デザイン:五十嵐 傑(pieni) イラスト:ペカ

アノニマ・スタジオWebサイトTOP > もうひとつの日本を訪ねて。Welfare trip もくじ > 10 株式会社ぐるんとびー(神奈川県藤沢市)

日常の生活から離れ、小さな旅をしたくなったら、私は福祉施設を訪ねます。
障がいのある人や、ひきこもって社会との接点がなくなった人、家族と暮らせない人などが通う所です。

「なぜ、そこに行くの?」と訊かれたら、お手伝いできる仕事があるかもしれない、ということを口実に、単純に、好きだから、行きたくなる、と答えます。

各地の施設を訪ねるようになって十数年、その数は300箇所くらいになります。
地域ならではの手仕事を、福祉施設と一緒にやっている方たちともお会いしました。
これまでに出会った、私が心惹かれた場や取り組みをご案内させてください。

福祉という切り口から見た、もうひとつの日本の風景。
ここで一緒に小さな旅をして、新しく出会う景色に思いを寄せていただけたら、嬉しく思います。

団地の一室から高齢者たちと始まった小さな革命

10 株式会社ぐるんとびー

(神奈川県藤沢市)


配信動画が国内で炎上、一方でアジア最優秀賞を受賞

 小田急線の湘南台駅から車で20分、バスであればJR東海道線辻堂駅から北に向かって15分程度で「二番構保健医療センター」のバス停に着く。バス停を挟んで大きく構えている10階建て団地「湘南ライフタウンパークサイド駒寄こまよせ」に向かって歩く。約230世帯が住むこのUR賃貸住宅には、日本で初めて団地の一室で小規模多機能型居宅介護事業所を開いた「ぐるんとびー駒寄」がある。


 小規模多機能型居宅介護(以下、小多機)とは、「要介護」と認定された利用者が、日帰りで施設に通う「デイサービス」、短期で宿泊する「ショートステイ」、ヘルパーによる自宅訪問「訪問介護」の3つを組み合わせながら、ほぼ同じ事業所で柔軟に対応できる介護サービスになる。要介護度の重さによって異なるが、生活をするために必要な在宅支援が受けられる。


 ぐるんとびーは、アジア太平洋地域20カ国以上が参加する「高齢者ケア・イノベーション・アワード」で、2020年に最優秀賞を受賞している。実質、アジアで最も優れた高齢者施設に選ばれたことになる。ぐるんとびーが掲げる「地域を一つの家族に」というコンセプトと実践が一致していることが高く評価された。日本が目指している「地域共生社会」の具体的モデルケースとしても国内外から注目されている。
 
 知らない人が聞くと「アジア最高の介護サービスが団地の一室に?」と不思議に思うかもしれない。介護が必要な高齢者が安心安全に過ごすには、清潔でピカピカの設備が整ったホテルのような施設が良いかのように思われている。でもそれは、管理する側がリスクを減らし、効率よく機能的に介護できることを優先しているからではないだろうか。



 どのような介護施設なのか楽しみにしながら、団地の一室にある事務室にお邪魔する。株式会社ぐるんとびー代表取締役の菅原健介すがはらけんすけさんと事務長である奥さまの有紀子ゆきこさんが、明るい笑顔で迎えてくださった。

 ぐるんとびーの菅原さんといえば、高齢の利用者男性に深夜、ラーメンを食べさせた動画が炎上したことでご存知の方もいるかもしれない。炎上した動画はTwitterとTikTokで1000万回以上も再生されている。
 もしや注目されることを見込んでの確信犯だったのだろうか?



