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かぞくのブリコラージュ~自分たちで暮らしを作る、日常の発明記~かぞくのブリコラージュ~自分たちで暮らしを作る、日常の発明記~

文・写真・題字/中村家


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その13
ブリコラ農園 for みんな





去年庭の一部を耕して作った小さな菜園。しかし日当たりがイマイチだったのか、はたまた土質の問題か?はたまた手をかけなさすぎたのか?収穫できなかった野菜も多々ありました。今年は日当たり一等地を菜園にしたい!でも日当たりよい場所は砂利で埋まっていて開墾作業が大変そう!ということで、木枠のコンテナ菜園を作ってみることに。イベント設営、広告撮影その他諸々で使った廃材は、我が家の裏にまだまだたんまり。その廃材をつぎはぎして、大きなコンテナをふたつ作りました。以前のブリコラで作ったバルーンポットや雨水タンクも大集結。晴れてここにブリコラ農園が誕生しました。










ブリコラ農園までの日々
(2月15日〜3月31日まで)




2月15日

久しぶりの雨。朝、もう上がるかな〜と山道をのぼって学校にいく花種さんを送り出したら、その後じゃんじゃんと大降りに。びしょびしょになったらしい。雨が上がると今度はぴかーーーーって光。


2月16日

「雨ってね、かみさまのなみだなんだって」と樹根の言葉。




2月17日

花種さん。バレンタインにあげたお菓子のお返しを(早くも)友達にもらってきて、そのお返しを作って、渡して、そしたらまたお返しをもらって…と永遠に交換が続きそうなので、そろそろ止める。




2月18日

庭で遊んでた樹根、長い板に葉っぱを並べて「ごはんですよ〜。ほら、すてきでしょう」と。確かにすてきだ。


2月19日

花種さんは8年生劇の観劇。シュタイナー学園は8年生と12年生(中学2年と高校3年)の時に、本格的な演劇にクラス全員で取り組み、大きなホールで上演するのです。今年の8年生に仲良くしている(憧れている?)お友達がいるので、数日前から楽しみにしていた。なんと3時間越えの劇。帰ってきて「すっっっごかった!」と興奮冷めやらない花種さん。いいなあ!観たかったなあ!と羨ましがるわたし(例年在校生の保護者も観るのだけど、コロナ禍で8年生保護者以外観られなくなってしまったので)。



2月20日

家族で山梨の韮崎にできた量り売り専門店「仲沢商店」へ。藤野は神奈川と山梨の県境なので、甲府は「すぐそこ」って感覚。韮崎は「ちょいとその先」って感覚。仲沢商店、すばらしい品揃え!持参した瓶がたりなくなるくらい、いっぱい買った。次回はスパイス類とかも買おう(と早くもまた行く気)。




2月21日

友達の家がコミュニティーで仲間外れにされてしまったというアヒルを飼うことになった。花種さん「アヒルって10年から20年も生きるんだよ。卵も産むから料理にも使えるんだよ」とアヒルの魅力をわたしにアピール。そして「ママも会いにいこうよ」と連行される。家の中をペトペト歩いているアヒル、可愛い。そして「うちもアヒル飼いたい」って。まあそうなるだろうね。気持ちはわかるけども予定は…ないよ。
剥げていた壁を塗ったり棚をつけたり、ちょっとした模様替えをひょーさんがしてくれた。




2月22日

庭のミモザが咲いた。随分早いなあ…。花粉もすごい。涙と鼻水ぐじゅぐじゅの中、ひょーさんとロングロング中村家会議。やっと、じゃあこれで、これを、もう、やってみよう、とひとつ話がまとまった(仕事について)。夜、お雛様を飾る。




2月23日

天皇誕生日でお休み。今年の目標に「フランス菓子をたくさん作る」と書いた花種さんに、ひょーさん実家の近くのフランス菓子屋さんから、バターが届いた。お店のロゴを描いたイラストレーターさんを紹介したことがあり、そのお礼にと。2キロもあるまな板みたいなフランスのバター!すごい。


2月24日

樹根の左目が赤くて腫れぼったい。時々擦って「かゆい」と言ったりするのでまままままさか花粉症では…?わたしは23歳くらいで花粉症を発症したけども、子どもの時からこんな症状を抱えなくちゃいけないのは可哀想すぎる。ちがいますように。




