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アノニマ・スタジオWebサイトTOP > わたしをひらくしごと もくじ > 第1話 ハナミドリ 上田翠さん

「働いて生きること」は、人の数だけ、物語があります。取材でお会いした方、ふだんからお世話になっている方、はたまた、仲のいい友人まで。これまでに出会った、他の誰とも似ていない仕事をしている「自分自身が肩書き」な人たちに、どのようにしてそうなったのか、話を聞きにいきました。

写真:藤田二朗(photopicnic)

流れに身をまかせながらも おもしろそうな予感があるほうへ

第1話 ハナミドリ 上田翠さん


大都会のコンクリートジャングルの谷間に対照的な蔦にびっしり覆われた一軒家。
ただならぬ佇まいがどうにも気になってしまう人はきっと少なくないと思う。
その花屋を営む彼女は、明るくよく笑う人だった。
上田翠さんをひらく、しごとの話。

名前

仕事

花屋

この仕事を始めたきっかけ

“みわちゃん”の誕生日プレゼント

うえだ・みどり
1977年、東京都出身。蔦に覆われた西新宿の物件にひと目惚れしたがために独立を決意、「ハナミドリ」店主となる。西荻窪の「枝屋」とともに「ハナと枝」を結成。花を束ねたり、枝を活けたり、土に触れたり、木に登ったり、実を摘んだり、藁を編んだり、落ち葉を踏みしめたり、種を蒔いたりして、植物と戯れる日々を送っている。
http://www.hanamidori2010.com
http://hanatoeda.com  




──どうして花屋になったのかをたどるために、美術大学へ進学した理由あたりから伺えれば。

なんというか、行き当たりばったりで。英語が話せるようになりたくて、高校生のとき英会話学校に通ってたんです。高いお金を払って……って、うちの親がだけど(笑)。同じクラスに多摩美(術大学)の学生がいて、学校が超おもしろいっていうんですね。それで関心をもったのがきっかけ。べつに美術に興味があったわけではなかったんです。

大学は外国語学部を受けようと思ってたんだけど、そんなわけで急に美大がおもしろそうだってなって。でも、そのときすでに高校3年生で、絵心があるわけでもないし、いまからデッサンや立体構成の訓練をしても間に合わないというので、実技の代わりに小論文で受験できる学科のあった東京造形大学に入ろうと。

造形大は入試日が早くて、他に受験した普通大学の入試日が、造形大の合格発表の日でした。私は試験中だから、親に発表を見にいってもらうことになって。当時は携帯電話がなかったから、合格してたら「1」、不合格だったら「2」って入れてって頼んだんです。

──懐かしのポケベル(笑)!

お母さんだから、文章とか送れないからさ。そしたら試験中にピコンと音がして、見たら「111111111」って、超いっぱい入ってて(笑)。受かったんだー!と思って、それからテストは上の空。たぶん白紙とかで提出したと思います。

それで、CG専攻の科に入学できたんだけど、小論文で入れるから選んだだけで、CGに興味があったわけではなく、まったくちんぷんかんぷん。当時、Macが発売されたばかりのころで、立方体を動かすプログラミングの授業を受けて……この四角い箱が垂直移動しようが回転しようが……どうでもいい、と思っちゃった(笑)。だから、最初の1年で学校にはあんまり行かなくなっちゃいましたよね。

それでも友だちができて、とりあえず学校へ行けば楽しく過ごせるようになったんだけど。でもバイトばっかりしてました。ははは!

”みわちゃん”の誕生日プレゼント

でも、テキスタイルの授業はおもしろくて、わりと真面目にやりました。ああいう手を動かす作業は好きだったから。学生のときもう少し勉強しておけばってみんな思うことだろうけれど、私も美術史や色彩学をもっとちゃんと学んでおけば、いまの仕事に結びついたかもしれないと思います。

──大学を卒業したあとは?

何もしてない(笑)。就職も就活もしたことがないんです。大学に行って遊びほうけているうちに4年が過ぎて、卒業してもそのまま同じバイトを続けていました。
あのね、キャバクラみたいなところでバイトしてたんです。友だちに誘われたので行ってみたら水商売で、えー!ってびっくりしたんだけど、給料がかなりよくて。当時で時給2000円くらいはもらっていたんじゃないかなあ。いわゆるキャバクラのお姉ちゃんって感じで、短いスカート履いて、ビラ配りながら「いらっしゃいませー!」って。

どうして花屋さんになったんですかって取材なんかで訊かれると、このあたりの話から始めるんだけど、まあ全部、はしょられる(笑)。

──謎の自主規制。

それで味をしめて、バイト先を変えても、また水商売。今度はフィリピン人、チリ人、韓国人、中国人など、いろんな国の人がいるおもしろいお店で。動物園っていわれてて、色気っていうよりはとにかく大騒ぎみたいな(笑)。そこでは結局、5年くらい働きました。
それで、そういうお店だと、自分の誕生日のときにはお客さんを呼ぶんですよ。指名とかも一応あるから。そのときに、お客さんがプレゼントに花束を持ってきてくれるわけです。