 「いやいや、それはないです。あれだけ炎上してボロボロに叩かれましたから、僕だって傷つきましたよ。でも、どうすれば動画が何十万回も再生されるのか、あの炎上のおかげでよくわかりました。いろいろと試したのでたくさん再生される動画はつくれます。でも、もう飽きちゃったんですけどね。飽き性なので」と、いきなりやんちゃな発言が飛び出す。




 炎上した動画とは、ぐるんとびーを利用する96歳の「かくさん」が主人公。肺炎のため半年間流動食だった入院生活から退院後、元々飲み食いが大好きでカツ丼やラーメンに強い関心を示す角さんの生きる気力を大事にしようと、医師とスタッフで話し合いながら徐々に食べる練習を重ねていった。その結果が、本人が希望する「夜中3時半のラーメン」に至ったのだ。
 「日本人はすぐジャッジしたがりますが、正しいか正しくないかを問いたかったわけじゃないんですよ。僕はただ、こういうことに喜びを感じる96歳もいるんだよと伝えたかっただけなんです」


デンマークで体感した対話で多様な価値観を認める文化

 菅原さんは「僕らは住民活動をやっているので」と言い切る。
 「僕たちは介護サービスをやっているわけではなく、社会を変えようとしています。地域のインフラを整えながら福祉に落とし込んで、みんながほどほどの幸せを感じられるモデルをつくっていこうとしているんです。収益がなければ僕たちも生活できませんから、一番使いやすいと思った小多機で事業をやっていますが、福祉事業はあくまでツールの一部なんですよね」




 このような発想は、中学高校時代の菅原さんが「幸福度世界一」と言われ「国民全員が当たり前のように福祉的な視点を持っている」、福祉先進国デンマークで過ごした影響が大きい。デンマークでは対話を繰り返すことによって、多様な価値観や考え方を認め合い尊重する文化がある。選択肢も正解もたくさんあって一つではなく、自分で考えて自分の行動を選択する。
 「ぐるんとびー」の名称もデンマークの民主主義に大きな影響を与えたN.F.S. グルントヴィの名前からいただいた。

 菅原少年がデンマークで担任の先生から「セレモニーがあるから正装をしてくるように」と言われた日、ジャージ姿で登校して来た生徒がいた。不思議に思って理由を尋ねると、「僕はこのジャージが好きだから、これがいいんだ」。その生徒を非難する人もいなかった。「正しいことを固定化しないで、その人らしさを認めることも大切なんだ」と衝撃を受けた。



 大学卒業後はインターネットの広告会社に就職、仕事を続けながら理学療法士の資格を4年かけて取得。ヨーロッパや奥地の放浪も経験する。その後2年間、病院で理学療法士として働き、東日本大震災直後に被災地で支援コーディネーターを7ヶ月間務めるが、そこで様々な問題を感じる。

 「例えば現場では、高齢者はここ、子どもはここと分断されて連携できなくて、結局みんな指示待ち。横断的にケアができないんです。必要なのは専門性よりも“なんでも相談できる拠点”でした。また、この避難所にいる1800人全員に配れなければ不公平だからと、500個あったおにぎりが全部捨てられるなんてことがあって。そんなバカなと自主的に配り始めると怒られて。枠組みがない中、自己責任で判断できる人材が必要だと思ったんです」
 いざという時に助け合える縦横斜めの関係性を築く地域づくりの必要性、そこには専門性以前に大事なものがあると菅原さんは気づく。



本人の「やりたい」を最大限に尊重して寄り添う

 散歩に出ていた人たちが団地に戻ってきたと連絡が入り、菅原さんと一緒に1階に降りていく。
 公園から帰ってきた高齢の女性たちとスタッフが車から降り、エレベーターで612号室のぐるんとびーの部屋に入っていく。同じ利用者でありながら、歩きづらそうにしている女性を支えている人がいる。できることを利用者同士でフォローするのだ。こんな姿はなかなか他の高齢者施設で見られない。スタッフに「利用者は全員ケアを受ける立場という固定観念」があるからだろう。