2月25日

樹根の目の腫れとかゆみは落ち着いた。よかった。気持ちがソワソワ。ひょーさんと始める、と決めた新しいこと。なんと「お店」なのです。今我々家族でどう生きていくか。やりたいことばかりを挙げていても現実は難しい。「どうしてもやりたくないこと」をまず考えて、そのあとわたしとひょーさんの持っている力を合わせたら「何ができるか」って考えつづけて出たのが「お店」だったから、お店をやる(といっても、店舗があるようなお店ではないんだけど)。で…よしやるしかない!と昼間思うんだけど、夜になるとソワソワ。ひょーさんは相変わらず全然ソワソワしてなくて、ほんと羨ましい。その精神力。ああ、わたしたちは何処にいくのだろう。


2月26日

午前中取材。家に取材が来るのって、けっこう久しぶりかも。シジュウカラが今年もバードハウスに巣作りを始めている。



2月27日

吉祥寺で布作家の早川ユミさんが個展をされているので、観に行く。ユミさんの本や作品にこの1年くらいとても勇気…というかヤル気をもらっている。ああもう、考えるのしんどいわ…という時にも、本を開き、このままじゃイカーーン、と再びお尻に火をつけてもらってる。はじめてお会いしたユミさんも、ユミさんの作品たちも、強くてまるくて人懐っこくてやさしかった。ギャラリーの中では一言も発さなかった花種さん(それが彼女の通常運転)外にでるなり「ユミさんかわいかったね」と。輸入雑貨店でジャムやら買って本屋で本を見てインドカレーを食べて藤野に帰った。




2月28日

冬の間放置していたテラスの掃除。満開まであと少しというミモザのもと、おやつを食べた。花種さんがもらったバターをつかって、シンプルなパウンドケーキを焼いてくれたので、コーヒーとともに。姉と弟のけんかをBGMに(どうしてこうもけんかばかりするのでしょう)。




3月1日

アノニマ・スタジオの村上さんと打ち合わせ。国立のロージナ茶房で、と約束していたのだけど緊急事態宣言の影響で営業時間変更で開いてなかった。ので、向かいのスターバックスにて。自分の書いてきたものを最近読み返して、わたし自身が忘れ去って、なかったみたいにしてる、小さな出来事たち。トゲトゲしていたりギザギザしていたり、ヌクヌクしていたりするひとつひとつが、わたしの背中を押したり引いたりして今に至っているとしみじみ感じている。などなど、今思うことをベーラベーラと話し、聞いてもらった。花粉がすごい。




3月2日

立ち上げるお店(家族と一年商店といいます)の作業いろいろ。学校から帰ってきた花種さんがスコーンを焼いてくれた。放課後は友達と遊びまわっているのが常なので、誰とも遊ばず過ごすのはめずらしい。内田真美さんのレシピ本を見てその通りに作ったので、とてもとてもとても美味しいスコーンが焼けた。静かなお茶タイム。「たまにはママとこうして過ごすのもいいね」だって。



3月3日

雛祭り。花種さん、近所の友達とお祝いがしたいと引かないので(パーティーガールよ…)平日なのにパーティー(一緒にごはんたべるだけだけど)することに。わたしは体調がどうにもよろしくない。そんな中、ちらし寿司(いつもヒジキや油揚げなどがメインのちらし寿司もどき)を作っているのに「イチゴの白玉は?白玉ないなんて最悪なんだけど」等々横から言ってこられると「ママ具合悪いのに!作ればいいんでしょ!作るから黙って!」と、啖呵切りたくもなりますの…。体調不良を怒りが凌駕したことで、無事作れました、イチゴ白玉も。



3月4日

花種さんは学校でも雛祭りで(生け花をするらしい)着物持参。
窓の外を見ながら樹根が「つぎつぎに葉っぱの色が変わっていくよね〜」ってつぶやき「緑からピンクになったらさくらだよ」と続けるので、なんともほのぼの。




3月5日

傘松ファーム(藤野のファーム。鶏を飼い野菜をつくっています)に行くと、ファームのかおりさんがケールをブーケみたいにしてくれた。帰ったらひょーさんが長期スパンで継続中の心弾まない仕事案件のzoom打ち合わせを終えたところだった。気が沈んでいる様子。ケールでサラダを作って、食べた。去年藤野に移住してきた村上くん(空間デザインやオブジェ制作をしてる)が家族と一年商店用に改装するスペースの下見にきてくれる。そしてあっという間にプランから見積もりまでだしてくれた。スペース改装、村上くんにお願いしたいと思っています(家族でやってもいいのだろうけど、ちょっと急いでいて、村上くんは我々にはない推進力と機動力を持ち合わせた人なので)。4月に空間ができるメドがたった。




