ようやくあたたかさも感じられるようになった頃、
熱も出さずに春になりそうだね、
と会話したことで気がゆるんだか、
とうとう発熱し、幼稚園(のプレスクール)を
初めてお休みすることになりました。

とはいえ、子供は発熱しても、
結構、元気なもの。

お休みはしたけれど、
外に出て遊びたくて仕方ない息子を
なんとか家で遊んでもらおうと、
新しい遊びにチャレンジすることにしました。

まずは、料理の途中に出てくる、
野菜や果物のヘタを集めて。




牛蒡、大根、人参、ピーマン、ブロッコリー、
玉葱、赤キャベツ、小葱。
林檎にいよかん、バナナ。

並べるだけでも、かわいいものです。

これらの余り野菜をお皿の上に並べて、
顔を作ってみよう!というパズルです。

まずは、お手本として、
ねえねえ、葱と人参で牛蒡とバナナでね、
ほら、顔になるんだよ、と見せてみることに。




やる~!とすぐに乗ってきたので、
今度は、息子一人で並べてもらいました。




小葱が髪の毛、ブロッコリーが目、
ピーマンが口、上に飛び出した大根は鼻だそう。
鼻の位置はご愛嬌ですが、なかなか楽しい顔に。

その後は、息子と私の連携プレーで
次々と顔を作ってゆきました。




キャベツを髪の毛に見立ててみると、
あ!私の音楽仲間に似た顔立ちに。




さきほどの赤キャベツをちぎって、口元に。
ピーマンの髪留めは、息子のアイデアです。




左のてんこもりの髪の毛は、息子によるもの。
先ほどのピーマンの髪留めは
とても気に入ったようでマストだそう。


お皿から飛び出したところに耳を作り、
イヤリングも付けてみると、
だんだん豪華になってきました。




目の並べ方を少し変えてみると、
今までとはまた、違った表情の二人ができました。
こんな雰囲気の夫婦、ご近所にいそうです。

紫のマスクは息子によるアイデア。

マスクとは!
私は全く思いつきませんでした。
一緒に作業していく中で産まれる新しいアイデアに
とても嬉しくなりました。




楽しく遊んだあとは、
庭へ一緒に運び、コンポストへ。

もともと捨てるはずだった
野菜のヘタや皮。

それぞれのユニークな形や
鮮やかな色を使えば、
思っていた以上に楽しく遊べ、
発見の多い一日でした。





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