アノニマ・スタジオ

貯蔵庫

2005年1月から6月のトップページの記録です。
イベント情報などは過去のものです。
以前のものはこちらから。
2004年 9〜12月  

…………………………………………………………………………………………………………

6月24日

遅れていたご報告をまとめて一気に。

6月18日  たまひよこっこ カフェイベント最終回
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梅雨入り宣言後、心配された雨はどこへやら。 この日は気持ちのいい晴れでした。
今回のテーマは「めんそーれ沖縄」。
ごはんがすすむラフティーに、ゴーヤとみょうがの梅酢和え、
車麩ともやしのチャンプルー。お飲み物はやっぱりさんぴん茶。
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沖縄音楽が中川ワニさん選曲のジャズにかわって フリータイムのはじまりです。
今回もお客さんがとだえることなく おいしい時間がゆったりと流れていきました。
お越しくださったみなさま、どうもありがとうございました。

5月28日 モンフィーユ・ツアー 名古屋
モンフィーユ・ツアーのファイナルは「愛・地球博」で盛り上がる名古屋です。
名古屋城のシャチホコが地上におりていて直接触ることができたり、
いつもは秋に行われる「名古屋まつり」が万博に合わせて繰り上げになったり…
と見所満載でした。
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ちょうどパレードに出くわしたので、記念に。

さてツアーのファイナルを飾る会場は、colonbooks
昭和初期に建てられたという「日本陶磁器センター」というビルの2Fにあります。
デザイン・アート系の書籍にギャラリーを併設した個性的な本屋さんです。
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壁には、永井さんの『Technique without tears for the ballet lover』
のオリジナル原画が。
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実は永井さんはこの日、腕に針を打ちながらの演奏でした。
気合いが通じたのか、お客さんの拍手は最後まで鳴り続けました。

ツアー合計12回、ホントにお疲れ様でした。
会場をご提供いただいたみなさん、足を運んでいただいたみなさん、
ありがとうございました。 またぜひお会いしましょう!
そしていま永井さんは夏の個展に向けて作品づくりの真っ最中です。
詳細はまたここでお知らせします。

5月22日 モンフィーユ・ツアー 鎌倉
前回の奈良から1ヶ月ぶりのイベント。
「久しぶりー」のあいさつからはじまりました。
会場は、永井さんと関係の深いcafe vivment dimanche
今年から変わったというお店の看板です。
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かなりいい味だしてるこのイラスト、裏には別バージョンもあります。

永井さんの地元ということもあり終始なごやかなムードで
イベントは進みます。
下の写真は、「手のひらが涼しくなって」という詩の朗読です。
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永井さんの朗読に合わせて、みんなで手の動きをつけていく……
個人的にも好きな「全員参加型」の詩です。
この日も全員の手が上がりました。

お知らせをひとつ。
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永井さんのワークショップに参加するメンバーが 2組に分かれて
つくった文芸誌、「Vegetable Soup」と「フノリ」が 創刊されました。
どちらも表現することの楽しさがつまってます。
ご興味ある方は、こちらをご覧ください。

5月21日  たまひよこっこ カフェイベント
たまひよこっこさんのイベント、2回目です。
ランチタイムのテーマは「ピクニックごはん」。
お弁当箱をあけたフタのうえに「水菜のしゃきしゃきサラダ」が
こんもり盛りつけられます。
そして「お米とすり胡麻のパン」がどんどん配られます。
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お客さんのおなかがいっぱいになったころ、フリータイムの準備にとりかかります。
フリータイムは、村上さんのお菓子のイートイン、 三浦さんのパンのテイクアウト。
そして、堀口さんの雑貨の販売の時間です。
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ワニさんがいれるコーヒーの香りが部屋いっぱいにひろがるなか、
お菓子とパンを前に、う〜んと悩まれるお客さん。
どれもおいしそうで選びきれないご様子。
ちいさなお子さんは、数あるうさぎの(堀口さんの雑貨)なかから
迷わず、お気に入りのひとりを選びました。
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5月14日 ともすけ弁当 白いポレンタの日
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5月の週末食堂1回目はともすけ弁当のポレンタ・バイキング。
今回の白いポレンタは黄色のポレンタよりやや軽め。
さらりとして、おかゆのようです。
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ポレンタのまわりにはぐるっとおかずが盛りつけられます。
ポレンタもおかずもおかわり自由でした。
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そしてデザートはふきのミルフィーユ。
甘く煮たふきとカスタードクリームがパイ生地にはさまれています。
組み合わせにびっくり。おいしさにまたびっくり。
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ディナーにはおかずがすこし加わり、さらに揚げたての
「ともすけさん 自家製らっきょうの天ぷら」がつきました。

