アノニマ・スタジオ

貯蔵庫

2008年1月から6月のトップページの記録です。
イベント情報などは過去のものです。
さらに以前のものはこちらから。
2007年 1〜6月 / 7〜12月
2006年 1〜6月 / 7〜12月
2005年 1〜6月 / 7〜12月
2004年 9〜12月   
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6月28日
「お茶をつくる」の日
cs
梅雨の晴れ間の今日、椿野恵里子さん『風景のあとに カレンダーのくれたもの』の
発売を記念したワークショップ「お茶をつくる」を開催しました。
朝、椿野さんのご実家のある兵庫県の山間の街から、
ご家族が前日に摘んでくださったというお茶の葉が届きました。
お茶づくりの工程の説明のあと、さっそくお茶の葉に火を入れます。
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熱した鉄鍋に葉を入れると、ぱっと香りが立ちのぼります。
ふだん飲んでいるお茶の香りとも少し違う、植物の匂いです。
茶葉がしんなりするまで炒ったら、手揉み作業に移ります。
緑色になった手の匂いをかぎながら「(手を)洗いたくなーい」と生徒さん。
ochaocha
重ならないように広げて干して作業終了。そのあとはお茶の時間です。
椿野家のぬか漬けをお茶うけに、5月に摘まれた新芽の緑茶、その二番茶、
それからほうじ茶に紅茶もいただきました。
ochaocha
椿野さんのカレンダーが好きで、という方も
お茶に興味があって、という方もみんなでわいわいと会話がはずみます。
お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。
お茶はただいまアノニマ・スタジオのキッチンで天日干し中です。
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どのお茶も種類の違いはあれど、すべて茶という植物からつくられます。
「いつも飲んでいるお茶はもとは植物だということ」
「人と植物が関わっていくということ」。
身近な、あたりまえにそばにあるものを見つめることは
自分を見つめることに近いのかもしれません。
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ガレージでの展示は5日(土)まで。
椿野家の手揉み緑茶とオリジナル茶缶なども販売中です。
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この機会にぜひお越しください。

6月27日
旅する灯台、カフェスローさんに行く
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「旅する灯台」の今回の行き先は、
6月21日にリニューアルオープンしたばかりの、
国分寺の自然食のカフェ・CafeSlowさんです。
緑の多い公園のわきをぬけた坂道の下、
野川の流れが心地よい、いい風の吹く場所にお引っ越しされました。
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藁と土でできた、ごつごつとした、暖かみのある内装の店内は、
スタッフだけでなく、ファンのお客様たちのボランティアによる手づくり!
(画像は内装作業中のものです。)
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アノニマ・スタジオの「ごはんとくらし」というテーマに
深く共感してくださっている、カフェスローさん。
野菜のいきおいをまるごと食べる『野菜だより』、
高山なおみさんのいつもの食卓のレシピ『おかずとご飯の本』。
手づくり味噌や梅干しを大切な人に食べさせてあげたくなる
瀬戸口しおりさんの『私の手料理』など、
カフェスロー・スタッフの原田さん選りすぐりの本が一同に並びます。
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なかでも阿蘇の自然に育まれた野菜のみを使った最新刊レシピ
『自然がくれた愛情ごはん』は、ここだけの先行発売です。cs
原田さんいわく「うちのごはんはかなりおいしいですよ」とのこと。
また、天然酵母のおいしいパン屋「アチパン」さんも併設されています。
リニューアルしたカフェスローさんに、みなさんぜひお運びください。

6月25日
6月の新刊です
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6月の新刊が出そろいました。
椿野恵里子さん『風景のあとに カレンダーがくれたもの』
カレンダー作家として活動する椿野さんのはじめてのフォトエッセイ集です。
デザインは山口信博さん。静謐な光に満ちた世界をご覧ください。
かるべけいこさん『自然がくれた愛情ごはん』
熊本・阿蘇で自然とつながりながら暮らすかるべさんの、はじめての野菜レシピ集。
味も写真も、自信を持っておすすめします。デザインはミスターユニバースの関宙明さん。写真に負けない骨太なアナログ感を意識して造本していただきました。
安部智穂さん『森の暮らし たいまぐら便り』
岩手・早池峰山のふもとの山深い集落「たいまぐら」に暮らす安部さんの、四季折々の暮らしの楽しみ、よろこび、そして自然の厳しさを描いたはじめてのエッセイ集。
デザインは盛岡在住、木村敦子さん。版画は、智穂さんの愛娘・結ちゃん(4年生)作です。
気がつけば、6月の新刊はすべて「はじめての本」でした。
それぞれの著者さんとはじめてであった日のことを思い出します。
やっと形になりましたね。これからも。どうぞよろしくお願いします。

6月23日
『風景のあとに』出版記念展 @ sahanji+
sahanjisahanji
椿野恵里子さん『風景のあとに』の
はじめての出版記念展が
静岡のsahanji+さんで行われています。
『風景のあとに』の写真と、
椿野さんのショート・エッセイの展示です。

sahanji+さんの、毎日使いたくなる、すてきな道具たちと一緒に、
毎日ながめたくなる、椿野さんのカレンダーが展示されています。
大きく引きのばした写真には、
本やカレンダーのものとは、ひと味違う迫力があります。

期間は6/22〜6/29まで。
ぜひお立寄りください。

今週金曜日27日からは、アノニマ・スタジオでの展示も始まります。
こちらもお待ちしております。


6月23日
木下宝さんガラスの器展とライヴの日
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in-kyo中川ちえさん企画「木下宝さんのガラスの器展」2日目の今日は
青木隼人さんと入江泉さんのアコーステックライヴが開催されました。
演奏には木下さんのガラスが楽器として登場。
水をはったグラスのふちを手でこすったり、お皿をポーンとたたいたり。
窓をあけてのライヴは、風や光や車の音や子どもの声も入ります。
青木さんのギターはいろいろな音や風景に寄り添って、体にすーっとしみ込みます。
takara
お昼の部のお客さまには、中川ちえさんのコーヒーフロートかコーヒーゼリーつき。
器はこのイベントに合わせて木下さんが作ってくださったそうです。
どちらもいただきましたが、みわくの味でした。
お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。
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木下さんの器は手にとって、使ってみるとさらに好きになります。
なめらかな表面と安定感。唇にあてたときの心地よさ。
氷がグラスにあたって出る「カラン」という小さな音の響き。
展示会は26日(木)まで開催中です。
この機会にぜひお越しください。

6月22日
『自然がくれた愛情ごはん』印刷の日
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今日も印刷の立ち会いに来ています。
メンバーは、『自然がくれた愛情ごはん』の写真を撮られた野中元さん
デザインをお願いしたミスターユニバースの関さん、溝川さんチーム、
アノニマ編集チーム2名。
朝9時から12時間、印刷の品質を見ています。
集中して色を見て、要望を現場の方に伝えて、また色を見て。
次の刷りがくるまでの間はそれぞれ自分の仕事をしたり、おしゃべりをしたり。
しぜんと反省会のような会話になってゆきます。
仕事の打ち合わせや作業の中ではなかなか交わせない、たくさんの会話。
この時間が、実はとても大切なのです。
印刷がすすむ中、それぞれの思いを確認しながら、本は出来上がってゆきます。

