アノニマ・スタジオ

貯蔵庫

2009年1月から6月のトップページの記録です。
イベント情報などは過去のものです。
さらに以前のものはこちらから。
2008年 1~6月 / 7~12月
2007年 1~6月 / 7~12月
2006年 1~6月 / 7~12月
2005年 1~6月 / 7~12月
2004年 9~12月   
………………………………………………………………………………………………………

6月30日
アジ紙EXPO限定文庫ノート完成!
大阪のチャルカさんから小包が届きました。
「これは、もしかして……。」と期待に胸を膨らませつつ封を開くと、
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「アジ紙EXPO限定文庫ノートできました!
よろしくお願いしまーす。 チャルカより」。

『アジ紙』の出版を記念して、何かアジ紙なものを作りたい!
というところから芽が出たアイデアが形になりました。
表紙は「花形」で文字を組んだデザインを活版で刷り、
中の紙は『アジ紙』の本にも使っている春日製紙さんの更紙 (3色です)!。
『アジ紙』パワーを総動員して作っていただいた、アジ紙エキスポ限定文庫ノートです。
薄くて繊細な紙が挟んであってもおかしくないような茶色のシックな外国風の表紙なのに、
中はざらざらしたコミック紙がポテッとくっついている、なんともおかしなノート。
使うほどにアジが出て愛着がわきそうです。
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こちらは7月11日(土)からアノニマ・スタジオ1階「ガレージ」で開催する
アジ紙EXPO2009」で初お披露目いたします。
アノニマとチャルカさんでのみの数量限定販売です。
こんなアジな文庫ノート、おひとついかがでしょうか?

ちなみに、展示初日である7月11日(土)には、
チャルカの久保さん、藤山さんお二人もいらっしゃって、
楽しいアジ紙まつりも行います!
(出店、紙関係のワークショップほか、おお盛り上がり予定です!)
夏を先取りしに、みなさま、ぜひぜひお越しください!
ハッピや浴衣なども、大歓迎ですよー。


6月27日

な すんじゃさんの「季節のキムチ・ナムル教室」第7回
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からりと晴れわたった、暑くなりそうな一日、
な すんじゃさんのキムチナムル教室、第7回が開催されました。

今回のメインは、チンゲン菜のキムチとごぼうのキムチ。
これは絶対おいしいだろうなー、と期待のかかるこちらの2品に加え、
ニンジンのナムルと、えごまドレッシングでいただく季節のセンチェを作ります。

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品数が多いので、材料もたっぷり。
写真にある以外にも、サニーレタスや、きゅうりなど、今日は切るものもたくさん。
でも、そのぶんたっぷり食べられる一日です。
にんじんのナムルは「こうすると、生の十倍くらい食べられてしまいます」とのこと。
梨がない季節なので、今回のキムチはりんごでした。梨でもとてもおいしいそうです。

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今回の材料であまり馴染みがなかったものが、えごまの粉と、えごま油。
韓国料理屋さんでお肉を包んだりする葉っぱが、えごまの葉。
その実から作る粉と油で、身体にもとても良くて、
韓国では薬に近いようなものでもあるようです。
粉は匂いのきついものなどを中和してくれるはたらきもあるそうです。

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することが多いから、時間が大丈夫かな、と思いつつ、
どの方もとにかく手際が良い!  
みるみるうちにひと品ひと品が完成して、仕上げにかかっているテーブルもちらほら。
スタッフもあわててご飯を用意しました。

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野菜をたっぷりお皿に盛って……いただきます!

今回お持ち帰りは、数日後に食べられるチンゲン菜のキムチと、
一週間から10日でおいしく食べられるようになるごぼうのキムチ。
じっくりおいしくなるのを待つ時間も、うれしいものです。
なすんじゃさん、お越しくださったみなさん、ありがとうございました。

次回のキムチナムル教室は、9月の予定です。
そのほか、なすんじゃさんと進めている、楽しみな企画がひとつあります。
こちらも近々、このホームページ上で掲載をさせていただきますので、
すんじゃさんのキムチや韓国料理に興味がわいてきたみなさま、
ぜひときどきご覧になっていただけらた嬉しいです。

 (6/30 お知らせアップしました。
 「な すんじゃさんの毎月食堂」 7月はカンジャン定食です! 詳しくはこちら)


6月6日
おはなし会の日
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アノニマ・スタジオ1Fキッチンで、
「なぜ? どうして? がおがおぶーっ! 」のおはなし会を行いました。
あいにくの雨模様にもかかわらず、当日は、たくさんの子供たちが集まってきました!
本日の おはなし手は、こがようこさん。
くまの人形を使ってのクイズに、さっそく大盛り上がりです。
おはなしの前に、黒画用紙で作られた動物たちに、クレヨンで色塗りをして、
さあ、いよいよおはなし会のスタート!
合言葉は、
「なぜ?どうして?がおがおぶーっ!」
子供たちの元気な声が響きます。
動物たちの「なぜ?」にお母さま方が、聞き入ってしまう場面もありました。

みんなの元気に、梅雨をふきとばすような明るい空気が流れました。
お越しくださった皆様、 本当にありがとうございました。matsumoto

6月6日
椿野恵里子さん「お茶のある風景」の日
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梅雨入り間近の6月6日、昨年もご好評いただいた
椿野恵理子さんのお茶づくりの会「お茶のある風景」を開催しました。

椿野さんが、子どもの頃から、毎年のように続けられてきたお茶づくりを、
参加者の方々にも体験していただきました。

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椿野さんのご実家で摘まれたばかりの青々としたお茶の葉を、
鉄鍋にこんもりと入れ、水を加えながら炒っていきます。
横で教えてくださる椿野さんの「もういいですよ」の声が聞こえたら、
揉み台へと移動。ここで炒ったお茶の葉を手揉みします。

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手のひらの腹の部分をしっかりと使って、お茶の葉を揉みこんでいきます。
揉むほどに香りを増す、すがすがしい葉っぱの匂いが、
キッチンの中をじんわりと満たしてゆきます。
手のひらから感じるお茶の葉の感触も、気持ちいいのです。
お茶の葉のちからによって、手のひらがしっとりします。

じゅうぶんにしんなりとするまで、手で揉みこんだら、
広げた古新聞の上に葉っぱを散らします。
ここから約一週間、新聞紙の上でお茶の葉を乾燥させていきます。
この日の作業はここで終了! 
いったん乾燥させ、翌日また一度揉んだあと、一週間ほど乾かして完成です。

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お茶づくりの後は、椿野家のお茶をいただきながら、お茶のお話をお聞きしました。
お茶受けには、和菓子と漬け物。
こちらの漬け物もまた、椿野家・自家製のもの。
椿野さんは子どもの頃から、
この漬け物にお茶を注いだお茶漬けを 食べて育ったのだそうです。
お茶を飲み、漬け物をぱりぱりと頬張る。
日本人に生まれてよかったなあ、そんな瞬間です。

アノニマ・スタジオのキッチンで乾かされたお茶の葉は、
参加された方々のお手元へと、旅立っていきました。
現在、アノニマ・スタジオで打ち合わせのときにお出ししているお茶は、
椿野さんのイベントのもの。おいしいのです。


5月28~31日
「クラフトフェアまつもと2009」に行ってきました。
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クラフトフェアまつもと2009の企画展「五月の庭」に、
アノニマ・スタジオが出張してきました。
2年目になる今年は、新潟、エフスタイルさんとの合同出張です。

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写真は、 エフスタイルのブース。
松本市はかり資料館の前身は、明治35年創業の度量衡店 (はかり屋さん) です。
畳の6畳間に、エフスタイルの商品がすんなりなじんでいます。

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こちらはアノニマ・スタジオのブース。
エフスタイルのパネルに加え、
「エフスタイルへの質問」に、エフスタイルのおふたりが答えた
手書き答えの展示も!
(2008年の、にいがた空艸舎でのイベントのものをお借りしました)

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また、今年の目玉のもうひとつは、
6月9日発売の新刊、 『遠くの町と 手と しごと』(写真左)の先行発売。
松本で30年近く作家生活を送る木工デザイナー、三谷龍二さんが、
ゆかりの地である福井、京都、松本の
暮らしの道具と職人の手しごとをたずねた本です。

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あいにくの雨にも関わらず、限定50部のサイン本が完売!

