〜んだ!」
「はい!」「はい!」「シマウマ!」「はい!」
「ん? 誰か今、こたえ言っちゃった?」

子どもたちの答えは無限大、大人の想像をこえたものばかり。
「そうきたか〜」などと言い合いながら、瞬く間の30分でした。

暑い中、お話し会に参加してくれたみんな、ありがとう!
お付合いいただきましたお父さん、お母さん、ありがとうございました。

またたのしいお話し会を開きたいと思います。
どうぞお楽しみに……

8月2日〜3日
『自然がくれた愛情ごはん』イベントの日
k暑い日が続いていますが、各地のみなさま、いかがお過ごしでしょうか。
8月2日と3日の二日間、アノニマスタジオには熊本から
かるべけいこさんご一家(かるべさん、写真家の野中元さん、渓人君、里歩ちゃん)、
3日は岩手から『森の暮らし』の安部智穂さんまで来てくださって、
出版記念のイベントを行いました。

初日、2日の昼は、かるべけいこさんの料理教室。
はじめに、かるべさんの旦那さんであり、お料理の写真を撮影された野中元さんより、
安全な調味料についてのレクチャーを受けます。
自然なものしか入っていないものと、添加物入りのものを味わって比べると、
添加物が入っているものは味が不自然な残り方をします。
それに対して、昔ながらの作り方で時間をかけて作られているものは、
香りが高くて食欲をそそると同時に、舌の上からすーっと味が消えていきます。
k
そうして調味料について理解をした上で、かるべさんの料理教室へ。
畑でとれた野菜をたくさん持ってきてくださいました。
形は不揃いでも、いきいきとして、とてもおいしそうです。
kk
作る料理の説明と、それぞれのこつを教えていただいてから、さっそく作り始めます。
この日は5品教えてくださったのですが、全てが同じ時間にできあがるように、
かるべさんが全体を見渡して、いろいろなこつを教えてくださいながら、
笑顔でてきぱきと料理をすすめていきます。
k
みんなで手伝いながら、作っていきます。
きゅうりを切ったり、おからを炒めたり。
k
そうしてできあがったのが、こちら。
もちもちの玄米ご飯に、じんわりおいしいおかず。
kk
本でも登場したおからは、それだけで主菜になるおいしさでした。
野菜という自然の恵みを食べているんだなー、と実感するごはんでした。
お子さんを連れてきていたお母さんが
いつもは玄米を食べないお子さんが、喜んで玄米をぜんぶ食べたと、
びっくりしつつ喜んでいらっしゃっていたのが印象的でした。
ときには2歳になる娘の里歩ちゃんを抱いて、お料理を教えてくださるかるべさんの様子も
強く印象に残ったようです。

さて、初日の夜は野中さんによるお話の会。
kk
どうして阿蘇に暮らすことになったのかを、
びっくりするような沢山の体験談を交えて、語ってくださいます。
沢山のお話をしてくださいましたが、
子供たちがこれまで一番多く聞いてきた言葉は「おいしい」という言葉、
というお話には、特に聞いていて嬉しくなりました。
かるべさんのケーキと、身体にやさしいコーヒーも一緒にいただいて、
胸にじーんとくるスライドショーも見ることができて、
元気がでる、大満足のお話の会でした。

そして3日は岩手から『森の暮らし たいまぐら便り』の
安部智穂さんも来てくださって、
かるべけいこさんと二人、トークセッションです。k
実はこの日が初対面、というお二人だったのですが、
ともに自給自足の生活をし、自然と身近に暮らす生活をしているという共通点もあり、
来てくださった方も積極的に参加してくださって、和やかに会は進みます。
k
安部さんが畑に来る熊の話をすると、
かるべさんが畑にくる頭がいい猿の話をしてくださったり、
現金収入より、畑の作物が無くなることのほうが、
心配になるということでお二人が通じ合っていたり、
なかなか聞くことのできない、たのしいお話を沢山聞かせていただきました。
お話のあとで、みなさんおっしゃっていたのが、
お二人の明るくて前向きな雰囲気の素敵さのこと。
「大変だ、と言っていたらきりがないから、不便な暮らしも楽しんでしまう」
そのことをお二人とも、とても楽しそうに語ってくださいました。