6月15〜16日
岩手の青い空
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岩手県、早池峰山のふもとにある集落「たいまぐら」で暮らす
安部智穂さんによるエッセイ『森の暮らし たいまぐら便り』。
デザインをお願いした木村さんは盛岡のミニコミ誌「てくり」の中心メンバー。
そのイベントで『森の暮らし』の先行販売、
さらにアノニマの本の販売までさせていただけるということで、
たいまぐら訪問もかねて、岩手を訪ねました。
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盛岡駅から車で30分ほどの滝沢村にある、古民家を移築した「岩井沢家ギャラリー」での
てくり3周年記念イベント「Book Cafe てくり」。
盛岡りんごの木箱を本棚に、いろんな方が1箱分ずつの本を持ち寄った
「りんご箱古本市」をはじめ、
お膳でいただく岩井沢家特製ランチ(おいしくて量もたっぷり)や、
全国のカフェマニア注目の「carta」さんの出張コーヒー、
特製エコバッグ(盛岡市民のソウルフード!「福田パン」×てくり)、
機屋さん特製コーヒー豆(てくりブレンド、ほか)の販売、
中村工房さんのホームスパン、
さらに焼き菓子、リンゴジュース、はちみつ、南部鉄器のペーパーウェイト、
などなど、などなど。
taimagurataimagura
盛岡のおいしいこと、楽しいことを気持ちのいい空間でのんびり味わえる、
大満足のイベントでした。
アノニマコーナーは、『森の暮らし』の著者・安部智穂さんみずからが店番を買って出てくださいました。ご自分の本よりも他の本を積極的にすすめる謙虚な店番でしたが、たくさんの方に本をお求めいただきました。
木村さん、スタッフの皆様、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

そして、「たいまぐら」へ。
今夜は『森の暮らし』の著者・安部智穂さんのお宅に泊めていただきます。
6月とはいっても、朝晩はまだまだ冷え込みます。
家族の一員であるネコノミースケさんも、なんとなくストーブの周りをうろうろ。
安部さんの夫の正宏さんは桶づくり職人、というわけで
ネコノミースケさんの家は特製の桶。
taimagurataimagura薪ストーブの上では安部さん特製のジャム。
ヨーグルトにかけていただきましたが、嬉しくなるおいしさでした。

朝、桶づくりの小屋を見学させていただいた後、
安部さんにたいまぐらの「初心者コース」を案内してもらいました。
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こちらは映画『タイマグラばあちゃん』にも登場する、マサヨばあちゃんの畑。
この広大な畑を、ばあちゃんはひとりで切り盛りしていたそうです。
安部さんは言います。
「長い経験から、無駄なちからを使わずに、大事なことだけをするコツを
 ばあちゃんは知っていたんだと思うのね」
岩手の空は、濁ることのない、澄んだ青色です。

思いがけず岩手・宮城内陸地震の直後ではありましたが、
訪れた場所は震源地から少し離れていたためか、特に被害はなかったようでした。
とはいえ一部電車が止まっていたり、ホテルの窓がかなり割れたらしいと伝え聞いたりと、
被害は決して小さなものではなかったと想像します。
被災地の皆様、どうぞお気をつけてお過ごしください。



6月9日
京都に行ってきました。
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京都・山崎の料理教室「Relish」の本の撮影も終盤です。
この日の撮影はストックもできる保存食、ということで、
京都ならではのちりめん山椒や、ぬか漬け、椎茸昆布など。
どれもごはんがすすむ、家の冷蔵庫にストックしておきたいものばかりでした。

Relishの森かおるさんは料理教室の先生であると同時に、
一児のお子さんのお母さんでもあります。
森さんのお料理は、「子供にはなるべく安心できるものを」という思いと、
主婦として「家庭でも作りやすいものを」という思いに支えられた
毎日食べたい家庭料理です。
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たくさんのこつを教えていただきながら、撮影はすすみます。
にんにくを潰すときのちょっとした(けれど大事な)こつや、
余ってしまったしょうがの保存法、いそいでもう一品作る方法、などなど。
大勢の生徒さんに教えていらっしゃってきたからこその実用的なこつを、
惜しみなく、わかりやすく、そして楽しく(!)お伝えくださいます。

Relishの明るく楽しい雰囲気まで織り込んだレシピの本は、今秋刊行予定です。

また、京都の恵文社一乗寺店さんでは現在、
生活館ミニギャラリーにて
椿野恵里子さんの「お茶のある風景」という展示を行っています(6月17日まで)。
huuお茶作りの記録を椿野さんの文章と写真で見せる、
味わい深い、とてもすてきな展示です。
huu
huu
会場には椿野さんのカレンダーとともに、椿野さんの新刊、
『風景のあとに カレンダーのくれたもの』も置いてくださっています。
huuぜひお立ち寄りください。

6月7日
蔵前のお祭り
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アノニマ・スタジオは、東京の下町、台東区蔵前にあります。
浅草の南に位置して、町内にはいくつか神社がありますが、
アノニマ・スタジオは、「第六天榊神社」の氏子にあたります。
榊神社は、社殿は小さいもののとても趣のある神社です。
(この神社、1900年もの歴史がある都内でもかなり古い神社だそうです)
今日は年に一度の例祭。
大家さんも朝から粋な浴衣をお召しになって、詰め所で氏子のお仕事。
in-kyoにお越しのお客さまも、どこかはなやいでみえました。
次は7月末の「隅田川の花火大会」。
アノニマすぐ近くの「厩橋」が打ち上げ第2会場になります。

6月5日
『森の暮らし』印刷の日
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今日は、またもや朝から凸版印刷に来ています。
岩手県早池峰山の麓、通称「たいまぐら」に移り住んで14年の、安部智穂さんによるエッセイ集『森の暮らし たいまぐら便り』の印刷です。
きびしい自然の中に住むからこそ見えてくる、美しさと豊かさと。
智穂さん一家の暮らしをつづったエッセイ集は、6月中旬発売です。
mmmm

6月2日
井藤昌志さん「シェーカーBOX展」開催中です
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先週5月31日からin-kyo中川ちえさん企画、
井藤昌志さんの「シェーカーBOX展」が1階「ガレージ」ではじまりました。
素材も大きさも様々なシェーカーBOXが並び、
「こんなにたくさん見るのははじめて!」といらしたお客さまもびっくりされています。
mmmm
人が座れるくらい大きなものから手の平にちょこんとのる小さなものまで。
入れたいものがきっと見つかります。
mm
郡上八幡の「庄村米穀店」さんの雑穀やはちみつ、くるみなども、
残りあとわずかですが販売中です。
おすすめはむぎ茶。すっきりと雑味がなくてごくごく飲めます。
7日(土17時)まで開催中です。この機会にぜひお越しください。
(→終了いたしました。お越しくださったたくさんの皆さん、ありがとうございました)


5月21〜25日
工芸の街 松本の日々
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5/21〜5/25、クラフトフェアまつもと2008の企画展
「工芸の五月 Matsumoto Craft Month」
アノニマ・スタジオと中川ちえさんの生活雑貨の店「in-kyo」が
出張してまいりました。

松本は城下町の時代から職人が多くいて、民芸運動が盛んな土地柄。
その流れが今のクラフトフェアまつもとにも繋がっているそうです。
毎年5月の最終土日に開かれるクラフトフェアを目指して松本を訪れる旅行者の方々にも、
市民の方にも、もっと「工芸」や「手仕事」を身近に、楽しんでいただく、というのが
「工芸の五月」企画展のコンセプト。

mmmm
会場は松本市はかり資料館
松本では、生糸の生産がさかんだったことから、
繭玉の重さをはかる計りをはじめ、みたこともないような古い計りがたくさん。

mmmmもとは創業明治35年の計り屋さんだったという土蔵造りの建物のなかに、
アノニマ・スタジオの書籍全タイトルと、「in-kyo」の雑貨が並びました。
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まるでもとからここにあったかのようになじむ、「in-kyo」の雑貨たち。
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22、23日はちえさんの「出張コーヒー」も。
mmmmもちろん、「旅する灯台」も松本へ出張です。

