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鳥を呼ぼう!その 1

また暖かな春がやってきました。
この季節がやってくると、胸が高鳴り、
庭に出ずにはいられなくなります。

今年もこぼれ種や去年の根っこから、
そして木々の枯れ枝にも
新しい顔がのぞいています。
小さな芽が太陽の光を目指して、
顔を出したときの愛おしさ、
かわいらしさと言ったら!

その場面に出会う瞬間が、
庭作りの醍醐味のひとつかもしれませんね。


最近の庭の様子です。

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ボリジ
楕円の葉っぱがボリジです。
雑草の間から顔を出していました。

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ヤロウ
ゲジゲジの葉っぱが目印です。
雑草の中でも目立ちます。

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ルッコラ

こぼれ種で勝手に育つ代表選手のルッコラは、
いち早く芽を出し、もう花を咲かせています。

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ワイルドロケット
ルッコラの原種です。
クローバーの間を縫って、
葉を大きく広げているのがわかるでしょうか?

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レタス
名前はわからないのですが赤いレタスです。
あまりに美しく血球したので、
写真に収めずにはいられませんでした。

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アスパラガス
3年目にしてようやく
アスパラガスらしい姿を見せてくれました。
種を蒔いて最初の数年は
とても華奢で、ひょろひょろしていて、
お店で見かける太さになるには3〜5年かかるのです。


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モミジイチゴ
こちらも3年目にしてようやく花をつけたモミジイチゴ。
オレンジ色の実がなる予定です。

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クサイチゴ

こちらは大きく広がって、
たくさんの花をつけているクサイチゴ。
赤い実がなります。

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アケビ
植えた当初はフェンスから庭が丸見えだったのですが、
元気よく伸びたアケビのおかげですっかり見えなくなりました。

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ローリエ
以前の家の庭から移植したローリエ。
すっかりこの土地に馴染んだようで、2倍の身長に。

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ギンモクセイ

近所の方が相続税対策に土地を売ることとなり、
木々を分けてくださったもののひとつ。
こちらも根付き、新芽がたくさん出ています。
引き継ぐことができてとても嬉しいです。

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ジューンベリー

桜が散る頃に花をつけるジューンベリー。
甘い蜜に誘われて、蟻もやって来ました。

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コナラ

落ちたドングリが殻を破って
芽になろうとするところを見つけました。
頑張れ〜!!

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こちらはお母さんのコナラの木。
いつかはこんなに大きくなってくれるのでしょうか。

春になればこうして、私は何もしなくても
勝手に育ってくれる庭です。
手間なく楽しんでいます。

前回の「虫と仲良く!」
第3回の「雑草と仲良く!」にも書いた通り、
虫や雑草とも共存する形を目指しているので、
おそらく一般的な庭作りより手を入れることが少なく、
とてもラクをしています。


そんな緑の力まかせの私でも、どうしたものかと困り果て、
やっぱり庭作りって大変だなと悩んだことが一度あります。

ネキリムシによる被害です。
ネキリムシはその名の通り、
根元に近い部分を食べてしまう虫です。
根元を食べられるとどうなるかというと、
こんな感じです。

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とても悲しい姿でしょう?
芽を出し、ようやく苗らしくなったところで
根元を食べられてしまい、
あえなくこれらの苗はご臨終となりました。
これから育とうという苗が次々と被害に会ってしまい、
さすがに見過ごすことができませんでした。

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こちらが見つけたネキリムシ。
次の苗を狙っているのでしょうか。

しかし夜行性のネキリムシを探すのも簡単ではない上、
見つけたところで始末の仕方にも悩みました。

そんな時、思いついたのです。
鳥に食べてもらおうと!

スズメやシジュウカラの小鳥でさえ
一年になんと12万匹の虫を食べるのだそうです。
我が家にいるネキリムシなど、
あっという間に食べてもらえそうです。

虫が大好きな鳥に食べてもらえば、
鳥もお腹いっぱいになって大満足な上、
私も手をかけずに済みます。

これ以上、素晴らしい虫対策はないと考え、
我が家の庭に鳥を誘致する作戦をはじめました。

「鳥を呼ぼう!その2」に続きます。

参考文献:
大橋弘一+Naturally著『庭で楽しむ野鳥の本』山と渓谷社 2007年
藤本和典著『野鳥を呼ぶ庭作り』新潮社 2005年

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