青山雑草日記/かわしまよう子

2004年6月30日(水)
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地球が丸いとダイレクトに感じたのは、 北海道の美幌岬と屋久島から見た海の線。ほとんど何も考えずに船にぽんっと乗って、やっぱり来てしまいました。屋久島。
鹿児島からフェリーに乗って三時間半。書きたいことは山ほどあるけど時間がない! 詳しいことは明日書こう。明日は白谷雲水峡にのぼる。ひとりでのぼるぞ。
とりいそぎやっぱり来てよかった! 来たいと思ったわけもわかったし!0630_3
写真はハンモックにてお昼寝ショット。

2004年6月29日(火)

もう美白は無理。今日も南へ東へ、いろんなところを駆けめぐった。
昨日は春美の家に泊めさせてもらい、朝六時半に起きてまず川辺町にあるゴミ処理場をたずねた。ダイオキシン問題をはじめゴミのリサイクルにはかなり積極的に、しかも最先端な取り組みをしているらしいのだ。そんなことを丹治さんに教えてもらって、何がなんでも行こう! と決めていた。ゴミが多いことにはなんとかならないものかと、私もあんなことこんなこと……考えている。
川辺町は星がくっきり見えそうな町。車で市内から一時間ちょっと、気持ちのよい道を走って到着した。川辺町清掃センターの所長さんはとても親切で、ゴミとはなんたるやーを教えてもらいながらセンター内を見学させてくれた。所長さんが「わたしの町はね」と言っていたこと。いただいたお名刺がカレンダーの裏紙を使っていたこと。大事なところはこういうとこにあるのだろう。所長さん。仕事を休んでまで付き合ってくれた春美。ありがとう。帰りはもちろんゴミ山からひろえるものをひろって、ご機嫌で帰った。
そうそう。今日でまたひとつ大人になった。29日は私の誕生日。来年のこの日に、また冊子を作ろうと思っている。その名も「なまえのほん」。自分が生まれたこと。自分に名前がつけられたこと。小学校の宿題で考えて以来、久しぶりに触れてみようかなと思っている。

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2004年6月28日(月)
昨日はそのまま祖母の家に泊まった。「この前こんなムカデが出てきたよ」って指をおもいっきり開いて見せられて、ちょっと緊張しながら眠った。
朝起きると、祖母と二人で恒例の墓参り行く。かわしま家の墓は山の中にあって、一人で行くと「あんたは強いねぇ」といわれるほどのところにある。確かにいのししが出てきても、トンビに連れてかれてもおかしくはないようなとこかも。でもここからの眺めは最高で、こんなところにある墓参りは私にとって心の洗濯場でもあるのだ。木陰の涼しさを久しぶりに味わう。あともう少ししたら、ここのお墓はみんな町にうつってしまうらしいんだけど……。
そのあとすぐ春美という友達に連れられて、鹿児島市内にあるハスの花(大きい!)が咲いているお堀のまわりを歩いた。春美いわく。私と歩いてみたかったんだそうだ。確かにこの季節に鹿児島にいることは、もう何年ぶりだかわからない。私もこのハスを見ながらここを歩いてみたかった。
そのあと今日の本命。桜島へと船で渡った。目的は海岸にある露天風呂に入ること。
桜島は……。もう感動の嵐だった。貝がらのない海岸を散歩したり、火山灰に埋もれた鳥居をおがんだり、どこを見てもこんな小さな島で息をしていることが嬉しくて嬉しくてたまらなかった。溶岩石の上を歩きながら、自然のすごさとかっこよさにくらくらした。
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桜島は最高。露天風呂にはいったい何時間入っていたのか。時間とか、自分の中にある些細なことが、全部海に流れていった。
今日の一日はぜんぜん日記には書ききれません。しかもすべて春美からの誕生日プレゼントだった。