──やっと花が出てきました(笑)。

みわちゃん……あ、みわちゃんって当時の源氏名なんだけど(笑)、みわちゃん誕生日おめでとうってカードがついたお花をもらうわけ。普段、そんな機会なんてなかなかないけれど、一度にたくさんの花束をもらうと、これはかわいいなとか、こっちはダサいなとか、仏さん用かい!とか(笑)、いろいろある。へえ、おもしろいもんだな、花屋ってなんだかおもしろそうだなって、そこで初めて花に興味をもったんです。
それで花屋の働き口を探すようになって、未経験者でもOKのところに雇ってもらいました。といってもバイトだし、大学を卒業して2年くらい経っていたし。だから英会話も美術大学も関係ないの、しょうもないでしょ~。




毎日がお葬式

その店は冠婚葬祭の花も請け負っていて、小売、ブライダル、お葬式と各部署に分かれていました。私は最初は配達ばかりやってたんだけど、途中で葬式の部署に異動になって。そこが楽しくてね。毎日お葬式!

──葬式が楽しくて!っていうのはちょっと語弊がありますけども(笑)。

うん、人が死んで儲かる商売だからね。でもね、よくテレビで見るような芸能人のお葬式を想像してもらうとわかりやすいと思うけど、大きな花祭壇をみんなでワイワイとつくるわけ。学校みたいでなんだか楽しかったんです。トラックで現場に行って、花を降ろして、名前の札を立てて、飾りつけして、それを次の日撤収して……毎日が、その繰り返し。故人が好きだったものを祭壇に反映するために、幅7~8m、高さ3mくらいの足場を組んで、たとえば富士山なんかを表現したりするんです。みんなでああでもない、こうでもない、と仕上がりにこだわって徹夜でつくったりしていました。
お花も、ひと晩中暖房の効いた部屋に飾っておいてもしおれない花を選んだり、当日にいちばんいい状態でなければならないから蕾を1週間かけて咲かせたり。手間もかかるし場所も必要で、どこででもできることではないので、すごくいい経験をさせてもらいましたね。
そんなわけでとても楽しくやっていたから、辞めるつもりは全然なかったんだけど……この物件を見つけてしまったので。



──自分で店をやることになった。

物件を見るのが趣味なんです。不動産屋のサイトでいろんな物件を見て、こんな家に住みたいなーとか妄想するのが好きで。あるときこの物件を見つけて、何ここ、超おもしろそう!って、すぐ問い合わせをしたんですよ。で、内見をして即決。

──なんというか……勢いのある行き当たりばったり、ですね。

ほんと、全部そうなの!

そのとき、花屋だったから


──界隈に何かつながりがあるわけでもなければ、自分で店をやりたいと思っていたわけでもなかったのに、物件にひと目惚れしてしまったなりゆきで店をもつことになったんですね。

ここで何かをしたらおもしろそうだと思ったんです。そのときやっていた仕事が花屋だったから、花屋しかないかなって。国家技能検定もあるにはあるものの、花屋ってべつになんの資格もなくできるんですよね。極端にいえば、来てくれた人に花を売れば商売としては成り立つので、なんとかできるかなって。


──なんというポジティブさ。しかも同時期に、旦那さんは旦那さんで、ご自身の自転車店をオープンされたんですよね?

そうなんです。結婚して7~8年経ったころですが、旦那はそれまで勤めていた会社を退職して独立することがもう決まっていて、店舗物件をずっと探していました。そんなときに私がここを見つけてしまい、「私も店をやろうと思うんだけど」って。旦那もゼロからのスタートで、その時点では稼ぎがないわけで。私は当時、社員として働いていたから、曲がりなりにも安定した収入があったのに「私も無職になって独立します」と(笑)。ひどいね~、いま考えると。

──夫婦が同時に別々に店を出すって、なかなか珍しいケースですよね。

何も考えてなかったんですね。旦那だって、自分が独立するのに私にダメとは言えないだろうから。いきなりフリー、どっちも稼ぎなし!



──それが2010年のことですね。やっと話が開店まできましたが、ここまでいいエピソードがあったのか、なかったのか、よくわかりません(笑)。ところで、ハナミドリという屋号の由来は?