3月6日

廃墟のようなひょーさんのアトリエから見る湖はきらきらと美しい。ふうと深呼吸。



3月7日

花種さん、友達のおうちで雛祭りパーティー(は、当日もうやったでしょう…。どこまでもパーティー好きなガールズたちに閉口しつつ)でドレスコードは浴衣。お菓子を作っていきたい、アラザンをかけたい、いちごのクリームもつくりたい、という希望。お菓子作りへの情熱は素晴らしいのだけれど、アラザン、いちご、生クリームなど、ほしいものをぽいぽい買ってもらえると思っているのかい?それは違うと思います。ということで言い争いになりすぎ、疲れすぎ、アラザンは結局買ってあげた。買わないほうがよかったんじゃないか…と思ったりまあ〜アラザンくらいいいじゃん…?思ったり。どうなのでしょう…と葛藤する母を尻目に本人は浴衣きて、アラザンかけたクリームマフィン作って、たのしそうに友達の家にいきましたわ。



3月8日

家族と一年商店開店(?)にむけ、ひょーさんもわたしもさまざまな人と連絡したりやりとり中。そんな中わたしのスケジュールミス発覚。で、言い争いとなり(毎度〜)またも涙ぐみそうになる(くやしい)。くそう。すぐ涙ぐんでいる、この1年。「自分の状態にぼくを巻き込まないで。やつあたりしてこないで」と言われると、そりゃごもっともなんだけど(くやしい)。前向き(って言葉の空回り)にやってくしか道はないんだけど。

3月9日

花種さんと夜けんか。バター(うさぎ)のマーキング激しいこのシーズン、バターの粗相の片付けは花種さん担当、ということで一応本人も納得しているのだけど、めんどくさい、やりたくない、が本心。なので、バターがおしっこしてもすぐに片付けない。「今やるとこ〜!」「わかってる!うるさいな〜」等々文句たらたら、イライラをわたしに八つ当たり。毎度毎度なので、今日はもう堪忍袋の尾がきれたわたくし。夕飯なし!と怒る母に怒りで応答する娘、冷蔵庫やキッチンの棚をあさって勝手にいろいろ食べていました…。


3月10日

花種さんと冷戦2日目。「ママはあなたのお弁当は作りませんから」と宣言。それでも謝らない花種さん。自分で何かお弁当箱につめて学校行きました。ある意味自立?


3月11日

冷戦3日目。昨夕も険悪なまま、ふらりと家を出て行った花種さん。しばらくほっておいたけど、暗くなっても帰ってこないので近所の友達などに連絡してもおらず。ひょーさんのアトリエ(徒歩10分)にいた。「あ〜、喧嘩する前に時間をもどしたいな〜」と言っていたらしいけど、謝らないのでまたまた夕飯なし!友達が作ってくれたというタッパーに入ったおかず(!)と冷凍ごはんをあたため「おいしい〜!」と言いながら食べていた(いい根性してる)。さらに今日のお弁当は友達が作ってきてくれる、とシャアシャアという(いい根性してるし、いい友達もってる…)。なんだかどーすりゃいいのかわからないけど、今日は3月11日。10年前のこの日、5ヶ月の赤ん坊を抱えて驚き、唖然として、迷いでいっぱいの日々を、1日1日きっとこっちだろう、と信じる方にむかってきて今日がある。よかったことも、よくなかったことも、たくさんあって今がある。よいことも、よくないことも、両方抱えた今がある。



3月12日

やっと謝ってきて、仲直り。長かった…(わたしも意地っ張りなのでね)。 うぐいすの鳴き声がきこえる。3学期最後の日。つまり花種さんは4年生最後の日ということ。1年間ありがとう、と先生に花束を持って登校(来年も先生は変わらないけどもね)。シュタイナー学校は通知表というものはなく、成長の記録、というものが来週保護者に渡される(子ども自身はそれすら見ることもない)。5年生だなんて、信じられない思いだ。



