太陽の恵みの夏野菜

15 トマトとミニトマト




まだ青いトマト、昔ながらのファーストトマト
色づいてきたミニトマト
まだ青いトマト、料理向きのサンマルツァーノ種
ある日の収穫
黄色いミディ(中玉)トマトの収穫
収穫したミニトマトを冷やして頂きます
ミニトマトのピクルス
こぼれ種で出たトマトの芽
固定種のブラックチェリートマト
雨上がりのミニトマト
雨上がりのトマト
夏野菜の季節がやってきました。
おそらく家庭で一番手軽に育てられる身近な野菜は、
夏を代表するトマトやミニトマトだと思います。


小さな花屋さんの店先にも
ミニトマトの実のついた苗が売られているのを
見かけたことがありますよね。
大きな園芸店なら、よりどりみどりの品種を
選ぶことができるでしょう。


なんといってもトマトは、花が咲き、
実が膨らみ、色づいていくという過程が楽しく、
そしてわかりやすい。
真っ赤に実ったミニトマトを見れば、
誰もがそろそろ食べごろだと察知できます。



いろいろな品種が出回っていますが、
やはりミニトマトが簡単です。
あっという間に成長し、たくさんの実がつきます。


もう少し大きめの中玉、大玉になると、
大きさの分、成長を見守る時間が長いですし、
ミニトマトほどの個数は取れません。
ただ、見守る時間が長いので、
育てた!という実感や満足度があります。


苗を購入したら、苗が入っているポットよりも
ひとまわり、いやふたまわりくらい
大きな鉢に植え替えてあげてください。
大きな場所に植えることで、根を長く伸ばすことができ、
苗が大きくなり、結果、たくさんの実がなります。



トマトとミニトマトを育てるのに、
ひとつだけやって欲しいことがあります。
それは「わき芽かき」です。


主枝(真ん中に伸びる中心の茎)につく葉っぱの付け根から、
小さな葉っぱが顔を出します。
これが顔を出したばかりの小さいうちに
摘み取ることを言います。


小さな葉っぱは放っておくと
しっかりとした枝に成長していくので、
横に広がってしまい、バランスが悪くなります。


一度、わき芽かきをせず、
放任で育てたこともありますが、
四方八方に枝が伸びて、大きく広がり
それはもう、大変なことになりました。
自立できず、支柱でも支えられず、
倒れ込むことになってしまいます。
でもこれが自然な姿なんだなあと面白くもあり、
余裕があれば、トライしてみてもいいかもしれません。


またわき芽かきをしないと、
栄養分が枝の成長に取られてしまい、
実が育ちにくくなります。
わき芽を放置することで、葉っぱが茂りすぎ、
日当りの悪い部分も出て来ます。
太陽が大好きなトマトですが、
自分の葉っぱで陽があたらなくなることが
出てくるんですね。


わき芽かきは、摘んだ傷口がすぐに乾くように
晴天の、できたら朝に行うのが良いようです。


ちょっと面倒にも感じますが、
かわいいトマトに挨拶をして、
わき芽が出ていたら、ちょいと摘んで取ることを
ぜひ朝の習慣にしてみてください。
ほんの数秒で済む作業なので、簡単ですよ。


夏野菜であるトマトは太陽が大好きなので
ひなたで育てましょう。
夏場は、できれば夕方や夜に水やりをします。
朝方だとすぐに気温があがるので土が蒸れてしまったり、
日中ではあっという間に蒸発してしまいます。


ただ、トマトは水不足ぐらいの
過酷な環境ぐらいで育てれば
実に栄養を貯めようとするので、
甘くなるとも言われています。
プランターや鉢は、真夏ではすぐに水不足になりますが、
地植えの場合は、地面の様子を見て、
やり過ぎない程度がいいようです。



さて、苗を植えるのが手軽ですが、
もし興味を持ったなら、ぜひ来年は、
種から育てることもチャレンジしてみください。


在来種、固定種の種を植えれば、
トマトを収穫した後、
いくつかの実を収穫せず、放置しておくことで、
次の年は、こぼれ種からトマトが育ちます。
これが種まきの楽しみの醍醐味です。
庭のあちこちからトマトが出てくるなんて、
楽しい庭だと思いませんか?


こぼれ種を楽しむには、
以前にも書きましたが、F1の種ではできません。
在来種、固定種の種や苗を
専門店から購入してくださいね。


苗を購入する場合は、
ひとつだけ注意があります。
お店で売られている苗には、
たくさんの農薬が使われている可能性があります。
見栄えがよくないと売れなからです。


すでに実のついた苗も売られていますので、
それらを食べるときにはしっかり洗ってください。
もぎたてをそのまま口にほおばる!という図は
とても楽しいシチューエーションでもあるのですが、
あまりおすすめできません。

最近では無農薬の苗を扱うお店も出てきました。
こちらを利用すれば安心ですね。


ともあれ、トマト、ミニトマトは、
誰でも手軽に育てられる楽しい品種です。


バジルと植えれば、お互いに成長もよくなり、
(コンパニオンプランツと言います)
その後、お料理に使うにも好相性です。


今からでも庭やベランダ、テラスの片隅に
トマトを連れてきてみませんか?


食べるのはもちろんですが、
色づいて行くトマトや
スコールの後の雨に濡れたトマトなど
それはもう可愛いらしくて
眺めるだけでも楽しいですよ。


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