5日間とおして通算450名の方々にご来場いただき、イベントは大盛況でした。
ありがとうございました。

イベントの実行委員であり、ご自身も焼き物作家でいらっしゃる田中一光さんはこうおっしゃっていました。

「工芸やものづくりは手の届かない特別なものではなく、日常生活の中でごく身近にあるもので自分の手でつくり出すことができるもの、生活に潤いをもたらし、心の支えになりうるものなのだ、ということをみなさんに少しでもお伝えすることができたのなら、本望です」

5月20日
初女さんを訪ね 弘前へ
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青森県弘前に、佐藤初女さんを訪ねました。
雪解けを待って4月末から活動を再開した「森のイスキア」に泊めていただきました。
ここに来るのは、2回目。はじめてうかがったのはもう8年ほども前のこと。イスキアの周りにはずいぶんと別荘が建っていましたが、建物の中の印象は以前のままでした。
森を散策すると、そこかしこからウグイスとカエルの声が響きます。
若葉の香りも流れてきます。
イスキアにもどると、初女さんとボランティア方々が手ずから作れれたお料理の匂いが満ちていました。(味噌味の「おから」、はじめての味でしたが、忘れられません。)
そして、初女さんとの時間。いつまでも終わらないかのように溶けてゆく、夜の時間。
翌日は岩木山神社や青森市内のいくつかの場所を巡り、そしてふたたび初女さんとの時間。
朝から東京で吹き荒れていた低気圧の突風が、いま弘前で暴れています。お話しは静かに、静かに。そして気がつくと風が止み、空の高いところから光が降りてきていました。
初女さん、ご多忙の中お時間をくださり、ありがとうございました。
この旅は、秋に形になる予定です。詳細はもうしばらくお待ち下さい。

5月7日
窯焚きの日 高知・谷相へ
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高知県、物部川をさかのぼった山深い集落、谷相(たにあい)に、陶芸家の小野哲平さんを訪ねました。奥様の布作家・早川ユミさんの本『種まきノート(仮)』(11月発売予定)のための取材です。
登り窯は二昼夜かけて千数百度の高温で焼き物を焼き続けます。薪を使った登り窯は、もちろんすべてが手作業。2時間ほどの仮眠を取りながら、交代で火の番をします。まさに家族総出の作業です。哲平さんは炎を見つめ、窯の周りをあちこり点検しています。ユミさんも、どんどん薪をくべます。部活から帰った中学生の鯛くんも、夕食後(数学の参考書を持参で)火の番です。
cccc想像を遙かに超えた高温は、ごうごうと勇ましく窯を鳴らします。とても制御など出来そうにありませんが、しかし薪の種類やくべ方を変えながら、1センチ単位で空気穴を動かしながら1度2度の微妙な調整をしてゆきます。まさに、窯という巨大な生きものを、ていねいにていねいに育ててゆく感覚です。薪をくべると、ゴーッという音と共に炎が吹き上がります。火力が増すと、不思議なことに一旦内部の温度が下がります。炎の勢いが落ちたころに、ぐんと温度が上がり、また薪をくべる。その繰り返しです。炎を見つめ、窯の音に耳をすます。じょじょに窯との一体感のようなものが芽生えてきます。自分の腹が炎をかかえているような、いても立ってもいられないような、どこかに飛んでいってしまいそうな、錯覚。「いつまでも炎の前でこうしていたい」という、どこから来たのか判らない、少し感傷的な気持ち。
cc一枚の皿もひとつの酒器も、ひとつ残らずこの炎の中から生まれてくる。はじめてそのことを間近に見ました。人の手だけでは到底作り出せない時間が、空間がここにあります。そのなかから生まれ出る器の存在感。ものの価値は、誰が作り出すのだろう。誰が決めるのだろう。もの作りの、原点。何かにゆだねながらも、自分がなせることを十二分にすること。

窯出しは、火を落としてから3日後です。

5月5日
益子へ、
会津・福島へ

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益子はいまにも泣き出しそうな空でしたが、気持ちのいい涼しさです。
この時期の益子といえば、益子陶器市です。
好きな作家さんのところにうかがったり、気になるブースをのぞいたり。
ものをはさんで、その作り手さんと話をする。市の醍醐味です。
ふくれたかばんをかかえて
4月の展示会でお世話になった、スターネットさんへ。
「また会いましょう」と言ってから1ヶ月もたっていませんが
馬場さん、スタッフのみなさんのお顔を見たら、懐かしい気持ちに。
益子全体がにぎわうこの時期、お忙しいのにもかかわらず
いつもどおりていねいな対応をしてくださるみなさん。
ありがとうございました。
そして「それでは、また」と手をふって帰ってきました。
陶器市は来年もまた行きたい。スターネットのみなさんにもまた会いたい。
「また」と思えるつながりを大切にしたいと思います。

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会津若松の「アルテマイスター」では、エフスタイルの展示が行われていました。
会場は、仏壇の製造販売メーカーさんが持つギャラリー。古い酒蔵を改装した広い空間に、モダンな仏壇など祈りの品々が並びます。「仏壇」という伝統的なものを作る技術をいかしながら、新しい価値を見出そうとする「アルテマイスター」さんの姿勢は、まさにエフスタイルが求めている方向と同じ。双方の思いが響きあって、とても重厚な展示になっていました。
その後、エフスタイルのおふたりと福島へ。
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あんざい果樹園を訪ねました。あんざい果樹園さんといえば、2005年の年末。
中川ちえさん『器と暮らす』と内田真美さん『最後にうれしいお菓子たち』の出版記念のイベントでお世話になりました。あの日は雪の中、100人近い方々が行列を作って待って下さいいましたね、寒かったねー、なつかしいなあ、などなどつもる話は尽きず。cccc

その時はまだ明子さんのお腹にはいっていた草ちゃんが、いまはこんなに大きくなって、自動車が大好きなやんちゃざかりです。
果樹園の若旦那しんやさんが企画に参加するイベントFOR座REST(すごい内容です)に、エフスタイルも参加予定です。
人のつながりと時間の流れをじんじんと感じつつ、東京へ帰りました。


5月3日
高山なおみさんフェア、各地で開催中です!
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「お知らせ」でもご案内していますが、高山なおみさんの新刊
『日々ごはん10』の発売を記念して、各地の書店さんで
「高山なおみの本棚」フェアが開かれています。
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左は、三省堂有楽町店さん。
右は、青山ブックセンター丸ビル店。
その他、吉祥寺のリブロさんでは下りエスカレーター正面のコーナーで展開中です。
各書店の皆さん、ありがとうございます!

そして冒頭の写真です。
大阪のカフェ&ブックス ビブリオテークさんが開催してくださっている
『日々ごはん10』&『UN DEUX』発売記念フェアの中の、
「高山なおみ×bibliotheque  1ヶ月限定スペシャルランチプレート」メニューです。
なんと、週替わり5週間にわたり、『おかずとご飯の本』『野菜だより』からのレシピでランチを提供するというもの。 うううん。こういう企画は、ありそうで、誰かがやりそうで、誰もやらなかった企画ですよね。アイデアと勇気に拍手! そして大感謝です。
昨日、ランチをいただきました。
おいしかったです。高山さんの味です。そしてボリュームもたっぷり。
メイン、スープ、サラダ、ごはん(玄米もあり)、ドリンク付きで1300円は、かなりお得だと思います。5月7日〜は「いわしの丸々コロッケ」です(詳しくはサイトでご確認を)。
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大阪の皆さん、ぜひご賞味ください。

5月1日
旅する灯台、京都に行く
恵文社一乗寺店さん
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5月の「旅する灯台」は、おなじみの京都の恵文社一乗寺店さんで本を照らしています。
灯台の足元には高山さんの著書、 「おすすめの本」が一堂に。
まるで誰かの部屋の一角のような雰囲気の、落ち着いたコーナーです。
手にとってゆっくりとご覧ください(サイン本もあります)。
堀部さん、ありがとうございました。