松本は城下町の時代から職人が多くいて、民芸運動が盛んな土地柄。
その流れが今のクラフトフェアまつもとにも繋がっているそうです。

クラフトフェアは今年で25周年。
記念すべき今年は、よりいっそう多くのお客様にご来場いただきました。
matsumoto
ありがとうございました。


5月27日
屋久島より
yakushima
『読者のみなさま
 こんにちは。アノニマ・スタジオの丹治です。
 この「notes」で名前を出して記事を書くのは初めてですね。
 いつも私たちの本を、このサイトを読んでくださってありがとうございます。

 さて。
 僕はいま、屋久島に来ています。
 24日に島に入り4日目、昨日まではどうにか晴れていましたが、
 今日は朝から雨でした。
 と思ううちに空が明るくなり、こんな空が見え、
 そしてまた今は土砂降りです。
 屋久島は「ひと月、35日雨が降る」と言われるほど雨量が豊富な島です。
 これから梅雨に入ると、ますます雨が多くなるのでしょう。

 実はここから数ヶ月、屋久島に滞在することになりました。
 以前からお手伝いしていた新しいプロジェクトを、本格的に手がけるためです。
 日本中どこでもそうですが、屋久島にはたくさんの耕作放棄地があります。
 中には30~40年も放置されてすっかり原野に戻っているようなところもあります。
 そういう土地をあらためて畑にして、安全でおいしくてきれいな野菜を作る。
 それを食べていただく場所、屋久島のおいしい水をのんでいただく場所を作る。
 からだもこころも、すこやかに澄んでゆくような場所を作る。
 そういうプロジェクトです。

 とはいえ、まだ何もありません。
 豊かな屋久島の山の麓の、今はまだ雑木が生えている土地があるだけです。
 屋久島の皆さんにご協力いただきながら、ここを開き、畑を作ります。

 こう書いていて、5年半前、
 アノニマ・スタジオをはじめたご挨拶に書いた文章を思い出しました。
 「机も椅子も、コンピュータも、まだ何もありません。
   窓からの光と風だけが財産です。」
 でも、なにもない事務所の床にぺたりと座り、空をながめながら、
 これからはじまるいろいろなことに胸を高鳴らせていた自分がいました。
 そのようにして、アノニマ・スタジオははじまったのでした。

 いま、まさにそんな気持ちです。
 これからこの場所で、何がはじまるのだろう?
 これから時おり、屋久島での出来事を書いてゆこうと思います。
 期待せずにお待ちください。
 自分がナマケモノなのをよく知っているので、こういうことには弱気なのですね。

 蔵前のアノニマの活動は、もちろんこれまで同様いろいろと展開してゆきます。
 こちらは期待してご注目ください。』

屋久島からの手紙は、また届き次第掲載します。
また、書籍は変わらず刊行していきますので、ご安心ください。
夏に向けて引き続き、三谷龍二さん、そして米沢亜衣さんの本と、力強い新刊が続きます。


5月26日
高山なおみさんフェア、そして
「ダ・ヴィンチ」7月号では高山さん特集が。
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ABC本店さんで、高山なおみさんの本フェアがはじまりました。
『今日のおかず』『チクタク食卓 上』を中心に、
アノニマ・スタジオから刊行の高山さんの本が勢揃いです。
なんとこちらでは、スイセイさんによる、食卓の特製ジオラマが!
(写真を見るだけで気迫が伝わってきます)
必見です。

※ 「ふくう食堂」にスイセイさんによる、ジオラマ紹介の特設ページができました!
 こちらもどうぞご覧ください!


ちなみに、会場はこんな様子。
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また、6月6日に発売される、雑誌「ダ・ヴィンチ」7月号では、
8ページにもわたり、高山さんの特集が!
アノニマ・スタジオの丹治も、『チクタク食卓』について、
お話の聞き手として参加させていただいています。
そのほか、高橋みどりさんや、「ホノカアボーイ」の高崎卓馬さんなども登場、
かなり読みごたえのある高山さん特集になっています。
ぜひぜひご覧ください。


5月25日
「クラフトフェアまつもと2009」に参加します。
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昨年も非常に楽しく参加をさせていただいた、
5月28日から31日の、クラフトフェアまつもと2009の企画展
工芸の五月 Matsumoto Craft Month」にアノニマ・スタジオが今年も出展します。

今年は、新潟のエフスタイルさんとの合同出張!
会場は昨年と同じ、松本市はかり資料館
もとは創業明治35年の計り屋さんだったという土蔵造りの建物のなかに、
アノニマ・スタジオの書籍全タイトルと、エフスタイルさんの雑貨が並びます。

また会場では、三谷龍二さんによる6月上旬発売予定の新刊
『遠くの町と 手と しごと』 の先行発売(サイン入り)も行います。

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もちろん、「旅する灯台」もいっしょに松本へ出張します。

気持ちの良さそうな初夏の日、晴れるといいですね。
近くの方も遠くの方も、ぜひ、松本クラフトフェアにお出かけください。

期間:5月28日(木)~31日(日)
場所:松本市はかり資料館
時間:11時~17時

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5月23日
製本屋さんに教わる「本のつくりかた」の日
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23日、御茶ノ水の製本屋さん、美篶堂さんに教わる
豆本の切手アルバム作りのワークショップが開催されました。
この豆本のワークショップは、本邦初公開!
お客さんも、様々な道具と、本の部品となる紙の数々にわくわく。

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講師の上島明子さん。
5年前にお茶の水のショップをオープンされて以来、
さまざまな製本技術のワークショップを開催されてきました。
教え方の上手さは、さすが。
 misuzu
めったにない機会、ということで、しっかりメモをとっておきます。
みなさん、手元に集中! ワークショップ中とは思えない、静けさです。

misuzu
出来上がったのは約5センチ×7センチの小さな本。
そんな中にも、しっかり製本の技術が詰め込まれています。
技術のひとつひとつに、納得の理由がある。
聞いていると、職人さんのすごさに頭が下がる思いです。 

こんなに集中して手を動かすなんて、なかなか久々のこと。
子供の頃の工作以来、かも?
一冊の本を作り上げ、大満足のワークショップでした。
美篶堂さん、お越しくださったみなさん、ありがとうございました。


5月21日
『チクタク食卓』ポップ部
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こんにちは。チクタク食卓ポップ部です。
今朝、スイセイさんが色々とここ数日で作ったものを渡してくださいました。

読んでいない方のためにお知らせすると、
スイセイさんというのは、高山なおみさんの旦那さん。
『チクタク食卓』で登場する食卓の写真の多くを撮影していたり、
高山さんの本でよく登場する大きなテーブルも、スイセイさんの手によるもの。
『日々ごはん6』の表紙で使われたまな板だったり、鍋の取ってをつけかえたり、
頑丈な洗濯物干しだったり、本から作ったテレビ台だったり、
高山さんの家には、 さまざまな(ス)印の工作品があります。

と、いうわけで今回、立体ポップに使用する、ミニ本などを作っていただきました。
そのひとつが、上の本たち。
2センチに満たないミニ『チクタク』のすべてが、ホチキスで、紙を綴じてあります。
虫眼鏡を使うと、オビの文字まで読めます。

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こんな量が。

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さらに。(こわいくらいの見た目。取り囲んでいるのは、ある日の食卓のオブジェ)

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海のようにも見えます。食卓の、海! (そしてその中を泳ぐ『チクタク食卓』ミニ)

チクタク食卓らしいポップは、どんなものだろう?と、相談していたら、
さまざまなアイデアやひらめきがとびかい、
これまで見たことのないような、立体ポップを作成することになりました。
ポップ部部員のアノニマスタッフも、スイセイさんのつくる「もの」のエネルギーに
影響をうけて、日々、楽しくコウサクの日々、です。

さて、この特製ポップ、数に限りはありますが、ご希望の書店さん、雑貨店さんには、
説明書をつけて、『チクタク食卓』特製立体ポップのキットをお送りいたします。
どうぞこちらまで、お気軽にお問い合わせください。

……………………スイセイさん、 おつかれさまです!

5月19日
美篶堂さん「本のつくりかた」展、はじまりました。
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製本屋さんに教わる「本のつくりかた」展がスタートしました。
1Fガレージにさまざまな、製本にまつわる展示が並びます。

obento豆本、アコーディオンアルバム、丸背上製本。
本型の箱、フランス装。

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 (ちなみに美篶堂さんの本『はじめての手製本』は、
  このフランス装で、一点一点ていねいに、
  美篶堂スタッフのみなさんの手にかかって製本されました)

フランス装は、元来、本を買った人が、
自らの手で装幀をしなおすことを前提とした、洋書の簡易製本のこと。
新潮社のクレスト・ブックスシリーズ(本棚にある方もいらっしゃるのでは?)が
このフランス装を使っています。

フランスでは昔、本を、自分好みに布や皮で装丁し直していた(!)のだそう。
装丁をし直すのに都合がいいように、
表紙を簡単なカバーのようなものでくるんだものを、 「フランス装」 というそうです。

……と、知れば知るほど深い、製本の世界。

期間中、オリジナル商品と、手作りキットの数々もご購入いただけます。
会期は23日(土)まで。どうぞお越しください。ticktack

5月19日
『チクタク食卓』パネル工作の日
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朝、早起きして吉祥寺駅へ。
『チクタク食卓 上』を大きく展開してくださっている書店さん用の
パネルで使うオブジェをスイセイさんから受け取るためです。
スイセイさんにも入ってもらい、本のデザイナーの川原さんも巻きこんで、
とにかく「チクタクらしい」パネルを作ろうと、
『チクタク食卓 パネル部』が急遽結成されました。

改札のところで待ってくださっていたスイセイさんから、
お願いしていた「食卓オブジェ」と「本」とを受けとり、急ぎ足でアノニマへ。

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本! (左側が、 普通の書籍です)

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高山さんの家のテーブルが……???