2004年6月27日(日)
朝、山道を散歩していたら、いたるところに萩の花が咲いていてきれいだった。昨日はあの小さな岬で、うまれて初めて野生のカワラナデシコに会ったし、ここだと秋の七草も全部見つけられるかも。
今日も昼間は旧友に会った。たまたま兵庫から帰ってきている友人と、中型バイクの免許をとるまでに2回も松葉杖をついた(笑!)という友人と、地元加治木町が一望できる山の上の公園で、あーだったこーだったと学生時代の話しをしながらお弁当を食べたりした。
昨日の彩子もそうだけど、久しぶりに会う友達がぜんぜん変わっていないとほっとする。そしてコテコテの鹿児島弁で、ぜんぜん変わっちょらんねえって言われることも。忘れていたけど私のあだ名は“のだ子”だったらしく、兵庫の友達はキャラ子だった。理由はひみつ。かなりくだらない自信がある。
夕方祖母の家を訪ねた。祖母は山と海にはさまれた、ものすごく不便なところに一人で住んでいる。今回はとにかく元気そうで安心。この前の正月は誰にも言わずに入院していたので、実はちょっと心配していたのだ。私の話しなんて聞いちゃいなくて、ひとりでずー……っとしゃべっていた。
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写真はその小さな岬。うっすらと桜島、見えますか?

2004年6月26日(土)

九州2日目。滋賀から友達の彩子が遊びに来て合流した。彩子は高校からの友達で、私のくだらない誘いをいつも笑顔で受けてくれる。くだらないギャグにも、それ以上にくだらないギャグで返してくれる、貴重な友達のひとり。

「どこに行きたい?」と、実家の車を出してくれたので、私は海と山の中と山の上を指さした。なんてことない普通の田舎町。行くところはいつものところ。
まず走ったのは海。ここは多分、JRのポスターのロケ地になったあの岬だと思う。地元人もあまりいなくて、私だけかな? ここから見ると高い位置で海を感じる。目をのばせばどーんと桜島。今日はあいにくの天気で見れなかったけれど。
それから山の中へ走った。木造平屋で廃校になった小学校がある。雑草って、その咲いてる場所でぜんぜん表情が違うのだけど、ここの校庭の草はみんなやさしい顔をしている。今日はネジバナやキンポウゲの花たちがそれはそれはかわいかった。いつまでも変わらないでいて欲しいと思う場所。近年ビービー弾で窓ガラスが割られていたり、白あり発生の噂も聞いたけど、でもがんばって……。
最後に山の上をめざした。ここは飛行機が着陸してくる道の途中で、ふだんなかなか見れない飛行機の“腹”が間近で見れる。そんなところはよくあるのか知らないけれど、ジャンボ機なんて身ぶるいするほどド迫力だ。通り過ぎるたびにジャンプして喜んだ。
彩子は今日鹿児島に来て明日滋賀に帰る。できれば一緒にどこかの島へ渡りたかったのだけど、仕事が休めなかったらしい。怖がりだけど好奇心旺盛な私たち。部員二人の弱小山岳部チームを結成した。

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2004年6月25日(金)

鹿児島の朝。むわっとした湿気に実感する。
昨夜は空港からすぐのところに住んでる姉の家に泊まった。しかしほとんど眠っていない。蚊の大群や、滝の音や蛙たちがあまりにもにぎやかで。うっかり忘れかけてた夏のうざったさ。だいたい窓開けすぎなんだよね!
ええと、九州雑草日記の初日。まず書かなければならないのは、昨日16:30発の飛行機に乗りおくれてしまったこと。やっぱりやってしまった。ぎりぎりアウトってやつでした。まあ、数時間後に到着できたので、この件は早く忘れたい。
それで今日は雨。みんな仕事だし、無計画できたので予定ナシ。姉から「文明に触れなさい」とDVDの使い方を教えてもらったけど使いこなせず、図書館から本とビデオを借りてきた。
本は雑草図鑑の秋の号。もうカヤツリグサが風に揺れていた。
とりあえず7/6までの予定をいそいで立てた。今日みたいに降ったりやんだりの空とにらめっこなんて耐えらんない。