4月30日
神戸・criticoさんにて、
『世界のかごと日本のかごたち』
開催中です。

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cc

神戸の雑貨店・criticoさんでは、
『フウチ8』の特集「日本のかご」をきっかけにして、
【世界のかごと日本のかごたち】展を開催してくだっています。
職人技が素晴らしい、竹かごやあけびかごなどの日本のかごを中心に、
たくさんのかごが展示されるそう。フィリピン、アフリカ、モロッコな
ど世界のカゴも並びます。
これからの季節にぴったりのお気に入りのカゴが見つかりそうですね。
お近くの方、ゴールデンウィークでご旅行の方、ぜひお運びください。
■会期:〜5月18日(日)
■定休日:木曜日

4月29日
瀬戸口しおりさんの「手作り味噌教室」の日
miso
あたたかな陽気の今日、瀬戸口しおりさんの「手作り味噌教室」を開催しました。
朝からキッチンはゆでた大豆のいい匂いでいっぱいです。
miso
自己紹介(ちょっと緊張ぎみのみなさん)の後、
こうじと塩を混ぜ、ゆで汁を加えたら、すり鉢の出番です。
この日、生徒さんひとりひとりにすり鉢をご持参いただきました。
ござの上で、ゆでた大豆をコツコツ。ずりずり。トントン。
misomiso
瀬戸口さんにコツをうかがいながら、隣の人とおしゃべりをしながら。
味噌作りはみんなですると、楽しい。
こうやって手作りしていた時代の人たちの豊かな時間を、少しだけ感じる瞬間です。
miso
下の写真は容器に入れる前の「味噌玉」。このままでもおいしそうです。
味噌作りはずっと手を使います。
混ぜて、つぶして、丸めて、つめて。
素材の変化を目だけでなく、手で感じます。
misomiso
味噌玉を容器につめたら完成です。
空気が入らないようにきゅっと、すき間なく。

最後のおまけに、
瀬戸口さんが大豆のゆで汁を使って「簡単ポタージュ」を作ってくださいました。
(スタッフも味見させていただきましたが、とにかく「一番おいしいところ」がぎゅっとつまった味。思い出しても、ほほがゆるみます)
いただきながら、これからの保存の仕方や今日の感想をおしゃべり。
misomiso瀬戸口さんからもひと言いただきました。
「この作り方は私の、簡単なやり方で、ほかの人はまたちがう方法でやっていると思います。
 大豆だけじゃなくて、ひよこ豆とか黒豆でもできます。いろいろ試したり、調べたりしてみてください。
 そういうのも料理の楽しみだと思います。今日はありがとうございました」
お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。
出来上がった味噌自慢、お待ちしております。

手間がかかりそう、と思いがちな味噌づくりですが、豆を茹でてしまえばそこから1時間30分ほどで完成です。あとは、熟成。時間が味噌に仕上げてくれます。3月11日にアノニマスタッフで仕込んだ味噌も、少しずついい色と香りに育っています。こうやってゆっくりゆっくり完成を待つ時間もまた楽し、です。

4月27日
花市、行ってきました。
hana
「花市」に参加しました。
狛江の駅北口を出ると、すぐ目の前に立派な木立が見えます。
そこが会場の泉龍寺でした。
hana
今回は、中川ちえさんと、「アノニマ・スタジオとin-kyoのはじまり」のお話。
「縁側トーク」と聞いていましたが、会場は鐘つき堂の下(写真下です)。
ここで約一時間(終始、トークイベントになれたちえさんにリードしていただきながら)アノニマ・スタジオをはじめたきっかけや、活動の思いなどをゆるゆるとお話しさせていただきました。
会場では、懐かしい顔、はじめての方、読者の方、憧れの方、気になっていた店、などなど、たくさんの皆さんとごあいさつさせていただきました。おいしいものもいただきました。たくさん笑いました。きれいな音も聞きました。
「出不精」なんて言ってはいけません。こうやってたくさんの方にお目にかかって、はじめてアノニマの活動ははじまるのだから。会話を楽しみつつも、反省しきりの午後でした。
運営スタッフの皆さん、おつかれさまでした。とても気持ちのよい場所でした。

4月26日
花市、参加します。
明日27日、狛江の泉龍寺で開かれている「花市」に参加いたします。
今年でもう4回目。中川ちえさん、椿野恵里子さん、四歩一亜紀さん、村上みゆきさん、cimaiさん、松尾ミユキさん……ほかたくさんのアノニマ・スタジオ関係者の皆さんが参加されているイベントです。以前から「遊びに来てねー」と声はかけていただいてはいましたが、なにぶん生来の出不精、しかも実は人がたくさんいる場所が苦手なもので、ついついうかがう機会が作れませんでした。
しかし今年は、なんと「出演」します。
昨年11月にアノニマ・スタジオ内に「in-kyo」を開かれた中川ちえさんと、「縁側トーク」をいたします。内容は? いつもの出たとこ勝負ではありますが、中川さんとのお仕事のこと、アノニマ・スタジオをはじめた理由、in-kyoとアノニマのこと、などなど。
対談などという堅苦しいものではなく、まさに縁側トーク。茶飲み話です。
50杯限定で、ちえさんのアイスコーヒーも出されます。
よろしかったら、どうぞお越しください。
(アイスコーヒーは、11時から整理券が発行されるそうです。ご希望の方は、かなり早めにお越しになることをおすすめします)

明日、どんな人たちにお目にかかれるのか。だんだん楽しみになってきました。


4月20日
しめくくりは、
「健康な仕事から生まれる健康な暮しのデザイン」
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スターネットの仕事×エフスタイルの仕事」展のしめくくりは、
馬場浩史さん(STARNET)、五十嵐恵美さん、星野若菜さん(F/style)と、
『ひかりのはこ』の著者・渡辺尚子さんとのトークセッションでした。
テーマは「健康な仕事から生まれる健康な暮しのデザイン」。
「作り手と使い手の、顔の見える関係」「つなぐ、という仕事」「何にものの価値を見出すのか」という話題から、スターネット、エフスタイルの活動の根本にふれる確かな感触をえた思える時間でした。
馬場さんがあえて何度か言葉にされた「愛」という言葉の意味を、何度も反芻しています。
「作り手への」「ものへの」「使い手への」「技術への」「材料への」「自然への」etc.
ひとはひとりでは生きていけません。誰かと誰かの、そのあいだに満たされるものが「愛」であるならば。


4月19日
いよいよ明日までとなりました。
「スターネットの仕事×エフスタイルの仕事」展
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12日から開催中の「スターネットの仕事×エフスタイルの仕事」展、いよいよ明日までとなりました。連日(雨にも風にもまけず)たくさんの皆さんがお越しくださいます。アノニマの空間もすっかり馴染んで、まるでず〜っと前からこういう展示をしていたようです。
空気の流れがよくなったのでしょう。ローズマリーやバジルなど前からあった鉢植えのハーブも、こころなしかいきいきしています。
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ブランケットには、さきほどまで小さなお客さまが、ずっとほっぺたをすりすりしていました。現物を肌で感じられるのもこういう展示会ならではです。
会期はいよいよ明日まで。まだご覧になっていない方は、ぜひお越しください。
(→終了いたしました。お越しくださったたくさんの皆さん、ありがとうございました)


4月17日
『続・おかずとご飯の本』撮影の日
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16日から高山なおみさんの新しいレシピ集
『続・おかずとご飯の本』の撮影がはじまりました。
今回はフキノトウやそら豆、春のじゃがいもやカブを使ったお料理の撮影です。
写真は「洋風肉じゃが」。高山さんのお料理は、ますますパワーアップしています。
ご期待ください。4月から11月まで、季節を追って撮影は続きます。