会場では、かるべさんの鉄火味噌やおいしいクッキーに加え、
次の『森の暮らし』展に先駆けて、たいまぐらのある川井村の特産品や
お茶、雑穀なども販売しました。
「岩手ではジュースをりんごの種類によって買うんです」と安部さん。
今回のりんごジュースは千秋、サンふじ、ジョナゴールドの3種類です。k
8月5日からは11日までは『森の暮らし たいまぐら便り』の展示です。
たいまぐらのある川井村の物産を中心に、安部さんの手作りジャム、
りんごジュース、トチとクリのはちみつや、お茶などの販売に加え、
安部さんの染め物や、桶の展示などなど。
蔵前の一角に現れたたいまぐらの涼しい風を感じに、どうぞお越し下さい。

7月26日〜27日
「モンテッソーリ 子育てサポートプロジェクト2008
おやこ キッチン プログラム」の日
mアノニマ初、幼児を対象としたイベントが開催されました。
モンテッソーリ家庭教育研究所が主体となって企画された
クッキングイベントです。
1日に13組の親子が参加されるということで、
子どもたちがにぎやかに走り回る姿を予想して、少し不安ではありましたが・・
予想に反してみんな静かに始まりの言葉を聞いてくれました。
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まずはアノニマのキッチンの中にある手洗い場で手を洗います。
ここでも静かに順番を待つことができました。
mmここから30分間はお父さん、お母さんたちは
松浦先生からモンテッソーリ教育のお話を聞く時間です。
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*モンテッソーリ教育について詳しくはこちらから

その間子どもたちは野口真紀先生の周りに集まって包丁の使い方を教わります。
デザートに使うリンゴを小さめの角切りにするのですが、
はじめて包丁を使う子もいれば、
「おうちで包丁使ったことあるよ!」と得意げに教えてくれる子もいます。
上手な子は5ミリ角くらいの小さなリンゴができて驚きました!!
こちらは指を切らないかヒヤヒヤしていましたが、
子どもたちは意外に慎重でした。
mmお父さん、お母さんたちの準備が整ったら、
野口先生のデモンストレーションが始まります。
今回のレシピは……
 ・トマトの冷製パスタ
 ・にんじんのサラダ
 ・水切りヨーグルト フルーツのせ
の3品です。
mmパスタにはバジル、サラダにはディルを使うので、
実際にハーブを手にとって匂いをかいでもらいました。
「この葉っぱ、どんなにおいがする?」
「いいにおい!」「くさーい」などの声があちこちであがります。

さあ、野口先生が3品作り終えたところで
各テーブルに分かれて親子クッキングの始まりです。
色とりどりのフルーツは細かく切って、
トマトは湯むきしてやさしく8等分に、
にんじんは硬いので力を入れてしっかりと。
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にんじんを生で食べるのは大人でも抵抗がありますが、
自分で作ったものなら子どもでも食べてくれるかも……
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1時間ほどで3品完成。 
みんなで「いただきます」をするので待っててね。
「はやく食べたいよ〜」
mmパスタもにんじんサラダもボリューム満点です。
食べ終わったお皿はきちんと片付けます。
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それにしてもみんな集中して料理に取り組んでくれました。
ひとり一つ包丁を持って作業していましたが、
怪我をすることなく無事に作り終えることができてひと安心。
松浦先生のお話の中で
「子どもは出来ないのではなくて、やり方を知らないだけです。」
というお言葉が印象に残りました。

至らぬ点も多々あったことと思いますが、
参加してくださった皆さまに「楽しかった」と思っていただけたら幸いです。
なかなか家では親子でゆっくりと料理をする時間が取れないとは思いますが、
ぜひぜひご自宅でもチャレンジしてみてください。

