第2回 古着屋さんの猫











ヴィンテージショップが素敵なのは、
古い映画の中で、ヒロインが着ていたようなドレスに出合えるから。
アンナ・カリーナみたいな、シックな赤いワンピースとか、
カトリーヌ・ドヌーヴみたいな、ブルーのギンガムチェクドレスとか。
それにもし、掘り出し物が見つからなくても、
スカーフのバスケットの中でいつも寝ている小さな猫に会えるから。


はちわれタビーキャットの「タイニー」は、
子猫のころからこのお店に住んでいる。
古着屋さんが立ち並ぶイーストロンドンでも、
ひと際、女の子たちに人気の「ビヨンド・レトロ」。


チェシャストリートの端にある、倉庫を改装したヴィンテージショップで、
広々としたフロアに、膨大な量の古着がずらりと並んで、
フェミニンなヴィンテージドレスも、レザーのハンドバッグも、
デニムのショーツやジャケットも、驚くほどお手頃な値段で手に入る。


「来たばかりの頃は、ほんとうに小さかったから、
”小さい”っていう意味の”タイニー”になったんだよ。」
と、 お店のスタッフ。


お客さんたちは、ロンドン中のおしゃれな女の子が集まるし、
スタイリストやモデルちゃんだって通うお店だから、
きっとロンドンの流行には、一番敏感な猫なのではないかしら。
レジカウンターの上で、くつろいでいるように見えるけれど、
実は、お客さんのファッションチェックをしているのかも。


やっぱり女の子だから、おしゃれなお店で働くのは楽しいでしょう。


110-112 Cheshire St London E2 6EJ
Phone - 0207 729 9001






1979年、札幌生まれ。写真家&ライター。 ファッション誌やライフスタイル誌で、撮影執筆を手がける。 2005年より英国在住。猫とお笑いと旅が好き。 http://www.sayakahirakawa.com/