4月12日
「スターネットの仕事×エフスタイルの仕事」展 はじまりました。
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本日から、「スターネットの仕事×エフスタイルの仕事」展がはじまりました。
窓からは気持ちのいい光がさして、すがすがしい空気が流れています。
snsnスターネットが益子をはなれて自分たちの世界を展開するのは、今回がはじめてです。
キッチンウェアを中心に新しいラインナップがそろいました。
snsn
テーブルなども、すべて今回のために作られた新作です。
新作ではありますが、どれも家屋の古材を使って家具に再生されたものです。

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エフスタイルの展示は、くつ下、ブランケット、シナのバッグ、マットなどと、
新作の紙器が中心。
そこにもの並ぶだけで、場所の空気がさあっとかわるから不思議です。
snsnおなじみのマットには、猫も登場。ひなたぼっこが気持ちよさそうですね。
snsn
新作は、右の紙器です。湿気にも強く、スパイスなどの保存にも使えます。

会期は20日まで。明日13日も開いています。ぜひお越しください。


4月11日
旅する灯台、上福岡に行く
ギャラリー/アトリエBirneさん
birnebirne
Birne(ビルネ)さんは、上福岡の住宅地にある、白くすずやかなギャラリーです。
ビルネとはドイツ語で洋なしの意だそうで、たしかにたたずまいから、
洋なしのさわやかな香りが思いだされます。
本日から20日まで開催される「ビルネ書店」には、
アノニマ・スタジオの書籍のほか、
Birneさんと関わりのある作家さんたちの本棚から集められた古本、
吉祥寺の絵本の店・トムズボックスさんの絵本やピンバッジ、
みほ(Fuzi)さんの手作りノートなどなど、
ひとつひとつを手にとりたくなるようなラインナップ。
11日、19日には、ケータリング・コーヒーのYAMA COFFEE さんが
おいしいコーヒーを淹れにいらっしゃるそうです。
駅からてくてくあるいて20分ほど。
道すがらも明るくて気持ちのいいBirneさんです。
ぜひお立ち寄りください。


4月11日
搬入の日
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明日からはじまる「スターネットの仕事×エフスタイルの仕事」展の
搬入作業がはじまりました。
1階のキッチンには、スターネットの器、服、家具、お茶などが
どんどん運び込まれています。
明日12日からから20日まで、
アノニマ・スタジオが益子と新潟の空気に満たされます。
ぜひお越しください。(会期中は無休です)

4月10日
イタリア料理の本第二弾、撮影はじまりました!
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昨年の発売以来、読者の皆さんにひじょうに高い支持をいただいています、
米沢亜衣さんの『イタリア料理の本』の第二弾、撮影がはじまりました。
今回も撮影は日置武晴さん、アートディレクションは山口信博さん。
初日の今日は、腕ならし、で9品を撮影しました。
キッチンには、フェンネルやそら豆のいい香りが満ちています。
そうそう、この空気です。
撮影は冬まで季節の食材を追いかけながら続きます。発売は2009年春。ご期待ください。

3月31
ブックフェアの日
bfbf
イタリアのボローニャで開催されている絵本のブックフェアに来ています。
世界中の出版社が絵本を展示する、文字通り世界最大の絵本ブックフェアです。
スペイン、イタリア、スウェーデンなどの出版社の方々とお話ししてきました。
国は違えど、言葉は違えど、本に込める思いは同じ。そのことを強く実感しました。
なかでも、イタリアの「topipittori」さん!(興奮のあまり写真を撮り忘れていますが)
のブースが放つオーラは、ほんとうにきれいでした。
ブース自体は小さく、ごく地味なものでしたが、そこに飾られた本たちのたたずまいが、
ほかの出版社のものとはきわだって違っていました。
小さな人向けの絵本や、絵本というよりは作品集といった趣の本、
愛らしい本、美しい本……どれも誇らしげに輝いています。
この本を作っている人は、ただ者ではないぞ、きっと。直感がささやきます。
お話しをうかがってみると……やはり。
社主のパオロさんのお父さんは印刷所を経営なさっていて、
何と7歳のころからおもちゃの印刷機で遊んでいたそうです。
そうです、この本の輝きは、
作品への愛情はもちろんですが、印刷への愛にあふれているのですね。
ほかにもたくさんの作家、編集者の皆さんに出会いました。
本は、人が作っています。人が、思いを持った人が集まって、本が生まれてくる。
あまりにも当たり前のことを、遠くイタリアで改めて実感。
みんな、がんばっているなあ。
アノニマも、こうしてはいられません。むずむずしてきました。

3月28日
「春になったらカゴを持って」展、はじまりました。
kago
3月28日発売の『フウチ 8』の発売を記念して、
「春になったらカゴを持って」展がはじまりました。
日本を代表する竹かごの産地・別府からは、若手竹職人のグループ「BAICA」のカゴが、
ご近所・馬喰町の卸問屋「松野屋」さんからも、たくさんカゴが届きました。
kagokago初日の本日、夜にはささやかなオープニング。
kago
松野屋の社長率いるブルーグラスバンド
「ロンサム・パイン・フィールド」の演奏も楽しく夜が更けました。
4月5日(土)まで開催中です。どうぞお越しください。
(終了いたしました。ご来場ありがとうございました)

3月26日
さくら、咲いてます。
sakura
アノニマ・スタジオの周りも花が開いています。
隅田川の方から、春のあたたかさをふくんだ風が流れてきます。
満開まで、もう少し。
sakura
明日から開催される「春になったらカゴを持って」展のための商品が、
ぞくぞく届いています。会期は明日28日から4月5日(土)まで。ぜひお越しください。
cagecage

3月20日
『私の手料理』発売記念
「瀬戸口しおりさんの週末食堂」の日
siori
春分の日の今日は、
瀬戸口しおりさんのはじめてのレシピ集
『私の手料理』の発売を記念しての週末食堂を開店しました。
瀬戸口さんに週末食堂店長をつとめていただくのは
もうこれで何度目になるでしょう。

siori
メニューは、瀬戸口さんの手書きイラスト入り
(イラストはスタッフ用に書いてきてくださったものですが、
あまりのかわいさに急きょメニュー表にさせていただきました)。
siorisiori
前菜とは言いがたい、ボリューム満点の前菜は
ベトナム風オイルサーディン、ニョクチャム、じゃがいもと卵、トマトダレのキッシュ、
春のサラダにクスクスとれんこんのサラダ。
主菜は春キャベツと塩豚、押し麦のスープ。
ゆるぎなくおおらかな、「しおり母さんの味」です。

キッシュの器は、週末食堂用に瀬戸口さんが特注された、くまがいのぞみさん作。
くまがいさんはスタッフとしてお手伝いにもきてくださいました。
もうおひとりは『私の手料理』の試作でもお世話になった村田さんです。
siori
デザートは、ゆずと黒こしょうのチーズケーキか
スパイスメープルシロップ&いちごがけ牛乳プリン。…迷います。
おふたりだと半分こできていいですよね。
siori

瀬戸口さんの、その大きな手から生まれる料理はどれも
ふっくらとしたあたたかいものが惜しげもなく入っているようです。
なので、キッシュがびっくりするほどふくらんでいるのは
卵のせいだけではないように思えるのでした。
siori
お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。
来月は瀬戸口さんの「手作り味噌教室」を企画しています。
くわしくはまた改めてお知らせいたします。お楽しみに!