6月14日
甘い匂いの日
今日のアノニマ・スタジオは、ほんのりと甘い匂いがただよっています。
10月発売予定の内田真美さんの(はじめての)本のための試作です。
今日はマドレーヌやフィナンシェなどオーブンを使ったお菓子やプリンなど。
オーブンを使うと、とたんにいい匂いで部屋がいっぱいになります。
さて、更新がすっかり滞っています。
ご報告すべきイベントがいくつか通り過ぎてしまいました。
5月の「ともすけ弁当の週末食堂」「たまひよこっこのカフェギャラリーten」
永井宏さんの「モンフィーユ・ツアー」鎌倉ディモンシュの回と、
名古屋コロンブックスの回……。
近々追いかけて写真などアップできると思います。
そして、今月も本が出ます。
第1弾は「十一月、空想雑貨店。」さんと作った『雨ふりの本。』
つづいてたむらしげるさんの作品集2冊『象の思い出』と『水晶山脈』
さらに『G』という写真集。建築家青木淳さんが設計した個人邸「G」
(施主はアートディレクターの秋山具義さん) をホンマタカシさんが撮影した本です。
6月末には高山なおみさんの『日々ごはん 4』も発売になります。
ここでこっそり予告です。
7月、8月、9月の週末食堂は瀬戸口しおりさん+クマガイノゾミさんに決まりました。
大好評だった冬の会に引き続き、今度は夏の会です。
詳細は6月下旬にアップする予定です。今しばらくお待ち下さい。


4月26日
モンフィーユ・ツアーの日々。その4
20日。うんざりする東京の大渋滞を抜けて那須へ。
会場は「fu-chi1」でもお世話になった1988 cafe shozo
(*シークレットライブだったため告知できませんでした。ごめんなさい)
珈琲の香り、ゆったりと流れる時間、独特の雰囲気……
ここが黒磯だということを忘れてしまいます。
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この日はあいにくの雨。
でも、こんなお天気の日も永井さんの詩はじーんとこころに響きます。
1988 cafe shozoで一番人気の「森のブレンド」をいただきながらの
2時間は本当にあっという間でした。
*1988 cafe shozoのことをもっと知りたい方はぜひ「fu-chi1」をご覧ください!
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23日。
ツアー10回目は再び奈良です。
木々に囲まれた一軒家カフェくるみの木
20年ほど前、ゴルフの練習場を改装してオープンされたそうで、
奈良はもちろん関西ではかなりの有名店です。
カフェのほかに雑貨や食器のお店、ギャラリーも併設されています。
*オーナーは『しあわせの受け皿』(主婦と生活社)という本も出されています。

この日は、永井さんの個展「work-style展」(4月24日〜29日)の
プレイベントでした。

あるお客さまが、涙を流されていました。
ずっとファンだった永井さんにはじめて会えて、詩と歌を生で聴き、
ものすごく感動したそうです。
すごいなぁ、永井さん……

鎌倉と名古屋。ツアーも残すところあと2回です。
永井さんイベント未体験の方、ぜひこの機会にお出かけください!