2004年6月24日(木)
今日これからANA16:30発の鹿児島行きに乗る。出発のその前に青山の雑草を紹介。
ええと……1センチくらいの小さな花。春から夏へ移りゆく季節に道ばたに咲いている、ニワゼキショウという雑草。
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庭のセキショウという名のとおりアヤメ科でアヤメの祖先なんだけど、なるほど、裏と表がなくてシュッと細長い葉っぱをしている。私は花より種が好き。小さい頃足でふんづけてはぷちぷちならして歩いていた。今思うとなんてことを……と思うのだけど、かわいい音をおぼえている。
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写真は青山のある駐車場の横の小さなニワゼキ畑で。都会にもこんな小畑があるのは嬉しい。もちろんよく見て歩かないと気づかないくらい、小さな畑なんだけど。(完)
……ではでは、植物たちよ。梅雨を信じて耐えてくれ。晴れが続いたらたまちゃんが水かけに来てくれるはずだから。窓も閉めた。チケットもとった。財布も! とった。ほんの2週間。行ってまいります。

2004年6月23日(水)
明日から2週間ほど九州に行くので、その前にホンマタカシさんのイベントを見る! と思い表参道のナディフまででかけた。
正直、街の中は歩きたくないので出かけるときは“よっこらしょ”のかけ声がつく。けれど今日はかけ声なしにドキドキしながら出発した……。が、20日まで? 今日23日? 身長が3センチちぢむ思いだった。
写真はすごいなと思う。撮った人が感じた現実がカタチになる。言葉がなくても伝わる。記録として残る。
すごい。
見れなかったのはとても残念だ。


2004年6月22日(火)

今日は濃いぃ一日だった。まずはアノニマ・スタジオに一万円をかえせたのが何よりだったのだけど、丹治さん、どうもありがとうございました。……ふりかえると財布をもたずに電車に乗ることは多々あって、それどころか飛行機に乗ってしまったことも、二度あった。まあとくにさわぐほどのことでもなく、その度に“なければないでなんとかなるもの”を学べたようにおもう。バスに飛びのって、しまった! と思っても後ろのおばさんが払ってくれたり、無一文になってもクイズ大会に遭遇して賞金をゲットしたり、手ぶらで青山まで行っても丹治さんがこころよく貸してくれたり、と。小さな奇跡はやばいときほど起こるものだ。
最近頭の中がぐしゃぐしゃしていたのだけど、丹治さんとゆっくり話しができたことと、ラ・ガルリ・デ・ナカムラの中村さんとお話しができたことでちょっと落ちつくことができた。中村さんのおもいがけない一言に涙した。ごめんなさい。すみませんでした。
普通に生活しているとなにげないことばかりだけど、でも、ふりかえってみるとひとつひとつの出会いは感動もの。大事だな、と思う。

2004年6月21日(月)
最近、装苑の林さんと「写メールしりとり」を楽しんでいる。トイレットペーパアからはじまって、あじさい→いしころ→ろば→バーコード→ドイツ→つみき→きつね→ねこ、で今「こ」の返事待ち。


ねぇしりとりしようよ、って言ってもなかなか相手にしてくれる人がいないのだけど、林さんはいい人だ。最近返事が遅いのが気になるけれど……。
台風。ここ数日風は強かったけど雨もやっと降りだした。季節の変わり目と気圧の谷の接近には弱い。早く通りすぎますように……。
友だちが鹿児島のおばーちゃん台風大丈夫? と連絡をくれた。うちの祖母はシラス大地の山の下に住んでいて、たまに避難命令がでたりする。こおいうときテレビがないと不便。電話したらお昼寝中だったので、よかったよかった。

2004年6月20日(日)
今日は孫悟空が乗っていそうな雲が、青い空の下を右から左へ次々と流れていた。強い風と強い日ざし。いよいよ夏ばてのきざしが……。
今日は商店街のお菓子屋さんご夫妻と二度も偶然出会ってしまった。一度目は大きな公園で。二度目は夕方出かけようとして玄関をあけたとき。目の前をちょうど歩いていてびっくりした。二人で仲良く散歩しているところだそうだ。おばちゃんはちょっと息があがっていたけれど、おじちゃんは満々の笑顔で上機嫌のご様子。
「約束したってこんなにうまいこと会えないわよねえ」
おばちゃんは何回も繰りかえし言ってたけど、ほんとにそうかも。
久しぶりにカフェ太陽に行った。久家さんの写真集、とても素敵だった。