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梱包も大変ですが……。

完成!

いそいで届けます。
こちらは、吉祥寺の「ブックスルーエ」さん(左) と、リブロ吉祥寺店さん(右)。
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でっかい!
(タマゴ型の下のほうに見えるのが、スイセイさん作の食卓オブジェです)
吉祥寺に行かれたときは、ぜひどちらのお店もお立ち寄りになってみてください。

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沢山つくりました。
吉祥寺を中心に、渋谷や、新潟、名古屋などの書店さんへも登場予定です。

そして今度は、『チクタク食卓 立体ポップ部』の活動も開始です。

5月18日
『チクタク食卓 上』登場 !

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高山なおみさんが家での食事を写真とメモで記録した待望の新刊、
『チクタク食卓 上』が、
いよいよ全国の書店さん、雑貨店さんで並びはじめました。
濃いグリーンの表紙に、白いオビが目印です。
とにかく「刊行はいつですか?」と多数のお問い合わせをいただいてきましたが、
満を持して、つ、ついに…………登場です!

『チクタク食卓』は、高山なおみさんがこつこつと書きためた
2005年一年間の家の食卓 (『日々ごはん』では6~8巻に相当) のメモを、
本の形に起こした上下巻の本です。
上巻では、2005年1月から6月までの記録に、季節の保存食の作り方つき。
下巻は12月頃の刊行予定です。

今朝、アノニマに、早くも「まってました~!」とハガキ第一通が届きました。
高山さんのHP「ふくう食堂」にも、 早速コメントをくださった方々がいるそうです。
吉祥寺の「百年」さんやリブロ吉祥寺店さんからも、
「売れてますよ!」とのありがたい声、そして、はやくも下巻のお問い合わせまで……。

ぜひぜひ、手にとってみてください。
読みこんでもらえたら、うれしいです。

5月9日
な すんじゃさんの「季節のキムチ・ナムル教室」第6回

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恒例イベント、な・すんじゃさんの季節のキムチナムル教室の6回目。
空もすっかり晴れわたって、朝、準備をしているときすでに、 暑い一日の気配が……。

今回は、たけのこです。
前の日にすんじゃさんがお越しくださって、仕込んでおいてくださいました。
写真を撮ろうと思ったら、すんじゃさんから「ぬかも一緒に撮るといいですよ」との声。soonja
京都からやってきた、根元のところが白くて、やわらかいたけのこです。
今日はみんなでたけのこのキムチ、セロリのキムチとナムルを作り、
すんじゃさんが作った、たけのこの姫皮のナムルがおまけ。

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今日は、赤唐辛子を使わないキムチ2種類です。
たけのこはしょうゆ、セロリは青唐辛子を使って、漬けます。
「青唐辛子はとっても辛いので、食べてしまわないように、大きめに切ります」
……間違えて食べたことがあります。辛かったです。
しょうゆキムチのほうは韓国の水あめを使います。
とうもろこしから作られたもので、余ったらみりんの代わりにもできるそうで。

soonja作り方を見ながら、きざんでいきます。丁寧に扱われた食材は、見た目も美しく。

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写真に撮っておいて、家に帰っても作れますように! 
火にかけると、甘い醤油の香りがあたり一面にひろがって、とにかくおなかがへります。
ごはんのスタンバイもできましたよー。
そばに添えられているのが、すんじゃさん特製の姫皮のナムル。

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完成! 

身体が喜んでいるようなごはんで、箸がすすみます。
みんなでぱくぱくと、食べものの元気をいただきました。
ちょっと量が少ないのは、今回は漬けて持って帰るキムチが2種類あったから。
それぞれ、一週間後と一ヶ月後が楽しみです。
お越しくださったみなさま、ありがとうございました。
ぜひご自宅でも作ってみてくださいね。

次回は何にするか、すんじゃさんがお話をされると、わっと声があがりました。
時期がどうかな、と気になるところでありますが……。
決定したら、またこちらのページで告知いたします。どうぞ、楽しみにお待ちください。

5月7日
『アジ紙』のひみつ

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ゴールデンウィークさなかの5月初頭、アノニマ・スタジオ1Fのガレージにも、
大阪の雑貨店チャルカさんが好きな紙について思いの丈を語りつくした
『アジ紙』が登場しました。

ということで、スタッフの手作りで小さな展示ブースを作りました。
と、古本のような味わいのある表紙のためか、
展示を見たあと、一瞬どれが本なのか迷うお客さんも……。

ざらざらした紙、シャリシャリした紙、紙それぞれの厚さが違う紙、黄ばんだ紙……。
チャルカさんの好きな紙は、個性があって「アジ」がある紙たち。
手書き文字が書かれていたり、忘れられない出来事や思い入れがあったりして、
その紙に関わるエピソードがあって、紙をきっかけに思い出したりもする。
一枚一枚が同じでなくても、印刷に向いていなくても、好きなものは好き。

「好き」だけど「一般的ではない」ことは、日々、よくあること。
でも、そのときに、好きな気持ちを貫くか、
それともその好きを見なかったことにして、一般的と思われるほうに気持ちをあわせるか。
チャルカさんはそんなときに、いつでも、
「好き」の気持ちを手放さずにきたのだろうと思います。
ほんの些細なことでも、積み重ねていくと、それはいずれ、大きな違いになる。
『アジ紙』も、チャルカさんのそんな長年の積み重ねがあって初めてできた
そんな本のような気がしてなりません。

aji
実は、『アジ紙』では初版限定で、1冊のなかに4種類の紙を使っていますが、
さらにその中のふたつは、コミック誌に使うような、ざらざらした「アジ」のある紙。
これは、何度も印刷機の中を通せなかったり、印刷するときに紙の粉が出すぎたり、
本にしたときにページ番号の位置がずれたりと、一般の書籍に使うのは難しい紙。
でも、やっぱり「アジ紙」を使いたい! というチャルカさんの熱意に
アジ紙の神様が喜んだのか、いろんな偶然が重なって、使用できることになりました。

実際に見ていただくと、なぜこの紙でなければならなかったかが伝わってきます。
ぜひ、手にとってご覧になってみてください。
また大阪の方は、チャルカさんのお店にもぜひ。
(お店で買うと、アジ紙のおまけをつけていらっしゃるそうです)


ちなみに、アノニマ・スタジオ1Fでは
高山なおみさん『今日のおかず』の小さなパネル展も行っています。
おいしいですよー。
garage
5月中旬にはこちらに高山なおみさんのもう一冊の新刊
『チクタク食卓 上』も登場予定です。


4月24日
「百年」さんの小冊子 

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発売まで秒読みの高山なおみさんの新刊、『今日のおかず』。
全国各地の書店さんでフェアも開催予定です。
なかでも吉祥寺にあるOLD / NEW SELECT BOOKSHOP 「百年 」では、
高山さんの本をご購入の方に、
百年でしか手に入らないオリジナル冊子のプレゼントが!

こちらは去年の7月に百年で開催された、高山さんのトークイベントで、
ファンの方から寄せられた質問についての、 高山さんからの答えをまとめた小冊子。
雑誌などではお聞きできないような、 ちょっとした質問にも
高山さんがていねいに答えてくださっていて、 とても読み応えがあります。

『今日のおかず』が、書店に並ぶまであと少し。
お楽しみに!

4月23日
ちくちくツアー「早川ユミの種まきの春服展」へ 

yumi
アノニマ・スタジオのご近所、馬喰町にあるギャラリー+ダイナー「ART+EAT」さんにて、
『種まきノート』の著者である、
早川ユミさんの展示「早川ユミの種まきの春服展」が行われています。
ユミさんの在廊日、気持ちのよいお天気のなか自転車を漕いでいきます。

人で賑うART+EATさんの中に入ると、やわらかな笑顔のユミさんが。
久しぶりの再会と、ユミさんの笑顔に、思わず頬がゆるんでしまいます。
見回すと、ユミさんの「ちくちく」によって生まれたお洋服やラグたちが、
ART+EATさんの空間で、いきいきと、力強く佇んでいました。

yumi
ぽってりとした袖が愛らしい、コートいらずのワンピースや、
夏にも大活躍してくれそうな、ノースリーブのワンピース。
肌の上にさらりと身につけたい、気もちの良い肌触りのお洋服たちばかり。

yumiお洋服だけではなく、ラグマットやバッグ、そして焼き物なども展示されていました。

ART+EATさんでの展示は5月2日(土)まで。
店内では、おいしい食事や飲みものをいただくことができます。
みなさんも、この機会にぜひ、ART+EATさんをお訪ねください。

4月17日
『アジ紙』印刷の日  

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一年近くかけて制作してきた、東欧を旅する雑貨店チャルカ」さんの本『アジ紙』も
いよいよ出来上がり間近。
びっくりするほど長いサブタイトル
「東欧を旅する雑貨店チャルカの、好きで好きで仕方のない紙のはなし。」
でもまだ短いくらいの、関わった皆の想いのこもった一冊が出来上がりつつあります。
大阪からチャルカの久保さんがお越しくださって、みんなでわいわい、盛り上がりながら、
最後の大詰めです。
やっとここまでたどり着けたのが、うれしいやら、まだ信じられないような。

ajigami
あいた時間に、作ってきた本が刷られている現場を見せていただいたり……
(調肉、というインクを混ぜるところまで見せていただきました。
ありがとうございました!)

