アノニマ・スタジオ

貯蔵庫

2005年7月から12月のトップページの記録です。
イベント情報などは過去のものです。
さらに以前のものはこちらから。
2005年 1〜6月
2004年 9〜12月  

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12月30日
きれいな空気の日
気がつけば、あっという間に2005年も終わりです。
今年も本の出版やいろいろなイベントで、たくさんの人に出会いました。
その出会いから、きっと来年も楽しい企画が生まれそうです。
思い浮かべれば、あまりにたくさんの顔が去来します。
まだお目にかかったことはないけれど、
いつもアノニマの本を置いてくださっている書店さんや雑貨店の方々もたくさん。
そしてもちろん、読んでくださっている読者のみなさんがいます。
ある日、ある時の、ほんの小さな会話がきっかけになって作られた本が、
こんなにもたくさんの方々に読んでもらっているという、事実。
奇跡、と勢いあまって書いてしまいたいほどの、事実。
そのことを年末年始の数日間、静かに考えてみたいと思います。
今年も一年、ありがとうございました。

12月25日
「マクロビオティック・クリスマス」の日
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アノニマ・スタジオ、今年最後のイベントは、
「マクロビオティック・クリスマス」。
アーティスト石田タオさんがこの日のために描いてくださった看板が、
手作りクリスマスの楽しい時間を予感をさせます。
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朝倉美千代さんによる焼き菓子のいい匂いが鼻をくすぐります。
食事の前からスイーツを求める方も多く、
白ごまのマフィンはあっという間に売り切れに。
皆さんの関心の高さがうかがえました。
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店内(と思わず書いてしまいましたが……)にも 石田さんによる飾り付けが。
maru maruによるお料理は、かぶのスープやネギのグラタンなど、
季節の野菜を取り入れたやさしい味でした。
もちろん最後には朝倉さんによる「赤ワインに漬けたイチジクのチョコレートケーキ」。

クリスマスということもあり、ご家族連れのお客さまの姿も目立つイベントでした。
来年は、この週末イベントでどんな方々と出会えるのか、とても楽しみです。
1月と2月は三重の「而今禾」と「月の庭」のカップリング。
而今禾の「いつもの冬ごはん」と、雑穀菜食の料理教室です。

12月18日
「器とお菓子」刊行記念イベント in アノニマ
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2005ツアーファイナルの会場は東京アノニマ・スタジオです。
今回のお菓子は『最後にうれしいお菓子たち』の中から
ガトー・オ・ショコラ・クリュ。
濃厚なチョコレートと真美さんお手製のジャムの組み合わせは、
寒いこの季節にとてもうれしい。
お飲み物は中川ワニ珈琲か真美さんのヴァン・ショー。
お茶とお菓子がくばられ、おふたりのお話がはじまります。
『器と暮らす』で出会った作家さんとその器たちのこと、
お客さまがまさに今手に持っていらっしゃる器のこと、
本を通して伝えたいこと。
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そして今回はスペシャルゲストがいらっしゃいました。
器作家の吉村和美さんです。吉村さんは鎌倉で個展を終えられたばかり。
ちえさんと真美さんから質問を受ける形で少しお話もしてくださいました。
真美さんのお話は『最後にうれしいお菓子たち』の撮影の様子、
ご自宅にお客様を招くときのお菓子のこと、この時期につくるジャムこと。
お菓子のつくり方の相談にものってくださいました。
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北風が吹きつける中お越しくださったみなさま、ありがとうございました。
今回が2005ツアーファイナルでしたが、2006ツアーもひそかに企画中。
南に北に、おふたりの旅はまだまだ続きます。
日程などが決まりましたら、ご案内いたします。

12月17日
su-souの週末食堂“十二の楽しみ”の日
10月からはじまったsu-souの週末食堂、今回が最終回です。
テーマは「聖夜の誓い」。
十二は記号でいうと+(プラス)=(イコール)。
その十二を[赤+緑=聖夜]と考え、色と食で表現しました。
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メニューは、前菜にtofuとツナのテリーヌ 赤と緑のソース、
ブロッコリーと丸麦のスープなど。キーカラーの赤と緑の食材が、
ところどころにちりばめられていました。
チョコのケーキの上には、 アメ細工がちょこんとのり、
聖夜を彩る火のあかりにも見えます。
目にも楽しい一皿一皿を、みなさん、うれしそうに眺めていらっしゃいました。 051217su-sou3051217su-sou4
手作りの蜜蝋のキャンドルのあかりがゆらめく中で、
ゆっくり、じっくりお料理を味わっていただけたと思います。
親しい友人のクリスマスパーティにおよばれしたような、
最終回にふさわしいあたたかなsu-souの週末食堂でした。


12月10日
「器とお菓子」 刊行記念イベントin 福島

東へ西への「器とお菓子」キャラバン、今日は福島です。
ちえさん真美さんはじめ、スタッフは前日に福島の「あんざい果樹園
さんに到着。
福島は、今回のツアー最大の山場。何と言っても、規模が大きいのです。
ちえさんは「あんざい果樹園」のお母さまのお店「器や あんざい」で
『器と暮らす』に登場した器の展示と、ちえさんセレクトの器の販売。
真美さんは直売所脇にある「cafe in CAVE」で、
オリジナル・スイーツをお出しします。
つまり、2カ所同時開催! しかも、定員なし! 売り切れご免のイベントです。

