お散歩に出るたびに、
息子のポケットはパンパンに膨らみます。

道ばたで見つけたかわいい草花、
赤や黄色の実、ドングリに松ぼっくり。

拾って眺めてみては、
かわいいねえ、きれいだねえ、と言って
ポケットにしまわれていくからです。

そうして我が家までやってきた花や木の実は、
息子の大切な宝物になります。

しかしながら、これが毎日続くと、
なかなか大変です。

部屋のあちこちに適当に置かれては、
散らかってしまい、片付かないだけでなく、
ころころと転がっていったドングリに気づかず、
素足で踏んで、泣いたこともありました。

だからって、息子にとっては宝物なのですから、
勝手に捨てようものなら、さらなる大泣きを
引き起こすことになります。


そこで、我が家ではルールを決めました。
ポケットに入れて連れてきたお花や木の実は、
息子のテーブルの上のお皿に入れること。

ポケットの中で潰れたり、
よく見ると腐っていたりするものは、
庭の土に帰して、さよならすること。

そして、息子が寝た隙に
私もこっそりチェックすることで、
お皿に乗っているのは、常に
選抜組であるようにしておきました。

そうして、拾ったあれこれの選抜組は、
季節が冬に差し掛かる頃、
お皿の上で良い具合に自然に乾いて、
気づけば美しい一皿になりました。



桜にアジサイ、色づく前に落ちてしまったミニトマト、
ドングリにまだ小さい梨の実、黄色い花は向日葵だったかな。
海で拾った貝殻もあります。

自然に乾いて仕上った色は、
こんなにも優しいものなのですね。
これならずっと取っておいてもいいなと思えました。


けれど、毎日のように拾ってくるのですから、
まだまだ減りません。

お皿もどんどん増えていってしまったので、
今度は、選抜組のお皿の中から
一番かっこいいのはどれかな?と
息子と一緒に、さらなる選抜組を選び出し、
玄関の壁にディスプレイすることに。



草花の茎や枝の部分を、
がびょうと壁で挟むようなイメージで留めていきました。

透明や白のがびょうを使えば、がびょうが目立たず、
草花が浮き立つようにも見えてきます。

眺めて楽しい空間になりました。


季節が感じられる草花や木の実は、
子供にとって最高のおもちゃだと思います。

一緒に名前を調べて覚えたり、
色や形匂い、形の違いに気づいたり、
数をかぞえる練習も自然にできます。

これからも息子は、まだまだ
たくさんの花や木の実を拾ってくると思います。

せっかく息子が選んで連れてきたのだから、
すぐに捨ててしまうのはやっぱりもったいない。
いろんな形でとことん楽しもうと思います。


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