4月23日
季節がどんどん移ってゆく
いったい何をしていたのでしょう? 気がつくと桜の季節はとうに過ぎ、
空の色もどんどん変わってゆく。
かろうじて、ふきのとうは食べました。筍も食べました。
今年の春は、食べ物を通してどうにか季節につながっていた感じです。
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お知らせをふたつ。
『日々ごはん 2』の表紙を描いてくださった
川原真由美さんの絵と、青木美詠子さんの言葉による
展覧会『エトコトバ』が、青山のディーズホールで27日まで開催中です。
タイトル通り、絵と言葉が共鳴しあって
ちょっと見たことのない世界が出来上がっています。
お近くにおこしの時は、ぜひ。
もうひとつは、永井宏さんの『モンフィーユ』ツアーでもお世話になった
Fスタイルさんの展示会です。
「F/style MAT WORKS 暮らしを楽しむ敷物展 II 」
5月3日(火)〜15日(月) 松屋銀座7階 シーズンスタジオにて

4月22日
新しい本たち
4月には新しい本が4冊発売になりました。
店頭に並んでいるものも、これからものも。
ぜひお手にとって見てください。
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『フウチ 2』
特集は「江戸生まれの素敵を暮らしに取り入れよう」と
「シェーカー家具を作る人々の暮らしと仕事」。
2号からページも増えて、特集はずいぶん充実しています。
表紙のイラストを担当している石坂しづかさんのポストカードも付きました。
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『はじめてのごはん』『はじめてのスープ』
料理研究家の野口真紀さんの本です。
サブタイトルは「こどもといっしょに食べる」。
野口さんがおじょうさんに実際に作っている
離乳食やスープのレシピを本にまとめました。
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『〜ごはん』は食材ごとに、お子さんの成長に合わせた離乳食を提案。
『〜スープ』は、離乳食を卒業したお子さんと、同じ食材をつかって、
大人も子どももいっしょにたべるスープのメニューがたっぷりはいっています。
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『野菜だより』(4月28日発売予定)
高山なおみさんの、待望の新刊です。
一年間、出盛りの野菜を追いかけて料理して、撮影してきました。
どの料理も、「これでいいの?」というほど
簡単で、しかもおいしいものです。
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ビニールカバーもついています。どんどん台所に持ちこんで、
汚しながら使ってください。

4月19日

甘いもののしあわせ
秋に発売予定の内田真美さんの本の撮影が進んでいます。
夏が待ちどうしくなるような果物のデザートや、プリンなど。
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甘いもの、おしいいものを食べちらかしたテーブルの上には、
乱雑だけれどあいらしい空気が残っています。不思議だなあ。

4月16日
たまひよこっこ、カフェイベントの日。
「たまひよこっこ」とは、村上みゆきさん、三浦有紀子さん、堀口尚子さんのユニット名。
4月〜6月まで月イチで3回、カフェイベントを行います。
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ランチは小鯵の南蛮アジア風などがのったワンプレート。
それに抹茶とほうじミルクプリン黒蜜のせ、オプションで中川ワニ珈琲。

おいしい時間はゆったりと流れて、気がつくともうすぐフリータイムがはじまる時刻!
ケーキやデニッシュ、ポストカードなどを販売しました。
村上作
三浦作
堀口作


4月9日
モンフィーユ・ツアーの日々。その3
満開の桜の東京をあとにして、今日は上越新幹線。
いいお天気ですが、さすがに風はまだ冷たい新潟です。

今回お世話になるのは、「Fスタイル」という場所。
地場産業や伝統的な工芸と現在をつなぐデザインを提案する
女性二人組のユニットのショールーム兼アトリエです。
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永井さんは、到着するなりすぐに詩と楽譜の整理。
下に敷かれたマットも、 山形の織物メーカーとFスタイルによるオリジナルです。
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ほかにも山村のおばあちゃんが編んだ竹かごや
手作りの石けん(月替わり!)などを扱っています。
そして、存在を主張していたのがこれ。「シナ織り」です。
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新潟の山北町には日本の古代織物であるシナ織りが伝わっています。
その伝統的な素材を使いながら、Fスタイルがデザイン。
見た目はごわごわしていそうですが、
手に取るとしっとりとした強さをもった質感のバッグでした。

シナとは木の名前です。その木の皮をはいで、日にさらしたり、
煮たり洗ったりすること数ヶ月。
そうしてできあがった糸を使ってつくられるのだそうです。
と、永井さんが準備をしている間に社会科見学。

今回のお菓子はジャガイモのケーキ。黒豆茶や永井さんの京都土産、
一保堂の煎番茶などで冷えた手を温めているうちに、
いよいよ永井さんのイベントがはじまります。
スタートしてまもなく、
突然永井さんに「前座」を命じられたFスタイルの石原さんは、
緊張しながらも無事に朗読をまっとう!