3月17日
屋久杉の森
yakushima
屋久島に来ています。
屋久杉の森を歩き、ウミガメが産卵に来る浜におり、サルや鹿にもたくさんあいました。
自然って、何なのだろう? 時間は、どこにあるのだろう?
ここに来ると、ふだん考えないような、身の丈以上の大きなことを考えてしまいます。

3月16日
『六ヶ所村ラプソディー』上映会の日
joei
今日は、廣瀬裕子さんプロデュースによる
「『六ヶ所村ラプソディー』上映会」が行われました。
アノニマでは初めての映画上映会になります。
青森県六ヶ所村にある、
核燃料再処理工場に関わる人々を追ったドキュメンタリー。
お子さんがいらっしゃるお母さんお父さんにもみていただきたい、という
廣瀬さんの思いから、昼と夜のの2部構成になりました。

joei
joei
昼の部は、福島のあんざい果樹園「cafe in CAVE」の安斎明子さんのりんごのお菓子つき、
夜の部は、お菓子プラス有元くるみさんの軽食つき、とうれしいおもてなしがありました。
joei
夜の部上映後は、鎌仲ひとみ監督に映画製作中のできごとや
今考えていらっしゃることなどをお話いただきました。
監督いわく、「この映画は丸投げ」。
つまり、メッセージ性が強いわけではなく、
何を感じるかは見る側にゆだねているのだそうです。
情報をキャッチし、いろいろな角度から捉え、そして選択する。
エネルギーについて考えることは大きくてむずかしいことではなく
これからの暮らしを考えるという身近なこと。
joei
お越しいただいたみなさまありがとうございました。
映画は今後、全国各地で上映予定とのことです。
機会がありましたらぜひご覧ください。


3月12日
フウチ8号
miso
今日、明日と『フウチ8』の印刷のために、いつもの凸版印刷へ。
今回の特集は「日本のカゴ」です。
その愛らしい存在感から、またはば広い用途から、
私たちは長くカゴを愛用してきました。
でも、どうして好きなんだろう?
その理由を考え、さぐる旅です。

3月11日
「みその会」の日
miso

かねてよりスタッフの間で話題となっていた“手作り味噌”
ついに実現しました!
もちろん教科書は、瀬戸口しおりさんの『私の手料理』です。
misomiso
前夜からたっぷりの水に大豆をつけ、翌朝出勤と同時に煮込みを開始。
もくもく出てくるアクをすくいながら、コトコトコトコト煮込んでいきます。
部屋いっぱいに大豆のいい匂いが漂うなか、
気もそぞろになりながら(?)週に一回の定例ミーティングを行ないつつ、
いよいよ午後からすり鉢の登場です!
misomiso
「煮えたかなぁ〜」「うんうん、いい感じ」

朝の通勤ラッシュもなんのその、みんな持参したマイすり鉢で、いざゴリゴリ開始!
misomiso
「あら、みなさんのすり鉢小さいですね」「一人暮らしには、このサイズがぴったりよ」
miso
「僕たちいい感じじゃないですか」
miso
「まだ豆の原型残ってますよ〜」
miso
「あ、足がつった……」

ワイワイがやがやゴリゴリしているところへ、
in-kyo の中川ちえさんも飛び入り参加!
miso
「みんなでやると、楽しいですね」

2Kgの大豆をつぶし終え、次はこうじと混ぜて味噌玉を作ります。
misomiso
「指がすっと入るくらいですよ」
「こんな感じですかね?」
「よしよし丸めて丸めて!」
miso
みんな初めての味噌作り体験でしたが、なかなか上出来なのでは……と
自画自賛。それこそ手前味噌です。
miso
それぞれに持ち寄ったすり鉢は、形も大きさもいろいろです。
ここからそれぞれに持ち帰った味噌も、いろいろな味噌に育っていくのでしょう。
あとは熟成を待つのみです。

「味噌って自分で作れるんだね」
あらためてスタッフ一同感激しました。
試食の日が楽しみです。
味噌の熟成には、これからとってもいい季節です。
みなさんも「我が家の味噌」を作ってみてはいかがでしょうか。
ぜひおすすめします!

【おまけです】
翌日のお昼ごはんは、大豆のゆで汁を使った“簡単ポタージュ”でした。
miso
(『私の手料理』P16、18 です!)

3月9日
透きとおる日
nagoya
益子に、スターネットを訪ねました。
4月12日からアノニマ・スタジオで開催される
スターネットの仕事×エフスタイルの仕事』展の打ち合わせのためです。
馬場さんとゆっくりお話しするのは久しぶりです。
いつものように、話題は多岐にわたり、広がり、つながり、深くさかのぼり……
気がつくおもてはすっかり夜になっていました。
馬場さんとお話ししている時にいつも感じることは、
「透きとおる」ということ。
日々の仕事や生活の中で、
気がつかないうちに鈍感になってしまっている部分に、
すーっと風が通ったように広々としてゆくのを感じます。
4月の展示は、スターネットがはじめて益子をはなれて
ご自分たちの活動を表現する展示になります。
新潟のエフスタイルさんも、自分たちの活動を本にまとめていくなかで
気づいたことを表現する展示になりそうです。(本は6月に発売予定です)
あらためて、今回の展示の大切さを実感しました。
アノニマ・スタジオも、透きとおった空間をご用意しなければ。


3月8日
旅する灯台、名古屋に行く
リブロ名古屋店さん

nagoya
名古屋から、灯台の画像が届きました。
今月は名古屋パルコの4階、リブロ名古屋店さんを照らしています。

4月4日まで「アノニマ・スタジオ フェア」を開催中。
お近くのかたは、ぜひおはこびください。
リブロの辻山店長、ありがとうございました。

3月6日
深川いっぷく
ippuku

3月5日〜3月23日の間、
清澄白河は東京都現代美術館そばにある、
多目的ギャラリー&カフェ「深川いっぷく」さんにて、
「ごはんとくらしの出版社 アノニマ・スタジオ出張展」がスタートしました。
なんと、アノニマ・スタジオの全タイトル(!)を展示販売中。

今回のイベントはアート書籍の卸売業「Ricothet」さんの呼びかけではじまりました。
今、東京の下町には、アートや、本に関心のある人たちが集まりつつあります。
たとえば、
神保町の古書店街でぶらぶらしたあと、清澄白河の東京都現代美術館で美術鑑賞、
「深川いっぷく」で一服したら、
お昼に名物・深川丼を食べ、蔵前のアノニマ・スタジオで本を眺めながら、
同スタジオ内にある中川ちえさんin-kyoでお買い物というように、
新しい下町「おでかけマップ」ができてしまうぐらい!
今回は、いわばアノニマ・スタジオの引っ越し後、はじめてのご近所企画なのです。

ippuku
もとは薬局だったという「深川いっぷく」さん。
かつては薬剤師さんが働いていたであろうスペース「調剤室ギャラリー」では、
ミニ編集室を再現。
ふだんはご覧いただくことのできない、
色校(いわゆるゲラというものです)なども解説つきでご覧いただけます。

ippuku
なんといっても今回のイチオシは
神保町のカフェ「HINATA-YA」さん作「アノニマさん風(!?)クッキー」。
金・土・日の限定発売です。

週末には、新しい「東京下町お散歩コース」をぶらぶら、
なんていうのも、楽しくなりそうですね。


3月1日
セツローのものつくり展
arteat

1月3日の高知・牧野植物園ではじまった小野セツローさんの連続展示、
いよいよ最後は東京です。
本日から8日まで、馬喰町ART+EATさんとアノニマ・スタジオにて。
上の写真は、ART+EATさんです。
ART+EATさんは、その名の示すとおり、アートにふれながらおいしいごはんがいただけるギャラリー(こういう場所が、少しずつ増えてゆくといいですね)。
野の草花のスケッチ、かんざしを中心に、狐のおひな様など土人形も展示されています。
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下はアノニマ・スタジオでの展示。
原画数点と、ふき漆の木のさじ、土人形、本にも収録されたセツローさんから『セツローのものつくり』のプロデューサー祥見知生さんにあてた「椿のおてがみ」も展示されています。(写真に写っているポテトチップの円い箱に、セツローさんは手紙を入れて送ってくださったそうです)
anonimasetsu
セツローさんの作品に触れていると、いろいろな感情が浮かんでは消えて行きます。
「ふふふ」「う〜む」「あはは」「へー」「わぁぁぁ」「んー」
ことばにするとこんなかんじ。そして気がつくと、口角が少し上がっています。
元気をもらいます。ほんとうに不思議で、得がたいものつくりの方です。
anonimasetsu
anonimasetsu
ART+EATさんでもアノニマ・スタジオでも、
松山の「ル・ジャルダン・ドィ・カフワ」さんの特製焙煎珈琲
「セツローごのみのマンデリン」が販売されています。
セツローさんが創作の前に召し上がる、お気に入りのマンデリンです。
この機会に、ぜひご賞味ください。
anonimasetsu

