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三輪舎+生活綴方出版部+Ambooks

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おすすめの本
『らせんの日々 ― 作家、福祉に出会う』
安達茉莉子 著(ぼくみん出版会)
「福祉に従事することは、多かれ少なかれ、“らせん”のようなものである」
障害者支援や高齢者福祉など多様な分野の事業所を運営する社会福祉法人、南山城学園。そこで作家が出会ったのは、誰もが人間らしく生きることができる世界を目指す「福祉」の現場。上から見れば、堂々めぐりのように見え、横から眺めれば後退しているようにも見える。でも、踏み出した一歩によって、わずかに、高みへと上がっている。そんな“らせん”のような日々を、福祉の現場ではたらく職員の語りを通して描いたエッセイ。
『文集・私の生存戦略』友田とん・関根愛ほか 著(生活綴方出版部)
お金がない状況で貯金額をさらけ出してみたら共感されて友達が増え、とりえあず食うに困ることはなくなった。小説を書けずにいたときにたまたま見つけたおかしなことを書いてみたら出版社を営むことになった。軽率にドラムを習い始めたら今まで見えなかった世界が見えるようになった。――よりよく生きるために、ひとは意識的に何かしらの戦略を立てて生きている⋯⋯わけでは必ずしもなさそうだ。投げ出された世界に順応しようとしたり、自らのままならなさを諦めて生きている。実存が先にあり、生の目的や本質はあとからやってくる。だからといって、戦略など最初からなかったじゃないかと断罪するのは野暮でしかない。本なんてものはおおよそ、題目を提示されて結論など決まっていないことばかりなのだ。
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