独立する前、大学時代の友だちと、母の日のギフトをオリジナルでつくって売ったりしていたんですよ。私はお花を、ケータリングの仕事をしていた子はお菓子を、デザイナーの子はプロダクトをっていう感じで。私以外の子はすでに屋号をもっていたので、翠もなんかつくれば?って。「花屋で名前が翠なんだから、ハナミドリでいいんじゃん」って友だちに言われて、じゃあそれでって。これまた適当、行き当たりばったりで流れに身を任せている……。

──それでも、個人で店を長く続けるのは簡単なことではありませんよね。

最初は、昔の同僚の紹介で生け込みの仕事をまわしてもらったり、友だちがお得意さんに贈る花を注文してくれたり、ライターの友だちが雑誌に載せてくれたり。そういうありがたいことが続いて、今日までやってこられたんです。



ご注文はお早めに

──アレンジメントやリースにはすごくハナミドリらしさがありますが、テーマやルールといったものは何かあるのでしょうか?

うーん、正直、かわいいと思った花を仕入れてつくってるだけで、あんまりこだわりとかはないんですけどね。


──たとえばアレンジメントをつくるときに、お客さんとはどういうやりとりをするんでしょう?

なるべく情報は聞き出そうとします。たとえばヒマワリの花束が欲しいと言われても、男の人に贈るのか、女の人に贈るのか、どんな場面で渡すのか。見映えがするのがいいのか、持ち運びしやすいのがいいのか。たとえお任せでって言われたとしても、完全なるお任せでは絶対ないと思うんですよね。なので、なるべくその人の雰囲気に合ったものを考えます。

──じゃあ、セオリーみたいなのはそんなにないということですね。こうきたらこれ、みたいなパターン化はあまりできない。そのときどきで、手元にある花も変わりますもんね。

そうそう。だから、みなさんお花頼んでくるのがほんとギリギリなんだけど、できるだけ早く注文してほしい(笑)! え、今日の今日ですか!?っていうお客さんもいっぱいいるけど、直前だと店に在庫がある花でしかつくれないでしょう。予算と方向性をあらかじめ教えておいてくれれば、そのために仕入れにも行けますから。花屋に行けば花はあるもんだってみんな思ってると思うけど、うちは大きい店ではないから、そんなにいろいろ取り揃えられているわけでもないんですよー。

──でもその現場対応力が、もしかしたらハナミドリっぽさをつくってるのかもしれません。


仕事版の配偶者?

──西荻窪の「枝屋」と一緒に展開している「ハナと枝」についても教えてください。そもそも「枝屋」の細沼浩さんとはどうやって知り合ったんですか?

同じ市場に出入りしていて、顔は知ってたんですよね。彼の仕入れているものを見て、おもしろいの買ってるなとか、趣味が似てるなとか思ってはいて。そのうえ、伐採した木で満載になった汚いクルマで仕入れに来ていたりして、何やってるんだろう?って。訊いたら、庭木のメンテナンスや植え込みもやってるっていうから、普通の花屋とは違う、おもしろいスタイルでやってるんだなあって。うちもお客さんに庭を頼まれたりすることがあるから、そんなときにはお願いするようになりました。
それで、興味のあることがけっこう近かったりして、なんか一緒にできたらおもしろいよねって話をしてたのかな? で、私は毎日5~6社の物件サイトをチェックするっていうのを相変わらず趣味としてやってて、そしたらいいのを見つけちゃった。

──「ハナと枝」のアトリエにしている一軒家ですね。レッスンやワークショップなど、お互いの店舗ではできないことができるようになった。

折半したらお小遣いでなんとか借りられるくらいの家賃なうえに、なんと庭つき! ここ、おもしろそうだよって見にいって。それでなんかやろうってなったの。



──「ハナと枝」も、これまた物件きっかけで誕生したのですね。どこかに拠点をつくってふたりで活動しようっていう相談は以前からしていたんですか?

……忘れちゃった(笑)。でもたぶん、もっと緑が置けるスペースがあったらいいよねとか、そういう夢みたいなことをしゃべってたのを、ここならできるんじゃない? って私が具体的にもってきちゃったから、始まっちゃったんだろうな。
じつはいま「ハナと枝」を会社にしようとしていて、税理士さんに相談してるんです。でも「ハナミドリ」と「枝屋」と「ハナと枝」で、拠点が3つもあるのにスタッフは3人しかいないっていう。
私、自分ひとりでやるにはけっこう手一杯で、かといって人材育成にはあんまり興味がなくて。店を大きくしたい気持ちもそんなにないんですよね。だから、同じようなテンション、同じようなポジションで仕事ができる、パートナーのような存在がいたらいいなって。浩くんとだったら楽しく仕事できるしね。



──もちつもたれつで、サポートし合える同業者がいるのは頼もしいですよね。

ひとりでやっていると、日々のことにただ追われてしまうというか。朝起きて、仕入れに行くでしょう。帰ってきて、水あげして、店の花の水を換えて、注文の花をつくって、メールの返信をして、日が暮れて。その間、店はグチャグチャなままなんで、うわあ、片づけなきゃって片づけてる最中に、お腹すいて帰っちゃう(笑)。で、次の日の店はまあきれいなんだけど、また仕入れに行ってグチャグチャになって……の繰り返しだから。