( 終了しました。お越しくださったみなさま、ありがとうございました。3月8日)



2月25日
新しい料理の本、撮影はじまりました。
relish
京都・山崎にある「食と暮らしのうるおいサロン Relish」の森かおるさんとの本が、
いよいよ動き出しました。
Relishの森さんは、ここで月に10回以上もお料理の教室を開いています。
今回の本は、その教室の経験から生まれた企画です。
特別なメニューではなく、ごくごく普通のお料理。
そこに、森さんの主婦としての、お母さんとしての愛情と工夫が盛り込まれます。
relishrelish
Relishのキッチンはとてもコンパクト。
この小さなキッチンを使って、10数人の方たちと料理教室をしています。
ガスもごく普通の家庭用の3口のもの。
だからそこ、無理なく家庭で応用できるレシピが生まれるのですね。
relishrelish初日の今日は、9品を撮影しました。
撮影のあとは、もちろん試食です(本当は撮影中に大半を食べてしまいましたが)。
これからほぼ週イチペースで撮影は進みます。

2月24日
風の光る朝
umayahasiumayahasi
昨日、東京では春一番が吹きました。その余韻か、今日も風の強い朝です。
写真はアノニマのすぐ近く、厩橋(うまやはし)からの眺め。
鳥たちは、強い風がうれしいのでしょうか? ハトやカラスやカモメたちが、
群になって風と戯れています。
橋の上から、しばらくその様子を眺めていました。
鳥たちの動きに、風の流れが見えます。
風の流れに、朝の光が見えます。
西に空には、満月を少し欠いた、きぬぎぬの月。
そろそろ冬のコートともお別れです。

2月20日
旅する灯台、盛岡に行く
ジュンク堂盛岡店さん

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盛岡から、灯台の画像が届きました。
表はまだまだ寒いのでしょう。
灯台さん、本を温かく照らしてくださいね〜。
勝又さん、写真をありがとうございました。

2月19日
セツローさん展@恵文社一乗寺店
keibun
小野セツローさんの展覧会『セツローのものつくり』展が
京都で開催されています。
企画は祥見知生さん。会場は恵文社一乗寺店さん。
野の草花のスケッチ、かんざし、そして大なまずなど
セツローさんの手のあたたかみが感じられる作品が展示されています。
keibun
鎌倉からは詳見さんが、高知からカメラマンの三好さんと、
早川ユミさんがお越しになり、丁寧に会場の設営を。
アノニマ・スタジオも、少しだけお手伝いさせていただきました。
keibun
会場では、展覧会限定の特別企画として、
セツローさんが愛する松山のコーヒー店
「ル・ジャルダン・ドィ・カフワ」さんの特製焙煎珈琲
「セツローごのみのマンデリン」も販売されています。
大なまずも珈琲も、東京での展示にも登場の予定です。
関東の方は、3月1日から馬喰町ART+EATさんでの『セツローのものつくり』展に
どうぞお越しください。
同時期、アノニマ・スタジオでも小さな展示を行う予定です。こちらにも、ぜひ。


2月16日
中川ワニさんの珈琲教室
wani
中川ワニさんの「珈琲教室」、ひさしぶりの東京開催です。
アノニマ・スタジオでは約1年ぶり。

まずはワニさんのデモンストレーション。みなさん真剣なまなざしです。
waniwani
次は4人1グループになり、それぞれ2杯ずついれていきます。
いれたコーヒーをワニさんがひとくち飲み、
グループみんなでまわして飲み、感想を言ったり聞いたり。
「たまたま隣合わせた人がいれたコーヒーを飲む機会なんてないからね」
ワニさんおなじみの辛口感想もはさんで、みなさんの会話もはずみます。
waniwani
そしてワニさん2回目のデモンストレーション。
「前半をていねいにね。後半にじっくりやってもえぐみがでるだけだから」
「はじまりに対してちゃんと終わりをつくってあげる。それをリズムよく」
「気持ちのいいリズムってあるでしょ、もちつきみたいなね」

3杯目4杯目になると、なごやかさの中に集中が高まった空気感がまじります。
waniwani
「コミュニケーションするときって、自分自分ばっかりじゃないでしょ。
 相手がどういうふうか、何したがってるかみるでしょ、それといっしょ」。
ふくらんだ泡がどうしたがってるか見てあげて、それに素直に反応する。
wani
ワニさんはコーヒーをいれながら「今日の自分はどんなかな?」と思うそうです。
コーヒーをいれているとき、どんな場所でもまわりに誰がいてもそのときは自分の時間になる。
「そのときの自分が味にでるからね」。
waniwani
今回もほんとうにたくさんのご応募がありました。
抽選にもれてしまったみなさん、ごめんなさい。
ワニさん、ぜひ次回もおねがいします。

2月13日
いっときも空は同じではなく
日帰りでの盛岡出張です。
かなりの冷え込みの東京を出発し、盛岡に降り立つとまさに凛とした空気。
東京とは雪の降り方も違います。
安部智穂さんとの打ち合わせは同世代の5人組でどんどん進み、
気がつけば(途中、おいしい「ちゃもち」などいただきながら)数時間がたっていました。
今回は、著者、デザイナー、イラストレーターの三人が岩手在住。
地元の空気をそのまま本に詰め込むことができたら、と思います。
皆さんのお心遣いで、盛岡名物の「じゃじゃ麺」を平らげて、
ふたたび新幹線に。
窓から見える空は、刻々とかわります。
morioka
morioka
morioka
morioka
morioka
「はやて」に乗って2時間半、
久しぶりに夕刻へ向かう空を見ていました。
大宮付近では、富士山も、こんにちは。

2月7日
旅する灯台、熊本に行く
orange/橙書店さん

savi 
熊本の雑貨店orangeさんのセレクトブックショップ「橙書店」がオープン。
開店を記念して、アノニマの灯台も遠征しています。
田尻さんから、お店の様子が届きました。
猫の店長・白玉さんも気に入ってくれているようです。
よかったよかった。
savi
橙書店は、orangeさんの壁を隔ててすぐ隣。
以前は夜のお店のおねえさんたちの
きらびやかな服を扱うお店だったこともあるそうです。
savi
古い二階建ての木造建築です。
戦後のバラックがそのまま増築を重ねてアーケードになったような一角は、
建物自体が道に沿って緩やかに湾曲しています。
時間の積み重ねだけが作れる、安心感。
田尻さんに声をかけられて集まった本たちが、気持ちよさそうに肩をならべています。
(この雰囲気、先日うかがった栃尾「本寅」さんの「工場ハウル」に通じる空気ですね。)
orangeさんは以前から店内での展覧会や朗読会、ミニライブに力をいれてきました。
この街の「ある空気」を求める人たちが自然に集まり
何かがはじまる場所が、orangeさんだったのです。
この場所からも、きっといろいろなことがはじまるのでしょう。
お近くの方は、ぜひお越しください。

