花を楽しみ、さらには食べる

14 フェイジョア




フェイジョアの花
フェイジョアのつぼみ
フェイジョアの実
先端に花粉がいっぱいの雌しべ
せっかくだから、
お店に売っていない果物を育ててみよう!
といろいろ育てた中に、フェイジョアがあります。

主にニュージーランドで栽培されていて、
別名はパイナップルグアバ。
香り豊かな甘い実がなります。

フェイジョアは品種により、自家結実性
(自身の花粉で実をつけること、1本で実がなること)
があるものと、ないものがありますが、
お店により品種の表示がないことも時々あります。
よくわからない場合は、違うお店で1本ずつ買って、
2本を近くに植えてあげれば良いのではと思います。

5月頃になると、フェイジョアの花が咲き始めます。
その花の華やかさは目を見張るものがあります。

ころんと丸い花びらの外側は優しい白、
内側は鮮やかなピンク、
たくさん飛び出した真っ赤な雌しべは、
その美しさを私達に見せつけているようです。

エキゾチックでもある顔立ちは、
庭の中でも堂々たる存在感です。

あまりに素敵だったので、
その写真をSNSにアップしたところ、
美味しいです、と知人からコメントをもらい、
なんと食べられることを知りました。

早速、口にしてみると、
花びらは淡く優しい甘さで、なるほど美味しい!
花だということを忘れて、ついつい手がのび、
次々と食べてしまうほど。

実を食べたくて植えたフェイジョアでしたが、
花も食べられるとは、嬉しい驚きでした。

さて、秋になると花の付け根がふくらんで、
かわいい実となります。

受粉は虫の力を借りることもできますが、
花が咲く時期は梅雨にかかることが多く、
花粉が流されてしまうこともあります。

その為、簡単な人工授粉をおすすめします。
花をひとつ摘んで、ふわふわの雌しべをブラシのように見立て、
花の中心にとんがって見える雄しべに、
押し付けるだけの簡単な作業です。

2種類を植えたなら、片方の木の花を
もう片方の木の花に受粉するようにしてくださいね。

実は完熟すると、自然に落ちます。
甘ったるい香りを放つ実は、
パイナップルとグアバというよりは、
バナナとキウイと洋梨を足したような味でした。
甘く、誰もが好きな味だと思います。

フェイジョアは常緑樹なので、
かわいい丸い葉っぱも一年中楽しめます。
花の蕾はまるっこく、白くふわふわで、
これも見逃せないかわいさです。
花は鑑賞するだけでなく、食べられて、
実も甘くて美味しくて、と
いろいろな時季で楽しみがあります。

耐寒性もあるので、関東より西なら
特に問題なく育つと思います。
庭木としてはもちろん、
大きめの鉢でも育てられますので、
ぜひ楽しんでみてくださいね。

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