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山歩き


 「ねぇ、まだぁ?」「今このあたりだから、もうちょっとだよ。」「そんなに走っちゃコケちゃうよ〜!」「あ、ほら〜やっぱり(笑)」
 昨今の登山ブームで、中高年のグループ、若いカップル、おしゃれなウェアに身を包んだ山ガールたち、そして子ども連れが、山に増えている。ぼくらの年代だと、子どものころからよく山を歩いた、歩かされたという方も多いと思う。ぼく自身もそうだ。
 大阪近郊の「金剛山」や「生駒山」は、アサギマダラ(国内外の長距離を移動する蝶)の移動調査で小学生のころ本当によく歩いた。ヒラヒラと優雅に飛ぶアサギマダラを追いかけて、登山道でないところから滑り落ちたりした。近畿の尾根「大峰山」は、修験道として開かれた登山道。幽玄な雰囲気と深い森が好きで、ここもよく歩いた。六甲山域は、西の須磨から菊水山、摩耶山、六甲最高峰を経て宝塚の塩平寺を目指す「六甲全山縦走路」というわりとハードなルートを、一昼夜かけて黙々と歩いた。
 一転、北アルプスに目を移す。槍ヶ岳や奥穂高岳を目指す長大な登路は息が上がるが、一旦尾根筋に上がってしまえば、嬉しくて口笛が自然に出てきてしまう。あの絶景と高度感がたまらない。
 秋の紅葉を楽しもうと訪れた東北の名峰。突然の天候の崩れで一足早い雪山となってしまい、油断して突風で10mくらい飛ばされたこともある。それでも麓では晩秋の紅葉を楽しみ、そして初冠雪とのコントラストを楽しんだ。世界遺産にも登録された鹿児島県「屋久島」。碧く鬱蒼とした森林と清冽な沢筋に魅了され、1ヶ月ほど避難小屋を泊まり歩き、山ごもりしていたこともある。
 こんな山歩きの全てが、楽しかった。そして今は、子どもたちと一緒に山を歩いている。愛知県近郊の里山から鈴鹿の峰々、そして奥美濃の深山。中央アルプスや北アルプス、そして八ヶ岳エリア。一番上の子どもが歩けない時から、ベビーキャリアを買い込み、山歩きを楽しんでいた。
 これからの季節は、気候もよく、登山のベストシーズン。お父さんと子ども、子どもが歩けずベビーキャリアを背負うのであればぜひお母さんも一緒に、家族での登山を楽しんでみて欲しい。続きは本編で。




竹本大輔(たけもと・だいすけ)

1973年生まれ。大阪市阿倍野区西田辺町で生まれ育つ。幼少の頃は「三度の飯よりも昆虫好き」。山に川に海に出かけては、捕虫網を振り回している子ども。小5の時に、友だちとふたりで出かけた山中での初めての野宿に感動、それ以来キャンプは生活の一部になる。大学生の時は、YMCAでキャンプリーダーとして子どもたちとのキャンプに明け暮れ、現在は自分の家族や友人とキャンプという、今も昔も変わらない趣味。現在は愛知県名古屋市在住。妻と子ども3人(小5女の子、小2男の子、2歳女の子)の5人家族。「付き合ってあげよっか」というノリで私の趣味に付き合ってくれる理解ある家族。
 仕事は、冷温水機能のついたウォーターサーバーと天然水ボトルを宅配する会社。ブランド名は「アクアセレクト」。三重県の伊勢神宮ゆかりの天然水を届けている。ウォーターサーバーの宅配を通じて「田舎と都会を結ぶ架け橋」をスローガンに、都市部のお客様を採水地である田舎部へお連れするということも年間を通し行っている。その中でたくさんのご家族と天然水の採水地を訪れ、「自然に親しむということとはどういうことなんだろう」と別の視点からも考えるように。
 春は野草観察、山菜採り、家庭菜園。梅雨になれば梅干し、梅酒つくり、そしてカブトムシ捕り。夏には、夜の川に潜りウナギ捕り。海に出てはカヤックやヨット。秋には木の実を探し歩き、登山を楽しむ。冬には雪山登山やスキー。まだまだ子どもが一緒に楽しめないものもあるが、一年を通してアウトドアライフを楽しんでいる。


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