日々の仕事がまわっているのはいいけれど、新しいことを考える余裕がなくて。私、何かおもしろいことできないかなって構想を練るのが好きなんです。で、浩くんは、こんなことやあんなことができたら楽しいなって話せる相手なんですよね。何か思いついてもひとりだと、明日注文あるしな……ってなかなかできないけど、ふたりなら、じゃあいまサッと一緒にやっちゃうかってノリでできたりするし。だから浩くんと一緒に仕事するようになってからは、それ以前のただバタバタしていたときより、プラスアルファの楽しい仕事ができている……って、そういうことか! よし、浩くんに伝えよう(笑)。

──喧嘩することはありますか?

めちゃめちゃしますね。でもまあ大人になると、当たり障りなくって感じで喧嘩するような相手もなかなかいないから、それはそれでいいのかな。って、向こうはどう思ってるか知らないけど(笑)。他人同士だし、言わないでもわかり合えるってわけでもないから、きちんと言うところは言っておこうと。それにしても、この歳でそんな気が合う友だちができるのもないことだなって思います。

どこかの誰かの、いい言葉


──日常の業務で、楽しいと感じる瞬間はありますか?

水換えが終わって、花がきれいに店に並んだとき。わあ、きれいな花入ったなあ!って眺めて自己満足してるときですね。だって、そのあとすぐグチャグチャになっていくから(笑)。

──花屋ってイメージはきれいだけど、現場はけっしてそんなことないですもんね。

よくよく考えてみると、自分が小さいときに母の日なんかに買いにいってた花屋も、新聞で巻いた花がそのへんに転がってたりとかして、そこそこグチャグチャだったよなーって。花屋がそんなに美しいものではないんだっていうのは、自分でやってみてよくわかりましたね。勤めてたときは店に5~6人いて、接客する人、配達する人、仕入れに行く人、それぞれ担当がいたのできれいだったけれど。いまはそれらをすべてひとりでやっているから。でもスタッフを入れられない性格だから、しょうがない。


──仕事するうえでのテーマや心がけていることなどはありますか?

……こないだネットで見かけたんだけど、銀座のどこかの店のママの言葉で「死ぬこと以外はかすり傷」って。それにひどく共感しちゃった。すごい懐が深い言葉でしょ。
楽しくできればいいですよね。べつにやらされてるわけじゃなくて自分で選んだ仕事だから、楽しくやっていかなきゃ意味がない。まあ楽しいばかりではないけど、でもそれを選んでるのも自分だし。たまに嫌なお客さんもいるけど、仕入れに行くたびにかわいいお花を見つけたりとか、絶対ちょっとは楽しいことが日々あるから。店にずっとこもってるわけじゃなくて、足を運んでいろんなものを見にいって、ちょっとした変化があるから、楽しくできている。
だけど、ずいぶん長い時間働いてるよなっていつも思う。朝の4時に起きて、夜の8~9時まで仕事して。もうちょっと短時間になって、もうちょっと余裕ができたらいいな、くらいは思ってるけど。



──ほんとに花が好きなんですね。

新しい友だちとか趣味ができたような感じで、あとからおもしろいと思うようになったんですけどね。自分は何かをゼロからつくり出すことは得意ではないけれど、もともときれいな素材を組み合わせたりするのは好き。すでにあるこの場所でこんなことしたらどうかなって想像しながら物件を見るのが好きなのも、たぶん同じこと。だからそういう素材として、私にとって花はすごくいいんだと思います。生まれ変わったらまた花屋になるかといったら、それはちょっとわからないけど!



上田翠さんの “仕事の相棒”
浩とクルマと休み
「え、園芸バサミじゃないのかって? ええっとね、ハサミはもちろんよく切れるに越したことはないんですけど、現場に持っていくのを忘れてしまうこともよくあるので。代用が利かないという意味で、もはや浩くんがいないと仕事にならないし、クルマがないことには仕入れにも現場にも行けないし、仕事するためには休みもどうしたって不可欠。この3つがないと絶対無理!ですね」


インタビュアー

野村美丘(のむら・みっく)

1974年、東京都出身。東京造形大学卒業。『STUDIO VOICE』『流行通信』の広告営業、デザイン関連会社で書籍の編集を経て、現在はフリーランスのインタビュー、執筆、編集業。文化、意匠、食、旅、犬猫など自分の生活の延長上をフィールドに公私混同で活動中。座右の銘は「ひと文字ひと文字にキレあれ」。この連載の撮影を担当している夫とphotopicnicを運営している。
www.photopicnic.pics


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