男の子のいるご家庭なら、
プラレールなどの電車のオモチャが
何かしらあるのではないかと思います。

我が家も同様です。
といっても、オモチャを与えすぎないようにしようと
旦那さんとの意見が一致していたので、
我が家で買ったものはほぼないのです。

でも自然と集まってくるものなのですね。
電車好きの息子に、じいじやばあばは買ってあげたいし、
お友達からのお下がりもやってきます。

けれど、たまたまレールはやって来ませんでした。
だからと言って、やはり買うのははばかられ、
ならば、我が家特製のレールを
手持ちのもので作ってみようと思い立ちました。

まずは、模造紙にレールを描いて、
電車を走らせてみることに。

しかし、いまいち盛り上がりません。

その後、遊びに来てくれた
お友達のママがヒントをくれました。
描いた線路の上に、割り箸を貼付けて、
レールの雰囲気を出そうとしてくれたのです。

その割り箸レールに沿わせて電車を走らせると、
それらしい雰囲気になり、皆で大盛り上がり。

けれどもカーブがうまく行きません。
ならば、カーブを描きやすい紐で
レールを作ってみようと思い立ちました。
その時の動画がこちらです。
(マウスをのせると再生ボタンがでてくる場合があります)


ネジ巻き式のブリキの電車を
1本の紐に沿わせて走らせてみると、この通り!
立派にレールの役割を果たしました。

さらに雰囲気を出すために、紐を2本に。
マスキングテープで貼付けて固定したら、レールらしくなりました。
紐の間に電車が挟まれることで、
さらに安定して走るようになりました。
その時の動画はこちらです。


ぐるりと一周する様子は、
今見てもワクワクしてしまいます。

息子はこの紐レールがたいそう気に入ってくれて、
この後、ボロボロになるまで1年以上も使ってくれました。
体調が悪く、終日を家で過ごさなければならない時には
本当に重宝しました。

模造紙に、さらに折り紙を貼付けたり、絵を描いたり、
積み木や箱でトンネルや鉄橋を作ったりと、
どんどん進化していきました。

今はこの紐レールがなくても、
自分の頭の中で描けるようになったようで、
部屋中、家中にレールをイメージで延ばし、
電車を走らせています。

既存のおもちゃが悪いとは思いませんし、
レールがたまたま我が家にもやってきたなら、
電車同様、受け入れていたかもしれません。

でも、なければないで、
新しい遊び方を考えるチャンス!です。
どうしようか、こうしようかと子供と一緒に試行錯誤するのは、
なんとも楽しい時間です。

レールの数が足りないよ、とか
いつも同じ形、同じ景色だなあ、
なんて思うことがあったら、
紐レールをぜひどうぞ。
一緒に作れば、きっと盛り上がりますよ。


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