中川ちえさん 器や あんざい
内田真美さん cafe in CAVE

ちえさんはスタイリストの四分一さん(『フウチ』でもおなじみ)に
手伝ってもらっての器のディスプレイ。
真美さんは、編集スタッフと一緒にスイーツ作りです。
気がつくと深夜4時前……イベント前はいつも夜なべです。
当日は、朝からあいにくの雪模様。
しかし11時開店の1時間も前に、
気がつくとお客さまがいらっしゃっているではないですか!
開店後は、怒濤の人の波、波、波。
福島県内はもちろん、山形、宮城、栃木などの近県から、
岩手(!)や新潟(!!)からのお客さまもいらっしゃいました。
130食以上用意したスイーツはすべて完売。

ガトー・タタン

左)アップルシナモン・ロックバンズ 右)ラ・フランスのクラフティ

お待たせしてしまったみなさん、
寒いなかせっかくお越しいただいたのに
甘いものがなくって泣いちゃったお嬢ちゃん、ごめんなさい。
(あんざいさんのあまりに美味しいりんごを食べて、
一瞬にしてニコニコになっていただけましたが……)
あんざいさんとともに企画していただいた「プチココ」さんの集客力にも、
ただただ脱帽です。
お越しいただいたみなさん、あんざい果樹園のみなさん、プチココさん、
ありがとうございました。
*写真は、FUKUTAYOさんとあんざい果樹園のお父さんです。

次回はいよいよ、2005ツアーファイナル(?)
12月18日(日)はアノニマ・スタジオです。
まだ少しですが席に余裕があります。
ぜひ参加ください。


12月8日
外畑有満子さんBAG展の日
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外畑有満子さんは、先日の「冬じたく展」にも出品してくださったバッグ作家さん。
アノニマとご近所のアイ・スタイラーズさんでいま個展をされています。
独学でバッグづくりをはじめられた外畑さんは、ギャラリーなどでの個展を
中心に活動中で、今回は人気シリーズの「cocoon」が展示されていました。
「cocoon」とは「繭」という意味で、フェルトでつくられたバッグは、
その名のとおりカラフルな繭玉型。
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ふっくらとやわらかな手触りですが、 つくりはしっかりとしていて
型くずれの心配はなさそうです。
(展示してあるバッグにはふくらませるためのビニールなどは入っていませんでした)
内側のポケットには、小さな葉っぱ形をした革の飾りがさりげなくついていました。
木の枝のオブジェにかけられた姿は大きな木の実のようで、
飾っておきたくなるような存在感があります。
作品展は12月15日までです。ぜひお出かけください。

12月3日
「器とお菓子」刊行記念イベント in 大阪

ツアーも中盤、大阪会場は「シャムア」さんです。
店内には、小さな雑貨がぎっしり詰まっています。
時間を忘れて、小さな世界に没頭していると、あ、もうスタートの時間です。
今回もちえさんが普段おつかいの器を持参。
お菓子は福岡の「ほいあん堂」さんがこの日のためにつくってくださった
しみじみ美味しい「ねじねじ」と、
意外な組み合わせがうれしい「ゆずくるみ」。
おみやげは「ひょうたん板」でした。
お茶は村上みゆきさんのセレクトの「ほうじ茶ベースのキャラメル味」。
これも、はじめて味わう味でした。


今回の参加者は、ノートを開いてメモをとったりする人も多く、
いつもの雰囲気とはちょっとちがいましたが、これはこれ。
シャムアさんの温かな雰囲気の中で、またたく間に時間が過ぎてゆきました。

さて、次回は12月10日(土)。
福島・あんざい果樹園の「cafe in CAVE」での一日カフェです。
中川ちえさん、内田真美さんがもちろん在店。
これまでのイベントとはちょっとちがった雰囲気になることと思います。

11月26日

「器とお菓子」刊行記念イベント in 名古屋 
名古屋の会場は、「ミュゲ ドゥ プルミエ メ」さんでした。
地下鉄東山線の終点、藤が丘駅にほど近い場所。
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そこだけ空気が澄んでいるような、綺麗なお店です。
ふだんは雑貨や古家具などを扱っているお店ですが、
今日は商品をすべて片付けて、小ぶりなかわいらしい椅子や
机が並べられた様子はまるでカフェです。
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ちえさんが丁寧にいれるコーヒーの香りがお店に満ちて、
真美さんのお菓子が配られます。
今日は「ガトー・ショコラ・クリュ スパイスクリーム添え」。

「ええ、これ、チョコレートそのものですよねえ」
あるお客さまがおっしゃったとおり、
チョコレートをぜいたくにたくさん使ったお菓子です。
「うちで作って、みんなで食べるお菓子なので、
 原価とか考えなくていいじゃないですか。
 それが家でお菓子を作る一番の喜びだと思います!」
大盤振る舞いの真美さん、健在です。

真美さんの手作りジャム。「夜なべしてつくりました〜」
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参加いただいた皆さん、ミュゲさん、ありがとうございました。

11月23日
「器とお菓子」刊行記念イベント in 京都
19日の松江に引き続き、イベントの報告です。
京都の会場は、イラストレーターのナカムラユキさんのスペース
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今回は中川ちえさんと内田真美さんのデュオです。
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ナカムラさんのアトリエの一部が雑貨ショップとギャラリースペースとして
開放されているtrico+は、静かな住宅地にありました。
白川沿いの遊歩道のような道を歩いていくと、白い建物が「ここだよー」と
手招いているようです。毎日開いている場所ではないのに、
京都以外の遠くからのリピーターが絶えないことの理由がわかった気がしました。
イベントは、ちえさんがふだん家で使っている器で
皆さんにお茶を楽しんでいただきながら、
真美さんお手製のお菓子を楽しんでいただく、というもの。
もちろんおふたりのお話しもあります。
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お茶は、金沢・松風園の「棒茶」。お菓子は棒茶に合わせて
「黄粉と栗の焼き浮島」と「干果実のあんこ玉」でした。
ちえさんのお話は、器に出会ったきっかけや、使い勝手、つきあい方など。
その器を、実際に手に取っていただき、感触を確かめていただきながら、のお話です。
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真美さんのお話は、お客さまをおもてなしするときの、気持ちのこと。
たくさんお料理も用意して、デザートも用意してお迎えしたいけれど、
完璧にしようとすると自分自身が疲れてしまう。
それではせっかくのお客さまとの時間が楽しめなくなってしまうので、
簡単に作れてよろこんでいただけるお菓子のレシピを考えました……というもの。
みなさん、深くふか〜くうなずきながら、時間が過ぎてゆきました。
夕方の部には、貴重な男子の姿も!