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知っている人に出会って驚いたり……
(こちらは先日印刷が終了した4月新刊の1冊、お母さんと赤ちゃんのための本、
『こどもと一緒に自然に育つ ナチュラル・ケア ベビーブック』の中の1ページです)

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この紙はどこで使うものでしょう?
(もちろん本の中に登場します。ああ、早く本の形になったものを見てみたい!)

進んだり、戻ったり、立ち止まったり。
チャルカさんの熱い想いがいろんな出会いを生み出して、不可能が可能になって。
あふれそうなくらいの思いの丈が、ぎっしり詰まった一冊の本が、
もうすぐ旅立つことになりそうです。

紙好きの方、雑貨好きな方、チャルカさんファンの方、なんとなく気になる方、
どうぞ期待してお待ちください。 『アジ紙』の刊行は、5月初旬の予定です。

4月15日
『フウチ10 ブロカントの魅力』出版記念  
〈小さなブロカントショップ〉開店中です。

brocante
『フウチ10』の発売を記念して〈小さなブロカントショップ〉オープンしています。
「grame (グラム)」さん(写真上)と
LINO HOMEWORKS (リノホームワークス)」さん(写真下)が出品くださいました。
brocante搬入の日から、会場のガレージは(というか、2階のオフィスに向かう階段まで)
ヨーロッパの古いもののいい匂いがしていました。
時を経て、長い距離を越えて、いま、ここに、つどったものたち。
みんないい顔つきをしています。これらささやかな、魅力あふれるものたちに、
どうぞ会いに来てください。
21日まで開催中です。(19日日曜日は定休です)

4月14日
旅する灯台、埼玉Birneさん「ビルネ堂書店」へ

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旅する灯台が久々の旅に出ています。
旅先は埼玉。19日まで開催される「ビルネ堂書店」です。今年で第2回目のイベントです。

昨年から引き続き参加のアノニマ・スタジオの本、
吉祥寺の絵本の店・トムズボックスさんの絵本やピンバッジのほか、
今年から新たにラトルズの本が加わり、よりにぎやかになりました。

中でも楽しいのが、Birneさんと関わりのある作家さんたちの本棚から集められた古本たち。
いろいろなジャンルの専門書など掘り出し物がざっくざく。
Birneは上福岡駅からてくてくあるいて20分ほど。
道すがらも明るくて気持ちのいい住宅街の一角にあります。
わざわざ行く価値のある、素敵な場所と展示内容です。
これから初夏にかけて読む本を見つけに、ぜひ、足をのばしてみてはいかがでしょうか。

4月13日
音で見える景色

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青木隼人さんと津田貴司さんのデュオ「ラジオゾンデ」のライブに行ってきました。
おふたりの奏でる音楽を聞いていると、まぶたの裏側に小さな景色がうかびます。
ろうそくの火の揺れ、風の形を見るようなカーテンのふくらみ、
水面ではじける泡……。
忙しくしていると気がつかずに流れていってしまうような、なんでもない瞬間を、
青木さんと津田さんの音は見せてくれます。

24日からアノニマ・スタジオ「ガレージ」で開催する「木下宝 ガラスの器展」。
その2日目(25日)に、青木隼人さんのソロと「ラジオゾンデ」のライブを行います。
どちらの回もまだお席に余裕があります。 ピンときた方は、こちらからぜひ。

4月11日
鎌倉の日

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4月4日にアノニマ・スタジオでトークイベントを開いたレビー・ヤマサキ・グレイさんの
ワークショップに参加するために、鎌倉は長谷にある「甘縄神明社」へ向かいました。
この神社は鎌倉でも一番古いとされるところです。
境内は散りかけの桜に埋もれ、清々しい空気が満ちています。
今日一日、レビーさんの指導のもと、
呼吸法を使ってからだと心と精神を解放するワークでした。
「意識は忘れていること」「気持ちは納得していること」を「からだがおぼえている」。
その「からだの記憶」を解きほぐしてゆく。
深い深い体験でした。

その後、最近お取引がはじまった「カフェゆるりと」さんにうかがいました。
江ノ電湘南海岸公園駅すぐ近く。小さな灯りが温かく灯っています。
お店に入ると、コーヒーと焼きたてパンの香りが向かえてくれます。
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むむむ、なにやら面白そうな本もたくさんあります。
あれ、音楽は手嶌葵さんですね。
「日本で一番手嶌葵さんが充実しているカフェですよ、きっと」
と店主さん談。
近くにあったら、かよちゃうだろうなあ。
おいしいコーヒー、ありがとうございました。

4月9日
『今日のおかず』印刷の日

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4月7日から今日9日までの三日間、
高山なおみさんの新刊『今日のおかず』の印刷立ち合いでした。
いつもお世話になってる凸版さんです。機械を回すのも、いつもの皆さんです。
もう4冊目の高山さんのレシピ集です。ですが、慣れるということはありません。
いつも同じような緊張感で印刷ははじまります。
何度も何度も、色調の微調整をして、お料理の温度と味を紙に定着させてゆきます。
撮影時の味を思い出しながら、その季節の光を思い出しながら、
ほんの少しの誤差を埋めてゆきます。
印刷がデジタルだなんて、どこの誰が言ったんだ?
この作業は、どこから見てもアナログです。
記憶と感覚と印刷機をあやつる手の技が作り出す世界です。
そして気がつくと、7日には満開だった中庭の桜はすでに散りはじめていました。
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それにしても気持ちのよい青空です。
今日は高山なおみさんも現場までお越しになりました。
「やった!」
刷りを見て、小さく飛び上がりながら手をたたいている高山さんの姿を見て、
一同ひと安心。印刷がおわり、心地よい充実感です。
店頭に並びはじめるのは4月25日頃の予定です。どうぞお楽しみに!

来週は、次の本の印刷が2タイトル分。
凸版のみなさん、まだまだお邪魔します。よろしくお願いいたします。

4月7日
桜日和です

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頬にあたる風がやわらかく、見上げるとまぶしくてあたたかい日ざしです。
アノニマ・スタジオ近くの桜が満開になりました。
先日、アノニマに遊びに来てくれた女の子が
手のひらをそっと開いてみせてくれたのは桜の花。
近くの桜の木の下でひろったのだと話してくれました。
彼女はこの春、小学校にあがるそうです。
春ですね。
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4月6日
『今日のおかず』出張校正の日

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高山なおみさんの最新レシピ集『今日のおかず』、
4月下旬の発売に向けて、最終段階にさしかかっています。
今日は朝から凸版印刷さんに詰めて、文字の最終確認をしていました。
現場からの矢のような催促。タイムリミットは刻々と迫ります。
でも、目を皿のようにして、最後の最後まで文字を追いかけます。
きっと、いや、ぜったいに、いい本ができつつあります。
明日から3日間は、印刷です。
凸版の皆さん、またお世話になります! 
長丁場になりますが、よろしくお願いします。
読者のみなさま、完成まで、もう少しお待ち下さい。

3月31日
「雑巾展」開催中!

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27日から1階「ガレージ」で「雑巾展」がはじまりました。
アノニマがお世話になっている方々と、一般のみなさんから募集した
手作りの雑巾を展示しています。
刺し子のような細かい刺繍がしてあるものや、
お子さんが着られなくなったTシャツを使ったもの、
ランチョンマットにも使えそうなニット編みのもの、
掃除がしやすいように手を入れられるよう袋状になったもの、
いただきものの薄地のタオルに手ぬぐいを挟んで厚さを調節したものなどなど……
その数なんと、105枚!

