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春の野草を食べよう



「わぁーこっちにも生えてるよー!」
「こっちにもあったよ!見てごらんっ!」
「すごいねー!」
「あっ!あっちにも!!」

 多くの方がこの季節がやってくるだけでウキウキしてしまうのではないだろうか?ちょうど二十四節気の「啓蟄」から「春分」にかけてのころ、野山はにぎわいを取り戻す。この春、ぜひ挑戦して欲しいのが「野草を食べる」ということ。今や、ちょっと大きなスーパーなら「ふきのとう」や「こごみ(クサソテツ)」、「たらの芽」などをパック入りで簡単に買えてしまう。しかし、ここはお父さんが自ら毒見役を買って出て、子どもと一緒に楽しんで欲しい。野草を口にした子どもたちは、大騒ぎになること、請け合いだ。「地面に生えている草を口に放り込む」という体験は、子どもたちに強烈な印象を残す。そもそも今ぼくたちが食べている「野菜」というのは、野に生えていた野草の類いを先祖が時間を掛けて改良を重ねたものだ。だから野草を食べるということは、昔の味覚を知るという歴史探訪的要素も含んでいる。
 そして、野草探しは「冒険」だ。崖のような急斜面を登り降りし、沢を渡り群生地を探す。夏のカブトムシ捕りなど泥まみれになるくらいで済むのだが、野草探しのときは間違いなく服の1、2枚は破ってしまう。
 いろんな楽しみ方が出来る「野草を食べる」という遊びの一端を、今回は紹介したい。詳しくは本編で。




竹本大輔(たけもと・だいすけ)

1973年生まれ。大阪市阿倍野区西田辺町で生まれ育つ。幼少の頃は「三度の飯よりも昆虫好き」。山に川に海に出かけては、捕虫網を振り回している子ども。小5の時に、友だちとふたりで出かけた山中での初めての野宿に感動、それ以来キャンプは生活の一部になる。大学生の時は、YMCAでキャンプリーダーとして子どもたちとのキャンプに明け暮れ、現在は自分の家族や友人とキャンプという、今も昔も変わらない趣味。現在は愛知県名古屋市在住。妻と子ども3人(小5女の子、小2男の子、2歳女の子)の5人家族。「付き合ってあげよっか」というノリで私の趣味に付き合ってくれる理解ある家族。
 仕事は、冷温水機能のついたウォーターサーバーと天然水ボトルを宅配する会社。ブランド名は「アクアセレクト」。三重県の伊勢神宮ゆかりの天然水を届けている。ウォーターサーバーの宅配を通じて「田舎と都会を結ぶ架け橋」をスローガンに、都市部のお客様を採水地である田舎部へお連れするということも年間を通し行っている。その中でたくさんのご家族と天然水の採水地を訪れ、「自然に親しむということとはどういうことなんだろう」と別の視点からも考えるように。
 春は野草観察、山菜採り、家庭菜園。梅雨になれば梅干し、梅酒つくり、そしてカブトムシ捕り。夏には、夜の川に潜りウナギ捕り。海に出てはカヤックやヨット。秋には木の実を探し歩き、登山を楽しむ。冬には雪山登山やスキー。まだまだ子どもが一緒に楽しめないものもあるが、一年を通してアウトドアライフを楽しんでいる。



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