花を楽しみ、さらには食べる

12 マロウ(ウスベニアオイ)


マロウの花
力強く育つハーブが大好きで、
気になるものは、かたっぱしから種を蒔き、
育ててみました。

実は、そもそもそれが何なのか、
わからないまま育ててみたものも多く、
恥ずかしながら、その花の美しさや葉の香りの良さを
育ててみてからようやく知る、
なんてことも多かったのです。

マロウの葉
中でも、マロウにはびっくりさせられました。

まず、種を蒔き、地植えで育ててみると、
あっという間に私の背丈ほどの大きさに育ったのです。
そもそも、そんなに大きくなるとは知りませんでした。

そして、その花の素晴らしさと言ったら!
次々に咲き、大きく開く深い紫色の花は、
そろそろ夏がやってくるという時期の
日に日に厳しくなる日差しにも負けない
力強さと華やかさがあります。

さらに調べて見ると、花も若い葉っぱも食べられるとのこと。
花をちぎって口に入れてみると、
ほのかな甘さとともに、
小学校の頃、学校帰りに吸った
ツツジやサツキの花のことを思い出しました。

ひらひらとした花びらの食感は
好き嫌いの分かれるところですが、
しみじみとしたやさしい甘さは
好きな人も多いかと思います。

水出ししたマロウティー

そして何より、この花で入れる
ハーブティーが楽しいのです。
紫色の花を摘んで乾かし、
お湯に放つとと美しい紫色に。
(青色になる場合もあるようです。)

ゆっくりと水出しすると、
深い色を楽しむことができます。

レモン汁を加えたら鮮やかなピンク色に
さらに、レモンを少しずつ加えると、
色が美しく変化して、鮮やかなピンク色になるのです。
自然の色の美しさには、ため息しかありません。

そもそもマロウを植えるきっかけは、
マロウの持つ効能がいいなと思ったから。

葉や花が持つ粘液質が、
喉や気管支などを優しく保護するので、
風邪や咳などに効果があるのだそう。

そんな素晴らしい効能があって、
花はびっくりするほどに美しく、
花も葉っぱも食べられ、と
こんなにも楽しませてくれるハーブは
他になかなかないのでは?と思うほど。

大きく育ったマロウ
猫と比べるとマロウの大きさがよくわかります
その昔ヨーロッパでは、いつでも利用できるように、
各家庭で育てていたそう。

日本でも充分に大きく育つことは、
私が実験済みです。

あらゆる角度から楽しめるマロウ。
ぜひとも育ててみてくださいね。

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良原リエ

音楽家。主にアコーディオンやトイピアノの鍵盤奏者。古い鍵盤楽器やトイ楽器を多数収集し、演奏する。国内外でCDをリリースする他、映画やテレビ、他アーティストのレコーディングやライブなど、様々なジャンルで演奏を残している。2012年に男児出産後は料理、庭、インテリア、子育てなど暮らしまわりが紹介されるようになり、ライフスタイル全てが活動の場に。著書に『音楽家の台所』(コノハナブックス)、『トイ楽器の本』(DU BOOKS)、『たのしい手づくり子そだて』(アノニマ・スタジオ)がある。
http://tricolife.com/

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