展示風景はさながらどこか異国の路地裏のようです。
参加者のみなさん、ほんとうにありがとうございました。
いろんな思いと工夫が込められた雑巾たちは、
一枚一枚、いつまでも見飽きることがありません。

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会場では掃除道具も販売しています。
展示は3日(金)まで。ぜひ見にいらしてください。

3月20日
中山智恵さんの「春のお弁当やさん」の日

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アノニマ・スタジオのレシピ本の試作でお世話になっている
中山智恵さんの「春のお弁当やさん」の日。
開店準備中に、雨がぽつぽつと降り始めました。
「大丈夫! 予報で晴れるって言ってたよー」と、仕込みをしながら元気な中山さん。
すると、外はみるみる明るくなって、あっという間に「お花見日和」に。
翌日は東京の桜開花日でした。

中山さんはふだん、テレビ番組の料理制作やケータリング、
お弁当のデリバリーをされているので、
たくさんのおかずを手早く、効率よく作るのはお手のもの。
その味はていねいにこころを込めて作られたごはんと変わらないおいしさで、
さらにお弁当ならではの、 いろどりの工夫や、 時間が経つことを考えられた味付けです。

この日の春のお弁当には、
グリンピースとほたてのジンジャークリーム煮、新にんじんの白和え、
ひじきとれんこんの煮物、卵焼き、蒸し鶏(ピリ辛だれ)と塩漬けの桜がのったごはんが、お弁当箱にきゅっと入っていました。
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今回はお弁当のほかにも、お持ち帰りできるお総菜とデザートもご用意いただきました。
さやえんどうとアスパラガスの煮びたし(春らしい新緑色)、
中山さんのご実家北海道の「梅くらげ」と「のりくらげ」(ごはんのおともに)、
コロッケパン(お弁当もあるけど、こっちも食べたい)、
フレッシュミントチョコレートケーキとチョコレートケーキ(デザートは別腹)。

今回のお弁当のお申込には
「その日は夜勤なので、お弁当を持っていってがんばります!」
「アメリカから遊びにくる甥っ子にプレゼントしたいです」
「犬の散歩途中に、川原で食べようと思います」
というメールをいただきました。
中山さんは食べてくれる人が、いつ、どんなところで、
誰と食べるのかを思いながら、お弁当を作っていらっしゃるそうです。
今回、中山さんが心をこめて、作ってくださったお弁当。
春風のなか、思い思いの場所で楽しんでいただけたでしょうか。
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お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

同時開催中の、in-kyo企画「春のお弁当箱展」は
1階「ガレージ」にて26日(木)17時まで開催中です。
新しい季節、お弁当箱をお探しの方、この機会にぜひお越しください。
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3月14日
な すんじゃさんの「季節のキムチ・ナムル教室」第5回

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なすんじゃさんのキムチ・ナムル教室も、もう5回目です。
この日は嵐がくる、ということで、風も強くて雨の冷たい一日。
ですが、キャンセルもほとんどなく、たくさんの方々が
野草のキムチとナムルを作りに、お越しくださいました。

今回のテーマは「野草」です。
春はおいしい野草が、とにかく多い季節。
春に野草を食べてエネルギーを蓄積しておけば、夏バテもしにくくなるそうです。
教室のためにわざわざ、すんじゃさんがノビルやタンポポを採ってきてくださいました。
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採ってから日にちも経っているのに、さすが、 野のちから。
力強く、ピンピンしています。印旛沼から採ってきたタンポポです。
ちょっとお酢を入れて、センチェにします。

ノビルはそのままだと辛いので、塩で浸けて、少し待ちます。
すんじゃさんから「ノビルは強いから、手で押さえても大丈夫なんです」とのアドバイス。
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ノビルの巻き方をすんじゃさんに教わって、みんなで巻きます。
とにかくたくさん量があるので、てきぱき、ぐるぐる、どんどん巻きます。
右はタンポポ用の合わせ調味料を作っているところ……唐辛子の、目にしみそうな赤!

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こちらは菜の花のナムルです。めんどうがらずにひと手間かけるのがポイント。
しょうゆに塩に、白こしょう、と、こちらは家のごはんにもすぐ登場できそう。

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予想していたほど雨も降らず、ノビルのキムチを各自持ってきた容器に詰めたら
(10日~2週間で食べごろです)、 ごはんと一緒にナムルをいただきました。
菜の花の、元気な味。タンポポのごはんがすすむ味。
「やわらかいタンポポだったら、ごはんを巻いて、包み菜として食べても
 ほんとうにおいしいんです」
と、すんじゃさん。胃腸の薬にもなるから、お酒を飲み過ぎた次の日にもいいそうです。

さらにこの日は、すんじゃさんが知り合いの方から特別にわけていただいた
おいしい韓国味噌で作った、ヨモギのお味噌汁つき。
これもまた、ほんとうにおいしいのです。
すんじゃさんのごはんは、舌やお腹が満たされるだけでなく、
食べたあと、なんだか身体の調子がいいのです。すっきり研ぎすまされるというか。

すんじゃさん、お越しくださったみなさん、ありがとうございました。
次回は5月上旬、セロリとタケノコのキムチとナムルの予定です。
また、HP上で告知いたします。どうぞ、楽しみにお待ちください。

3月12日
『アジ紙』のこと

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大阪の、東欧を旅する雑貨店「チャルカ」さんの本も進行中です。
チャルカの久保さんは、2008年秋に1階「ガレージ」にて
チェココーディネーターの池田さんとともに、
「旅して集めた東欧雑貨蚤の市」を行ってくださいました。
実はそのころから、少しずつ本が形になりはじめていました。

チャルカの久保さんと藤山(とうやま)さんは、
東欧の雑貨だけではなく、大の紙好きの方々でもあります。
それも、つるつるピカピカした最新の紙ではなくて、
ざらざらしていたり、黄ばんでいたり、どこか懐かしい、個性がある紙が好き。
ajigami
味わいのある紙=「アジ紙」が好き。
旅で集めたり、買いつけてきたりしたアジ紙で、オリジナルの文房具も作ります。

そのお二人が、好きで好きで仕方のない紙について様々な角度から語った、
その名もずばり
『アジ紙』
という本が、いよいよ大詰めを迎えつつあります。
紙好きのみなさん、ご期待ください。刊行は5月頭予定です。

3月10日
森かおるさんのごはん

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京都・大山崎のRelish(レリッシュ)に森かおるさんをたずねました。
忙しい生活の中でも、できる範囲で家でごはんを作ろう、という
ベーシックなお母さんの料理のレシピ本『うれしい食卓』。
その第二弾のための、第一回目の打ち合わせです。
打ち合わせの途中で、さっと作ってくださったごはんがまた、
ほっとする味の、家で作りたいお昼ごはん。混ぜごはん、お味噌汁、油揚げ炒め。
次の本もまた、忙しい主婦の方々にエールを送ることができるような
とびぬけて役立つ本を目指して、いよいよ動き出します。

名古屋で開催中のイベント「ブックマーク名古屋」では、旭屋書店名古屋ラシック店さんで
アノニマ・スタジオの仕事展》 という展示を行っています。
森さんの『うれしい食卓』ができるまでを追ったファイルや、
高山なおみさんからのメッセージも届いて、見応えのある展示になっています。
お近くの方、どうぞ、足を運んでみてください。
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3月9日
「第2回みそ会」の日

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昨年に引き続き、今年もスタッフみんなで味噌を作りました。
去年仕込んだ手前味噌はその後、
それぞれの家庭で育って、みごと美味しい味噌に仕上がりました。
冷蔵庫で慎重に育てた人、カビと格闘した人、
醤油の副産物まで出来た人とさまざまでしたが、
共通していたのは、誰もが美味しくて、あっという間に無くなってしまったということ。
そこで、今年は去年の3倍! 3キロの大豆を仕込みました
しかもちょっと欲張って、麹も米と麦の2種類用意して。

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瀬戸口しおりさんの『私の手料理』を何度も何度も確認しながら
「どれどれつぎは? こんな感じでいいのかなぁ?」と
おろおろ手探り状態だった去年とはうってかわって、 今年の手つきは慣れたもの。
ごりごりごりごり、つぶすつぶす……

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麹と混ぜる人、丸める人、連係プレーもすばらしく、
あっという間に味噌玉ができあがりました。

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さて、今年はどんな手前味噌が出来上がるのでしょう……

一人で黙々仕込むのもよいけれど、
やっぱりみんなでごりごりの味噌作りは楽しいものです。
味噌だけではなく、「今度は梅干し? らっきょうは?」なんて
話はどんどん膨らんで、スタッフみんなでまたまた新たな“手作り会”を思案中。
味噌作りは、暖かくなり始める今まさにこの時期が最適とのこと。
ぜひみなさんも、味噌作りを始めてみませんか?
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3月6日
「雑巾展」に参加しませんか?