当日は、ちえさんお手製のティーマットや真美さんの手作りジャムの販売もありました。
この日は、紅葉狩りの人で京都は大混雑。
渋滞にも人の波にもめげずお越しいただいた皆さま、ありがとうございました。

11月19日
松江と東京。ダブルイベントの日
松江 アルトスさんの日
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中川ちえさんの新刊発売記念イベントの第一弾が、
松江のアルトスさんで開かれました。
今年4月にリニューアルしたばかりの店内は、暖かい光があふれています。
絵本や料理の本、写真集などがセレクトされた棚には、
つぎつぎ手を伸ばしたくなる ような本が並んでいますが、
おばあちゃんが家計簿つきの婦人誌を買いに来たり、
小学生の男の子が少年ジャンプを買いに来たり、
「街の本屋さん」の顔も持っています。 そのバランスが、きもちいいなあ。

さて。イベントがはじまる1時間前、ちえさんが東京から持参した器を展示しはじめました。
器たちはみんな「プチプチ」につつまれての移動、ひとつも割れることなく、
無事に松江に到着です。
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イベントの前には、買っていただいた本にサインをしたりしながら
参加者の人たちとおしゃべり。すでに和やかな雰囲気です。
まずは作野敬子さんが用意してくださったお菓子にあわせて、
金沢・松風園の棒茶のいい香りが店内をみたします。
1時間ほどのトークを挟んで、後半は珈琲をちえさんが入れます。
ワニさん直伝のコーヒードリップに、みなさん興味津々でした。
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あっという間に2時間が過ぎ、松江の夜は静かに冷えています。
お越しくださったみなさん、ありがとうございました。
次は11月23日、京都トリコ・プリュスさん、
26日は名古屋のミュゲ ドゥ プルミエ メさんで、
ちえさん、内田真美さんのDUOイベントです。


東京 su-souの週末食堂“±の味わい”の日
先月に引き続き今月の週末食堂もsu-souのみなさんです。
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今回のテーマは「±の味わい」。
+(プラス)、−(マイナス)、0(ゼロ)。
0は白。 白の世界、きーんとする空気、静けさを感じる十一月を意味しています。
お食事タイムは4つの「白」を味わうメニュー。
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白いホットワインに始まり、白いお野菜のピクルス、
クスクスのサラダ、shiromame nokkkeなどがのったワンプレート。
こちらをぐるっと少しずついただいていると、くるみのパンが配られました。
3つめの白は根菜のポトフ。
大きめに切られた蓮根が噛みしめるほどにじーんとする美味しさでした。
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最後のデザートはメレンゲの上にアーモンド風味のアイス。
そこにお豆腐とマスカルポーネのクリームがのっています。
サクサクなのにふわりとした口当たりがうれしくなりました。
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お買い物タイムではsoyプリンに白いチーズケーキ、白チョコケーキなどのお菓子、
そしてエプロンやハンカチ、コースターの販売がありました。
これらの雑貨もすべてやわらかな白で統一。

十一月……部屋はぬくぬくしてるけど、外の風はちょっと冷たい。
あたたかさと冷たさ。白にはどちらのイメージも存在していますね。
そんなことを想うsu-souの白でした。

最終回12月は17日(土)の予定です。

11月11日
おすそわけの秋
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三重県関町の而今禾さんからサツマイモが届 きました。
而今禾さんには、今年の春先に中川ちえさんの『器と暮らす』
の取材におじゃましたときから、いろいろお世話になっています。
お店にほど近い場所に畑をお持ちで、カフェのメニューはその畑からのもの。
それしにても、今回いただいたおいもの巨大なこと。
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実際にはかってみました。なんと30cm近くあります!
あまりの立派さにスタッフ一同絶句です。
打ち合わせにみえたお客さまにもおすそわけしても、まだあります。
これ、どうやって食べようか……? しばらく楽しめそうです。
そういえば先日つくばのShingoster Livingさんにうかがったときには、
ちょうど武井さんという筑波山のふもとの農家から新米が届いたということで、
お米をおすそわけいただきました。
福島のあんざい果樹園さんから、梨や桃を送っていただいたり、
スタッフSの家でとれた柿のおすそわけで事務所のキッチンがはなやいだり。
実りの秋も深まってきました。
今日はずいぶんと肌寒い東京です。
みなさん、いつもおいしいものをありがとうございます。

てまり展の日
布仁美さんの「てまり展」に行ってきました。

毛糸などでてまりや刺繍の作品を制作し、 関西を中心に個展を
ひらいている布さんの東京ではじめての個展。
会場は、荻窪のひなぎくさん(杉並区上荻1-10-3-2F)。
お行儀よく一列にならんだ、かわいいてまりたちは
実際にふれることもできます。

伝統的なものから、オリジナルのものまで、柄もさまざま。
手にとってじっと眺めていると、毛糸のもつあたたかみ、
作品にながれる長い時間をひしひしと感じました。
この作品展は11月15日までです。