2004年6月19日(土)
小畑にまいてたネギがやっと芽を出した。ひょろひょろとヒゲみたいなものが土の中から出ている。かわいい。
今日は昼過ぎに電話があって、熊本から来ているれいなちゃんが遊びにきた。自由が丘のなんとか‥という店で惣菜やケーキを買ってもらって(ご馳走様でした)、川が見える公園でひたすら食べた。29日は私の誕生日だかららしい。……ありがとう。
最近になって友だちに会ってばかりだけど、花の仕事をして数年間は我が道一本の生活だった。人に会う時間や余裕なんてない。それなのにそんな私と仲良くしてる人はすごいと思う。ほんとうに。
よく本のうしろに誰それありがとうって書いてあるけど、私なんてそれで一冊本ができるよねって友だちと話したことがあった。世話になりっぱなしである。ほんとうに。

2004年6月18日(金)
今日はとてもよい天気だったけど家でもくもくと仕事(みたいなこと)をやった。
私が「もくもく体勢」に入ると部屋はめちゃくそにきたなくなる。部屋の中で竜巻が起こる。個展ともなれば天地が3回くらいひっくりかえる。もちろん猫一匹部屋に入れない。入れられない。
猫……。この前話があった黒猫の赤ちゃん。会いに行く予定だったんだけどいなくなったらしいのだ。名前はもちろん、ごはんのお皿まで決めてたのに縁がなかったのかな。もう少し一人前になったらいつか。……いい人に拾われてるとよいのだけれど。
夕方、かなぴろんによびだされて歌いに行った。山崎まさよし熱唱。燃えつきた。

2004年6月17日(水)
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昨夜、半乾きの髪のまま眠ってしまったので、朝起きたらすごいことになっていた。「すずめの巣」。久しぶりに見た。
今日は教室のあと生徒さんに製本を手伝ってもらった。最近こんなふうに甘えることが多いかも。……ミニブックはいろんな人の血と汗と涙が流れている。あんまりいい話しではないけれど血も、本当に。流したのは私の友だちで、製本はまず一枚の大きな紙を切ることから始めるのだけど、その作業のとき事件は起こった。痛いおもいをさせてほんとにごめんね……。
そんな話とつなげるのもなんだけど、写真の雑草ははチドメグサという。葉をもんだ汁が止血剤になる。でもこの葉は1センチと小さいので、私はヨモギの葉をよく使う。どちらも道ばたで普通に見かけるので、いざというときはぜひに。

2004年6月16日(水)
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朝からほんとにいい天気で、意気揚々とカンフーシューズを履いて青山まででかけた。さすが、幼稚園時代の恋人がジャッキーチェンだっただけのことはあって、違和感のない履きごこち。おもわず飛びたくなるこの軽さ。くわえて850円の安さは最高だ。
梅雨の中休みなのかバツグンの青空。年齢的に日に当たりたくない! のでなるべく影をさがしながら左手に一眼、右手にデジカメを持って歩いた。歩いたんだけど……。去年の今頃咲いていた花に同じところでちっとも会えず、意気消沈。家がたっていたり新しいフェンスに変わっていたり。こおいうのを見ると小さな島に引っ越したい気持ちが沸騰する。
でも、ランドセルをしょった女の子たちが話しかけてきたのは嬉しかった。青山のマダムや犬を連れたおばーちゃんも。そおいう小さな出会いは大好きだ。
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2004年6月15日(火)
今日は友だちのたまちゃんが結婚するっていうので、ドレス選びのつきそいで横浜まで行った。「いそがしーとこごめんなぁー。でも本当のこと言ってくれそーやしー」というのがかりだされた理由。たしかに。直球で口を開くのは得意なので、よっしゃ、とひきうけた。
ウエディングのブーケをつくる練習をしていた頃、結婚を控えた友だちのドレス選びにはよくついて行ってた。トレーン、プレタポルテ、アメリカンショルダー……。専門用語? を覚えたいのとブーケのイメージの特訓をしたくて。今日はただ○△×を提示すればよいだけだったのでこんな楽しいことはなかった。ときに笑いをこらえつつ、でもかわいい花嫁さんのたまちゃんがいた。
帰り、愛しの「海員閣」で豚ばら飯をご馳走してもらった。辛抱できなくてカンフーシューズを買ってしまった。けれど、久しぶりの中華街は中国系より原宿系になっていた。