朗読も歌も、じーんときたり、思わず笑ってしまったり
気持ちのふだん使わない部分を使って、あっという間の2時間でした。

4月2日
ともすけ弁当 ポレンタバイキングの日
4月の週末食堂は、ともすけ弁当のポレンタ・バイキングでした。
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ポレンタは、トウモロコシの粉を湯煎して食べる、おかゆのようでもあり
材料を考えればパスタのようでもあり、というたべもの。
少し放置しておくとどんどん固まってゆくので、
ともすけさんは付きっきりでポレンタのお世話をしています。
バイキングは、こんなシステム。
まずひとり一枚渡されたお皿を持って、お鍋にはりつくともすけさんのところに並び、
ぽってりとしたポレンタをよそってもらいます。
そのあと、ずらーっと並んだおかずを好きなだけ取り分けます。
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上/かぶの蒸し煮 下/野菜とリコッタチーズのポルペッティーネ 
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盛ると、こんな感じです。
ランチのみなさんがおなかを一杯にして帰ったあとも、
ともすけさんは夜の部に向けて仕込みが続きます。
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あたりが暗くなっても、ポレンタ、ポレンタ……
この日いちにち木べらを回し続けたともすけさんの手には
「ポレンタまめ」ができていました。
大好評のうちに終了した4月のともすけ弁当の週末食堂、
ともすけさんは、5月もポレンタをテーマに選びました。
何かが彼女のこころに火をつけらしい……。

3月30日
モンフィーユ・ツアーの日々。その2
モンフィーユ・ツアーもいよいよ折り返し地点まできました。
場所が変われば、人も変わる…毎回その土地のよさを
しみじみ感じています。みなさん、ありがとうございました。
東京、福島、仙台、奈良。まとめてご紹介します。

3月12日 東京 アノニマ・スタジオ
永井さんのイベントが東京で行われるのは久しぶり、
ということもあり、たくさんの方に来ていただきました。
少しきゅうくつだったかもしれません。
でも、そのぶん永井さんとも至近距離!
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左)スタンド席からの永井さん。
右)アリーナ席からの永井さん、近い!
鎌倉のワークショップの生徒さんも駆けつけてくれました。

そして東北ツアー。
3月20日 福島 BARNS+
洋服などを扱うお店BARNS+さんの2Fのイベントスペースで行われました。
新しいもの、古いもの…置いてあるものすべてが大切に使われいるのがわかります。
とても素敵な空間です。
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永井さんと「プチココ」の吉田里美さん
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左)プチココさん手づくりのレモンヨーグルトケーキ(左)とバナナケーキ(右)
右)プチココさんが盛岡・機屋さんで、この日のために焙煎してもらった
  プチココブレンド。
この日は14時〜と18時〜の2ステージ。お疲れさまでした。

3月21日 仙台 サニードロップス
「太陽のしずく」という名のとおり、窓に面したカウンター席にあたたかい
太陽の光が差しこむカフェです。永井さんは「サニードロップス」の
shop songを即興でつくり、オーナーもウクレレで一曲ご披露。
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 左)熱唱、永井さん。左端の絵は、永井さんの作品「Revenge of rabbit」。
 右)オーナーの手づくりケーキ。モンブランとミルフィーユが合体した、
   その名も「モンフィーユ」!

3月26日 奈良 カナカナ
奈良町の町家カフェ(築80年!)。2階には雑貨店「ロロ」があります。
おばあちゃんの家に来たような懐かしさを感じるお店です。
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左)ステージ正面と両サイドの畳のお部屋から、コの字型に永井さんを囲んでます。
右)イベント前にいただいたランチ。豆腐とじゃがいものハンバーグが絶品!

ツアーは、4月の新潟・奈良、5月の名古屋(予定)と続きます。
お近くの方、ぜひご参加ください!

