雑草野草

20 ヨモギとタンポポ


食べられる雑草は、散歩の途中にもたくさん見つけることができます。よく見かけるものの中で、美味しいなと思うのは、ヨモギとタンポポです。

ヨモギは、草餅に使われている葉っぱです。春先にヨモギの新芽が出ると、祖母はいてもたってもいられないといった形相で、日がな一日摘んでいたことを思い出します。

飛び出した若芽を摘みます

広島の田舎では当たり前にそうでしたが、祖母はわざわざ横浜まで相当な時間をかけてやってきた時も、近所の空き地や造成地で、ずっとヨモギを摘んでいるような人でした。横浜でそんなことをする人は他にいなかったので、そんな祖母を恥ずかしいと思ってしまったほどでした。

でも今なら気持ちはわかります。春先のやわらかい新芽は本当に美味しいのです。摘まずにはいられないのです。

ヨモギは、お団子にするのがポピュラーですが、
沖縄では、香味野菜としてよく食べられています。
雑炊にすると、ヨモギ独特の香りが鼻を抜け、
爽快な気分になります。


ああかわいい、そして美味しそう

タンポポもおすすめです。タンポポは栄養満点のハーブです。少し苦味があるので、万人受けはしないかもしれませんが、後をひく大人味です。やわらかい葉っぱならサラダや、おひたしにも。油で炒めても美味しいです。

ところで、ヨモギもタンポポも、街中で簡単に見つけることはできますが、道端にしゃがみこんで採取するのは、勇気がいるかもしれません。

そう思った方は、ぜひ自分のためのヨモギとタンポポを育てましょう。いずれも雑草ですから、拍子抜けするほど簡単に根付きます。そしてこれといったお世話をしなくても、勝手に育ちます。

花も食べられます

ヨモギは、環境の良さそうな場所に生えているものを根っこごと引き抜いて持ち帰り、庭やプランターに植えてください。私は広島の田舎から帰る日に、引き抜いて持ち帰ってきました。

タンポポは綿毛の季節(4月~6月頃)に花を持ち帰り、庭やプランターにふーっと吹いて種をばら撒きます。

いずれの方法も私が実験済みです。どちらも次の春には芽吹いてくれるはずです。

やわらかな新芽を食べれば、きっと虜になりますよ。ぜひ育てて、食べてみてくださいね。


タンポポのオイル炒め
タンポポのオイル炒め
【材料】(作りやすい分量)
タンポポの葉 ひとつかみ
オリーブオイル 適量
塩 適量

1)タンポポはよく洗って水気を切る。
2)フライパンにオリーブオイルをひき、タンポポを入れ、塩をふり入れ、さっと炒める。


ヨモギ入り雑炊
ヨモギ入り雑炊
【材料】(2人分)
ニンジン 1/3本
シメジ 1/2株
ヨモギの葉(新芽、やわらかいもの) 10枚程度
ご飯 1カップ
出汁 2カップ
塩 小さじ1
醤油 小さじ1

1)ヨモギの葉はよく洗って水気を切る。ニンジンは千切りにし、シメジはほぐす。
2)小鍋に出汁、ニンジン、シメジを入れ、火にかける。沸騰したら弱火にして2~3分煮る。
3)ご飯、塩、醤油を加えてひと煮立ちさせ、火を止めて、ちぎったヨモギの葉を散らす。


【食べられる庭図鑑】もくじ >>



良原リエ

音楽家。アコーディオニスト、トイピアニスト、トイ楽器奏者として、映画「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」、NAOTのショートムービー「ナオトのリズム」をはじめ、TV、アニメ、CM、ミュージカルなどの演奏、制作に関わる。トイ楽器を用いたライブやコンサート、子ども、親子向けの音楽会、ワークショップなども多数行っている。著書に『まいにちの子そだてべんとう』『たのしい手づくり子そだて』(アノニマ・スタジオ)『トイ楽器の本』(DU BOOKS)など。
instagram ID : rieaccordion
http://tricolife.com/

アノニマ・スタジオWebサイトTOP > 食べられる庭図鑑 もくじ > 【雑草野草】20 ヨモギとタンポポ