アノニマ・スタジオでは、
orangeさんのように、その街で自然に人が集まる場所に
この灯台を旅させたいと思っています。
そこに集まる人たちと、もっともっと出会いたいと思っています。
灯台の旅先を探しています。お気軽にお声をかけてください。
メール、お待ちしています。

2月4〜5日
新潟は雪でした。
tochiotochio
雪の残る東京をあとに、上越新幹線で長岡へ。
新潟からのエフスタイルのおふたりと合流し、
目指すは新潟でも有数の繊維の町・栃尾。
栃尾は盆地特有の湿度のある気候と水量豊かな美しい湧き水に恵まれて
古くから繊維業が発展した土地です。
今回は「プレスコット」という名前で新しい製品の開発に取り組む
若き経営者の皆さんを訪ねました。
撚糸、染色、織り、編みまで 同じ地区で担えるからこそ、の
クオリティと価格の実現しています。
言うは易し行うは難し、のハードルを乗り越えての挑戦を続ける彼らは、
しかしお目にかかると、まさに「栃尾のゆかいな仲間たち」。
子どもの頃からの幼なじみだからなのでしょう、
互いにぼけて突っこんで、笑い声のたえない中で、新商品の打ち合わせが続きます。
(打ち合わせのあいまに、栃尾名物の「サンドパン」と「あぶらげ」を堪能しました。
ごちそうさまでした)

写真左は、本寅さんの撚糸工場。川沿いに建つ建物は、まるで「ハウルの動く城」?
どこからはじまるのか分からない継ぎ接ぎだらけの建物です。
こういう建物を「有機的な建築物」と呼ぶのですね。
思わず「かっこいい」とつぶやきが漏れました。
(それを聞いた五十嵐さんは、「え? これが?」と苦笑していましたが)
右は創業137年、港屋さんの染色工場。外観は古い工場(こうば、と読みます)ですが、
内部にはコンピュータで完全制御された極小から巨大までの多様な釜で、
糸が染められてゆきます。
つむがれ、よられ、染められ、織られ……一本の糸、一枚の布が生まれるまでに、
これほどまでに人の手がかけられています。
この様子を知ったら、糸一本もおろそかにできないという気持ちになります。
今回の取材で、『エフスタイルの仕事』の取材は終了。
3年にわたる長期の取材でした。
(まだはやいけれど)取材を通して出会った
たくさんの皆さんのお顔が脳裏にうかびます。
それぞれに3年の時間が流れました。

翌5日は、エフスタイルさんの事務所兼ショールームで、最後の撮影を行いました。
fstyle
長野陽一さん渾身の撮影です。
『エフスタイルの仕事』は、6月発売予定。
執筆、編集は、これからが山場です。

1月26日
内田真美さんの週末食堂
「Un verre de vin」の日

 
2008年はじめての週末食堂は内田真美さんの
『洋風料理 私のルール』発売記念「Un verre de vin 」でした。
unverreunverre
「野菜のペーストのクロスティーニ(カリフラワー、人参とクミン)」を前菜に、
メインは「菜の花のミートローフ(お昼の部)」
「栗ときのことレバーのミートローフ(夜の部)」、
「りんごとセロリのシードルビネガーサラダ」「じゃがいものココット蒸し」。
お皿をお出しするたび、お客さんからためいきや感嘆の声があがります。
unverreunverre
厨房では、あいにく風邪をひかれた真美さん(マスクをされています)を、
「たまひよこっこ」の堀口さんと三浦さん、沼津から「hal」の後藤さん、デザイナーの
大山さん、アノニマ料理部井上さんが応援隊スタッフとしてがっちりサポート。
unverreunverre
デザートは「ブランマンジェ レモンアングレーズソース」、
コーヒーカジタ 智美さんの「ガトー フィナンシェ」。
unverre
あまりの人気にデザートが足りなくなりそうに。
と、ここで真美さんが動きます。
ありあわせの材料でデザートを1品即興でつくってくれました。
この「フロマージュ フレ」がうなってしまうほどのおいしさでした。

「Un verre de vin」とはグラスワインのこと。
街角の気さくな食堂のような、ワインを飲みながら楽しめる場所を、
という真美さんの思いからつけられたタイトルです。
こんな食堂が近くにあったら、ほんとうにうれしいのになあ。
unverre
お越しくださったみなさん、ありがとうございました。


1月19日
応募ありがとうございました。
adadin
アノニマ・スタジオのスタッフ募集に、
思いがけずたくさんの方が応募くださいました。
ありがとうございました。
いま、書類に目を通しています。
今回の募集は、「本を作り人に伝える」という仕事を、
自分たちなりにあらためて考えるきっかけになったように思います。
数日中に、ご連絡を差し上げます。いま少しお待ち下さい。

アノニマ・スタジオ1階では、今週からアラヂンストーブが登場しました。
どうにか寒さにこらえていましたが、一度火が入ると、もう手放せません。
エアコンにはない、火の温もりです。

1月9日
『セツローのものつくり』
店頭での展示がはじまりました。
LH
青山ブックセンター本店にて、
小野セツローさんの新刊『セツローのものつくり』の
パネル展示がはじまりました。
アノニマの展示では恒例になった巨大パネルが目印。
今月末ぐらいまで展示していただけます。
愛らしい約100点の作品が収録された『セツローのものつくり』。
ぜひこの機会にお手に取ってゆっくりご覧くださいませ。

1月6日
セツローさんの野の花スケッチ展
LHLH
1月2日から、高知の「牧野植物園」にて、
「セツローさんの野の花スケッチ展」が開催されています。
6日は、松山在住のセツローさんが高知にお越しになり、
自作の作品を前にギャラリートークをなさいました。
数年前にご病気で左半身が不自由になったセツローさんですが、
自作を語る姿はお元気そのもの。いきいきとエネルギーにあふれていました。
LHLH
車いすを押すのは、牧野植物園の岡林さん。
彼女の「スケッチを描くときはどんな気持ちですか?」との質問に、
「優しい気持ちにならないと、草花の優しい線は描けないねえ」
と答えるセツローさんが印象的でした。
27日まで開催中です。
四国にお住まいの方、ご旅行で高知にいらっしゃる方(日曜市の帰りにぜひ!)
どうぞご覧ください。
room



1月2日
ジュンク堂池袋本店にて
LH
あけましておめでとうございます。
東京は気持ちよく晴れわたった、気持ちの良いお正月です。
みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて。本日からジュンク堂書店池袋本店さんで、
アノニマ・スタジオのフェアがはじまりました。
LH
1月24日まで開催中です。お近くにお越しの際は、ぜひご覧ください!

60冊どの本にも、ひとしく本作りの時間が流れています。
「こんな本があったら」という著者さんや編集者の思いがあり、
そこからすべてははじまりました。
そして今、本という形をとって、ここに並んでいます。
一瞬にして流れ去ってしまったかもしれない
「思い」や「考え」や「感覚」が、
これらの本の中に保存されています。
そしてその「思い」や「感覚」は、本を開きさえすれば
いつでも呼び出すことができます。
本を作り人に伝える、という仕事は、そのようなことなのですね。
「本作り」という仕事にたずさわれていることに
改めて感謝しつつ、これら60冊の本を並べました。

読者の皆さん、
著者さん、写真家やデザイナー、ライターさん、
印刷や製本や紙でお世話になる方々、
物流、小売店、書店のみなさん。
今年もたくさんの方々に出会い、
お力をいただきながら本を作ってゆくのでしょう。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。



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