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現地に行くのが叶わないなら、妄想旅行へ! いまのうちに、ベトナム愛をたっぷりと育んでおきましょう。20年来ベトナムに通い続けている『ホーチミンのおいしい!がとまらない ベトナムの食べ歩きガイド』著者3人が、同書に収録しきれなかったあれこれを綴ります。ディープすぎて、ごめんなさい。

タイトルデザイン:岩淵まどか(fairground)
イラスト:阿部伸二(karera)


こぼれ話1

使える、楽しい、コンビニ
ヨーグルト編
(Sữa chua)

写真・文/足立由美子


今日は『おいしい!がとまらない』のコラム(P.92)にも書いたベトナムのコンビニの楽しさを、もう少しお話ししましょう。



ここ数年、経済発展にともなって、ホーチミンやハノイではいろいろなコンビニがあちこちに増えています。
最初こそ「日本みたいになっちゃって、便利だけどなんだかつまらないなぁ」と思っていたのですが、そんな心配もどこ吹く風。楽しくて楽しくて、最近はもっぱら、現地に着いたらホテルに荷物を置いて、とりあえずコンビニへ、となっちゃっているほど。

日本では見かけないおもしろいお菓子や飲みもの、新しい種類のおつまみ、ビールのチェックは怠りません。
店によって商品ラインナップが違ったり、独自開発の商品があったりと、チェーン店の比較をするのもこれまた楽しいので当然、はしごもします。





到着初日にまず買うのが、夜食や朝ごはん前に食べる用のヨーグルト。ベトナムの人たちはヨーグルトが大好き。最近は無糖もありますが、まだまだ甘いものが多いようです。

イチゴやパイナップルなどのフルーツやアロエなどはもちろん、日本にはない味のヨーグルトもあります!





日本の食材なのに日本人には馴染みのない抹茶のヨーグルトをはじめ、ザクロにドリアン、クルミなどなど、どれも新感覚でちゃんとおいしいの。

ちなみにベトナムのコンビニやスーパーでは、ヨーグルトは4つセットで売られています。ここまでは日本の店でも見かける光景ですが、ベトナムではなんとこれを、自分の欲しい分だけ切り離して買えばいいんです! 些細なことではあるけれど、ベトナム人のこういう自由なところに感心、感激する場面はたくさんあります。












十数年前にハノイのカフェで流行した「黒米入りのヨーグルト」も商品化されています。甘く炊いた黒もち米のぷちぷちの食感がたまりません。コンビニによってはこのパッケージではなく、デザートとして別のコーナー陳列されていることも。

同じくハノイで大流行し、今では全国のおしゃれカフェの定番メニューとなった「ヨーグルトコーヒー」も大好きですが、コンビニではまだ見かけません。ぜひコンビニスイーツとして開発展開してほしいなあ。私も日本でも流行らせるべく、今年の夏も店のイチオシメニューでいきます!
「ヨーグルトにコーヒー!?」などと言わずに、ベトナムに行かれたらぜひお試しを 。Cộng cà phê(『おいしい!がとまらない』P.34参照)で飲めます。甘〜いヨーグルトに濃〜いコーヒーは、やみつきになる組み合わせですよ!





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足立 由美子(あだち・ゆみこ)

東京・江古田にあるベトナム屋台料理店「Mãimãi」「ECODA HẺM」店主。ベトナム料理では、バインミーとビールに合うつまみ系にめっぽう強い。キッチュでユニークな雑貨を見つける名人でもある。ベトナムの魅力を積極的に発信中で、次に日本で流行らせようと目論んでいるのはヨーグルトコーヒーとケムボー。著書に『バインミー』(文化出版局)、監修に『バインミー図鑑』(柴田書店)。著者3人をバレーボールチームにたとえると、ポジションはマネージャー。物事をしなやかに受け止める調整役。
hem.ecoda.jp


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