3月11日
印刷立ち会いの日々。

今週は4日間、印刷の立ち会いにいっていました。
機械が回る音、インクの匂い。
印刷所にはいると、いつもわくわくします。
数ヶ月かかって作ってきた「本」が、
いよいよ紙に刷られて「商品」になってゆく。
職人さんたちが何人もかかって、微妙な色のバランスを整えていきます。
本はもちろん著者さんの発想や表現がなければ生まれないけれど、
ほんとうにたくさんの人たちの技に支えられて生まれてゆくものです。
凸版印刷さんの機械を回す職人さんたちが、寡黙に、
でも楽しそうに印刷している姿が、自分は大好きです。
今回はなかなか難しく、スペシャルな裏技炸裂の現場でした。
4日かかって刷り上がった本は
『はじめてのごはん』と『はじめてのスープ』の2冊。
料理研究家野口真紀さんのはじめての本です。
4月初旬には店頭に並びはじめます。
来週は『フウチ2』の印刷です。


3月6日
モンフィーユ・ツアーの日々。

高松・倉敷・京都での「モンフィーユ・ツアー」を無事終了いたしました。
ツアーにご参加いただいたみなさん、
会場を提供してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
次は東京→福島→仙台→奈良→新潟…です。ご期待ください!
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3月4日 高松 quench cafe
高い天井と広いギャラリーを併設した、とにかく居心地のいいカフェです。
ツアーで参加者が最も多かったのが高松でした。
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3月5日 倉敷 蟲文庫 
なかには広島や島根から駆けつけてくださった方も。
イベント終了後にオーナーのお母様からおにぎりの差し入れが。
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3月6日 京都 mizuca 
新しく何かをはじめようとする人たちが集まるお店です。
開店1周年、おめでとうございます!

2月26日
ともすけ弁当の日。

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2月から3回は、「ともすけ弁当の週末食堂」です。
お昼は「サバのシナモンサンド」を中心としたプレートでした。
真ん中に寝そべっているのが「山ごぼうのマリネ」、絶品でした。
このマリネはテイクアウトもあり、持ち帰り希望多数。

先日のランプシェードは、週末食堂の照明用にも使えるかな、
と思って求めたもの。
家からアノニマまで持ってくる途中、トートバッグが肩からするりと抜けて
中のシェードがふたつも割れてしまいました。
15年近くも使っている、一番なじんでいたものが粉々に。
風景としてあまりに親しんでいたため、それがなくなることがショックでした。
なくしてはじめてわかるもの。
いろいろなことを考えながら、地下鉄に揺られていました。

2月19日
すり鉢教室の日。

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高山なおみさんが先生の「すり鉢教室」今日は3回目。
第一期(!?)の最終回です。
今回は大豆をゆでて味噌を作りました。
1キロほどとはいえ、ゆでた大豆はつぶしてもつぶしても減らない……。
3回の中で一番すり鉢を使った気持ちになる味噌づくりでした。
すっかりうち解けた生徒さんたちは
「秋になったら熟成した味噌を持ち寄って『みそ自慢の会』をしよう」
と盛り上がっていました 。
参加者のみなさん、ありがとうございました。
また会いましょうね。

2月15日
ランプシェードの日。

三重の関町に、「而今禾」をたずねました。
ずいぶん前から古いシンプルな形のランプシェードにひかれています。
最近は気に入った形のものがあると、
眺めるだけではなくてついつい手が伸びてしまいます。
「今は自分の手元にとどまっている、預かりもの」
店主の西川さんは扱っている古いものを、そんな風にいっていました。
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2月4日
干し大根。

