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ベトナムのこぼれ話!がとまらないベトナムのこぼれ話!がとまらない

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現地に行くのが叶わないなら、妄想旅行へ! いまのうちに、ベトナム愛をたっぷりと育んでおきましょう。20年来ベトナムに通い続けている『ホーチミンのおいしい!がとまらない ベトナムの食べ歩きガイド』著者3人が、同書に収録しきれなかったあれこれを綴ります。ディープすぎて、ごめんなさい。

タイトルデザイン:岩淵まどか(fairground)
イラスト:阿部伸二(karera)


こぼれ話3

学校の前の、二大お楽しみ

写真・文/足立由美子


日本にも、小学校や中学校の前にありますよね、文房具屋さん。 ノートや鉛筆を買いに立ち寄って、ついつい好きなキャラクターの新しいグッズなんかを買ってしまった思い出が……。



『おいしい!がとまらない』のP.120でご紹介しているチョロンエリアの学校前の通称「文房具通り」は、文房具店が立ち並んでいます(ベトナムの大きな都市では、同業種の店が軒を連ねて営業していることが多い)。
街の中心部にあるような、書店を兼ねた大きな文房具店も見やすくて買いやすく、それはそれで魅力がありますが、学校の前にある「ザ・文房具店」には、そういう大型店にはない掘り出し物があるんです〜。









たとえば、私の好きな紙モノのひとつに「駐車券」なるものがあります。バイクなどを停めるときに半券を渡される、アレです。私がベトナム通いを始めた20年前に売られていたのは、もっぱら自転車用かバイク用(要するに描かれているイラストの話です)。最近はバイク用(しかもカブではなく、現代的なかっこいいバイク!)や自動車用のものばかりで、自転車用はさっぱり見かけなくなっていたのです。ところが! ここには!! 懐かしの自転車用が、たくさんあるではないですか!!! 我を忘れて買い占めたのは言うまでもありません。





他にも楽しいノート類、なんちゃってドラえもんグッズ(年々クオリティが上がって本物に似てきており、ちょっと寂しい)、バインダーやボールペン、探せばあるある、琴線に触れる文房具たち。お会計した後にも発見しては「あ、これも、あれも」と追加しまくり。帰る頃には両手いっぱいの荷物、日もとっぷり暮れていました。雑貨店を経営していた頃を彷彿とさせる、楽しく重たい、チョロン文房具探索でした。








そして学校前でもうひとつ忘れてはいけないのが、おやつの屋台。下校時刻に校門前に群がる屋台。そこに群がる子どもたち。
「買い食いはいけません」「まっすぐお家に帰りなさい」と言われていた私の子ども時代とは雲泥の差! 好きなおやつを目がけて走るあの子たちが羨ましい。










いろんなおやつを試したければ、下校時間帯の校門前にGO!ですよ。



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足立 由美子(あだち・ゆみこ)

東京・江古田にあるベトナム屋台料理店「Mãimãi」「ECODA HẺM」店主。ベトナム料理では、バインミーとビールに合うつまみ系にめっぽう強い。キッチュでユニークな雑貨を見つける名人でもある。ベトナムの魅力を積極的に発信中で、次に日本で流行らせようと目論んでいるのはヨーグルトコーヒーとケムボー。著書に『バインミー』(文化出版局)、監修に『バインミー図鑑』(柴田書店)。著者3人をバレーボールチームにたとえると、ポジションはマネージャー。物事をしなやかに受け止める調整役。
hem.ecoda.jp


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おいしい!がとまらない
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