 玄関に入ると左右に部屋が分かれ、真ん中の壁を隔てて二世帯で住める設計になっている。左側の部屋に入っていくと、リビングで陽を浴びながらテーブルに座り、お喋りしたり手を動かしたりしながら7、8人の人たちが過ごしている。照明器具やソファ、小物などは北欧風のインテリアでまとめられ、人が集まる誰かのおうちに遊びにきたような感覚になる。
 この日はみんなで、ご近所からいただいた紫蘇の枝から実をこそぎ落としていた。そばでソファに座って自分の荷物をまとめている男性もいる。



 スタッフの人たちは台所で調理の準備をしたり、紫蘇の枝を渡しながら話し相手をしたり、団地内の利用者にご飯を届けにいく人もいて、皆さん賑やかに動いている。
 ここでは要介護であっても「自分で料理をしたい」と言う人がいれば調理をしてもらう。「句会に出かけたい」と言う人がいればスタッフが付き添って一緒に参加する。要介護5(最も重度の介護度)の車椅子の人でも畑に出かける。もちろん、体調が優れない人はベッドで横になって様子をみる。
 団地の子どもたちが遊びに来て、ベッドにいるおばあちゃんと話をしていることもある。団地の人は誰でも出入り自由。不登校の子が遊びに来たり、ひとり親の子どもがこの部屋でお母さんの帰りを待つこともある。

 ここでは、本人の「やりたい」を最大限に尊重して寄り添う。これも菅原さんがデンマークで学び、ぐるんとびーの理念ともしている大事なこと。利用者もスタッフも子どもも枠はなく、できることで貢献し合うことが当たり前になっている。
 「高齢者も障がい者もそうですが、できないことばかりに目を向けてしまうと、助けられるのが当たり前になってしまって、“できない人”がつくり上げられてしまうわけです。得意なことやできることに目を向けて役割を持ってもらえばいいんです。要介護度が下がる人もけっこういますよ」



 部屋にいた若い男性スタッフに声をかけてみると、ぐるんとびーで働きたいと岐阜県からやって来たという理学療法士だった。
 「菅原さんのTwitterの発言って、いつもすごく刺激的で理学療法士界では有名なんです。僕も影響を受けてこういう所で働きたいと思って連絡しました。今は利用者の方とこの団地の一室をシェアして住んでいます」と言う。しばらくすると同居する高齢の男性の背中を支えながら荷物を持ち、笑顔で玄関を出て共同生活の部屋へ戻っていった。



 ぐるんとびーではTwitterとFacebookだけで、1年間に求人エントリーが270人も集まったそうだ。看護師には70人の応募があったという。その中で採用されたのは6人なので超難関。あまたの介護施設は慢性的な人手不足で困っているというのに。
 菅原さん曰く、「“正しさ”が固定化されていないと不安になる人は、他の病院や訪問看護ステーションを勧めます。看護師が100人いても、その不確実さに耐えられる人はその中で一人くらいだと思います。だって、医療の世界には必ず正解があるんですよ。先輩看護師や医師に“これで正解ですか?”と常に聞きながら“それで合ってるよ”と言われ続けることがルーティンになっている。でも“暮らし”は真逆で、利用者本人にとって何が正解かわからない中で、毎日スタッフと対話を繰り返し、自分で考え続けなきゃならないんですから、しんどいですよ」



 ディープな対話はスタッフ間で日々繰り返され、性的な課題からも目を逸らさず赤裸々に語り合う。一緒に働くスタッフへの行動指針を明確に、利用者一人ひとりの「最適解」を探る。菅原さんは、デンマーク語で「Menneskesyn(メネスカシュン)」という、日本にはない考え方が必要だとしている。直訳すると「人間視=人が他人を見る時の視点」。相手の「肉体」や「精神」だけでなく、社会の中での役割や文化的な営みまで対話で引き出そうとするものだ。
 この利用者に対する「社会」「文化」へのアプローチこそが、作業療法士が専門性を発揮できる領域なのだという。身体機能の回復を目指す基本動作のリハビリを行う理学療法士に対して、作業療法士は日常生活の動作や趣味を続けられるような細かい応用動作のリハビリに加え、メンタル面のケアも行うためだ。

