花を楽しみ、さらには食べる

11 絹さや




絹さやの花
花の色の変化
絹さやの収穫
豆がふくらみ過ぎましたがこれはこれで美味しい
絹さやいため
緑を育てていると、たくさんの発見があります。

普段よく食べ、知ったつもりになっている野菜でも
実際に種を蒔いていちから育ててみると、
種が面白い形だったり、芽が個性的な風貌だったり、
花が目を見張るほどキレイだったりと
収穫に勝る楽しみを知ることも多いのです。

中でも花は、
受粉がスムーズにできるよう虫を呼びよせたくて、
美しく鮮やかに咲き誇るものがたくさんあります。

食べたくて育てているのか、
花を見たくて育てているのか、
わからなくなってしまうほどの魅力があります。

花を楽しむ為にもぜひおすすめしたいのが
絹さやです。

よく考えてみれば、花が美しいのは納得できます。
同じマメ科にスイートピーという美しい花があります。
絹さやの花は、スイートーピーにとてもよく似ているのです。




名についた絹は、
その花びらのことを言うのではないかと思うほどに、
優雅な花をつけます。

やわらかで、頬ずりしたくなるような質感がたまりません。

色もとても魅力的です。
ツートンカラーというだけでも素敵だというのに、
深い赤色の花びらがしぼんでゆくときには、
次第に青色に変化してゆくのです。
美しく色を変えていく姿はため息ものです。




まだ花の少ない春先の寒い時期に
可憐な花を楽しませてくれるのも
嬉しいところです。

虫などまだまだ見かけない時期なので、
虫の被害に悩まされることもありません。




種を蒔いてあとは見守るだけで、
次々に花が咲いて、次々に収穫することができます。
どんどん食べないと、
追いつかないほどになるかもしれませんよ。

たくさん収穫したいなら秋蒔きがおすすめですが、
春先に蒔けばコンパクトに育てられるので、
プランターや鉢でもOKです。




ところで、スイートピーも花が終わると
絹さやに似た実がなります。
しかしながら、スイートピーのさやは有毒と言われています。
こちらは花を楽しむだけにして、
くれぐれも食べたりしないよう気をつけてくださいね。

と考えると、どちらも楽しめる絹さやは
やっぱりすごいなあと思うのです。

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