今日の試作メニューは、
「シンプル焼き茄子」「里いもの薄味煮」
「クリームシチュー」「にんじんのスープ」「ボルシチ」
「干し貝柱ととうがんのスープ」の6品……写真、撮り忘れて食べきってしまいました。
遅れて試食に来たデザインの芥さんは、ひとり居残り給食のようにスープを。
そのとなりではスタッフが打ち合わせをはじめています。
試食というよりはまるで社食のよう。
実は彼女のオフィスは、歩いて1分ほどの場所にあります。
まさにスープの冷めない距離。
「そろそろごはんだよー」と声をかけると「はーい」とやってきます。
野口さんのスープの試作は今日で終了、来週はまた高山さんレシピに集中します。
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昨日は益子に行っていました。
この冬からスターネットという場所の四季を追いかけはじめています。
事務所では、ストーブで豆がゆでられていました。
夜に若いスタッフが中心になって行われるお茶会のための準備だそうです。

山崎さんの畑では、ビニールハウスの中で苺の苗が育っています。
花が咲き始め、もうすぐ蜂による受粉をおこなうそうです。
12月にお邪魔したときに干されていた大根は、
ちょうどいい具合になっていました。
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上が12月15日、下が2月3日。
4本ほどゆずっていただき、帰ってから夜中のキッチンでしょうゆ漬けにしました。
スターネットは、カフェとギャラリー、ショップを併設した場所。
言葉で書けばそれだけですが、ここではいろいろなことが試みられています。
ブームとしてのカフェでも、自然食でも、スローライフでもない、
もっともっとちがう深さで考えられた、さまざまなこと。

いまはまだそれをうまく説明することが出来ませんが、
これから時折、そこで見つけたディテールをご紹介出来ると思います。

2月3日
かぶの厚切りサラダ。

今日の試作メニューは、
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「かぶの厚切りサラダ」
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「なすのフライパン焼き」
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「テールスープ」
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「ポトフ」 (上)「コーンスープ」「豚汁」「みそ汁」の7品。
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まかないの「水菜とカッテージチーズのサラダ」 など。
スープ週間とはいえ、これだけのスープがテーブルに並ぶさまはなかなかのもの。
この時期のかぶは、本当にどんな使い方でもおいしいです。
煮ても焼いてもおいしいけれど、ほとんど生で食べるときの甘さは格別。
今回の試作で、自分のなかでのかぶのランキングがまた上がった気がします。

2月2日
サムゲタン。

今日の試作メニューは、「カボチャのスープ」「ミネストローネ」
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「サムゲタン」(上)「白菜と春雨の鍋」
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「春菊と水菜の韓国風あっさりサラダ」(上)「しいたけのさっと焼き」
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最近まかないの定番になりつつある「ゆずみそ焼きおにぎり」。
ゆずみそは高山さんのレシピで作ったものを保存してあります。
来週はこのみそを使った「ふろふき大根」も作る予定。
「サムゲタン」は昨夜から仕込みはじめていて事務所がずっといい匂いだったので、
所員みんなが楽しみにしていました。そして、期待を裏切らないうまさでした。
今日は午前中から打ち合わせに見えていた凸版印刷の藤井さん、金子さん、
デザイナーの芥さん、編集の赤澤さんも交えてにぎやかな試食タイム。
いつもは女性度が高いアノニマですが、今日は男性比率が高く、おかわりもすすみます。
それでも完食まで行き着かず、ジップロックでお持ち帰り。
今日の試作はちょっとボリュームがありすぎました。

2月1日
ポテトとカリフラワーのスープ。

今日の試作メニューは、
「オクラの網焼き」「かぶの塩もみ」「にんじんの塩もみ」
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「ビーフシチュー」「ポテトとカリフラワーのスープ」
「白菜と豚肉、あさりのスープ」「クラムチャウダー」の7品。
「オクラの網焼き」は、焼き網で焼いたオクラを
ナンプラーにスダチを搾って黒胡椒ひいたものにつけて食べるだけ。
なのに、おいしい。
「ポテトとカリフラワーのスープ」はじっくり柔らかい味わいで、
小さなお子さんはもちろんだけど、大人でも十分おいしいもの。
『はじめてのスープ』は、小さな人たちとおなじものを一緒に食べよう、
というコンセプトの本なので、こういうメニューがうれしいです。
今日のお客さまはイラストレーターのふじわらかずえさん
写真のだるまの帯の方です。