専門性が発揮されるのは関係性づくりの土台があってこそ

 被災地支援から戻った菅原さんは、藤沢市で訪問看護を中心とした小多機を始めるが、そこで専門性を盾に主張を変えない医療職メンバーとぶつかってしまう。
 一人の末期がんの男性が「死んでもいいからプールに行かせてくれ」と懇願した。「どうせ死が近いのなら、病院に閉じ込められているより好きなプールに行きたい」と、本人には最後の大切な願いだった。菅原さんは医療職メンバーに反対される中、親しい在宅医と家族と相談しながらプールでサポートし、その願いを実現させる。男性は「嬉しかったよ、ありがとう」と喜んで、穏やかに息を引き取られたそうだ。



 たとえどんなに優れた専門性を持っていても、それ以前に利用者の生き方(文化)に対してのリスペクトがなければ、本心を引き出す対話は成立しないし、関係性を築くこともできない。つまり専門性を発揮することはできないのだと、菅原さんは痛感した。

 そして「団地で介護サービスをやろう」と決断する。自己責任で横断的なケアができる新たな仕組みにするには、団地の集合住宅であれば一つの共同体として避難所にもなり得る。また、家賃を払う利用者と、家賃を払わない代わりに利用者の生活をサポートする若者やシングルマザーとが住まいをシェアするマッチングができれば、生活上足りない部分を補うことができる。それが実現できれば、小多機のサービスを使って介護保険予算の中で丸ごと人生を支えることができるのではと菅原さんは考えたのだ。



 建物内で移動がスムーズな集合住宅は介護施設に向いていると思われるが、団地の管理会社が高齢者サービスなど命に関わるリスクがあることには手を出さない。団地で介護施設の開設が難しい理由はそのためだ。
 団地がある藤沢市大庭地区の高齢者率を調べると市内で最も高く、さらに団地内の高齢化は70%を超えていたが、地区内に小多機が一つもない。行政としても何らかの手を打ちたい地域だった。市長から団地の管理会社宛に小多機ホームを設置する要望を「依頼書」として提出してもらいながら、実現に向かった。



 2015年、菅原さんは日本でまだ誰もできなかった団地内の一室で小多機を開所。家族と一緒に同じ団地に引っ越した。
 その時、菅原さんの母・由美ゆみさんからは「これからは医療の時代なのに今から介護事業だなんて」と猛反対されたそうだ。由美さんは看護師を災害地などに派遣するNPO法人キャンナスを立ち上げ、日本最大規模に育てた理事長であり看護師でもある。
 「母は革命家ですね。ある意味看護師としても日本一だろうと思ってます。僕が小学生の頃、熱が38~39度あっても母親に、“あら、熱があるから学校休むの? 学校に行ったら元気になることだってあるわよ。自分で決めなさい”って言われましたから。一般的な看護師ならそんなこと言いませんよね。うちの母、ちょっとおかしかったんです」
 デンマークに行く前から、すでに自ら考え選択する家庭教育を受けていたようだ。



生活から死を遠ざけず地域のつながりを命のつながりにまで

 団地のエレベーターを降りて、道路を挟んだマンションの1階に案内してもらう。集合住宅の1階のテナントを利用した看護小規模多機能型居宅介護事業所(以下、看多機)と、訪問看護ステーションがある。



 入り口前の植え込みの所で、スタッフと一緒に利用者の人が嬉しそうにプランターに花の苗を植えている。
 看多機とは、小多機に看護師がついて医療ケアを施すことができる介護サービスになる。