11月10日
社員旅行の日
アノニマにも年に一度、社員旅行があります。
とはいえ、それぞれ業務内容も違うので忙しい時期もバラバラ。
泊まりがけで行くのもなかなかむずかしいので、
たいてい日帰りで計画を立てます。目指すは、一日で「倍の楽しさ」です。
そして今回は、こちらに行ってきました!
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そう、ヘリクルージング!!!
浦安のヘリポートから、東京上空を一周するというものです。
高所恐怖症のスタッフ、飛行機に乗ったことがないスタッフ……と、
さまざまでしたが、ヘリに乗るなんて一生に一度あるかないかのこと!
という共通の思いで体験してきました。
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先発・後発と、ふたつのグループに分かれて搭乗。
写真はスタッフYによる、先発組が夕日に向かって飛び立つ様子です。
残念ながら機内にデジカメを持ち込むことはできなかったので、
ヘリからの眺めは撮影できませんでしたが、
お台場、東京タワー、新宿新都心、東京ドーム……などなど
見下ろす東京には、想像を超える感動がありました。
時間にすると15分ほどのフライトですが、それを感じさせない満足感。
実は急な仕事で行けなかったスタッフもいます。
なので次回は全員で、夜景コースや横浜コースにトライ! と夢ふくらませてます。
みなさんもぜひ一度いかがですか?

11月7日
第2回 冬じたく展

昨年に引き続き、今年も「冬じたく展」を開催しました。
お天気は冬じたくにぴったりの秋晴れです。
出品者は23人。みなさんそれぞれの冬じたくが並べられています。
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外畑有満子さんのバッグ、井上アコさんのミトン・マフラー・ガーゼシャツ。
小松原いづみさんのエコクラフトのかごに柳井則子さんの帽子とヘアバンド。
寒くなるとこんな色合いやふかふかの素材のものに触れていたくなるものです。
新刊を出されたばかりの中川ちえさんのちまちまsetもあります。
中身は小さなロウソクとお手製の小冊子でした。

内田真美さんのコーヒーにあうチョコレートケーキ、
村上みゆきさんの冬じたくのおやつ、ミウラユキコさんのスープにあうパンなど。
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写真はすべてはじまる前の様子です。
スタート直後は写真も撮れないほどの人、人、人……。
混み合ってはいるものの、みなさん一点ずつじっくりと作品をご覧になっていました。
お客さんが一段落するころには、食べ物・飲み物はほぼ完売に。
お求めいただけなかったみなさん、申し訳ありませんでした。
お越しくださったみなさん、ありがとうございました。
みなさんの冬じたくが楽しくなりますよう。
来年もお楽しみに。

10月31日
くまがいのぞみさん陶展「複合物」
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週末食堂でもお世話になった、くまがいのぞみさんの個展に伺いました。
会場は青山通りから脇道を入ったところにあるOPA gallery・shopさん。

大皿、中皿、平皿、飯椀、茶碗、片口に徳利など、いろいろな器たちが並んでいます。
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その色味はやさしい緑に、温かみのある白、そしてやわらかい黒。
今回展示されている器のほとんどは一種類の白い釉薬を使っているそうです。
それでも、ひとつひとつ違った表情なのは
粘土に練り込んだ金属(銅や鉄など)の種類や量にひみつがあるのだとか。

ユニークな器もあります。
手のひらにすぽっとおさまる「ちび鍋」。なんというかわいらしさ!
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でもただかわいいだけではありません。
こちらはふつうの土鍋のように使っていただけます、
ということでコンロの上で実演展示中でした。

素敵なお花がいけてある花器。
こちらは西麻布にあるantiques & cafe「さかむら」さんがいけられたのだそうです。
花器もお花もお互いのパートナーを信頼しきって安心しているように感じました。
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個展は11月2日(水)まで。ぜひのぞいてみてください!

10月27日
器と暮らす・最後にうれしいお菓子たち
中川ちえさんの「器と暮らす」
内田真美さんの「最後にうれしいお菓子たち」
の見本が届きました。

注目のおふたりの新刊は、明日10月28日にいよいよ発売です。
地域によっては、もう店頭に並んでいるかもしれません。
どうぞお手にとってみてください!
そして、おふたりとも各地でこちらの「新刊記念イベント」を
なさる予定です。 詳細はまたここでお知らせいたしますので、
お近くの方はぜひご参加くださいね!

10月22日
su-souの週末食堂“十の楽しみ”の日
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10月、11月、12月の週末食堂は「su-sou」のみなさんです。
su-souとは……
表参道のカフェ「Annon cook」さんを中心に、
嶌村美里さん(グラフィックデザイナー)、 kuさん(デザイナー)
による、身近な素材で様々なカタチを表現するグループです。
「す・そう」口をすぼめて発音するこの言葉は
「su(素)=そのままの、sou(巣)=もののあつまるところ」を組み合わせた造語。
遠くから見ると大きな1つの巣。
同じ匂いを持っていても、それぞれの素(su)はどこか違う。
そんな素(su)が集まった巣(sou)。

第1回目のテーマは“十の楽しみ”。
10月の十とプラス(+)の十の意味が込められています。
メニューは、4種の小さなおかずに里芋とジャガ芋の重ね焼き白味噌仕立て。
2種のおむすび(黒米ときびもち)、10種の実りのスープなど。
ころころした根菜たっぷりのスープで、じんわり体が温まりました。

お食事の合間はお茶とお菓子、雑貨の販売の時間。
お味噌やお野菜のパウンドケーキ、カランツとくるみのベーグル、
きなことアズキのベーグル。
全粒粉のいちじくパン、お豆腐とアズキのチーズケーキなど。
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デザイナーのkuさんが作られたカラフルな布袋はひとつずつ色合いが違います。