7月22日
エフスタイルの本、印刷の日
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2005年から取材を続けてきた『エフスタイルの仕事』が、
3年目にしてやっと印刷までこぎ着けました。
何度新潟と東京を行き来したでしょう。
夏も冬も、春も秋も、様々な季節の新潟に行きました。
エフスタイルのおふたりも、何度も夜行バスに乗って来てくれました。
窓の外を流れるたくさんの風景を思い出しながら、印刷は進みます。
カバーは、エフスタイルの代表作犬のモチーフのマット「HOUSE」です。
凸版印刷の制服を着て印刷を(コスプレを?)堪能するのは、エフの星野さん。
F互いの身を削るようなきびしいやりとりの中でも、いつも笑い声のたえない現場でした。
写真の長野陽一さん、デザインの山口信博さん、川添藍さん、編集の井上美佳さん、
本当におつかれさまでした。
長い長い仕事でしたね。ありがとうございました。
書店さんには8月上旬に並びはじめます。

7月20日
しあわせをわけていただく
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アノニマのスタッフJの結婚式にお呼ばれしました。
家族思いのふたりらしい、温かで笑いの絶えないパーティです。
帰り道、結婚って、いいなあ。いいなあ。と、何度も思いながら歩きました。
末永くお幸せに!

7月19日
な すんじゃさんの
「季節のキムチ・ナムル教室」の日

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梅雨明けが近づく気配の今日、な すんじゃさんの
「キムチ・ナムル教室」の第1回目を開催しました。
すんじゃさんとは、一昨年から昨年にかけて4回にわたってお願いした
「韓国宮廷料理の会」以来、5度目のイベントになりました。

今日からスタートするシリーズは、毎回その時期その時期の旬の野菜を使ったキムチとナムルを作る教室です。
本日のメニューは「えごまの葉のキムチ」「オイキムチ(きゅうりのキムチ)」、
「なすの蒸しナムル」「トマトのナムル」の4品。
soonja
まずは、すんじゃさんが今日のメニューの作り方を、
デモンストレーションをまじえながら説明してくださいます。
韓国特有の調理法や切り方のコツ、そしてなぜそうするのかという理由も。
「えごまの葉やきゅうりを塩水につけると、
あとで中に入れる具の辛味がまろやかになって、
野菜のうまみも具にしみ込むようになります」
「韓国では、こういったねぎ(長ねぎの白い部分をせん切りにしたもの)を
水にさらしません。水に野菜のうまみがでてしまうからです」などなど。
生徒さんもふむふむとうなづきながら、レシピにそのコツを書き込んでいます。
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デモンストレーションのあと、各グループに分かれて調理開始。
6人ひとグループなので、みんなそれぞれに役割分担をしつつ、
先生に質問したりしながら着々と仕上げていきます。
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出来上がったら、お楽しみの試食です。
旬まっさかりの、ぶりぶりの夏野菜を使ったキムチとナムルは
これからの暑い季節の食卓に何度でものってほしいおいしさでした。
soonjasoonja
次回のメニューには「梨のナムル」が登場するかも、とのすんじゃさんの
一言に歓声をあげる生徒さん(とスタッフ)。
お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。
第2回は9月下旬を予定しています。どうぞお楽しみに。

7月18日
「旅する灯台」、夏の鎌倉へいざ!

「旅する灯台」は鎌倉の雑貨店「NABI」さんに旅しています。
期間は7月18日から24日の1週間。
いつも洋服やお菓子、多くの作家さんのコラボ展など、楽しい企画に意欲的なNABIさん。

今回の企画は題して「アノニマ図書室」。
「NABIが1週間だけ、本屋さんになります」との呼び声に、
初日から常連のお客様たちものぞきにいらしていました。

「旅する灯台」の右に見えるのは、
「fu-chi」連載や、『内藤三重子さんのこと』でアノニマ・スタジオとも関わりの深い、
内藤三重子さん作のものだそうです。灯台ともぴったりで、かっこいい。
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「すごく空間に合ってて、ずっと灯台さんにいてほしいぐらい。なんてね」
と、NABI店主の渡辺さん。
まるで船室の中のような、海の雰囲気が漂う展示になりました。
nabiアノニマ・スタジオの本たちのほかに、
東文堂さん(名古屋)、倉部今日子さんの絵本作品、
Arne、AMULET、easy workersが
夏の鎌倉散歩にお越しの方は、ぜひ御成通りまで足を伸ばしてみてください。