3月13日

そして今日は樹根の通うシュタイナー保育園の卒園式。あいにくの雨だったけれど先生やスタッフの方が作った野花のアーチ(うちのミモザもつかってもらった)をくぐっていく年長さんたちの姿に、胸があつくなる。かけがえのない時間の真っ只中に今、自分がいると強く感じる、別れの時。ふだんはわっちゃわっちゃとありがたさなんて感じられないまま毎日過ごしちゃうけどさ。



3月14日

父(絵描きなのです)の展覧会を観に、長野の美術館へ車で。展覧会最終日だったので、父も来ていて、作家の生解説(?)を聞きながら絵画鑑賞。帰りに軽井沢によってカレーを食べたんだけど、「カレーはいやだ」という花種さんがストライキ&癇癪を起こして険悪な夕ご飯となる。最近こういうことが多い…。疲れる。


3月15日

近所の友達がぞくぞくとお菓子を持ってきてくれる月曜日(昨日は外出してて受け取れなかったホワイトデーのお返しだそう)。午後はひょーさんが仕事で今関わっているミュージシャンの蓮沼さんたちがやってきて、テラスでバーベキューしながら打ち合わせをする、とかいう予定。バーベキュー好きの子どもたち大張り切り。



3月16日

菜花の季節。のらぼう菜、おいしい。そして種まきの季節。去年ちいさな畑にした場所はいまいちな日当たりで、キュウリやトマトはよく実ったけど、カブやにんじんなど、地面の中に実がなるものがうまく育たなかった。庭の中の日当たりのいい場所は砂利がすごくて耕すのはなかなかの道のり…。ということで、今年は木枠を作ってそこに土を入れて、菜園にしようと思う。これが、次回のブリコラじゃ!ということで、廃材で枠組みを作った。


3月17日

家族と一年商店用に2階の一部屋を改装工事もだいぶクライマックス。床もはれて、あとは窓を替えるのみとなった。商店で関わってくれることになった作家さんと打ち合わせで国立へ。汗ばむくらい、あたたかい日。



3月18日

木枠はまだできていないのだけど、ポットに種まきいろいろ。カブとか、ブロッコリーとか、レタスとか、すみれとか。



3月19日

花種さんの三鷹に住んでいた頃からのおさななじみ、カイくん。毎年バレンタインデーにお菓子を送って、ホワイトデーにお返しをもらっているんだけど、今年はクグロフ型とクグロフのレシピブックも送ってくれた。遊びにきた友達と本を見ながら(そして勝手にアレンジもくわえながら)おやつにクグロフ作り。上手にできておりました。その横で母と父は今日も今日とて静かに口論。疲労…。


3月20日

「成長の記録」の受け取りに学校へ。帰って、花種さんがいない場所でこっそりと見る。彼女のペースで、彼女らしく、優しさや強さがゆっくりとでも確実に育っているんだな、と感じれた。先生たちのあたたかい言葉は子育て中の励みともいえるものでございます。



3月21日

木枠、枠組みだけ組んで置いておいたら、子どもたちがわやわやと鬼ごっこ(近所の子達、総勢10人くらいで)しているところに踏まれたりしてグニグニに曲がっていた。直して、枠に板を貼っていく。これも全部廃材。裏に積んでいた廃材も貼るたび少なくなっていき、気持ちいい。



3月22日

桜が少し、咲き始めてる。庭のすももの木の花も。晴れ予報だったのに、どしゃぶり再び。ヴィーガンチーズを作ってピザを焼き、テラスで食べよう、というところで雨が降ってきたので、慌てて家の中へ。


3月23日

わたしが藤野に来た時から、たくさん助けてもらった友人家族が、東京へお引っ越しの日。ハグして、またね!!と見送る。グッドラック。おたがい精一杯今のベストと信じれる道を行こうね。



3月24日

朝洗面所の窓からシジュウカラがバードハウスに巣の材料を運び入れようとしているところを見ながら、歯磨き。
スイセン、ムスカリ、スノードロップ、一斉に咲いてきて、うきうきとするね。


3月25日

藤野の地域通貨「よろず」。萬はメーリングリストになっていて、何かお願いしたいこと、探してること、物々交換したいものなどなどメールすると、萬メンバーに一斉にメールが届く、というシステム。木枠コンテナの中にいれる畑用の土。140×90サイズ×2なので、大量の土が必要…。ということで、「コンテナ菜園用の土を探しています。譲ってくださる方いますか?」と萬に流したところ、続々と「農地の土あげます」とか「好きに持っていってください」等のメールが届いた。ありがたやありがたや〜〜〜