窓の外、ゆっくりと灰色の雲が流れていきます。
その雲を眺めながら食事の余韻にひたるお客さま。
あいにくの秋雨も秋の実りを味わうひとときに一役かってくれました。
次回は11月19日(土)の予定です。

10月21日
秋ですね
ある朝。通勤途中、地元を歩いていると
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こんなところでお仕事する人を発見!(ご苦労さまです)
そしてアノニマに着く一歩手前で、何気なく空を見上げたら……
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電線に鳩!しかも3羽!!!
すごい偶然だったで、ひとりで興奮してしまいました。
そしてまた別の日。
ベランダでオリーブの木にお水をあげていると……
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と、とんぼ!
急いで、でも音を立てないようにそぉーっとデジカメを取りに戻り、
抜き足差し足で再び近づき、撮影に成功!
こんなところで秋を感じた一日でした。

10月17日
fu-chi 3 刊行記念イベントin 広島
スタイリストの小澤典代さんが編集長をつとめる『fu-chi(フウチ)』
3号の発売を記念して、「Styling Class in Hiroshima」が
10月14、15日の2日間、広島で開催されました。
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会場をご提供いただいたのは、広島駅から少し離れた住宅街にある
MANOS GARDEN+CAFE
さん。広いテラスのあるお店、置いている商品、
それらをセレクトするオーナーさん……みんなすてきです。
お近くの方はぜひ一度MANOSさんへ!
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さて今回のイベントは「秋のインテリアとおもてなし」をテーマに
身近にあるもので簡単にできるディスプレイや、
魅せる収納などを実践を交えながら教えていただくお教室です。
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おいしいお茶とお菓子を楽しみながらの90分間のレッスン。
各回とも熱心な生徒さんで、
「素材やテイスト違いのものをうまく組み合せるには?」
「シンプルだけど殺風景に見えないディスプレイの仕方は?」
「スタイリストを目指してるけど……」
など、バンバン質問が飛んでいました。
いっしょに聞いていて「そうか、なるほど!」と
個人的にも目からうろこのレッスンでした。ホントにちょっとした工夫でいいんですよね。
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講師の小澤さん、2日間で4回のレッスンお疲れさまでした。
そして、お越しくださった生徒さん、
関係者のみなさん、本当にありがとうございました。
またぜひお会いしましょう。

10月16日

フランスに行ってきました

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スタイリストの小澤典代さんとフランスに行ってきました。
詳しい内容はまだお話しできませんが、18日間の取材を
ぎゅっと濃縮して、来年の夏頃には本にしてお届けできる予定です。
いましばらくお待ちください、そしてご期待ください!

かわりに写真をひとつご紹介します。
愛犬家が多いフランス。今回もたくさんの犬に出会いました。
なかでもいちばん個性的だったのはこの子。
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スターウォーズの伝説のジェダイ、「ヨーダ」に似ていませんか???
パリは犬の「落とし物」が多いことで有名ですが、
数年前に比べると、だいぶ飼い主さんのマナーがよくなった気が します。
それでも、やっぱり一度ふんづけちゃいましたが。
フランスでは、ふんだ足が左足なら「ラッキー」なんだそうです。
なのに、右足でした……。

とりあえず今回はここまでです。
写真はまだたくさんあるので、またご報告しますね。

10月14日
日々ごはん5
高山なおみさんの『日々ごはん』5巻の見本ができあがりました。

店頭に並びはじめるのは20日ころから。いましばらくお待ち下さい。
今回のカバーは版画家の宇田川新聞さんにお願いしました。
浮遊感のある、ちょっと不思議な本になったと思います。
今年の『日々ごはん』は、ちょっと過密な出版スケジュールになりました。
というのも、「一年前の高山さんの日々」を読んでいただけるように、
はやく追いつきたいからです。
もう少し先、来年春に発売予定の7巻からは「現実マイナス1年」の
『日々ごはん』をお届けできると思います。

10月13日
印刷所につめる日々
10月は3冊新刊が出ます。
まず、高山なおみさんの『日々ごはん 5』(20日発売予定)、
少し遅れて中川ちえさんの『器と暮らす』、
内田真美さんの『最後にうれしいお菓子たち』(ともに10月28日発売予定)
先週と今週は印刷所につめて本をつくっています。
ちえさんの本はタイトル通り、器との出会いと暮らし綴ったフォトエッセイです。

今回は写真もすべてちえさんが担当しています。
「ちえさんは、本当にこの器が好きなんだなあ」としみじみ感じる本に仕上がっています。
真美さんの本は、ごはんのあとのお菓子=デザートがテーマのレシピ集。
おいしさは全レシピ試作・試食済みのアノニマ一同が自信を持っておすすめします。

真美さんのかくれニックネームは「大盤振る舞いの女」。
「いいから、たべて、たべて、たべて〜! ねえ、おいしいですよねえ」と
おいしいお菓子やお料理を提案する方です。
それもこれも、すべては「みんながよろこぶ笑顔のために」。
たのしくておいしかった食事のあとだからこそ、もう一度最後にみんなで盛り上がりたい。
そんな「おもてなし欲」も、もちろんお客さまの口も大満足のレシピ満載です。
印刷もインクもりもりの大盛りで、美味しそうに刷れてます。
昼食は印刷所さんの社員食堂にお邪魔しました。

ごはんのあとは中庭の芝生でしばし昼寝。
隣の小学校からはブラスバンドの「ミッキーマウスクラブの歌」が聴こえていました。
いつも誇りをもってアノニマの本を印刷して下さる現場のみなさんに感謝。
ここにも、出し惜しみしない、大盤振る舞いの技術がたっぷりあります。