新刊の『へんなものすき子さん』(祥伝社)という
日本の昔のへんな雑貨を集めた本をお持ちくださいました。


1月31日
スープの試作もはじまりました。

今日の試作メニューは、
「かぶの厚切り焼くだけ」「里いもと鶏のスープ」「ニラ玉のスープ」

「ミートボールのスープ」(左)「すいとん」(右)
「オレンジピール」の6品。
今週は3月末に発売予定の新刊
野口真紀さんの『はじめてのスープ』の試作も並行してしています。
『はじめての〜』はシリーズになる予定で、野口家の離乳食をまとめた
『はじめてのごはん』と『〜スープ』が第一弾です。
写真もスタイリングもかわいらしく、 いままでの赤ちゃんのごはん本とは
ちょっとちがった雰囲気の本が出来そうです。

1月28日
しいたけのフリット。

今日の試作メニューは、
「キャベツと豚肉の鍋蒸し煮」「にんじんのピリ辛サラダ」「マッシュポテト」

「しいたけフリット」

「かぶのみそスープ」
「ねぎと小町麩のグラタン」(作り直し)の6品。
きのこ好きなもので、今日の一番は個人的には「しいたけのフリット」。
ぶりぶりしたおいしいしいたけがふっくら揚がって、何個でも食べられそうです。
「キャベツと豚肉の鍋蒸し煮」は、迫力満点。
野菜中心の今回のメニューの中では、貴重なボリュームメニュー。
なのに、こういう日に限ってゲストは無し。
充実の試作ランチのおかげで、
スタッフ「よ」は今週だけで○キロ太ったと自己申告していました。


1月27日
ベトナム風たたききゅうり。

今日の試作メニューは、

「ゴーヤと豚肉のみそ炒め」「ごぼうと長ねぎの炒め物」
「なすの塩もみ」「ねぎと小町麩のグラタン」

「ベトナム風たたききゅうり」 の5品。
今日は夏野菜の日ですね。「たたききゅうり」がさわやかでおいしかった。
試作ゲストは、おとといに引き続き内田真美さん。
(「わざとこの時間に来た訳じゃありませんからね〜」と言いながら、
絶妙のタイミングで忘れ物を取りに登場)、
ゲラを見にいらしていた野口真紀さん(料理研究家。3月にアノニマから本がでます)、
デザイナーの芥さん 。
今日の試食はにぎやかで、女子校の学食のようでした。
(何かの婦人部の寄り合いのようだった、という声もありましたが)

1月26日
焼きしいたけの炊き込みご飯。

今日の試作メニューは、
「焼きしいたけの炊き込みご飯」

「枝豆と豆腐の和え物」
「塩もみにんじん」「千切りキャベツの酢油かけ」

「揚げれんこんの南蛮酢」の5品。
昨日の「にんじんの白和え風」といい、今日の「枝豆と豆腐の和え物」といい、
白和えがとてもおいしい。白和えというと精進料理という印象がつよいけれど、
高山さんのレシピはじっくりとコクがあって、
なおのこと野菜が引き立っています。
それにしても、季節はずれの枝豆ってほんとに高いです。
やっぱり旬の味には勝てないし、試作でもなければ……。

1月25日
魚肉ソーセージ。

今日の試作メニューは、
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「新じゃがのころころフライ」
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「つぶしじゃがいもと香菜のサラダ」
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「ほうれん草と魚肉ソーセージ炒め」
「新たまねぎの丸ごとスープ」「にんじんの白和え風」の5品。
スタッフ「み」は、なんと魚肉ソーセージ初体験だと!
なぜ初めてなのか、そのあたりから地方限定ねりもの話に花が咲いて、二日目も無事終了。
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本日の試食ゲストは、内田真美さん(料理研究家)でした。


1月24日
試作がはじまりました。

3月に発売予定の高山なおみさんの新刊『野菜だより』のための試作がはじまりました。
全85品のメニューを、約3週間かけて試作、試食します。
じつはアノニマ・スタジオのキッチンは週末食堂のためのものではなく、
本当はお料理の本の試作をするために作ったものです。
今日のメニューは、
「キャベツとソーセージの洋風みそ汁」「もやしと鶏のみそバタースープ」
「オニオンリング焼き」「じゃがいもだけのグラタン」