2004年6月14日(月)
今朝外に出たとき懐かしいかんじがした。たぶん九州のにおい。暑くなる前のひんやりした空気がゆっくり流れていた。 お昼頃、久しぶりに丹治さんと散歩した。打ち合わせが終わったあと、ほんの帰り道程度だったけど楽しかった。丹治さんはもしかすると小さな花をさがすのが上手い。そしてまちがいなく雑草の名前をすぐ覚えてしまう。私が3か月かかってやっと覚えた「ゴマノハグサ科」だって!あっという間に覚えていると思われる。それってくやしい。何か対策を練りたいくらい。 ……夕方、いつもより遠くへ歩いた。芝生が気持ちよい河川敷きを裸足で歩きたくて。大人になるほど裸足になる機会はなくなるけれど私は歩く。これがまた最高に気持ちいいのだ。 ぐるぐるぐると歩きまわること何分だろう。はッと我にかえって未処理の仕事を思いだした! まずい。大人にならねばと反省しながらいそいで帰った。

2004年6月13日(日)
困っている猫がいるんだけど、と友だちに声をかけられた。生後6ケ月くらいの黒猫のあかちゃん! だけど誰もひきとれる人がいないのだとか。
どうしよう。どうしよう。子猫といえどちゃんとやしなっていけるかしら。でもほんとは猫より犬派。黒猫よりみけ猫がタイプ。でもこれも何かの縁かもしれない、ということで今度面談に行くことにした。
過去すずめなら飼ったことがある。すずめもすーごくかわいい。緊張がほぐれたときのボワっとした格好。誰にでもは見せない表情。ちっち! ってよんだらぱたぱたぱたって飛んできて肩にとまってくれてた。ああ、懐かしいなあ。
子猫。どうしよう。どうしよう。とりあえず会うだけ会ってみて、それから考えよう。

2004年6月12日(土)
今朝、ちょいと用事を思いついて買い物にでかけた。そのとき昨日カエルがいた現場を通ったけど異常なし。どこかへ行ってしまったようだ。よかったよかった。
夕方から葉田さんと友達がうちに来てみんなでごはんを食べた。生春巻パーティ。もちろん巻きはセルフだし、たいした「具」はないのだけど楽しいのでおいしかった。胃痛を忘れて食べまくり飲みまくり、ほろ酔い状態でバタンッギュ―(倒れるときの効果音です)。
葉田さんは静岡のひと。友達は長野のひと。東京っていろんなところの人がいるんだなぁ、と思った。

2004年6月11日(金)
今日カエルを見た。見たというか踏みそうになった。買い物がえり、もうすっかり暗くなった道のまん中で、右足をのばしたまま放心状態になっているんだもん。あれではふまれても文句はいえまい。おい、こらってあおってみたけどちっとも動かない。つまみあげる勇気はなくてそのまま帰ってきてしまった。無事でいるかちょっと心配。
それにしても今日は寒かった。しとしと降る雨は空気の温度をぐっとさげた。ずっと痛かった胃もピークをむかえ、若干“く”の字になって歩いている。でもおかげでカエルを踏まずにすんだのかも。よかったよかった。