10月5日
スターネットの日
10月4日、スターネットでは馬場和子さんによるファッションショーが行われていました。
和子さんの仕事の素晴らしさを語ることはじぶんにはとても出来ませんが、
そのショーで、自分ははじめて服の表情を見て感動しました。
いかに自分に「服飾的な想像力」が欠けているか。
和子さんの服の多くは古い和服を解体して再構成されたもの。
明らかに和服のそれとわかる柄や文様が大胆に配されたドレスは、
モデルさんがまとって歩くと、和服とはまったく違った表情で語り出すようです。
驚き、感動し、いろいろなものに打ちのめされた一日でした。
ショーのあとは、おいしい食事。鮎のプレートです。

それにしても、この野菜のおいしそうなこと。山崎さんの作った野菜です。
一夜明けて6日は、その山崎さんのお仕事場を訪ねました。
雨の降る中、作業小屋の一角にある囲炉裏を囲んで話しが弾みます。
囲炉裏のなかには、サツマイモ、そして秋ナス。

秋ナスは内側に水分をたっぷり含んだままいぶされて、ほのかに甘い。
まるでアケビを食べているような爽やかな甘みがありました。
そして、今は深夜のオフィス。
シャツから、かすかに煙の匂いがしています。それは何ともいえず、安心する匂いです。

10月1日、2日
瀬戸口しおりさん+くまがいのぞみさんの週末食堂の日
3回目、最終回のテーマは沖縄です。
秋晴れのいいお天気、アノニマ・スタジオは窓も全開で、 気持ちのいい風が吹き抜けます。
定食は「スーチカ(塩豚)定食」と「冬瓜・厚揚げ入り牛すじのカレー」の2種。

サイドメニューのひとつに泡盛のコーヒー割り、その名も「島珈琲」がありました。
なんともいい響きです。もちろん美味。すっきり飲めてきっちりいい気分、の飲みもの。
家でも試してみよーっと。

↑これは「スーチカ定食」。じっくりゆであげた豚肉が、何とも甘い。
軽くあぶったものも、香ばしさが増してまた違った味を楽しめます。
瀬戸口さんは今回の週末食堂の直前に沖縄の波照間島に行ってこられたそう。
お皿には沖縄の空気もいっしょに盛りつけられていたようです。

翌2日はしおりさん、くまがいさんはじめ仲間たちによるマーケット。
夏が戻ってきたような暑い日でした。
カフェいのししや、くまがいのぞみさんの器、
おかあさんや(布小物)、エバジャム、うずまきや(ロールケーキ) が出店。


前日の週末食堂で「明日もまた来ます!」とおっしゃったお客様が
開店と同時、いちばんに入っていらっしゃいました。

今回はちいさなお子さんたちも参加してくれました。
主に、お迎え、お見送り担当。みんな、また手伝ってね。
くまがいさんの器、いのししや、エバジャム、おかあさんやは
国立の食堂「ニチニチ」で毎月第3日曜日(今月は16日です!)
に開催されている「ニチニチ日曜市」にも出店しています。
日曜市では、あの「アムプリン」や手作りせっけんの「Tanco.Sekken」、
その他雑貨なども販売しています。ぜひ行ってみてください。
1日、2日とも、お越しくださったみなさま、ありがとうございました。

9月19日
カフェ・アノニマの日
今日は京都です。
やはり丸善さんの河原町のお店の閉店は……
京都の著者さんたちと待ち合わせる時には
ずいぶんとこのお店にお世話になったことなどをしみじみと思い出しました。
長い間、ありがとうございました(10月10日で閉店)。
ついで、こちらも以前からお世話になっている三月書房さんにごあいさつ。
大好きなお店です。ついつい長居してしまいそうなので、そうそうに切り上げる。
その後「恵文社一乗店」さんに。

レジにお声をかけようと様子をうかがっていると、
本を買っているのはなんとB新社のWさん(大先輩!)ではないですか。
ご実家がこちらで、週末から戻っていらしたとのこと。
「最近へんなところでばかり会いますねえ」などと口々に話し、別れる。
編集者同士が本屋さんで会うことに不思議はないけれど、でもびっくりしました。
その前はどこでお会いしたんだったか……?
あ、そうか。確かに「変なところ」で会う確立は高いなあ。
とか思っている間にも、店内でトレードマーク京都のGさんにばったり。
その後、すぐ近所の「カフェ・アノニマ」に。

アノニマ・スタジオのコンセプトに共感してくれた元同僚のご夫婦が
昨年はじめたカフェです。すでに街の風景にもなじんでいました。
京都にお住まいの方も旅行で行く人も、ぜひ一度遊びに行ってみてください。
その後は同じ白川通りを下った「ガケ書房」さんに。
ご近所の方はご存じでしょうけれど、こんな外観です。

でも、外観にだまされてはいけません。正統派の街の本屋さんです。
全方位の品揃え、しかも縦割りでない縦横無尽の棚構成。古書もある。CDもある。
ギターもあって勝手に弾いていいし、雑貨もあります。
「みんなの棚」と題された一角にいたっては、
お客さんにおすすめの本のPOPを書いてもらい棚を作ってしまうというもの。
つまり、本を中心にした楽しみ方が、これでもかというほど詰め込まれた、
そういう意味での、正統派の街の本屋さんです。
思わず「近所にあったら、毎日通いたくなるような店です!」と告白していました。
いいなあ。近所の方々がうらやましい。
その後は荒神口までてくてく歩き、
10年来の知人が去年はじめた雑貨店「Stock Room」に。
古家具と古本が中心、という品揃えが自分にはとても嬉しい。
冷房の効かない店内でしきりに汗を流しながら、物色。
内藤三重子さんもイラストエッセイを寄稿している昭和50年代の雑誌の、
「あこがれのキッチン」やら「日曜日のケーキ」やらの記事を眺めながら、
そういや子どもの頃からこういう世界が好きだったんだよなあ、と
懐かしみながら新鮮に思い出しました。