 中に入ると、地域の子どもたちが遊べるようにと、畳スペースと壁にはカラフルなボルダリングウォールがある。広いリビングカフェのスペースのソファに男性の利用者が座ってTVを観ている。「ここの居心地はいかがですか?」と聞くと「ああ最高だよー、家に帰りたくないね。ここは食べるものも美味しいし、みんな優しいし、ああ最高だよー」とそのそばから、スタッフお手製の美味しそうなおやつが出てきた。
 棚にお酒のボトルもたくさん並んでいる。夜にはここに地域の人たちが立ち寄って話していったり、コロナ禍で休止したが、時には宴会になることもあるそうだ。



 「地域のつながりを命のつながりにって、暮らしの中に葬儀が当たり前にある地域社会を目指したい。ただ、今でもマンションの住民から葬儀をやるのかと抗議が来て総会の議題にあがっています。あまりに死というものが生活から遠ざけられてしまっていて、おかしいですよね。生前に好きだったレストランやホテルで、故人はこの一皿が大好きだったので皆さんどうぞ、なんて葬儀があったっていいのにって思いませんか。音楽好きだったらフジロックでミュージシャン呼んで、みんなで歌って、入場料取って、そういうロックな葬儀があってもいいのに。嫌な人は参加しなければいいんですから、そういう人もいるんだと認めてあげればいいだけです。あと、藤沢市内には面白い事業所や仲間がたくさんいます。障がい者支援では“さんわーく かぐや”(第1回参照)さん、放課後等デイサービスの“リノア”さんとかも一緒にやってみたいですね。介護や障がいの制度を利用して、みんなで働く福祉施設のマクドナルドとか。子ども食堂も大切ですが、ファストフード的な誰にとっても敷居が高くない場所は、セーフティネットになる可能性があると思うんです」



 菅原さんが地域でやりたいアイデアは尽きないようだ。しかも全て「あったらいいのに」と納得できることばかり。「利用者本人が幸せであるか」の軸がぶれなければ、福祉サービスはちゃんと本人の幸せに向かって加速させることができるのだと希望が湧く。ぐるんとびーが日本の福祉界の中でどこまでどう進化していくかが楽しみだ。



 今、菅原さんの3人のお子さんのうち、小学生の2人が学校に行きたがらないという。中学生の長男は「学校は『ぐるんとびー』じゃないんだよ。先生の言うことに従わなくちゃいけないし、新しいことを言うと友達がびっくりしちゃうから、合わせなきゃダメなんだよ」と言い聞かせていたそうだ。そんなお兄ちゃんも、高校からはデンマークに行きたいと希望しているらしい。
 今は日本の学校を息苦しく感じているお子さんたちも、成長して振り返った時、ぐるんとびーという大切な学校があってよかったと言える気がする。また「革命家」のおばあちゃんやお父さんを見て育ち、次の世代の「革命」につながっていく可能性だってあるかもしれない。


写真:出原れい


<<連載もくじ はじめに>>




この連載が本になりました!
全国書店にて好評発売中

ウェルフェア トリップ
福祉の場をめぐる小さな旅

羽塚順子
定価 1760円(本体価格1600円)
障がい者や社会的弱者たちが働き、暮らしている、各地の福祉施設や共同体を紹介する一冊。そこは、「一般社会と壁を隔てた向こう側」ではなく、地域に根付き地域と交流し合う「福祉的な場」。人間同士が支え合いともに生きるという本来の在り方を伝えます。




羽塚順子(はねづか・じゅんこ)

特別支援学級で障害児を指導後、リクルートでの法人営業などを経てフリーライターとなり、3000人以上を取材、執筆。2009年より社会的に弱い立場の人たちと共存する母性社会づくりをライフワークに取り組み、伝統職人技を自閉症の若者が継承するプロジェクトなどでグッドデザイン賞を3回受賞。
MotherNess Publishing


アノニマ・スタジオWebサイトTOP > もうひとつの日本を訪ねて。Welfare trip もくじ > 10 株式会社ぐるんとびー(神奈川県藤沢市)