2004年6月10日(木)
夕方、川まで散歩したとき犬にがふがふと吠えられた。はじめは名犬ジョリーのようなどでかい白犬が芝犬二匹にあばれながら吠えていて、おいおい普通はそんなずーたいでかい犬は吠えませんよ、なんて笑ってたら芝犬たちがいっせいに私にむかって吠えだしたのだ。飼い主は笑ってた。けど愛犬家としてはちょっとショック。白犬ジョリーに吠えたいくらいだった。
久しぶりの川。年3回の草刈りがちょうど終わったところらしく、若干秋を思わせる光景が広がっていた。でもあしもとには……。花火の残骸とお弁当の空箱がてんこもりに。夏だなって、そんなつまんないことで季節を感じる。
今年の春もあっというまだった。でもここ最近で一番いい春だったかも。

2004年6月9日(水)
チチコグサモドキ
昨日、中川ちえさんと電話で話をした。ここ最近体調もいまいちだったり、自分の頭の回転も微妙、かつすっかり出無精なのでなかなか会えず電話は多い。
ちえさんはいつも思うけどすばらしくやさしい。私は爪のあかを煎じていただくべき。小さくしてうちの神棚においときたいわーと言ったら笑ってた。でも本当に。私はなんでこうなんだろう……。でもこんな私がいるからこそちえさんのような人が光るのよね。人にはそれぞれ役目がある。そんな言い訳を考えてみた。
チチコグサモドキ、という雑草がいる(はじめて名前を聞いたときプッと笑ってしまった)。写真の黄色い花はハハコグサで七草粥に入れるやつ。その草に似ているチチコグサもいるけれど、それのモドキ。写真のあじけない装いをしている雑草がチチコグサモドキという。いわゆるハハコグサのだんな様なんだけど、青山のあしもとでもこんなふうに咲いている。
ハハコグサ

2004年6月8日(火)
ちょっと前にかりてきた山崎まさよしの本。全部読んでしまった。ずいぶん前の本だし、彼自身というよりは彼を見つけた社長さんの本、てかんじがしたけれど、おもしろくて小さな字まで読んでしまった。
人の幸せってなんだろなー。自分の好きな道を歩けることもそのひとつだと思うんだけど、人によっては簡単で、でも人によっては難しいことでもあるのかも。
図書館からCDをかりてずっっと聞いた。詞と歌の関係、本とあわせながら聞くとますますおもしろい。
奇跡的にラジカセがもちこたえたので!「僕はここにいる」と「明日の風」を熱唱。「区役所」も。

2004年6月7日(月)
小畑に植えてた葉だいこん。やっと大きくなったぞと目をやると、虫にがぶがぶやられて筋しか残っていないではないか!
2、3日前になんかにくわれているぞって思ったんだけど、まぁちょっとくらいなんておおめにみていたのがうかつだった。
ちょ…。ちょうちょ?? あの小さな青虫くんたちは、あのちょうちょの?? のんきに歌なんて作ってる場合じゃなかった……。でも昨日はまだ葉っぱはあったんだよ。
よの中のなんとかってやつにより撤収。なんまんだぶ。

2004年6月6日(日)
今日やっと押し入れの奥から半袖の服たちをとりだした。これでいつ夏がきても大丈夫。
押し入れの奥をがさごそしていたら八年前くらいに撮った写真がでてきた。道端の石畳のすきまから生えている雑草の写真とか、栄養ドリンクの茶色のビンに草を飾った写真とか。思いつきでそのへんにあった小物とスタイリングしている写真は、今見るとククッと笑いたくなるかんじ。
その一枚で、そういえばあんなこともしていたなー、と忘れていたはずの記憶が思いだす。写真のすごいところだ。

2004年6月5日(土)
ああ、もうだめかもしれない。私と同じ年くらいのラジカセが、とうとう壊れてしまいそうなのだ。
かなり大袈裟だけど、どんな場所でも人生の苦楽をわかちあってきたラジカセ。君以外のスピーカーから音を聞くなんて想像できない! あああなんとか。なんとかなおってくれー……。
そんなわけで音のない生活。でも最近歌について、そのすごさを思っている。人って自分の中にあるものをなんとか伝えたいとがんばるのだけど、歌はすごくいい。この前、あるところから山崎まさよしの本をかりてきた。歌はもちろんのこと『月とキャベツ』という映画の大ファン。何回でも見れる。一日中でも見ていられる。もしもうちにテレビがあったら……だけど。
そんなわけで? 今日『ちょうちょ』っていう歌を作った。うちの小庭に毎日散歩に来るもんしろちょうの歌。ラジカセがなおるまで自分で歌うしかないのかな。