9月18日
星ヶ丘の日
珈琲教室の翌日は、大阪枚方市星ヶ丘の「ソーイングギャラリー」を訪ねました。
永井宏さんのご厚意で、新刊『内藤三重子さんのこと』 の発売を記念しての
内藤さんの「Hand and Soul」展を永井さんの個展にジョイントさせていただいたのです。
会場は星ヶ丘洋裁学校の教室の一部をギャラリーとしたところ。
古い木の匂い、陽を浴びた木の匂いが、広く明けられた窓からの風に運ばれてきます。
内藤さんの流木や古材を使った家具が会場にすっかりとけ込んでいました。
なぜかそれらの作品が、ふさわしい場所にあるように帰ってきたように思いました。
ギャラリーで代表の中島さんと話をしていると、校長先生が戻ってらっしゃって、
すぐ裏の(というか、こちらも学校の敷地内です)「ソーイング・テーブル」に
さそっていただきました。

「ソーイング・テーブル」は玉井恵美子さんがこの場所を「発見して」お店にしたところ。
その経緯や出会った人びとのことは、
ご自身が書かれた『夾竹桃の花が揺れる頃に』という本に書かれています。
(この本は、おすすめです。あくまで勝手に、ですが、  アノニマの
『内藤三重子さんのこと』と姉妹のような本、と思っています)

(↑ ソーイングテーブルにも内藤さんの作品が飾ってありました)
はじめてお邪魔したのは2年ほど前の冬の日。
寒いけれど空が高い、日差しが美しい日でした。
風が強く、窓の外を雲の影がものすごい勢いで流れていきます。
←2年前の冬
コーヒーをいただいているその時、パリン!と何かが割れる乾いた音がしました。
流しの小さな窓の前に置いてあったサイフォンが風に飛ばされた音でした。
「そういうことになってたんやねえ」
玉井さんは誰に言うともなく(まるでサイフォンに言い聞かせるように)そう言って
後は無言で掃除をはじめました。

今日は、まだ夏の日差しが残っています。
窓の外から、蚊取り線香の匂いが流れてきます。
窓の外の畑では、そばの花が満開。このそばで「そばの会」を開くのだそうです。
玉井さんは、お元気でした。

9月17日
中川ワニさんの珈琲教室の日
全国各地での珈琲教室が好評の、旅して絵を描く珈琲焙煎人
中川ワニさんの珈琲教室です。
参加者は5〜6人ずつでグループに分かれます。
まずワニさんのデモンストレーションを見た後、
グループごとにひとりひとりコーヒーを入れてゆきます。
まず1杯目は、「いつも自分が入れているように」いれる。
そのコーヒーを飲んだワニさんの感想はなんともユニークです。
「しみったれてるよ、この味!」
「こっちは、う〜ん、なんか田舎のおばあちゃん家の納戸の匂いがするな」

全員のいれたコーヒーをひとくちずつ味見しながら、のコメントです。
参加者も互いのコーヒーを飲み比べて人と自分との違いを実感します。
2杯目は1杯目を反省しながら。

そのあと、ワニさんの2回目のデモンストレーションです。
今度は、入れるときに気を付けること、
お湯の温度、タイミング、お湯の量などを丁寧に説明しながら。

「コーヒーを入れるって、すごくシンプルな作業だから、人によって違いがでやすい」
「なにか自分なりの物差しを盛っていないと、そのつどそのつどのバクチになっちゃうじゃない」
などなど。コーヒーの話をしながら、
ワニさんの話はもっと大きなことを話しているようでもあります。
3杯目になると、みなさん自分が何をしようとしているのか、だんだんわかってきたよう。
「うん、ちょっと人間らしくなったかな」
「これは、えぐみが勝ってる。お湯の落とし方はいいんだけど、後半粘りすぎだね」
ワニさんのコメントも、具体的なアドバイスが増えてきました。
空には満月

4杯目、そろそろ集中力も限界です。
「さっきの3杯目よりも味が落ちてる。これはお湯を通しただけ!」
などなど、最後まで厳しいワニ先生です。

(きれいに豆がふくらむようにはなったけれど……)
結局この日は、2回の教室、合計31人の参加者のうち
ワニさんの合格をもらったのは(上の写真の山本さん)ただ一人。
同じ豆、同じ道具を使っても、味にはその人の個性や気分が出ていました。
コーヒーに関してはおせじを言わないワニさんのコメントは最後まで辛口。
それでも生徒さんたちは笑顔で終始なごやかな雰囲気でした。
ワニさんはこの日、31人×4杯(+自分のいれた4杯)=128杯!
のコーヒーを飲み比べたことになります。
まさにからだを張った珈琲教室、ワニ先生、お疲れさまでした。
次回は12月の開催を検討中。決まり次第告知いたします。お楽しみに!
現在発売中の「アルネ 13号」にも中川ワニさんのことが詳しく紹介されています。
以前アノニマ・スタジオで開催した「珈琲漫談」の様子もご紹介いただきました。
大橋歩さん、ありがとうございました!