3月26日

たくさんの人が土をくれるとメールをくれたので、いつどこにどうやってもらいに行こうか?と計画を立てる。ポットには芽がちょんちょこと出てきた。かわいいなあ。庭の桜も一気に花ひらいてきた。



3月27日

いろいろ食材がなくなってきたので、韮崎の「仲沢商店」(量り売り専門店です)へ近所の飯田一家と車を乗り合わせて向かう。玄米パスタやベーキングパウダー、はちみつ、ナッツ、塩、そして子どもたちは当然のごとくドライフルーツを選びまくり。たくさん買った。仲沢商店のちかくにある、ツリーハウスがあるカフェは今の季節、最高にきもちよい。帰りに甲府のAKITOCOFFEEをテイクアウトして、舞鶴城で飲んだ。よき土曜日。


3月28日

近所のお友達の家で「イースターのお茶会」に誘われたので、ゼリーを作って向かった花種さん。樹根もついていきました。近所の子達が集まって豪華アフタヌーンティーだったみたい。数時間後、みんなでうちへやってきて、鬼ごっこがはじまった。近所の子たちでわらわらと遊ぶ時はだいたいいつも鬼ごっこ(正確には、かくれこおりおにごっこ、らしい)。3歳〜10歳が入り乱れ、家の中と庭全部つかって遊ぶ。誰かが常に目の前をバタバタ走りる中、仕事。集中力を鍛え抜くための修行のよう…。



3月29日

萬でもらえることになった土を貰いに行く。うちのハイエースを近所の人に貸していて、なので近所の人に軽トラを出してもらって、はじめて行く「高橋さん」のおうちへ。 聞いていた住所にむかうと、同じシュタイナー学園の一年生のご家族(で、最近高尾から藤野に引っ越してきていた)だった。「え〜!?タカハシさんって、そうだったの〜?!」なんて話しつつ、大量の土をもらった。家に帰ってさっそく土を木枠コンテナにいれた。



3月30日

庭の桜、満開。



3月31日

木枠コンテナに芽が出てきた苗を植え買え。去年ブリコラで作ったバルーンポット(風船用のヘリウムガスが入っていた缶をポットにしたもの)にも種をまいたり苗をうえたりして、一緒に並べた。これまた去年作った循環型野外キッチンの雨水タンクの水もちょうど使える位置で我が家のブリコラ大集結。これはまさに「ブリコラ農園」じゃないの!ブリコラをはじめて一年が経った。この一年、わたしたち家族は一歩進んで二歩下がる的な?新しい暮らし方生き方を描きながら、どうやってそれを成り立たせられるのか、模索し続けている真っ只中。それでも一年かけてパラパラパラパラ、わたしたちが蒔いてきた種も、きっと芽が出て育ちゆく。きっとそろそろ芽が出る!はずなんだ(と信じるよ)。




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中村俵太(ひょうた(父/夫)

「HYOTA」として空間デザインを生業に活動しつつ、家族と一年誌『家族』のクリエティブディレクターも担当。決断力と実行力はあるけど計画や段取りは非常に苦手。人見知り。日本生まれ日本育ちなのに日本語がおかしい。極めて楽天的でポジティブ。

中村暁野(あきの(母/妻)

家族と一年誌『家族』編集長。家族や生活をテーマに執筆活動も行なっている。ズボラでめんどくさがりな反面、理想を追って突っ走りがち。でもその突っ走りによって人生動かしてきたという自負もあるので、引き続き突っ走る気まんまん。

中村花種(かたね(娘)

繊細で敏感、パワー溢れる9歳児。両親への巧みな口答えのバリエーションは一休さんのとんちさながら。大人をまじまじと観察して急所を突く発言をするのも得意。極度の内弁慶だったけれど藤野暮らしの中で日々日々壁を越え、自分を伝える力を身につけ中。

中村樹根(じゅね(息子)

マイペースでごきげんな3歳児。道行く人に誰彼構わず話しかけては何かをもらってきたりする。ここぞという時に病気になりがち。今のところ3回の誕生日のうち2回は寝込んで迎えている。食べるの大好き。姉とはトムとジェリーのような関係。

バター(うさぎ)

花種さんの膝に飛び乗るすきを常に伺っている、アメリカンファジーロップのオス。愛故に、毎日花種さんにおしっこをひっかけるのが家族の悩み。


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