2004年6月4日(金)
今日はどこを見るあてがないほど雲のない空だった。夕方多摩川の土手に寝ころんで、目の中全部に空をうつした。これがまた最っ高に気持ちいい。
東京に来て7年目。久しぶりにコバンソウを見た。うちの近くの線路ぞいに少しだけど群れをなして生えている。そして青山でも! あるお宅の玄関先の鉢中で出会った。ところかわれば格も変わるのね。でももともとが観賞用として海外から渡ってきた草らしく、たしかに鉢も似あうのだ。日本では見たまんまの「小判草」。海外では「Quaking-glass 揺れる草」。ところかわれば名前も変わる。


2004年6月3日(木)
今日オノ・ヨーコ展を見に行った。昨年、六本木ヒルズの森美術館にえーと……なんとか展を見に行ったとき、数多い作品が展示されている中で2ケ所だけ足が止まって、その2ケ所はオノヨーコの作品だったのだ。
……はずかしながら、それまでオノ・ヨーコと小野リサを混同していて、みんな笑うんだけど、え!? ジョン・レノンの?? っていうくらい何も知らなかった。でもそれならなおのこと。足が止まったのはすごいなんて思ったので、いろいろ迷いながらも出かけたのだ。
それにしても届かない世界だった。わかりそうでわからない。高い……。ただ、平和を求めることは心のフリーとつながるのかな、とか私たちを箱の外に出してくれそうとか思った。愛の大切さ、精神力の強さにはぐっときた。
帰り、葉田さんにさんぽのほんのシールをもらいに青山に行ったら、また! 知り合いに会った。吉尾良里さんのイベントを教えてもらって足をのばすと偶然、アノニマチームにも会った。青山ってほんとにすごいなぁ。

2004年6月2日(水)
今日はりょおちゃんの家に遊びに行った。りょおちゃんは今回さんぽのほんの表紙モデルになってくれたのだ。だからそのお礼に(とかいってごはんをご馳走になりに行っただけなんだけど)。
りょおちゃんは1歳8ケ月。だけどものすごいおしゃべりで、しかも赤ちゃん言葉じゃなくて大人の会話に入ってくる。ぶどうを食べるときは「皮はちゃんと出しな」ってアドバイスもくれる。自分の結婚式で新郎兼司会者をつとめた小話し好きの父親の血を……しっかりうけついでしまったようだ。
そのあと横浜にでかけた。横浜は私の知らない街になってた。東横線が中華街までのびた噂は聞いたけど、なんじゃ? どこじゃ? で迷子になった。まるで国際線の乗り継ぎをしているような気分。「なんでそぎゃん変わっとやー」って熊本弁にもなるさーね。

2004年6月1日(火)
うちの近所の公園でクローバーの葉っぱをつんでいたら、てくてくお散歩中のおばあちゃんに「四ツ葉のクローバーあるんかぁ?」って話しかけられた。いやいや虫くいの穴がかわいい葉っぱを探してるんで、とはいえなくてつい「四ツ葉は探してるときはないんですよねー」って言ったらおばあちゃんもそう思ったらしく、そうそう! とすごい笑顔になった。おばあちゃん、かわいいっ。
そういえばこんなふうに話しかけられたの久しぶり。昔、道ばたで花束を売っていた頃は電車の中やいろんなところで本当によく話しかけられていた。「かわいいねー」とか、育て方相談とかいろいろ。花をつんでいても話しかけられてたかも。
最近仕事の目で花を見ているような気がする。虫くいの穴を見ながら思った。
今日さんぽのほんの夏の号ができた! 今回ははじめて時間に追われずできた。できあがったことに嬉しさを感じる余裕もあった。葉田さん、ありがとうっ。早くみんなに見てもらいたい。たんじさーん。


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