9月9日
大変ながらくお待たせしました。

大工事中だった「本のご案内」がようやく完成しました。
マニュアル片手にチクチクつくったので、思ったより時間が
かかってしまいました。すみません。
これからはマメに更新していきます。
そしてもうひとつ。
川原真由美さんの連載「かきとめ帳」も再開しました。
なぜ止まっていたか……
川原さんの正直な気持ちが綴られていますので、
ぜひお読みください。

こんなふうに、本当に少しずつですがリニューアルを していけたらと
思っています。 これからもアノニマ・スタジオのホームページを
どうぞよろしくお願いいたします。

8月27日
8月の週末食堂
第2回 瀬戸口しおりさん+くまがいのぞみさんの週末食堂

台風一過の暑さが続くなか、
瀬戸口さんとくまがいさんの 第2回目の週末食堂がはじまりました。
今回のテーマは「アラブ定食」。
アラブ人のシチュー(ラムとナスのトマトシチュー) もしくは
豚と夏野菜のシチューのどちらかひとつを選んでいただきました。

サイドメニューのアマラオはマンゴー、牛乳、アマレットを
まぜたカクテル。こちらは、かつて吉祥寺の諸国空想料理店
「kuukuu」の人気メニューだったそうです。
季節の「エバジャム」、今回の販売も好評でした!

あるお客様が「夏バテで食欲がなかったんですけど、お食事を
いただいて元気になりました」とおっしゃっていました。
次回は10月、いよいよ最終回です。
ぜひ遊びにいらしてください。

8月26日
「十一月、空想雑貨店。」サマーイヴェント
「十一月、空想雑貨店。」の新作雑貨発表会の
オープニングパーティにお呼ばれしました。
会場は、吉祥寺のCHIFFON CHIFFONさん。
前日は台風による大雨。ガーデンパーティだったので
お天気が心配でしたが、見事に快晴でした。
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バックなどの雑貨のほかに、お洋服のオリジナルブランド
「雨」 shes rainの展示も。どれもかわいくて、着やすそう。
もっと詳しく知りたい方は、こちらをチェックしてみてください。
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パーティのお料理もすべてオリジナル。
ソルダムの冷製スープや、福島からお取り寄せのお野菜の炭火焼など
どれもおいしくて、ついつい食べ過ぎてしまいました。
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そして最後は、アカペラグループのミニライブも。
まさに「大人の夏休み」という感じでした。
楽しい時間をありがとうございました。

8月5日
7月の週末食堂
7月30日 瀬戸口しおりさん+くまがいのぞみさんの週末食堂

瀬戸口さんのお料理を、くまがいさんの器に盛りつける……
昨年の冬から半年ぶりに、おふたりの週末食堂が帰ってきました。050730ss1
今回のメニューは、夏のベトナム定食。
定食はベトナム風鶏肉のオーブン焼きと
ベトナム風揚げ魚焼きトマトソースがけ
のふたつからお好きな方を選んでいただきました。
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お皿を前にしたお客さんからちいさな歓声がこぼれていました。
今回の週末食堂はエントリー制のフリータイム。
ゆるやかな時間の区切りはありますが、基本的にお客さんは出たり入ったり。
まさしく「食堂」そのものでした。
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お越しいただいたみなさま、暑い中ありがとうございました。

8月3日
野菜日和
太陽の光をたくさん浴びてすくすく育った野菜がおいしい季節です。
みずみずしい夏野菜を食べて、この猛暑を乗り切りましょう!
そんななか、
ほぼ日刊イトイ新聞の「担当編集者は知っている。」
で「野菜だより」を紹介していただきました!
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ここではお伝えできなかった制作秘話もつまっています。
ぜひアクセスしてみてください。

7月26日
台風7号、関東縦断?
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六本木ヒルズはかすみ、あちこちで滝のような流れが……
ラジオの台風情報に耳をかたむけながら仕事をしています。
みなさんも無事に、早くお家に帰れますように。

さて、東京国際ブックフェアのご報告です。
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7月7日から4日間、東京国際ブックフェアに出展しました。
ブースの左端が書籍の販売コーナー、
中央は「野菜だより」のメイキングDVDの放映、
右端は商談席・お客様のご休憩コーナーです。
手探り、手づくりの展示でしたが、いかがでしたか?

アノニマ・スタジオを知っていた方、
ブックフェアではじめて知った方、
本当にたくさんの方にお立ち寄りいただきました。
準備など、いろいろ大変なこともありましたが、
本を買ってくださった方と直接お話ができたことは、
スタッフにとっても実りある4日間でした。
ありがとうございました。

7月7日
七夕です。
天の川は見られそうにない東京の空です。
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そんななか今日から4日間、東京国際ブックフェアです。
あれこれ試して完成した精一杯の展示で、
みなさんのご来場をお待ちしております。
*日程など詳細はこちらです。

ここで、ふたつほどお知らせを。

ひとつめは6月の新刊。

「十一月、空想雑貨店。」の『雨ふりの本。』、
たむらしげるさんの作品集『象の思い出』と『水晶山脈』、
青木淳さん・秋山具義さん・ホンマタカシさんの写真集『G』、
高山なおみさんの人気シリーズ『日々ごはん4』
の5点を刊行しました。
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書店さんなどで見かけたら、ぜひお手にとってください。
そしていま「本のご案内」のページをリニューアルすべく大工事を行っています。
完成次第UPいたしますので、 しばらくお待ちください。

もうひとつは、よくお問い合わせをいただくアノニマ・スタジオの
マークとロゴのことです。
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こちらをデザインしてくださったのは、実はアートディレクターの
葛西薫さんです。アノニマ・スタジオの「アノニマ」にこめられた
「誰のものでもない、匿名の」という意味と同様、 このマークには
名前がありません。ただ、スタッフの間ではこっそり
「アノニマくん」と呼んでいます。

この「アノニマくん」とロゴのデザインがなんと
「2005 ADC展」に入選いたしました!
アノニマ・スタジオの本には必ず「アノニマくん」がいます。
本といっしょにかわいがっていただけたらうれしいです。


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