「焼き大根のごろごろ煮」
の5品でした。
もちろん試作の後は、スタッフのまかない。
これから2月中旬まで、試作と試食の日々が続きます。
焼き大根のごろごろ煮
お恥ずかしい限りですが、アノニマ・スタジオの食事事情はじつは結構きびしいのです。
何に追われているというわけでもないのですが、
ふと気がつくと「あ、もう5時だ……」なんてこともざら。
その時間からお昼でもないので、「はやく仕事をかたづけて夜はおいしいものを食べよう」
などと思うのですが、それもかなわず……。そういうことがままあります。
だから、うれしい試作の日々です。

1月15日
瀬戸口しおりさんの週末食堂、最終回。

しおりさんの週末食堂、3回目のテーマは「アジアのお正月」でした。
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(↑ しおりさん率いるクウクウズ。動きに無駄がありません)
見た目は一見あっさりしていそうですが、食べてみればボリュームたっぷり。
お越しいただいたみなさん、ありがとうございました!
翌16日は、しおりさんの「小さなカフェ」と、いろいろ販売会。
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週末食堂に器を提供いただいたクマガイノゾミさんの器、
エバジャム「冬の限定品」、はづきさんの「フェルトのコースター」、
リーダーの「 ちょっとした袋」。
みなさん、元「クウクウ」スタッフです。
多彩な才能が集まっていたんだなあ、と
今更ながら「クウクウ」の磁力を感じました。

1月14日
またまた、永田先生の畑。

先週に引き続き、浜松に。
050114_1小さいけれど甘いにんじん
この細かい根がおいしい水菜の秘密

1月7日
永田先生の畑。

今年最初の遠出は、浜松。
永田照喜治先生の畑をたずねました。
浜松の畑は昨年5月〜7月にかけて、NHKのテレビ番組
「糸井重里のおいしい野菜作っちゃいました」の撮影のために何度も通った場所です。
現在、同じくNHKで今年の春からスタートする「野菜バラエティ」番組の準備を
進めており、今回はその撮影チームの陣中見舞いをかねて
「カモミール」の育て方を教えていただきにうかがいました。
huyunohatake  
それにしても、この畑です。
真冬だというのに、この濃い緑です。
今年こそアノニマ・スタジオのベランダで何か作物を作りたい、
と思って永田先生に相談しました。何せ事務所です。
どうしても休みの日には水やりなどがおろそかになってしまいます。
すると先生の心強いひとこと。
「では、カミツレ(カモミール)がいいでしょう。
 畑を見てみますか? 去年の種がこぼれて、もう芽吹いています。
 ものすごい生命力ですよ」

ネギの足下からワキワキと生えているのがカモミール。
もちろん種をまいたわけでもなく、
去年こぼれたものから自然に生えたもの。
これならどうにか育てられるかもしれない……。
そう気持ちが動き始めたところに、さらに強力なひと押し。
「 それに何といっても和名が『あれちのぎく』ですからね」
「荒れ地」に咲く「野菊」!
ちょっとやそっと水やりを忘れても、日射しが強くても、
どうにか育てられるかもしれない。
というわけで、苗木を数株わけていただきました。
アノニマ・ベランダ菜園計画の第一弾はカモミールです。
うまくいけば5月〜6月には花が咲きます。
花を摘んで乾燥させれば「カモミール茶」になります。
夏の飲み物はオリジナルのハーブティか!
と、早くも「とらたぬ」で夢が広がってますが、どうなることやら。
ときおり成長の様子、失敗の様子をご報告できると思います。


1月5日
仕事はじめ日。


今年の仕事はじめは気持ちいい青空から。
まだまだ都内の空気も澄んでいて、深呼吸すると冷たい大気がおいしいです。
夕方から明治神宮にスタッフで初詣。
おみくじをひくと
「物事を為し遂げるまでに人によって
早い遅いの違いはあっても、どんなときも誠実な心さえあれば
その志を突き通すことができます」
という言葉が書いてありました。
今年も一年、よろしくお願いいたします。


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