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27日からの「雑巾展」の雑巾が届き始めました。
ベーシックなバッテン縫いや刺し子風のもの、手ぬぐいを使ったもの、
アクリルたわしの素材を雑巾サイズに作ったものや、
コットンセーターをほどいて編み直したものなどなど。
みなさんからお送りいただいた雑巾の展示+交換と、掃除道具の販売も行います。
あなたの手作り雑巾も、お気軽にご出展ください。
馴染みあるいつもの雑巾、ご家庭の工夫ある雑巾、久しぶり作った雑巾、などなど
たくさんの方のご参加をお待ちしております。くわしくはこちらへ。


3月3日
「ホノカアボーイ」と高山なおみさんのお料理

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すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、
2009年3月14日から東宝系にて公開の映画「ホノカアボーイ」のお料理を
料理家の高山なおみさんがご担当され、試写会へと行ってきました。

料理のご担当、というのは、
映画の中で登場するお料理を作られているのが高山さん、ということです。
事前情報なしに見たい、という方もいらっしゃると思いますので
キャストやストーリーについては公式サイトをご覧いただけたらと思いますが、
『野菜だより』『おかずとご飯の本』でも伝わってくる、料理そのものの圧倒的な迫力が、
映画の中のお料理からも、光を放つようにひしひしと感じられました。
「ホノカアボーイ」、心地よくて力強い映画です。
ぜひ、映画館に出かけてみてください。

高山なおみさんの新刊も、着々とできあがりつつあります。
4月に『おかずとご飯の本』続編のレシピ本『今日のおかず』、
5月に高山さんの家での一年間の食事の記録を写真とメモとでまとめた
『チクタク食卓・上』を刊行します。
どちらも力強く、見ているだけでお腹がすいてくる本に仕上がっています。
映画とあわせて、どうぞ、楽しみにお待ちください。

また、リブロ渋谷店さんでも「高山なおみさんの本棚」フェアがはじまりました。
以前の『日々ごはん10』刊行記念での本棚フェアとは少しラインナップも違います。
こちらも、近くに行かれた際にはぜひ。
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(「ホノカアボーイ」のポスターも貼ってあるのが見えます)


2月22~24日
「百草東京展」の3日間

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梅の花がそこここで咲いています。冷たい風のなかに、
鼻先をかすめるくらいわずかですが、春のにおいを感じます。
アノニマ・スタジオ1階「キッチン」では、
3日間かぎりの「百草東京展 1 布編」が開催されました。

百草」さんは岐阜県多治見にあるギャラリーで、
安藤雅信さんと明子さんが11年前に始められました。
「着る・食べる・住むという生活の基本から見つめた 美術・工芸の在り方を紹介したい」
という思いで企画展や常設展、カフェを運営されています。
5年ほど前、お邪魔をさせていただいたときに、
安藤さんより、できたばかりのアノニマ・スタジオについて
「似たような思いの出版社ができたと思った」と声をかけていただいた、
そんなご縁もあります。
今回はそんな安藤明子さんの、布ものと百草オリジナル製品の展示会です。
 
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よだれかけや子どもズボン、ガーゼハンカチに手織りのクロス、
白磁のそばちょこ、漆の「百草碗」……。
たくさんの製品が並んでいましたが、
展示の中心となったのは、筒状の布のスカート「サロン」です。
このサロンは重ねてはくことでいろいろな着回しも楽しめて、
また、腰ひもでしばってはく形なので身体に合ったはき方ができます。
なにより腰がしゃきっとして背筋がぴっと伸びる、その着心地がほんとうによいのです。

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着心地のよさは基本のはき方があってこそのもの。
安藤さんは「着こなしのこつを実際にお会いして着付けて、きちんとお伝えしたい」
という思いから、東京での展示会を企画されたそうです。
展示会の3日間、お客さまが途切れることはいちどもありませんでした。
その間ずっと、試着なさるお客さんに付き添って着付けをされる安藤さん。
ほかのスタッフの方々は、ていねいに商品のご説明をしてくださいます。
ここは「百草」そのものではありませんし、
商品もいつもとは違った顔で並んでいたかもしれません。
それでも安藤さんとスタッフの方の思いが充ち満ちて、とても心地よい3日間でした。

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お越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

2月14~15日
「Book Market 小さな出版社のブックフェア」2日目・3日目

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Book Market、第2日目。
嵐(!)の天気予報もどこ吹く風の、暖かい一日。
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出展社のマーブルトロンとラトルズのスタッフさんもにこにこ。

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2日目は『青果店「築地御厨」 直伝 野菜の選び方、扱い方。』(マーブルトロン)著者、
内田悟さんの野菜塾が開催されました。朝から新鮮な野菜が続々と運び込まれます。
イベントがはじまると、
「僕は先生でもなんでもありません。ただの野菜屋の親父です」
と、内田悟さん。
気さくなお話しぶりで、テーマは、「立春をすぎてからの芽吹き野菜」。

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おいしい野菜の選び方のお話のあとは、まちにまった試食の時間です。
この日のメニューは、枝ブロッコリーと菜の花の変わりマリネ、トマトのディアブル、
バゲット(ハーブオイルで)、 の3品。

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3日目はアノニマ・スタジオとラトルズの共同企画、
デザイナー・山口信博さんのトークショー、《本のかたち》。
一冊の本ができるまでについて、山口さんのもっとも最近のお仕事である
『新国誠一作品集』(思潮社)を例にお話しいただきました。
高校生の頃、雑誌「VOU」を見て、「かっこいい~!」と思った こと。
(その頃はまだ“デザイナー”という言葉すらなかったそうです)
山口さんが尊敬する詩人や、デザイナーの名前が、それぞれの熱い思いや願いによって
橋が架かるようにつながり、一冊の本になった顛末を、
たくさんの生の資料を見せながら、お話しくださいました。

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本を作る仕事に関わる人たちをはじめ、
ものづくりに関心のあるお客様で、会場はいっぱいに。ものすごい熱気でした。

3日間の間、本当に多くのお客様にご来場いただき、
今年はじめてのBook Marketは、 大盛況のうちに終了することができました。
ご来場いただいた皆さま、どうもありがとうございました。

2月13日
「Book Market 小さな出版社のブックフェア」はじまりました。

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アノニマ・スタジオ1階「キッチン」にて、いよいよはじまりました、
「Book Market 小さな出版社のブックフェア」。
初日の今日は、平日にもかかわらず、朝からお客様が並んでくださるほど、
多くのお客様にご来場いただきました。
ラトルズ、ミルブックス、マーブルトロンに8plus……。
1メートル四方の出展ブース(テーブル1脚分)に、各社の個性豊かな本が並びます。
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左は、ミルブックスの藤原さん。
2月13日はミルブックスの「東京旅行」のトークイベント&ライブを開催予定です。
右、マーブルトロンのブースには女の子らしい手づくりのお菓子や服の本がずらり。
もちろん、あの有名になった『まこという名の不思議顔の猫』も。
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写真左のこちら、ラトルズのブース。
限られたスペースに積んでいる本の数は、他社を圧倒しています。
右側、8plusの本がこんなにいっぺんに手に取れるのは、なかなかない機会です。
ブースもとてもにぎわっていました。
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キッチン奥のカウンターそばには、筑摩書房、四月と十月の棚。
書店で見るのとまた違ったおもむきで、
あらためて見るとやっぱり欲しくなるちくま文庫。
『四月と十月』は、様々な分野で活動する
数十名の画人や写真家が集まって創刊された美術同人誌。
はじめて見るお客様も多いようで、
自由で真摯な執筆者たちの言葉や画に打たれ、複数冊まとめてご購入の方も!
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今回のもうひとつの目玉《フリーペーパー「とっておき」展》も、予想以上の大盛況!
発行人の方々の思いがつまったフリーペーパーは、
ひとところに集めると、たいへんなエネルギーを発するようで……。
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夕方からはミルブックス企画、《tico moonと松尾ミユキの「東京旅行」》。
東京の下町を旅して遊ぶ絵日記風のシリーズ書籍『東京旅行』。
1号「上野・谷中・根津」、2号「西荻窪・吉祥寺」3号「浅草」の
それぞれの街の魅力を、イラストレーターの松尾ミユキさん、
ハープとギターのデュオ「tico moon」さん、
さらに『乙女の東京』著者でもある甲斐みのりさんがお話しされ、
それぞれの街にちなんだ曲が演奏されました。
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tico moonさんの音の世界に、夢見ごこち。
Book Market 第一日目の夜は、ゆったりと更けていきます。

小さな出版社のブックフェアイベント「Book Market」は、14・15日も開催中です。
春一番も吹き、暖かくなりそうな週末。
みなさま、ぜひBook Marketに足をお運びください。

2月7日
な すんじゃさんの「季節のキムチ・ナムル教室」第4回

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なすんじゃさんによる季節のキムチ・ナムル教室も、早4回目を迎えました。
毎回教えていただけるのは、おいしくて、ごはんがすすむ、
食べると身体に元気がもらえるような、季節のキムチとナムルです。
今回のメインは「ざくろキムチ」という、アミの塩辛などは一切入らずに、
野菜などだけで発酵させるキムチだそうです。
とはいえ、どんな味なのか想像がつきません。期待を高めつつ、教室がはじまりました。
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ざくろキムチは切り込みを入れた大根に、細かく切った梨や栗を詰めてから白菜で巻く、
生の栗が手に入る時期にだけ作るキムチだそうです。
刻むものも多くて、少し手間はかかるけれど、できあがったものを食べると
「作ってよかった!」と思えるキムチ、ということでみんなでせっせと刻んでいきます。
そういえば、今までで一番、刻む量が多かった教室だったかもしれません。
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刻んで糸唐辛子を混ぜたものを、みんなで一つ一つ大根に詰めて、
その間にスタッフはごはんを炊いて…… kimuchi04_04
大根のチャンジャキムチ、セリのナムルとともに完成!
作ったざくろキムチは発酵をさせる必要があるので、それぞれ容器に入れて持ち帰り、
今日は、なすんじゃさんが作ってきてくださったものをみんなでいただきました。
中の大根を食べやすいように切って、巻いていた白菜とともに盛りつけます。
やさしくて、身体が食べたい、と言っているような、笑顔になる味!
漬け汁はスープとしてもいただけて、こちらもほんとうにおいしい。
みなさん、大事に、少しずつ食べていらっしゃるのが、印象的でした。
なすんじゃさん、お越しくださったみなさん、ありがとうございました。

イベント終了後、すべての片づけが終わったあと、スタッフに
なすんじゃさんが「おまけ!」として、即席でキムチを作ってくださいました。
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こちらもとにかくおいしくて、いつかこのキムチの作り方も、
ぜひ教室でできたらいいな……とスタッフ皆が思った、食べてほしい味。
(しかも、時間が経っても、違った味でまたおいしいそうです)
今後のキムチ・ナムル教室、ますます楽しいことになりそうです。
次回は3月中旬に、野草を使った教室を開催予定です。どうぞお楽しみに!