7月13日
「東京国際ブックフェア」、ご来場ありがとうございました。
BF
4日間にわたる東京国際ブックフェアも、本日無事に終了いたしました。
出展4年目ですが、今回は本当にたくさんのお客さまに本を手にとっていただきました。
BFBF
スタッフ一同、感謝のひとことです。
アノニマのブースまでお越しいただきましたお客さま、本当にありがとうございました。
今年はすぐ近くに出展なさっていた「ミシマ社」さんにコーヒーの出前を持ってごあいさつさせていただきました。発足4年のアノニマ・スタジオは、この業界ではまだまだ新参者。右も左もわからない手探りがいまだに続いています。そんな私たちですので、同じように小さく確信を持って活動している皆さんに、とても興味があるのです。ミシマ社さんのブースは、畳敷き、お茶とおかきのサービスをなさっていました。みなさん、来年もまた!

7月10日
「東京国際ブックフェア」はじまりました
BF
本日より13日まで、東京ビッグサイトにて開催中の東京国際ブックフェアに出展しています。これまでの出版物全点の展示販売(20%OFF)はもちろん、「旅する灯台」も展示しています。そして昨年に引き続きコーヒーの無料サービスも。
BFBF
ブックフェアは、会場が広大な上に何かとにぎやかで、そこにいるだけでくたくたになってしまいます。そんな会場で、せめてアノニマのブースにいらした時くらいはゆっくりおやすみいただこうとはじめた企画です。コーヒーを飲みながら、隣り合わせの人たちが盛り上がってアドレスの交換をはじめたり、フィンランドからのお客さまが隣の方に「アアルトってっ人はね、フィンランドが誇る建築家なんですよ。私、フィンランドから来たので、うれしくって!」と話しかけたり。こういう光景を見ていると、本当にうれしくなって、口角がちょっとあがります。そうそう、初日の今日は徳島の「アアルトコーヒー」さんのアルヴァーブレンド。明日は房総のKUSA.喫茶さんの豆が登場です。スタッフがワンドリップずつ淹れたコーヒーです。ぜひ遊びにいらしてください。
BFBF
もうひとつ今回のブックフェアで初お目見えがあります。アノニマ初の絵本『シマウマしましまなぜあるの?』。スロヴェニアの絵本作家リラ・プラップさんのロングセラーの日本語版です。NHK教育放送で月曜〜金曜の朝7時40分から放送中のアニメーション『なぜ? どうして? がおがおぶーっ!』の原作です。2年前から用意していた企画が、やっと形になりました。アノニマ・スタジオでは、これから少しずつ絵本のラインナップも充実させてゆきたいと考えています。ブックフェアでも、ヨーロッパの出版社の方々と絵本の打ち合わせをする予定です。4月にイタリア・ボローニャで会った方とも再会して、情報交換など。明日は台湾、韓国や中国の出版社の方と打ち合わせです。海外の出版社の皆さんと直接話せる機会も貴重です(コーヒーをいれているだけではないのです)。

7月2日
「形代流し」の日
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地元・第六天榊神社の氏子の皆さんと「形代流し」に参加しました。
形代流しとは、6月末まで半年の「けがれ」を人型の紙に写し、それを川や海に流すことで厄払いをする神事です。
氏子の皆さん(つまりは町会のみなさんですね)と浅草橋から船に乗り込み、東京湾で半年のけがれをながして来ました。
隅田川からみる岸のながめは、いいですね。
東京は水の都だったことを思い出させてくれます。

町会の皆さんとも、楽しくすごさせていただきました。
(一部、意外な波に船酔い気味の方もちらほら。大丈夫でしたか?)
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!


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