1月30日~2月2日
n100 in in-kyoの3日間

n100
東京にひさしぶりの雨が降った日、
1階「ガレージ」で、n100(エヌワンハンドレッド)さんの展示会がはじまりました。
あいにくのお天気の初日でしたが、朝からたくさんのみなさんにお越しいただきました。
n100さんは2年前にニットファクトリーブランド「n」としてはじまりました。
 「100年経っても、きっとずっと好きなもの、もしかしたら
  変わらず着ているかもしれないものだけを」
という思いを持ったふたりの女性が運営しています。
n100n100
肌触りのいい素材と身につけたときにきれいなラインが生まれる形。
家でも外でもどこででも着ていたくなる洋服たちです。
n100のおふたりの、カジュアルなのに品がある着こなしもとてもすてきでした。
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今回は春夏もののカットソーやパンツ、スカートがたくさん並んでいて
あたたかい陽ざしがまちどおしくなりました。春よ、来い。

1月30日
森のカレンダー

岩手県早池峰山のふもと、たいまぐらにお住まいの
『森の暮らし』の安部智穂さんより、森のカレンダーが届きました。yui
毎月それぞれに、娘さんの結ちゃんの手による大人顔負けの版画と詩が。
たいまぐらは、かなり寒いのでしょうか。
結ちゃん、今年はもう雪うさぎに会いましたか?
「健やかな1年でありますように。」
ほんとうにそうですね。また、アノニマ・スタジオにも遊びにきてくださいね。

1月29日
旅する灯台、岡山へ!
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旅する灯台は、雪の新潟から岡山・丸善岡山シンフォニービル店に到着しました。
メインフロアの地下1階、レジ前の特等席にて「アノニマ全点フェア」を開催していただいています。いつもたくさんのアノニマの本を売ってくださっている丸善岡山シンフォニービル店さんですが、さすがに全部の書籍があつまるのは今回が初めてです。本と、灯台と、白い柱とが居心地よさそうに溶け込んでいるのがとても印象的です。
お近くにお住まいの皆さん、ぜひ本たちに会いにいらしてください。
2月28日まで開催しています。特製エコバッグのプレゼントもあります。

1月27日
盛り上がってきました、Book Market!
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2月13日~15日に開催の「Book Market」の準備が着々と進んでいます。

●限定エコバッグができました!
松尾ミユキさん書き下ろしイラストの限定エコバッグができました。
今回のイラストは、ブックカバー。。
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とびあがるほどかわいいです。会場で2冊以上お買い上げのお客さまにプレゼント

●全国各地からフリーペーパー、続々
「読む楽しみ」を再発見する企画展、「フリーペーパー、とっておき」。
(Book Market同時開催)
日本全国から20数タイトルのフリーペーパーにご出展いただけることになりました。
写真はその一部。bookmarket
「こんなに充実した読み物が、無料だなんて!」と、感動しきりです。
フリーペーパーですので、もちろんお持ち帰りいただけます!
(在庫に限りがあります。配布終了時にはご了承下さい。
ただしサンプル品は終日展示しますので、ご覧いただくことは可能です。)

●ライブ・トークイベント、受付中です!
13日 tico moon と馬渡ミユキの『東京旅行』(スペシャルゲスト:甲斐みのり)
14日 『青果店「築地御厨」直伝野菜の選び方、扱い方。』内田悟の野菜塾 特別版(おみやげつき)
15日 本のかたち 山口信博トークショー(おみやげつき)

お申し込み受付中です。
受付期間は29日(木)正午まで。
どの回も残席わずかとなりました。ふるってご応募ください。
くわしくはこちらをご覧ください。


1月25日
時間を忘れる本屋さん
新潟・新津の「本の英進堂」さんでのフェア、最終日にどうにか間に合いました。
英進堂さんは、バイパス沿いのいわゆる郊外店。日曜日ということもあり、駐車場には車がびっちり並んでいます。一見、ごくごく普通の大型書店です。しかし店内をながめると、景色がちょっと違います。新刊、ベストセラー、雑誌が普通に並んでいます。そのすぐ脇にあるたとえば新書のコーナー。普通は出版社別に並んでいますが、ここでは「テーマごと」に棚が構成されています。そのテーマも「経済、政治…」とおおまかな表現ではなく、もっとこまやかにカテゴライズされています。ある本に興味を持って手を伸ばし、その隣の(出版社も著者も違う)本に気付く。まるで本から「わたしもここにいますよー」と声をかけられるように、自然につぎつぎに本に手が伸びる。これが、本屋さん歩きの喜びです。自分で探すだけでなく、本から語りかけてくる。書店さんは、そういう「本の声」をどうやって引き出すか、を考えて考えて棚をつくるものです。それだけでなく、英進堂さんでは「これぞ」という本には(本だけでなく、雑誌にまで!)手作りの「オビ」をタテに巻いてアピールします(たとえば「芸術新潮」の最新号の特集「開館50周年 国立西洋美術館」には、「当社と同じく50周年です」とオビ。創業50年、おめでとうございます)。書店さんが、本や雑誌を媒体にしてお客さまとのコミュニケーションをこんなに楽しんでいる。アノニマのフェアを見ることも早々に、すっかりひとりのお客として店を堪能してしまいました。
もう一軒、新潟市内の「北光社」さんもにも、また伺いました。こちらもほんとうに楽しい。「棚を泳ぐ」という表現がぴったりの、お客を気持ちよく本の世界で遊ばせてくれるお店です。平台には新刊だけではなく、さりげなく古い本がまぎれています。「この本が好きなあなたなら、こっちもきっと好きですよ~」というメッセージが、棚から聞こえてくるようです。「たくらみ」といえば嫌らしく聞こえるかも知れませんが、これは書店さんからのお客さまへのラブコール。そんな愛らしいささやき声には、もちろんよろこんで答えてしまいます。ほかの本屋さんでは気がつかなかったその本の魅力に気付かされる。
不思議ですね。
でも、これが本屋さんの力であり魅力。こういう「ほだされ方」をしたくてずっと本屋さんに通っているんです。新潟の2軒の書店さんに、その気持ちを思い出させていただきました。
新潟の皆さんは、しあわせな読書環境にいらっしゃいますね。ほんとうにうらやましいです。

1月24日
『北欧の和み』出版記念イベント
「パウゼとヒュッゲ」の日
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東京でも雪がちらついた、冷え込んだ土曜日。
稲垣早苗さんの『北欧の和み デンマークの扉をあけて』出版記念イベント
「パウゼな午後」「ヒュッゲの夕べ」を行いました。

本の中でも重要なキーワードになる
“ヒュッゲ”(稲垣さんの訳で“くつろぐ”“和む”“ほっこりする”)を
感じる時間をつくりたい!ということで、
キャンドルを灯しながら、デンマークの蚤の市やアンティークショップで
出会った生活道具を囲んで話しをする「ヒュッゲの夕べ」を企画いたしました。
嬉しいことにたくさんのお申し込みをいただき、抽選になってしまったことから、
午後の会(「パウゼな午後」)も追加して2回になったものです。

稲垣さんの私物のキャンドルホルダーやカトラリー、
ヒナタノオト」さんでおなじみの作家さんの水差しやお皿が並び、
デンマークの国旗モチーフのグッズが飾られて(デンマーク人は国旗が大好きだそう)、
最後にキャンドルに火が灯れば、すっかりデンマークのお宅に招かれた気分。
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稲垣さんが手書きでご参加者の名前を書かれた栞とメニューリストに、
みなさん来て早々に感嘆の声をあげていただきました。

メニューは
 ・グルッグ(スパイスと林檎を煮込んだホットワイン)
 ・ポトフ
 ・ライ麦パン
 ・デザート(「パウゼな午後」はブルーベリーのクラフティ/
       「ヒュッゲの夕べ」はカボチャのプディング)
 ・紅茶

お料理は「ヒナタノオト」のスタッフ本間さんとご主人の手によるもの。
塩豚でダシをとった、野菜たっぷりの体にしみわたるポトフ、
マーガレット王女にちなんだマーガレット形のプディングなどなど
どれも愛情いっぱいのお料理です。

デザートはデンマークのお誕生日会などでよく行われる遊びを真似て、
誰かひとりのデザートにアーモンドが入っている仕掛け。
アタリの方には稲垣さんからデンマークのキャンドルのプレゼントがありました。

パンは、稲垣さんからボンホルム島のライ麦を送って
飛騨高山の「もりのにわ」さんにオーダーしてくださったパンだそう。
もちっとぎゅぎゅっとしていて、噛み締めるおいしさがたまりません。hyugge会は稲垣さんの本の朗読、デンマークで出会ったものの話、
本ができるまでのお話、などなど盛りだくさんであっという間の1時間半でした。

インテリアから食べ物や小物まで…稲垣さんの“デンマーク”への愛情が
込められた品々に参加者のみなさんからも質問が出て
デンマーク所縁の食べ物に、気づけばすっかり“ヒュッゲ”を感じていました。
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会が終わる頃の暗さがキャンドルにはぴったり。
ゆらゆらと揺れる炎があたたかく、
ガラスに映るキャンドルをいつまでも楽しみたくて、
なかなか消すことができませんでした。

稲垣さん、「ヒナタノオト」の本間さん、宇佐美さん、編集の渡辺さん、
お越しのみなさま、ありがとうございました!

1月17日
『京都に暮らす雑貨暦』出版記念イベント
「京都なお話と雑貨イラストの会」の日
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冬の西日が傾くころ、ナカムラユキさんの新刊『京都に暮らす雑貨暦』の出版を記念したイベントがはじまりました。
今回は「京都」と「イラスト」とテーマに、スライド+お話、そのあとユキさんからイラストを描いていただくというもの。

「京都に暮らしている人って実はそんなに行事ごとをしているお寺とか行かないんですよね。
東京の人が東京タワーや浅草寺に行かないのといっしょで。いつでも行けると思っちゃって。
だから、暮らしはじめてからちゃんと季節の行事に参加したいなと思って」
 季節を感じるお寺の風景や老舗のお菓子、町中のお店や建物の美しい佇まいがスライドで映し出されていきます。
YUKIyuki
野点を楽しみに行った北野天満宮の「梅花祭」での梅の花と真っ白な雪の美しさ。
御所へお花見に行くときに持っていったお弁当箱はそののち抹茶道具箱になったこと。
園芸店でもお花屋でもなく「植物店」という屋号がぴったりくるお店。
抹茶とお菓子の写真の連続に、「なんだか私、抹茶ばっかり飲んでますね……」
このころのユキさんは京都のお茶の老舗「一保堂」で抹茶教室に行き、その気軽さとおいしさに目覚めたそうです。
参加者のみなさんにお出ししたお茶とお菓子はユキさんおすすめの京都のお店のもの。
お茶はもちろんその「一保堂」さんのもの。
お茶うけは、本のなかにも登場した「嵯峨嘉」のしそ餅と「松屋常磐」の味噌松風。
YUKI
写真は味噌松風の包みです(中身じゃなくてごめんなさい…)。
スライドショーが終わってからは、イラストの時間です。yuki参加者のみなさんに持参していただいた雑貨をユキさんがその場でイラストにおこします。
「このキリンのぬいぐるみはラガーっていう名前なんです。麒麟だから……」
「あ、なるほどー。この首に巻かれているのは?」
……というようなお話をされながら、ユキさんの手元はサササと動いています。
会話が終わるころ、かわいらしいイラストと持ち主の物語が描かれていました。
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最後はみなさんの前で、ひとつひとつの雑貨とそのお話を紹介して締めくくられました。
今日は大寒の翌々日。お越しいただきましたみなさん、寒い中ありがとうございました。
京都はそろそろ「初天神」。ユキさんはきっとことしもマフラーをぐるぐる巻きにして出かけるのでしょう。

1月17日
ナカムラユキさんの『京都の雑貨&ポラロイド&イラスト展』
はじまりました!
yuki
ナカムラユキさんの新刊『京都に暮らす雑貨暦』発売記念の展示が本日からはじまりました。本に掲載されたたくさんのポラロイド写真(製造中止が悲しいですね)、章扉に使用したコラージュ原画(印刷所泣かせの繊細な表現です)、紹介した雑貨などなどが、びっしり展示されています。
YUKIyuki
京都・下鴨のカフェ『yugue』と北白川のパン屋さん『ちせ』から届いたパン、お菓子、ジャムもたっぷり。
明日18日はお休みいただきます。19日から24日まで展示中です。どうぞお越しください。
YUKIyuki
これからユキさんによる「京都なお話と雑貨イラストの会」がはじまります。
窓の外では散歩中の犬くんが、こちらをじっと見ていました。何が気になったのだろう?

1月9日
新潟・新津「本の英進堂」さんのフェア、はじまりました!
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今年最初の「旅する灯台」フェアが、新潟・新津の「本の英進堂」さんでスタートしました。一冊一冊グラシン紙に包んでいただいた、アノニマの本たち。柄にもなくきれいな衣装を着せていただいて、しかも一冊ごとに諸橋さんのコメント付きです!
eisindo
英進堂さんとの出会いは、去年の10月。新潟で行われた「にいがた空艸舎」というイベントでのこと。(詳しくは2008年10月12、13日の記事をご覧ください)
会場でミニブックフェアを行っていた私たちに、諸橋さんが声をかけてくださいました。
 「灯台を使ったフェア、うちでもやりたいです!」
ありがたいお言葉でした。まだまだ地方の書店さんでは、アノニマの本は知られていません。アノニマ全点フェアに場所を空けることは、書店さんにとっても冒険のはずです。
今回フェア展示の写真をお送りいただき、アノニマではどよめき声がおこりました。
すごい! 本への愛情があふれています。本の性善説を信じてらっしゃる、とでも言えばいいか。ああ、本たちの晴れ姿を見に行きたい!
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11日午後2時から、店頭ではエフスタイルのおふたりを迎えてのトークイベントも開催されます。ものつくりについて、地方で活動することの強さと難しさについて、仕事への向かい方について、作り手たちとの関係について……。ものつくりは、ひと握りの職人にだけできることではありません。彼女たちの話を聞けば、使う側も、ものつくりの一翼をになっていると実感していただけると思います。新潟のみなさん、ぜひ彼女たちの話に参加してください。


1月5日
あけましておめでとうございます!
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みなさま、あけましておめでとうございます。
東京は、気持ちのよい青空が広がるすがすがしいお正月でした。
みなさんの街は、いかがでしたか?
蔵前に越してきて、二回目のお正月です。
年はじめ、まずはみんなで歩いて「第六天榊神社」にお参りしました。
来年鎮座1900年を迎える、古くからこの街を守ってくださる小さいけれど、由緒正しい神社です。
(アノニマ・スタジオの大家さんが、氏子総代をつとめていらっしゃるので、浅草寺には浮気はしません)
おみくじは、大吉。ほっと胸をなでおろしつつ、気を引き締めなおしました。

アノニマ・スタジオは創設から6年目。
もっと成熟しなければ、とは思いながら、いつまでたっても試行錯誤の連続です。
落ち着かなければ、と思いながら、ころころと風に吹かれて西から東への毎日です。
でも、と思います。私たちはきっと、ある完成形にたどり着くことはないのでしょう。
その時どきの状況に応じて、みずからの形を変えながら動き続けてゆく集合体。
どこかに安住することなく、いつまでも変化し続けてゆくこと。
表面の変化とはウラハラに、根っこにある部分はそうそう変わりません。変われません。
その根っこはイヤでも保ちながら、
風に吹かれて、波にもまれて変化し続けてゆくこと。
その変化こそが存在理由になるような、ありかた。
その根を持ち続けることと、変化してゆくことに、誠実であること。
落ち着かなくてもいいんです。
ころころと、くるくると。運動しつづけるエネルギーだけは持ちつづけたい。
次に何をしでかすのか判らない、そんなアノニマ・スタジオでありたいと思います。

これからも一冊一冊、じっくりと時間をかけて本を作ってゆきます。
私たちが「これは!」と思ったテーマを追いかけて、皆さんにお届けしたいと思います。
「ごはんとくらし」
これまで私たちの先祖は、暮らすことをやめませんでした。ごはんを手放しませんでした。
この地球の上から、台所の火が消えたことは、いままで一度もありません。
着ている服が変わり、流行りの髪型がうつろっていっても、
「ごはんとくらし」はずっと私たちと一緒にありました。
だからこそ、いま私たちはここにいます。

年を重ね、いろいろな出会いと別れをくりかえしながら、
その折々に自分たちにとってほんとうに切実なテーマを追いかけてゆきたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

アノニマ・スタジオ 一同

 

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